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riku919

riku919のレビュー・評価・感想

コンフィデンスマンJP -英雄編-
9

ジェシーの存在

テレビで放送されている時からこの作品のファンであった。
今までの日本にドラマのつくりとは少し違う雰囲気で、これは映画でも面白いんじゃないかと思っていたので、劇場版3作目の今作の公開をとても期待していた。
そして、期待を裏切らない満足のいく内容だった。
ダー子、リチャード、ぼくちゃん、五十嵐といつものメンバーはもちろんだが、ジェシーの存在もちゃんと描いてくれていて、ファンには涙物であった。
この作品の良さは、最後はきっちりと観ている者をすっきりさせてくれることである。
モヤモヤした思いは残らないし、敵役にも悪意を残さずに終わってくれることで観終わった後に何とも言えない爽快感が味わえるのだ。
今回も『あの方』が出てくるのだが、なんとも意外な役回りで、ドラマ版から見ていた私はニヤニヤしてしまった。
誰が敵で誰が味方か、裏切り者は誰か。序盤から頭をフル回転させてコンフィデンスマンの世界を堪能し、推理するも、最後の最後のどんでん返しで見事にその予想は外れる。
だが、それがこの作品の面白さなのである。みんなコンフィデンスマンに騙されてしまう。
いや、その騙されることを期待してこの作品を観てしまうのかもしれない。

メタルギアソリッドV / METAL GEAR SOLID V / MGSV
6

他のゲームでは味わえない圧倒的な緊張感

このゲームはある病院で主人公が目を覚ますところからスタートする。
ゲームが開始した瞬間の緊迫感や、そのストーリーに引き込まれる没入感は、今までプレイしたゲームの中で一番だと感じた。
プレイをしていて、戦争を題材にしている他のゲームと決定的に違うと感じた部分は、戦場を舞台にしているのにも関わらず、いかに人を殺さず誰にも見つからずに任務をこなすかに重きを置いているところである。
本作は、人を殺傷する武器が多く登場する。
しかし、それらを使って敵キャラクターを殺した場合、クリア時の評価は著しく下がる。
また、敵に自分が見つかった場合もクリア時の評価は下がる。
ゲームをクリアするまでの戦略を考える楽しさや、敵に見つからないように敵地に潜入する時の緊張感は、他のゲームでは味わえないと感じた。
また、主人公たちはある目的のためにゼロから自分たちの軍隊を作ろうとするのだが、その人員を集めるために様々な戦場を巡るのもゲームの楽しさをより引き立てていると思う。
敵地には自分が殺されるかもしれないという恐怖もあるが、自分の仲間になってくれる優秀な人材がいるかもしれないという期待や喜びも同時に存在している。
優秀な人材を集めて、すごい武器を作ったり、自分の基地を拡大して世界中に人材を派遣し、お金を稼ぐのもこのゲームの楽しさの一つだと思った。

約束のネバーランド / 約ネバ / ネバラン / The Promised Neverland
10

絵、内容ともに素晴らしい作品。

まず、本作品の特徴として「バトル系、推理系どちでもあること」「主人公が少女であること」があげられる。

「バトル系、推理系のどちらでもあること」
少年誌の王道といえば、キャラクターの個性が光り内容としても迫力のあるバトル系、もしくは内容勝負でありバトル系とはまた違ったカッコよさのある推理系、と考えられるが、本作品はそのどちらも兼ね備えているといっても過言ではない。
作中の「鬼」と呼ばれるものと戦う場面においては、絵の作者である出水ぽすか先生の細やかかつ迫力もある、緊張感がこちらにも伝わってくるような描写がある。
そして、主人公たちが解き明かそうとしている謎については、序盤から伏線として描かれていたりする。この細やかな設定などを考えた白井カイウ先生の物語を作るセンスを出水先生に伝えて作品に反映したとなると、よほど作りこまれた作品なのだろうと感じられる。

「少女が主人公である」
週刊少年ジャンプで連載されており、その中では珍しく少女が主人公である。
しかし、この作品を読み進めていてわかるのが、この少女が主人公でなければ、この素晴らしい作品にはならなかっただろうということ。
その主人公の特徴として、天真爛漫で元気、そして誰よりも愛情深い。彼女の見ていて眩しくなるくらいの明るさ、そしてすべてを包み込むような深い深い愛は、彼女の周囲にいる登場人物だけでなく、読者である私たちもその世界にいる人間であるのかと錯覚してしまう程に引き込まれてしまう。
作品自体、かなり素晴らしい漫画であるが、この主人公なくしてこの素晴らしい作品はないだろうと感じられるほどである。
ぜひ、本作品を読んでいただき彼女の魅力に触れていただきたい。