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shark32のレビュー・評価・感想

舞妓さんちのまかないさん / Kiyo in Kyoto:From the Maiko House
8

ただの飯テロ漫画じゃない!まかないを作るキヨのほっこり丁寧な日常が読んでいる人を癒します。

丁寧な細い線に水彩で塗られた絵が特徴的なこの漫画「舞妓さんちのまかないさん」は、万人受けする漫画だと思われます。ほっこりしたい、癒されたいと思う方にぜひおすすめしたいです。
舞妓さんのすみれとその幼馴染で賄い作りをしているまかないさんのキヨがメインキャラクターとなっています。2人の友情は家族に近いものを感じ、支え合う2人の様子はまさに理想的パートナー。そこに家庭的なキヨのまかない料理があればもう幸せの縮図を見ているよう。
でもただのほっこり漫画ではありません。キヨは賄い作りに毎日努力を重ね、すみれは舞妓さんとして一生懸命修業します。まだ10代の女の子2人が頑張っているのは涙ぐましいものがあり、自分も頑張ろうと思えます。
また、話のメインになるキヨの料理ですが、どれも美味しそうで家庭的です。真似したくなるものばかりになっています。スコーンやお菓子系も網羅していて、手作りお菓子のある日常っていいなあと見ていて羨ましくなること必須!キヨとすみれが料理を食べて笑顔になるたびこちらまで笑顔になってしまいます。
またキヨらの出身が青森なこともあって青森の郷土郷里がたまに出てきます。それがまた珍しくって美味しそうなんですよね。それもこれもキヨがすみれを想う気持ちから作られています。丁寧な暮らしを見て疲れた心を癒したい方にも、少し背中を押してもらいたい方にも、おすすめの作品です!

けいおん! / K-ON! / けいおん!! / K-ON!!
8

ゆるふわ軽音部!

軽音部の女子高生たちが主人公のアニメです。人気の作品だということは知っていましたが、あまり絵が好きではないかなと思って敬遠していました。ですが、知り合いからおすすめされて見てみたら、かなりハマってしまいました。それまでは単なる萌え系アニメかなと思っていたのですが、あのキャラクターデザインだからこそのゆるふわな雰囲気が魅力だと思います。
軽音部とはいうものの、放課後は基本的に音楽室でお茶会をしてまったり過ごしている様子は羨ましくて、自分も参加させてほしいと思ってしまいました。バンド名が「放課後ティータイム」というところもかわいいです。私も一緒にムギちゃんのお茶とお菓子が食べてみたいです。
そんな感じで普段はふわふわでまったりな4人ですが、意外とちゃんと演奏できるところが驚きでした。文化祭での演奏シーンなどは細かい部分まで描かれていて本格的でした。手の動きなどもかなり忠実だと思います。作画の丁寧さは、制作が京都アニメーションなだけはあるなと思わせる納得の仕上がりです。物語の中ではもちろん、オープニングやエンディングの曲も彼女たちが歌って演奏しているという設定で、オリジナル曲がたくさんあるところも人気の理由かなと思いました。

鬼滅の刃 / Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba
10

鬼滅の刃の感想

鬼滅の刃は言わずと知れた大ヒットアニメとなっています。なんといっても主人公の炭次郎が鬼を次々と倒していく姿はたくましく、その成長ぶりは見どころの一部だと思います。
また、キャラクターが多様であり、味方のキャラクターだけでなく敵のキャラクターにも人間味が溢れており、今までとは違った多様な視点から描かれている作品だと言えます。
一番の見どころは鬼と対戦する場面です。多くの鬼と対戦することによりレベルアップしていくうちに、さらなる強い鬼と対戦することになり、ドキドキハラハラする場面がたくさんあります。そういった危険な場面を仲間と一緒に乗り越えていく姿は、見ている人々の心を揺さぶる点だと思います。
特に私が気に入った場面は、序盤で鬼になってしまった禰󠄀豆子を守るシーンです。何度も何度も味方である鬼殺隊が、禰󠄀豆子が鬼であることを理由に首をとってしまおうとします。しかし、兄である炭次郎は、禰󠄀豆子が人間を決して攻撃しないということを分かっているため、それを必死で阻止します。その場面は見ている人を感動させる部分です。
誰しも自分の家族、友人などが周りの人達からどう思われても守らなければならない場面があると思います。そういった場面で炭次郎が頑張る姿は、本当に心を揺さぶる点だと思いました。

3月のライオン / March Comes in Like a Lion
10

人は、冷たくてだけどあったかいんだ

主人公の桐山零が抱える孤独。どこにいても誰といても、どこか独りぼっちな気持ち。その感覚は自分の中にも確かにあり、だからこそこの作品に入り込みやすかったんだと思う。

零は幼い頃に両親を亡くし、将棋好きの父親と親交の深かったプロ棋士の家に引き取られるという数奇な運命の持ち主だ。預かってくれた新しい父にも家族が居て、彼の2人の子供も同じように将棋をしていた。だが零は圧倒的に成長し、新しい父は、本来の子供たちより零を目にかけるようになる。そんな中、徐々に他の子ども達から批判の眼差しを受けるようになり、彼らの母親からも疎まれるようになった。零は家に居心地の悪さを感じていた。しかし将棋の方は順調で中学生でプロになり、人生を捧げることを決意し、高校生になると同時に一人立ちをする。

そのあと彼は、多くの素晴らしい人々と出会う。
そして将棋を通じて、また一人の高校生として生きる中で出会った人達とのつながりがすごくいいのだ。

将棋会館で一緒にプロとして切磋琢磨する二階堂や先輩、そして師匠となる島田棋士との出会い。
さらに零の住む町の隣町にある和菓子屋の川本家との出会い。高校で孤立してる零を気にかけてくれる林田先生。
彼らはあたたかく、そして嘘のないやさしさのある人々だ。そんなぬくもりが、零の心にゆっくりと、確かに沁みこんでいく。

この世の中は冷たくて、だけどあったかいんだ。そんなことが感じられるこの作品が、私は大好きだ。

君と彼女と彼女の恋。
9

もう二度とすることはないだろう

なぜ自分がこのゲームをやろうと思ったかというと、ネットサーフィンしてる時にとある画像を見て一気に引き付けられたからです。分かる人にはわかると思いますが、アレです、「君に言ってるんだよ」のアレです、怖い顔したヒロインが話しかけてきているアレです。調べてみたらニトロプラスって文字が見えてこれは購入するしかない!ってなって秒でポチっちゃいました。ニトロプラスさんの作品で沙耶の唄というものもあるんですが、あれもとても面白かったのでこのゲームにもとても期待していました。
そしていざゲームが届いて始めてみるとごくごく普通のゲームなんですよね、面白い部分ももちろんありましたが自分が期待していたのはこういうのじゃないなって感じでした。一旦エンディングまで進めてうーん…と思いつつもとりあえず全員のルートクリアしようとして二周目をやり始めたんですよ。その二周目がもうとにかく凄かった。というか怖かったです。こんなことある???のオンパレードでした。ネタバレになるので詳しくは言えませんが、この二周目にこのゲームのすべてが詰まっていると言ってしまってもいいです。そんなこんなで真のエンディングを迎えたわけですが、終わった直後はとても複雑な気持ちでした。ゲームなのに現実味があるというか、しばらくほかのゲームができなくなりました。
レビュータイトルにもう二度とすることはないと書きましたが、面白くなかったから二度とするか!とかそういうのではなく、やれば分かると言いたいです。このゲームやったことある人の8割くらいは共感してくれるかなと思います。さすがニトロプラスって感じでしたしこんなゲームもう出会わないだろうなと思いました。
評価は9を付けましたが人を選ぶという点を考慮したものであり、個人的には10で、もっと上の評価があるなら付けたいくらいです。今からこのゲームをやろうと思っている方々にはぜひネタバレを見ずにプレイしてほしいです。