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saromechanのレビュー・評価・感想

ダイヤのA / ダイヤのA actII
8

捕手の重要性

野球と聞いて素人が真っ先に思い浮かべるポジションはビッチャー、バッターだと思います。
かく言う私もそうでした。
この漫画は投手である主人公、沢村栄純の成長物語ですが、キーマンは「御幸一也」という捕手だと言っても過言ではありません。
御幸一也と出会いバッテリーの重要性を知り、チームの中で成長する。
高校球児の熱いドラマが描かれています。
沢村のライバルである降谷暁は御幸一也を取材した記事が載っている雑誌を見て沢村と同じ高校に入学した剛腕投手です。
降谷もまた、御幸一也という捕手に出会い野球人生が一変した一人です。
actIIに入り御幸が3年、沢村と降谷が2年になりました。
御幸自身は正捕手だけだった肩書に主将と四番が追加され、重責を負います。
沢村と降谷のエース争いも激化しながら、お互いが御幸と一日でも長く野球をするため他校へと挑みます。
甲子園という舞台に立たない限り三年生の夏は短く、あっという間です。
正にこれぞ青春という、短く輝かしい時間を濃厚に描き、第一部ではまだ考えもしなかった『キーマン(御幸一也)の卒業』が目に見えてきて時の儚さを惜しみつつも謳歌する高校球児達は眩しく映る事間違いなしです。
果たして沢村達は甲子園に行くことができるのか、一日でも長く御幸一也とチームとして野球ができるのか。
これからも楽しみながらみていきたいと思います。

藤井フミヤ
10

フミヤくんコンサート

藤井フミヤといえばチェッカーズを思い出す大人の方が多いと思いますが、アイドル時代と同様に音楽活動はとても忙しくやっています。その中でもほぼ毎年行われるコンサートツアーはおすすめです。
アイドル時代は聞いたけど、最近はめっきり聞いてないなというかたにもおすすめです。過去のアイドル時代や若いころののテレビでよく流れていたヒット曲も頻繁に歌ってくれているからです。フミヤに限らずかもしれませんが、コアなファンにはファンクラブのみ参加できるコンサートなども行いますが、基本的には初めて来たとかあまり知らない若い世代にもわかりやすい内容になっています。バラードのイメージが強いですが、全体的にはアップテンポの曲が半分くらいはあり体を動かしてのって聞くことができます。本人もダンスは得意で、体を動かしながら歌ったりしていますね。チェッカーズ時代は行ったんだけど解散以来行ったことがないというかたはまだまだたくさんいらっしゃると思いますが、子供なども手が離れてきて行くことができる状況になった方はぜひ参加して頂きたいですね。本人も浮気は許すと公言していますので。真ん中に、ジャニーズファンになった人、韓流アイドルにのめりこんだ人、また帰ってきてくれる人がいることをうれしく思うとおっしゃっていましたので、ぜひまたフミヤくんのコンサートに参加してみてください。

蛍火の杜へ
8

知られざる名作短編アニメーション

人気アニメ夏目友人帳と同原作者・同スタッフによる短編映画。そのため、世界観や絵柄はそっくり。夏目友人帳が好きな人には是非見て欲しい作品。

「蛍火の杜へ」は、人間が触れると消えてしまう、妖と人間の狭間である存在の「ギン」と人間の女の子「蛍」の物語。人間である蛍はギンに触れられない。互いに惹かれ合うのに、触れることはできない。手を繋ぐこともできない。相手が泣いていても、頭を撫でて慰めてあげられない。それでも、確かに二人は繋がっていた。

行ったことがないはずなのにどこか懐かしい自然の背景に、温かい色合いの絵柄。「ああ、触ったら消えてしまう!」とハラハラするシーン。孤独だった優しいギンと、そんなギンに惹かれながら成長する蛍。その二人を包み込むBGM。そこからエンディングの儚さに涙が出るのは必然だろう。

以下、ネタバレである。

このエンディングに不満を持つ人もいる。だが私は、退屈な毎日を過ごしていたギンが温もりを知り、幸せを知ることができたという点で素晴らしい最後だと思う。
初めて見終えた後には悲しさしか残らなかったが、二度目の鑑賞時にやはりこれはハッピーエンドだと確信した。
なぜならギンは自分が消えると分かったとき、消える悲しさや恐怖は微塵もなく、蛍に触れられることへの嬉しさしかなかったから。
ギンが消えないというのはすなわち、永遠に二人は触れることができないという意味だった。あれでよかったのである。

The Elder Scrolls V: Skyrim / スカイリム / スカイリム VR
10

オープンワールドゲームの最高峰!

SkyrimはオープンワールドRPGの最高峰のゲームです。The Elder Scrollsシリーズの5作目になります。2012年に発売されましたが、年月が経ってもその人気は根強く、PS4やSwitchでリマスター版が発売されています。Skyrimの面白さは何と言っても自由度の高さにあります。悪を倒して正義を貫く英雄になるもよし、盗賊団の団長になるもよし、はたまた吸血鬼の王となって夜の世界を支配する事もできます。メインのストーリーもありますが、数えきれない程のサイドストーリーやクエストが散りばめられています。また、本棚にある本には1冊1冊丁寧に物語が書かれており、Skyrimの世界があたかも実際に存在しているかのような錯覚に陥ります。
メインストーリーを進めずに、サイドストーリーや広大な世界を自由気ままに旅をする事も出来ます。時にはSkyrimの世界を創造した神々と接触する事もあり、神々からのクエストを受ける事などもあります。また、世界の隅々までクエストや物語が散りばめられていますので、Skyrimの前作やシリーズ作に関連したエピソードなども知る事が出来ます。その為、このSkyrimのみでも広大な作品ですが、シリーズを通してプレイする事でより深くこの世界の歴史や伏線の面白さを味わう事ができます。まさに、もう1つの世界です。

鬼滅の刃 / Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba
10

鬼滅の刃のここが好き

鬼滅の刃の面白いポイントは、鬼の強さと呼吸という独自の戦い方にあると思います。
まず初めに鬼の強さですが、基本的に鬼は頑丈な体をしており、また体を切ったとしても再生してしまいます。鬼を倒す方法としては、日光に当てるか、日輪刀という特殊な刀で鬼の首を切るしかありません。ほかにも、強い鬼は血鬼術と呼ばれる技を使ってきたり、分裂しているために同時に首を切らないと死なない鬼もいたりします。そんな鬼と戦う鬼殺隊は不利な状況から戦いを始めなければなりません。そんな中では当然隊員(主要な人物)の中から死者が出てしまいます。ここで、「急に隊員がパワーアップしたり覚醒したりして、誰も死なせない」ということがないおかげで、隊員の心情や過去の描写も生きてきていることがほかの少年漫画とは違うポイントだと思います。
次に独自の呼吸という戦い方ですが、とにかく格好いいの一言に尽きます。それぞれ○○の呼吸という風に書かれており、それぞれの身体的特徴に合わせて枝分かれしてきた呼吸は多くの派生があり、そこも見どころの一つだと思います。また、呼吸という一般的な動作から力を得ていることから、真似できそうと子供心をくすぐる点も面白いと思うポイントの一つかもしれません。

塵骸魔京
8

共感能力に欠ける主人公の成長。魔物とのバトル。

コミカルな場面はあるものの、雰囲気は全体的に重めでダークな印象。
主人公の九門克綺が持つ「他者の魔力を吸収して自らの力にする」という能力は厨二心をくすぐります。
水を操る能力を得た時には、それを行使する練習として目を瞑り周囲にある水の気配を探し、水の集まりを見つけそれを操ろうとします。しかしその水とはヒロインであるイグニスの体内、つまり血液や唾液等の体液であり、克綺は図らずともイグニスにダメージを与えてしまうことになります。このシーンでは、克綺が生物相手に負けることはほとんどないだろうな、と思えるほど凶悪な能力であることがわかります。
一般的なアダルトゲームではあまり類を見ないのですが、ニトロプラス作品にはよくある設定として、塵外魔境ではヒロインの数を超えるほどの魅力的な男性キャラクターが多く登場します。
ストーリーにも重要な意味のあるシーンとして、性行為もしっかりと濃密に描かれますが、アダルトゲームとして重要なそのシーンに負けず劣らず熱いバトルシーンも描かれます。
メインヒロインは3人で、いずれも戦闘能力を有していているのも魅力。
なお、主人公には義妹がいるものの彼女はアダルトゲームとしての攻略対象ではありません。明らかに主人公への好意を持っている、義妹、アダルトゲームと三拍子揃えばヒロインの一人になり得そうですが、そうならないところもこのゲームらしい気がします。

祈りの幕が下りる時
10

事件が解決する度、なぜかハートフルになる作品!

東野圭吾さん著書の推理小説を実写化した作品です。阿部寛さん扮する日本橋の所轄刑事、加賀恭一郎が謎を解いていきます。「新参者」シリーズの最終章といっても過言ではない作品になっております。
「新参者」は、優秀でありながら所轄の刑事をする変わり者の加賀恭一郎が人形町で起こる事件を解決していく小説で、TBSのドラマとしても実写化されました。人間の優しさ、ちょっとした弱さを見抜く加賀恭一郎だからこそ解決できる事件が次々と起こり、推理小説でありながらもホームドラマを見ているような気持ちになれるのが見所でした。
そのシリーズの良さが今回も存分に発揮され、それだけでなく原発現場で働く作業員の過酷な状況なども描かれおり、東日本大震災後の世相を表した場面も盛り込まれています。人間愛だけでなく、世の中の暗い部分にもスポットが当てられ考えさせられます。
今回は、都内のアパートで起きた殺人事件と恭一郎の管轄で発見されたホームレスの焼死体、一見関係のない2つの事件の間に何やら関係が少しづつ見えてきて、というストーリー。ただし、謎解きよりも事件に関わってくる、シリーズで一貫して謎だった恭一郎の母についてが一番の醍醐味になっています。
事件の関係者と思われる松嶋奈々子扮する女性の振る舞いも気になり、事件の謎よりもとにかく人の心の動き、それが最大の見所な作品になっています。

もんすたあ★レース
8

隠れた名作もんすたあ★レース

大手のモンスターゲームが大流行したことで巷に沢山のモンスターゲームがあふれていった時代がありました。バトルしてレベルアップ、進化して相手をたおすゲームが多い中、陰にかくれて攻撃をしないモンスターゲームが産まれていました。隠れた名作、もんすたあ★レースです。購入した当初はモンスターを走らせるだけのゲームだと思っていましたが、プレイするとその奥深さにおどろきました。大量にでてくる魅力的で多彩なモンスターたち、地形の得意不得意で劣勢になったり有利になるので沢山の交代をしなければいけないシステム、レベル制度が無いので、どんなに好きなモンスターでも終盤まで愛し続けることができ、そしてどんなに不得意な地形でも速度をあまり落とさせないように考えて速度を調整する戦略。ただただ走らせるだけなら得意なモンスターだけを走らせればだいたいは勝てるものの、それでも走者との僅差に手に汗にぎります。モンスターをミックスすることではじめて手に入るモンスター、一匹だけの謎のモンスター、独特な言い回しをする道場人物。大手のモンスターゲームでは手に入らない独特の世界観が一部の子供を魅了していきました。作品が増えるにしたがって、高低差や階級といった制度が追加され、より魅力的で手軽にプレイできる作品になっていったようです。