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screwedのレビュー・評価・感想

東京ラブストーリー
6

東京ラブストーリーを読んで

文春文庫から出ている、柴山ふみさんの東京ラブストーリーという漫画を読みました。柴山ふみさんは、1957年、徳島県で生まれています。お茶の水女子大学哲学科を卒業後、1979年漫画家になった人です。東京ラブストーリーという漫画は、三上健一、永尾完治、赤名リカ、関口さとみの4人の男女の恋の行方を描いています。物語の中では、会社内での恋愛の様子が描かれています。主人公の永尾完治が、従業員8人の和賀事務所から、資本金1200億円、社員18000人の二ツ橋産業に転職して、仕事の傍ら、恋の駆け引きがあるという物語でした。恋愛中心で仕事が進んでいくというのが懐かしく感じられました。永尾完治と付き合っていた、赤名リカが妊娠をして、その相手が、永尾完治の子供でなく、和賀夏樹という仕事関係の男性の子供だったというのも、意外な展開で面白いストーリーだと思いました。赤名リカが、和賀夏樹の子供を母子家庭で育てたいというのが漫画のラストシーンにあります。麻布のビルをおばあちゃんからもらい、語学で生活費を賄っていきたいというのもたくましいと思いました。 1991年1月7日から、3月18日にテレビドラマ化された漫画ですが、それを見ていた人は読んでみると面白いと思います。

Tempalay / テンパレイ
9

話題のTempalayってどんなバンド?

「Tempalay」は日本の3人組ロックバンドである。
メンバー構成は、ギター&ボーカルの小原 綾斗(おはら りょうと)、ドラムのJohn Natsuki (じょん なつき)、
コーラス&シンセサイザーのAAAMYYY(えいみー)。
大半の楽曲は小原 綾斗が制作しており、日本語歌詞がメインではあるが、邦楽には少ない洋楽的な心地良さが印象的なイメージ。
ライブや音楽フェスで盛り上がる、いわゆる4つ打ちの楽曲ではないが、あくまで日本語歌詞であるにもかかわらずどこか洋楽チックなメロディーが中毒性を呼んでいるバンドである。
2014年に結成ながら、翌年2015年にはフジロックのステージに立つなど、特徴的なサウンドが音楽ファンの心を掴んでいると言えよう。
まだまだ世間的な認知度は低いが、大型フェスへの出演やドラマ主題歌への抜擢もあり、音楽業界での認知度は年々高まりつつある。
「そなちね」「革命前夜」「どうしよう」等の楽曲はかなりオススメであり、まずはYouTubeにアップされているミュージックビデオを視聴してみてほしい。
彼らの演奏スキルはさることながら、ビジュアル面や音楽性については、日本の音楽シーンでは唯一無二の存在であることが分かると思う。

Brandy / ブランディ
9

心に響く歌が魅力のR&Bシンガーソングライター

ブランディの"He Is"を聴いたなら、その楽曲の美しさに胸を打たれることと思います。
流麗なピアノの演奏がバックに流れるダウンテンポのこの曲は、ブランディの作品の中で最も感動的なバラードだと思います。
胸の内をそっと告白するような歌い出しからはじまって、次第に盛り上がっていきます。
フックではコーラスのハーモニーにうっとり。
クライマックスを迎えると、アドリブ混じりに熱く歌い上げ、それがグッと来るのです。
歌詞の内容は、愛する相手が自分にとっての友達であり、恋人であり、天使であり、王子であり…とまだまだ続きますが、とにかく彼がすべてであり、とても感謝していることが歌われています。

"He Is"は2002年のアルバム『Full Moon』に収録されています。
このアルバムではブランディの輝きが最高潮に達しており、ファンにとっては思い入れがある作品です。
そのため、それから10年がたった2012年にリリースされたアルバム『Two Eleven』のライブツアーでも、『Full Moon』からの曲が何曲か披露されています。
その中には"He Is"も含まれており、ブランディがスツールに腰掛けながら熱唱するのを、観客みんなが深く聴き入っていました。

10年を隔てた楽曲が演奏される中で感じたことは、ブランディが強くなったということです。
以前はプリンセスのようなイメージだったのが、大人の女性としての深みを増していました。
ワイルドになった気さえします。
正直、ブランディがここまで踊るとは思わなかったと感じるほど、ダンスも本格的で大迫力でした。
『Two Eleven』の重厚感を増した楽曲にピッタリだったと思います。

ティーンの頃から自分で曲を書き、歌ってきたブランディ。
1994年にデビューアルバム『Brandy』をリリースしたときは15歳でした。
しかし、15歳の少女の作品とは思えないほどの完成度に改めて驚かされます。
素朴でシンプルな演奏を聴かせ、歌の良さがまっすぐに伝わってくる名盤です。
R&Bのサウンドが複雑化する前の時代に作られているので、一番落ち着いて聴くことができると思います。
それからはR&B音楽のバブルとも言える時期を辿り、様々なアーティストと同様、ブランディも浮き沈みを経験しました。
ヒットチャートの一線を退いてからは、R&Bのシーンにまだ自分の席はあるのかと、新作を作ることをためらっていたという切ない話も。
しかし、成熟した女性の強さを持ってカムバック。
その姿は頼もしいものです。

ノマドランド
6

【想いは永遠、物質社会の先にあるものを見据えよう】映画「ノマドランド」のレビュー

原作は「ノマド 漂流する高齢労働者たち」
キャストは主人公ともう一人のノマドを除き全員現地人。登場するノマドは現役ノマドです。
ノマドランドはそんな現役ノマドの現状を映したロードムービー。

夫に先立たれ故郷が廃れ住めなくなった主人公ファーンは、思い出の品など最低限の荷物をキャンピングカーに載せ、
ノマドとして生きています。
ノマドとは「現代の遊牧民」という意味。
遊牧民と聞けば聞こえはいいですが豊かと感じることは少ないのです。
どんな立場であろうが必要なのはお金なのでその日暮らしで仕事をこなします。
時にはアマゾンの倉庫で働いたり、ファーストフードで食に触れたり、建設現場で重労働をしたり。
寝泊りはすべてキャンピングカー。
自分の体もキャンピングカーも、調子が悪くなったらまず自分で何とかしなけれなばりません。
不便なことが多いけれど、物質至上主義の流れに異議を唱え自然と共存していくことを望んだノマド達。
アメリカの大自然をバックに映すノマドの現状はけっして不幸なものではないことを教えてくれます。

中盤ファーンは大事にしていた思い出の品を壊されてしまいますが、自力で直し気分を持ち直します。
しばらく転々とノマド生活をしていくうちに物を大切にしていくことに疑問を抱くのです。

物語のラストは廃れてしまった故郷に戻り過去を思い出します。
そして過去に比重を置きすぎた現状に決別をし、今まで大事に残していた思い出の品を処分します。
物ではなく想いを大事にしてノマドを続けていくことにしたのです。
この作品で訴えていることは物質社会の先にあるもの……【精神的な幸福】
目に見えないものこそ大切であると教えてくれます。
ネットショップのように自分が動かなくても解決できる便利なサービスが増える一方、心を疎かにしてしまう現代に警鐘を鳴らしているのかもしれません。

セリフが少なく情景や間合いがとても心に響く作品です。
この機会に大切な人と一緒に劇場へ足を運んでみてはいかがでしょうか。

うしおととら / うしとら / Ushio and Tora
10

自分史上最高のマンガ

今回紹介したいのは、藤田和日郎先生の「うしおととら」です。これは、私が今まで読んだマンガの中で、一番と言えるほど、大好きなマンガです。主人公「うしお」は中学生。少年マンガっぽく、熱く、まっすぐで、嘘が付けない少年です。うしおの実家はお寺なのですが、敷地内にある蔵に地下室があり、そこには2000年以上前に生まれた大妖怪が封印されていました。うしおは、ひょんなことから蔵の中にあった伝説の退魔の武器「獣の槍」を抜き、この槍によって封じられていた大妖怪「とら」を開放してしまいます。「うしお」と「とら」。この二人の主人公が、様々な事件に巻き込まれたり、首を突っ込んだりしながら、旅をしていく…というお話です。旅の当初、うしおの目的は「母のことを知る為」でしたが、母のことを追う過程で、獣の槍を狙う妖怪たちと戦うことになっていきます。妖怪の敵意は、単にうしおが妖怪を滅する道具を持っているから、という理由だけではなく、白面の者を封印する結界を張った女の息子だから、という理由もあるようでした。方々に憎悪されながらも戦っていくうしおの姿は、とても見応えがあり、面白いです。しかしながら、この作品の一番の見どころは各キャラクターの散り際です。とにかく、美しい。悲しいシーンではありますが、必見です。

STEINS;GATE / シュタインズ・ゲート / シュタゲ
10

最高のSFアニメ作品

主人公の『岡部倫太郎』が、過去にメールを送ることができる電話レンジを偶然発明してしまったことにより、タイムトリップやタイムマシンをめぐる陰謀に巻き込まれていくストーリー。
見ていて、最後までハラハラドキドキが止まりません。
ヒロインも個性的でかわいいキャラが多く、単純な萌え路線で終わることなくシナリオ展開に絡み合って、良い味を出しています。
筋のストーリー展開も、先の読めない展開やどんでん返しなど、サスペンス要素も強めに盛り込まれており、タイムパラドックスを題材とした往年の映画に引けを取らないSFの世界観を見事に表現しつつ、現代風のオタク用語やサブカルチャーもふんだんに盛り込まれていて、元ネタがわかるとニヤリとすることもしばしば。
”世界線”というワードを改めて広めた作品として、後世に語り継がれる可能性を感じる作品で、影響を受けて作成されたアニメ、楽曲などもいまだに多く存在していることから、多くの人に愛されているのは疑いようのない事実だと思います。
第2期も制作されており、既に放映済みなので、未視聴の方はぜひとも一気見をお勧めします。
違う世界線に移動して、記憶を消してもう一回見たい。
そんな作品だと思います。

マジック:ザ・ギャザリング アリーナ / Magic:The Gathering Arena / MTG アリーナ / MTG Arena
8

世界で最初のカードゲームが無料で遊べる。

色んなトレーディングカードゲームの始祖であり元祖。
元々は紙のカードとして販売されていたものをデジタル化したものです。

元々、紙のカードとして発売から何十年と経っているからルールもキチンと整備されており、豊富なカードから自分だけのデッキ(ゲームをするために必要なカードの束)を組むことが楽しいです。又、蓄積されてきたノウハウから専門の開発チームによりカードはデザインされているので、新しいカードセットが出る度に魅力的な能力やギミックが登場し、新鮮な気持ちで遊ぶことが出来ます。

基本は無料で遊べて、必要ならパックなどを課金して購入するスタイルを取ります。
それだと課金しないとまともに遊べないと思われますが、『ワイルドカード』と呼ばれる交換券(レアも交換可能!)が入手出来るし、ゲーム内通貨でもパックは購入できるのでその気になれば無課金でもかなりがっつり遊べます。

何より必要数よりダブったレアカードは自動で別のレアに変換されるのが嬉しく、紙のようにショップで買わなくてもコンプ出来てしまいます。

更にオンライン上で遊ぶので、いつでも世界中のプレイヤー達と対戦することが可能で、その上、ゲーム内のランキングを上げていくと大きな大会へ招待される可能性もあります。

ただ、2020年現在は実装されているカードの種類が少ないですが、最近のカードを使用した『スタンダード』と呼ばれるレギュレーションと、『リミテッド』と呼ばれる配布されたカードの即席デッキで戦うゲームは問題なく遊べます。(遊べないのはほぼ全ての過去のカードが使用できる『エターナル』と数年前のカードまで使用が出来る『モダン』などです)。

餓狼 MARK OF THE WOLVES / 餓狼MOW
8

美しいドットで描かれる2D対戦型格闘ゲーム

同シリーズではずっと外見の大きな変化がなかったテリー・ボガードも壮年の男性となり、1980年代を思わせるファッションから、2000年代にいてもかっこいいと思える姿に成長しています。過去作から時間の経過を感じさせる今作は、同シリーズの中でも最高に美しいドット絵で描かれ、超必殺技もパワフルなものになっています。
主人公は今までのテリーではなく、ロック・ハワードと交代。往年のファンであればその名前で気付いてしまいますが、過去作で何度となく登場していた、ボガード兄弟の親の仇であるギース・ハワードの息子です。
彼はテリーと共に行動し、ギースのような悪人ではないようですが、ギースと同じ技であるレイジングストームやデッドリーレイブを使用して相手をKOすると、闇の力に覆われているような様子を見せます。その血は何かしらの不穏なものを内包しているように感じられます。
不知火舞、アンディ・ボガード、ジョー東、キム・カッファンらも本作には直接登場せず、アンディの弟子で不知火流忍術を使う北斗丸、キムの息子のドンファンとジェイファン、極限流の使い手のマルコ・ロドリゲスなどが参戦し、キャラも新鮮な面々になっています。
最終ボスはロックの叔父(ギースの妻の弟)であるなど、新キャラクターが多いながらもSNK作品関連のキャラクターが多いのもファンには楽しめる要素の一つです。