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shinecralisのレビュー・評価・感想

ゴールデンカムイ / Golden Kamuy / 金カム
9

話題の金塊争奪サバイバル、波乱の札幌混戦 幕開け!!(コミック25巻)

ヤングジャンプで話題の金塊争奪サバイバル・アドベンチャー、波乱の渦に飲まれていく第25巻です!
残りの刺青暗号を追って札幌に辿り着いた杉本・土方・第七師団。到着早々、杉本らは刺青囚人の一人・上エ地圭二と土方一派の逃走劇に巻き込まれ大乱闘に…!!
先読みできないスピードで展開されるアクションシーンと、殴り合いの合間に前触れもなくぶっ込まれるコメディシーンは、もはやお家芸とも言えるでしょう。
物語が佳境に入るも、アクションとコメディは最初からフルスロットルです!!
かくして、杉本らは道中手にした新たな刺青人皮を差し出し暗号を共有することで、再び土方一派と手を組むことに。
ここでいよいよアシㇼパが取り戻した記憶が暗号を解くカギになるのかが明らかになりますが、全ての刺青が揃っていない現段階では解読は不可能だと分かります。
一行は改めて残りの刺青囚人探しに戻ることに。
残る刺青囚人のうち、手掛かりの期限が差し迫る娼婦殺しの犯人に狙いを定めた土方一派ですが、次の犯行手掛かりを掴んだ石川が宇佐美上等兵に狙われてしまいます!
命からがら戻ってきた石川から次の犯行現場を絞った一行は、師団より先に刺青囚人を抑えるべく札幌ビール工場へ侵入し、四組に分かれて囚人を探します。
土方組の元へ囚人が姿を現した一方、門倉がオトリをしている牛山組が、先回りして現場にやってきた宇佐美上等兵とかち合い大パニックに…!!
互いの刺青暗号、そして暗号解読のカギを握るアシㇼパを巡り、ビール工場で大乱闘の幕開けです!!
また、24巻で房太郎が嗅ぎつけた「アシㇼパの杉本への思い」もさらに深く描かれています。
金塊が見つかった後も、杉本と一緒にいたいと思いは果たして届くのか?!
サバイバル・アクションの中に芽生えた恋の行方も、これから注目していきたいポイントの一つです。
そして三組混戦の中で、忘れてはいけないもう一つの戦いがあることもお忘れなく!
尾形を追って遥々ロシアからやってきたスナイパー・ヴァシリは、今回やっと尾形に追いつきます!
尾形が近くにいると知った時のヴァシリの興奮ぶりたるや…。
これから始まる緊迫した戦闘の中で、箸休めにもなる日・露のスナイパー対決もお見逃しなく!!

ホーンテッド 世界一怖いお化け屋敷 / Haunt
9

殺人鬼たちがおもしろい。

私は、グリーン・インフェルノが好きなので、イーライ・ロス製作の本作もとても楽しみにしていました。見ると、ほんと楽しかったです。思ったより設定が暗いなってところがありましたが、怖くて面白い映画でした。いろんな殺人鬼が出てくるってだけでうれしいですし、お化け屋敷って身近なものなのでほんと怖かったです。
昔、富江の伊藤潤二さんの漫画でもそんなのがあったけど、入ると殺されるお化け屋敷ってそれが一番怖いです。外に出たい、だけど出れないってのが怖いし、どんどん周りが殺されていくし、イヤやなあと思いました。もう人がしているお化け屋敷には入れません。殺人鬼たちはマスクももちろんそれぞれ違うのですが、使う武器も違っていてそこがよかったです。チェーンソーとかあって、あの人をオマージュしているんだなってのがわかってそれがまた楽しかったです。
やはり、フィクションの悪役って魅力がありますよね。そこを既存の殺人鬼を使わないとこもよかったです。ゾンビもいて、そこは流行りだもんねと思いました。なかなか楽しくて怖くて、そこはグリーン・インフェルノと一緒かなって感じです。女の子の過去は正直いらない気はしましたが、見てよかったと思います。

鬼滅の刃 / Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba
8

4000万部突破!大人気少年漫画

鬼滅の刃とは、発行部数4000万部を突破するほどに大人気の少年漫画です。
物語は、主人公の炭治郎が用事を済ませて家に戻ると家族が皆殺しにされている所から始まります。
生き残ったのは、唯一、妹のねずこだけ。
しかし、敵の鬼から血を注がれ、妹は牙をむいた鬼に作り替えられていました。
主人公の兄である炭治郎が、鬼になった妹、ねずこを人間に戻すための旅というのが話の主軸になっています。
炭治郎が鬼を滅する討伐隊となるため、試験を受けたり、修行をするシーンがありますが、
不思議なくらい1冊で収まるぐらいにストンと短くスピーディーに漫画では描かれています。
アニメ化もされていて、そこから人気に火がついたといわれますが、アニメでもその修行シーンはぱっぱと進んでいきます。
人気の理由の一つとしては、単行本1冊で収まるように短くサクサクと物語が進むことです。
修行シーンが4、5冊分といった長いものではないというのは、漫画のキャラ側としては励む重要なシーンではありますが、読む側としては、自分が行っているわけではないため正直退屈を感じるところです。
原作者は退屈を感じさせないため、話のサクサクさと個性的なキャラクターを重要に作っているようです。
仲間となる我妻善逸は、小さな子供にさえ縋り付くほどの恐がりで心の声が全て外に出ていたりします。
柱と呼ばれる鬼の討伐隊の一人、炎柱の煉獄杏寿郎は上司を尊敬していることを
伝えたうえで上司の意見を全力で反対すると快活にしゃべる印象深いキャラクターです。
そういった個性的なキャラクターがとても多く登場します。ストーリーの展開の速さ、魅力的なキャラクターが人気の一つと言えるでしょう。

アナと雪の女王2 / アナ雪2
7

ディズニークオリティの大作

『アナと雪の女王』の感動から満を持して続編『アナと雪の女王2』が誕生!前作ではエルサの強大な能力をお話の中心に据えて、妹のアナ、仲間のクリストフ、マスコットキャラのオラフなどの個性豊かなキャラクターが織りなす物語でした。時にはお城の陽気なシーン、時には家族の絆、時には冒険(アクション)で本当に豊かな色々詰まった宝箱のような映画でした。もちろんそれらを彩る音楽、歌もとても秀逸でした。今作である2の方も、少しテイストは違えどボリュームと迫力が魅力の映画でした。今作は、どちらかといえば冒険(アクション)色が色濃いと思いました。精霊達と会い、助けてもらいながら自分のルーツを知りにとある地へ向かうエルサ、それを心配するアナ。姉妹の絆の強さは前作からもちろん変わらずお互い思いやっている様がよく伝わってきました。エルサとアナの両親の愛が描かれるのもポイントです。そして彼女達の祖父の悪行も暴かれてしまいます。人間のエゴというテーマもさりげなく取り入れているところがディズニーらしいなと感じました。
個人的に残念だったのはエルサが女王を退位し、アナと離れてしまったことです。これは賛否両論あると思いますが2人が側で仲睦まじい姿がやはり自分の中で根付いていて少し寂しさを感じてしまいました。しかし総合的には一見の価値ありかと思います。

Galileo Galilei / ガリレオ・ガリレイ
7

Galileo Galilei

Galileo Galileiは北海道稚内市で結成されたロックバンドで、尾崎雄貴(ボーカル兼ギター)、佐考仁司(ベース)、尾崎和樹(ドラム)を中心として2007年から2016年まで活動していました。結成当時、尾崎雄貴と佐幸仁司は中学3年生、尾崎和樹は中学二年生でした。
ボーカルの低めで落ち着きのある歌声と、躍動感があり正確な演奏が特徴です。中期〜後期はシンセサイザーを用いた哀愁ある曲も魅力です。

2008年に「閃光ライオット2008」に出場しグランプリを獲得しました。
2010年にミニアルバム『ハマナスの花』と共にメジャーデビューを果たし、同年「ROCK IN JAPAN FES」など大型フェスに出演しました。
2011年に発表した楽曲『青い栞』がフジテレビ系アニメ『あの日みた花の名前を僕らはまだ知らない。』のオープニングに起用され話題となり、オリコンチャート最高9位を獲得しました。
その後もアニメ『機動戦士ガンダムAGE』や『ハイキュー!! セカンドシーズン』など、数々のドラマやアニメのタイアップ曲として楽曲を起用されています。

メジャー、インディーズを含め11枚のシングルと6枚のアルバム(1枚のベストアルバムを含む)、4枚のミニアルバムをリリースし、2016年に行われた最初で最期の日本武道館ライブ『Galileo Galilei Last Live〜車輪の軸〜at日本武道館』をラストライブとし、解散しました。
2018年、サポートメンバーであったDAIKIと共にバンドBird Bear Hare and Fishを結成しています。

弱キャラ友崎くん
8

人生攻略バイブル!?人生というゲームに向き合う主人公が送る、青春ラブコメ

私立の高校に通う『友咲文也(高校2年生)』は、自分の人生よりもゲームに時間を使う生活を送っている。
そのせいか『アタックファミリーズ(通称:アタファミ)』というゲームで日本1位という成績を残しており、現実の世界には目もくれず、『アタファミ』に情熱と努力をすべて注ぎ込んでいるのだ。

そんなある日、『アタファミ』日本ランキング2位の『NONAME』からオフ会に誘われる。
リアルで初めて会った時、友崎は衝撃を受けた。
なんと、自分の次に強い『NONAME』が友崎の通っている学校の女生徒だった。
彼女の名前は『日南葵』。
リアルの友崎とは正反対で、学校の中でも一際注目を集めており、運動、学業のどちらでもトップの成績を納めている。
その上、容姿端麗でクラスでも中心の人物。
まさに、パーフェクトヒロインである。

しかし一方で友崎と会った日南は、自分が目標としていた人がまさかこんな人間だったのかという事を知り、落胆していた。
友崎も自分のことを悪く言われ、半分キレかけていたが、日南からの『人生というゲームに、真剣に向き合いなさい!』という指摘を受け、態度を改める。
そして、日南葵と同じくらいの強キャラになるという目標に向け、ゲーマで培った努力と情熱を武器に、友崎の『人生』というゲームの幕を開けるのだ。
はたして友崎は、人生というゲームに勝つことができるのか!?
人生のバイブル的恋愛アニメが今ここに!!

マッチスティック・メン
10

マッチスティック・メン

【あらすじ】詐欺師のロイ(ニコラス・ケイジ)はかなりの潔癖症で、部屋の中には洗剤やクリーナーのボトルがずらり。自宅のドアも開け閉めするときは3回繰り返さないと気が済まない、一風変わった男だ。相棒のフランク(サム・ロックウェル)と見事な詐欺で生計を立てる日々だったが、ある日離婚した妻との間に生まれた14歳の娘アンジェラ(アリソン・ローマン)が現れる。ロイと生活する中で次第にアンジェラは詐欺に興味を持ち始め、彼を手伝うようになるが...。

【レビュー】いわゆる「どんでん返し系」映画。『ゲーム』や『ユージュアル・サスペクツ』のような作品が好きな人にはかなりオススメ。後半からラストにかけて「あ~そういうことね!」と爽快な気持ちになること間違いなしだ。序盤から細かい伏線が張られていて、見返してみると何気ないセリフが伏線になっていることに気づいて何度見ても楽しめる。凄腕の詐欺師だけど重度の潔癖症というニコラス・ケイジの極端な演技と、天真爛漫なアリソン・ローマンの掛け合いがとても笑える。娘の可愛さにハマればハマるほど、最後のオチに愕然とするだろう。ちなみに14歳の娘を演じたアリソン・ローマンだが、撮影当時既に成人済み。それでも全く違和感がないのですごい。父娘のほのぼのするような交流も詐欺の緊張感も楽しめて、話のテンポも良いので見ていて全く飽きない。自信を持ってオススメできる映画である。

アイカツ! / Aikatsu!
10

繋ぐバトン

アイカツ!アイカツスターズ!アイカツフレンズ!アイカツオンパレード!と続くシリーズの原点です。
アイドル達のキラキラと輝く活動が描かれる、と思いきやそれだけではありません。ステージに向けての血の滲むような努力。そして努力したからといってかならず勝てるわけでもない。アイドル達を主人公とした友情・努力のスポ根アニメです。
物語は主人公の星宮いちごが、弟の影響でトップアイドル神崎美月のライブに行ったことで動き出します。
初めて出会い、感動し、憧れ、そして親友とともにアイドルを目指していきます。
個人的にどうしても勧めてしまうのは、19話「月夜のあの娘は秘密の香り」で初登場する藤堂ユリカです。
はじめは自分に自信がもてずにいた彼女は、自分の好きな物語から着想を得て吸血鬼キャラを演じます。登場当時はキャラクターを優先し、仲間たちとの特訓にはあまり積極的ではありませんでした。しかし映画のオーディションを通してその考え方は変わっていきます。そしてキャラクターを大切にしながら、より完璧を目指すために、影で努力をひたすらに重ねていきます。
そしてブランドのミューズとして立派に育ち、3年目で次の世代へとバトンをつないでいきます。108話「想いはリンゴにこめて」でのトップデザイナー夢小路魔夜さんの言葉は、ここまで観たならきっと心に響くことでしょう。
これは藤堂ユリカに限った話ではなく、物語全体を通して、一人ひとりが努力して輝き、その輝きのバトンを次へとつないでいく物語です。

宇宙よりも遠い場所 / よりもい / A Place Further Than The Universe
10

何処にでもいる女子高生から何処にもいない唯一無二の女子高生に

主な内容は「見知らぬ女子高生4人が知り合って、協力をしながら南極を目指していく」というものです。
これだけ聞くとありふれた(?)ほのぼのしたアニメに思えますが、主人公の玉木マリが平凡な日常から脱したいけど出来ない、という視聴者と同じような思考のため共感しやすいので入りが良かったです。
そこに南極に行くことを目指している小渕沢報瀬に出会い、一緒に南極を目指すのですが、最初の頃は二人ぼっちだったのに徐々に仲間が増えていきます。
その仲間と一緒に南極に行けることなるのですが、まずここで実際に行けるってなった時に、今までの並々ならぬ苦労も周りの反感も良く描かれていたので、視聴者も一緒に喜べました。
南極に行っても難関は山ほどあるのですが、南極という普通は行けないところの話なのに、乗組員や女子高生たちは私たちと同じようなくだらないことで悩んだりします。いつ他人から友達になったか分からない、という白石結月など。たくさんの悩みをみんなで考えて解決していく中で、自分でもこうしたいと思える共感部分が随所にありました。
後半になるにつれて、小渕沢報瀬が何故南極にこだわっていたかが明確になっていきます。そして最後には、最初は他人だった、でも一緒に南極に来て友達になれた3人によって救われたところで、涙が止まらなくなりました。

この13話全てを見終えると、心が浄化された気持ちになり明日への活力と自分でも何かできる気がする!という気持ちになれます。

グリーンブック / Green Book
10

自分らしさとは?

アカデミー賞をとったということで期待して観たのですが、期待を裏切ることなくとてもいい映画でした。しかもこれが実際にあった出来事が元になっているというのも驚きです。
白人で粗暴な運転手と黒人でハイソな音楽家の、どう考えても交わりそうにない二人が演奏しながら各地を旅するストーリーで、もちろん初めは互いのことを良くは思っていません。特に白人の運転手は黒人への差別意識をいまだに強く持っているのでなおさらです。
しかし一緒に旅をしてみると、白人は黒人の音楽家がいかに理不尽な差別を受けているのか目の当たりにします。私も観ていて驚くようなシチュエーションがたくさんありました。
差別的な言葉で呼び掛けられるのは日常茶飯事だし、音楽を演奏しに来た晩餐会では、さっきまで彼の演奏にうっとりしていた人間が、黒人は外に建てられたボロボロの木の小屋でトイレをしろと、笑顔で、何の悪気もない様な顔で促すのです。
ある街では夜出歩いているだけで逮捕されます。ただ存在しているだけで牢屋にぶち込まれ、理不尽な暴力を受けます。白人はそれを見てだんだん考えが変わっていきます。
白人のほうも学がなく粗暴で、食べ方が汚く上品さに欠けるんですね。しかし仕事はきっちりやってくれるし腕っぷしも強いし、いいものはいい、おかしいことはおかしいとはっきり言うまっすぐさがありました。
肌の色や、今まで自分の身に起こったことがまるで違っていても、お互いに尊敬できる部分があれば友情は成立し、逆になんの遠慮もなくリラックスして付き合っていけるのだな、と改めて考えさせられる素晴らしい作品でした。無駄にドラマティックに作られていない淡々としたところも、リアリティがあってよかったです。