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ricoのレビュー・評価・感想

アホアホ学園
8

決してお勧めできない名作

あまりにもくだらない、アホ以外のなにものでもない、タイトルに嘘偽りのない100パーセントのアホ漫画です。
絵は下手だし内容はスッカスカだし、本当にアホすぎてとてもひとさまに勧めらるような漫画ではないのですが、
読むととにかく脱力できます。疲れた頭をすっからかんにして、平和な気持ちに浸れます。
うんこやちんちんという単語だけで笑いあえた4,5歳児の頃に戻れたような、煩わしい日常や社会的責任や立場上のプレッシャーなど何も感じす、ただただアホに浸れる、ああ、人間ってもっとアホでいいよな〜、と全身全精神を弛緩させることのできる極上のリラクゼージョンとなる、そんなアホな漫画です。
小学生の息子に読ませたところ、あほ過ぎて面白くない、と言っていました。
もしかしたら疲れた大人の方が効果は高いのかもしれません。
しかしあまりにしょうもないアホ漫画なため、知り合いに進めるのも憚ってしまい、結局いつまでたっても他の人の感想を知らずに随分と長い年月を経てしまいました。
これからも現実から逃れたくなった時などに、このアホの聖典を開いてリセットしていこうと思う、そんな作品になっています。
アホではありますが、不思議と下品さはあまり感じられないのも良いところです。

最強のふたり / Intouchables
10

最強のふたり

実話をもとにしたストーリーです。
首から下が植物状態となった男性をスラム街で育った男性がお世話をするといった内容です。
首から下が動かないフィリップは大富豪で、介護者の募集に不採用を見込んで面接にやってきたドリス。
ドリスは同情を向けたり媚びたりすることがなく、言いたいことを言うところにフィリップは採用を決めました。

ドリスは体が不自由なフィリップを尊重はしても健常者に接するのと変わらない態度で接します。
最初は乗り気じゃなかったドリスもフィリップのお世話を楽しんでするようになり、フィリップも彼の行動や性格に信頼を抱き、徐々に最強の組み合わせになっていくところがなんとも感動するところです。

単に感動するだけでなく笑いも交えたこの作品は、観やすく熱中して観れてしまいます。

夜中に発作を起こしたフィリップに落ち着くまで寄り添い、外の空気を吸いに外に連れ出すドリスが喜びを感じていく様子も見どころです。

一番の見どころは映像に映っているものではなく、前向きに生きることの素晴らしさを伝えてくれることだと思います。

フィリップは半年以上文通している女性がいました。
ドリスは「文通を長々書いているより電話の方が楽しい」といって勝手にその女性に電話をかけるなど、ドリスの自由なところが実によく描かれています。

ある日ドリスの弟が屋敷にやってきます。
フィリップはそこで初めてドリスの難しい家庭環境を知ります。
「この仕事はもうやめにしよう」フィリップはドリスを家族の元に帰すことにしたのでした。

新しい介護士がくるやいないや自分に対し気を遣い、刺激がない生活にフィリップは心を開かず、食事もしません。
そんなフィリップの様子を見かねた助手がドリスに助けを求めました。

ドリスはフィリップを車に乗せて高級車を暴走させ…警察に追われるも上手に巻き、二人は笑い転げました。

伸び放題だった髭、ボサボサな髪をキレイに整えてくれたドリス。
身支度を整え、ドリスはフィリップを海辺のホテルに連れていきました。
席に着くとしばらくして、ドリスはフィリップをその場に残し出ていってしまいました。
フィリップが何事だと思ったとき目の前に現れたのは文通の相手エレオノールでした。
幸せそうに挨拶をする二人、ドリスは二人の様子を窓の外から見届け手を振って去っていきました。

ドリスもその後結婚し、子宝に恵まれたようです。

何度みても鳥肌が立つ映画です。
絶対に一度は観てほしいと思う映画です。