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reori_1718のレビュー・評価・感想

バイオハザード7 レジデント イービル / Biohazard 7 resident evil / RESIDENT EVIL 7 biohazard
7

シリーズ史上最も怖いバイオハザード作品

1人でプレイすることをお勧めしません。誰かと、夜、真っ暗でプレイするべき作品です。これまでのバイオハザードのような銃撃戦を楽しみたい方には物足りないかもしれませんが、純粋にホラーゲームを楽しみたい方には是非プレイしていただきたいです。これまでのシリーズとの接点はほぼありませんので、「バイオハザードを始めてみたいけど、ストーリーが分からない」という方でも入りやすいと思います。ストーリーは非常に分かりやすく、妻と一緒に不気味な屋敷から脱出するというものですが、一人称視点がそれを困難にさせます。自分の背後が見えないというだけで、こんなにも怖いゲームになるのかと驚きました。それを可能にしているのがグラフィックデザインです。閉じ込められた屋敷は広く、薄暗く、不気味です。屋敷内はゴミや得体のしれないものが散乱しているので、食前・食後のプレイは避けるべきでしょう。また、これまでのシリーズの主人公が警察官や軍人だったのに対して、今作では一般人のイーサンがプレイヤーの化身です。扱える武器は限られており、格闘も常識の範囲内なので、よりリアルに感じられます。バイオハザード名物の謎解きも納得のいく難易度でしたが、一部初見では攻略が難しい場面があるので、攻略サイトを見るのも手でしょう。誰かと相談しながら謎解きをして、驚いて、戦って。一度自分でクリアしてから友達のプレイを横から楽しむ、というのも面白いかもしれませんね。

戦場のヴァルキュリア2 / 戦ヴァル2
6

ちょっと残念なシリーズ第2作

本作でハードがPSPになりました。
主人公たちは実戦に投入された士官候補生たち、ということで「戦争に駆り出された学生たち」といった雰囲気があります。
前作と比べるとキャラクターやストーリーが魅力に欠け、全体的に残念な印象があります。本作で追加された別兵種へ変更できる「転職システム」も、キャラクター個性を薄める結果に繋がってしまったように感じられます。
とはいえ、キャラクターデザインのレベルが低いというわけではなく、ヒロインや男子生徒たちも魅力はあります。同シリーズ1、3、4のような「個性がないように見えるが、実際は個性がある魅力的な主人公」とは違い、少年漫画の熱血主人公のようなキャラクター性が本シリーズでは違和感があるのかもしれません。
本作で追加された「剣甲兵」は、敵の銃撃を盾で防ぎながら近距離で剣による斬り付けを行う強力な兵科で、味方にいては心強く、敵に回すと恐ろしい存在でした。
「モラル」というシステムも存在していて、戦意を表しているのかユニットが倒されたり拠点を制圧されると減り、逆であれば上がる、ゼロになると作戦失敗となります。本作ではユニットの死亡がないために導入されたのかもしれません。

三代目 J Soul Brothers / 三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE
10

三代目 J SOUL BROTHERSとはどういうグループなのか

三代目JSOULBROTHERSとは7人組のグループで、EXILEの弟分です。EXILEのメンバーである、NAOTOとNAOKIがリーダーを務めていて、ボーカル2人、パフォーマー5人に分かれています。このボーカル2人はEXILEが開催した、ボーカルバトルオーディション2という、3万人の中からボーカル2人を選ぶオーディションによって選ばれた2人です。3万人の中から選ばれた2人なので歌はとても上手く、感動を与えてくれます。中でも有名な曲は『R.Y.U.S.E.I.』という曲です。この曲は春夏秋冬の夏をイメージして作られており、曲の中で7人が一列になって踊るランニングマンが大変流行りました。YouTubeでのミュージックビデオ視聴回数は1億回を超える大ヒットとなり、2014年の第56回日本レコード大賞では大賞を受賞し、日本レコード協会からミリオン認定もされました。良い曲はこれだけではなく、バラード、アップテンポなど様々な楽曲でもとても人気です。三代目JSOULBROTHERSはグループの活動だけではなく、個人の活動でドラマ、映画の主演をしているメンバーもいて様々なところで活躍されています。今後、さらに人気を伸ばしていくと思うのでぜひ三代目JSOULBROTHERSに興味を持ってみてください!

ルイ14世の死
8

死について本気出して考えてみない?

200年前の死について考えたことはありますか?200年前、死は今よりももっと苦しくつらいものであった事の実録風の映画です。
ブルボン王朝の太陽王ルイ14世が糖尿病を発病し死んでゆくまでを王の寝室から映した作品で、何とも画面がとっても豪華、なのに迫ってくるのは死の影ばかり。
まずこの時代、糖尿病は治らない病気だったようで、さまざまな医者が呼ばれるも手をこまねいていて、そのうちに魔術師まで呼ばれてしまうのですが、魔術師が職業って現代人の感覚からしたら、マジか、ってなりません?私はなりました。それもマジシャンのほうじゃなくて、魔術を以って病気を治すタイプの魔術師が実際の職業として存在したことにカルチャーショック的なものを感じました。そりゃあ、カリオストロ伯爵もラスプーチンも実在しちゃうわな。
話を戻しますが、200年前の糖尿病は本当に信じられないくらいつらい病気だったようで、王様も苦しいままかっこ悪くずるずる生きることが息が詰まりそうなほど綿密に描写されていきます。
本当に今と200年前では「死」や「病気」そのものの概念がずいぶんと違ったのだなと、わりと何でも治せるようになってくれたことに感謝するしかないよなと思うしかない作品です。
自殺とか考えてしまいがちな人におすすめしたい作品です。

同居人はひざ、時々、頭のうえ。
10

気付かせてくれる、一匹の猫。

現在は空前の猫ブームだそうで、経済効果は2兆円とも言われていますが、その一方で多頭崩壊や捨て猫の問題があとを絶ちません。

この作品の原作は同名の漫画作品で、全12話のアニメ化にあたり、細かいエピソードの編集は入っていますが、単に猫が可愛いだけの作品ではなく、核となる「誰かとのかかわり合い」というテーマは変わっていません。

基本的に1話完結で、同じ事柄が、人間と猫の両方の視点から語られます。
人間の主人公である朏素晴(みかづき すばる)は、若いミステリ作家です。小さい頃から本が好きで、ひととの関わりをうとましく思い、本ばかり読んでいるか、仕事しているかで、だいたい引きこもっています。両親を3年前に事故で亡くし、ひとりで家に住んでいます。

猫の主人公のハル(晴)は、子猫のうちに他の兄弟と一緒に段ボール箱に詰められて捨てられ、野良になってたくましく生きていましたが、他の兄弟は、人間が拾っていったり、はぐれてしまったり、死んでしまったりして、たった一匹になってさまよっていたところで、たまたま両親の墓参りに来ていた素晴の供えた刺身を食べてしまい、小説のネタに困っていた素晴にそのまま拾われて、一緒に暮らすことになります。

素晴は、人間ですら苦手で関わりあいになりたくないのに、言葉も通じない猫との暮らしで、何を考えているかもわからなくて右往左往。餌を買いに行ったペットショップでも挙動不審になり、猫の名前を訊かれたのに自分の名前を答えてしまって、恥ずかしくなって帰ってしまったり。
そもそもハルの名前すら、別につけなくてもいいや、と、放置していたのを、ペットショップの店員さんに「名前をつけてあげてください。家族なんですから」と言われて、やっとつけた体たらく。
一方、ハルは、野良あがりで、一緒に捨てられていたきょうだい達の面倒を見ていた経験から、全然食事を摂ろうとしない素晴の面倒を見ているつもりでいます。しかし、だいたい空回りしてしまいます。
猫好きの担当編集者さん、大きな犬を飼っているお隣さん、時々料理をおすそ分けに来てはちょっかいをかけてゆく近所の幼なじみとそのきょうだい、猫の餌や飼育用品を買って、猫についての相談に乗ってもらったりするペットショップの店員さん。夫婦揃って旅行好きで、素晴を度々旅行に誘っては断られ、それでも旅先で素晴のための写真を撮ったり、花の苗を買って帰って植えていたお母さん。
ハルをきっかけに、今まで関わりがあった人達とのつながりが次第に変わっていったり、新たな出会いがあったりと、ひとりでいるつもりだった素晴は、本当はひとりじゃないことに気付いていきます。
ハルは、自分が面倒を見ているつもりの素晴が自分につけた、自分だけの特別な「名前」というものを知って、ひとりぼっちだった野良猫生活から、「世話の焼けるこの子」と、そのまわりの人達のいる生活が心地よくなっていきます。
ゆっくりと、少しずつ変わっていって、歩み寄ってゆくお互いの様子が、歯がゆくもあり、微笑ましくて、ほのぼのします。

猫の飼い方については、ペットショップの店員さんの説明で、餌の量やあげかた、首輪の説明や、健康診断のために病院に連れて行くことなど、実用的な知識も色々と知ることができます。
猫を飼っている人は猫との生活を、猫を飼おうと思っている人は、猫を飼うということについて考えるよい機会になるかもしれません。
最終回のラストで、素晴が
新作のテーマに選んだのは「家族」。

亡くなった両親、そして、一緒に暮らす「同居人」。
ハルに出会わなかったら決して選ばなかったであろうテーマで、素晴はどんな物語を綴ってゆくのでしょう。

ラストレシピ〜麒麟の舌の記憶〜
9

感動!ラストレシピについて!

映画『ラストレシピ』を見ました。嵐の二宮和也さん主演ということで、どのような作品かと期待!
物語は、一度食べたことのある食べ物を再現できる麒麟の舌を持つ男、充(みつる)が主人公です。充は、完璧を求め、経営していたお店を閉店せざるを得なくなりました。その借金の返済のため、大金を求め、レシピの再現の仕事をします。そして、依頼者からレシピの再現を依頼されます。しかし、そのレシピ探しはなかなかうまくいきません。あるレシピを探す内に、さまざまな歴史、真実を知っていくというストーリーです。
この主人公の充は冷たい、周りを信用していない、自分だけを信じて進むタイプの人間です。この人はどのタイミングで、この性格を変えられるんだろう…と不安になりながら見ました。ですが、大丈夫です。最後には思わず涙が出ました。一人の人を変えようとするために、たくさんの人のそれぞれの想いや、考えが歴史を辿る内にわかります。相手のことを考え、一生懸命になれるって素敵なことだなと思いました。(抽象的でわかりにくいので、ぜひ観ていただきたいです!(笑))最初の方は少し眠いなと思いながら見た映画ですが(笑)、映画の中の人物の気持ちに寄り添ってみてください。きっと最後には温かい気持ちになります。

ポケモン 不思議のダンジョン 空の探検隊
10

ゲーム性もさることながらシナリオが素晴らしい

不思議のダンジョンというタイトルを見れば分かる方もいらっしゃるかもしれませんが、ローグライクRPGに分類されるジャンルです。今作の楽しいところは600種類を超えるポケモン達を全て仲間にして操作することができる点です。みんなが知っている伝説のポケモン達も使用することができるので、とても爽快感があります。
そしてもう一つこの作品を語る上で外せないのが、ゲーム作品の中でも屈指の感動できるシナリオだということです。本作ではジュプトルとヨノワールというポケモンが後半の物語のキーになってくるのですが、彼らの行動が妙に人間くさくて、見ていて愛らしいというか感情移入をすることができます。
本作は前作の完全版という形で登場した作品で、この2体のポケモンの追加ストーリーがあるのですが、そのシナリオも素晴らしく、泣き所満載なのでとてもオススメできます。
このシリーズは特にBGMのクオリティーが高いとの評判なので、本作もキッチリ泣かせに来たり鳥肌が立つような曲揃いです。さらに不思議のダンジョンシリーズ特有のエンディング後の超高難易度のダンジョンももちろん用意されているのでご安心下さい。個人的500時間は遊べるゲームです。

マザーウォーター
9

楽観刹那主義のススメ

豆腐屋・バー・喫茶店・銭湯を営む人々が、互いに交わり生きる様が描かれています。台詞も、音楽も、無駄がない。水の流れる音、豆をとぐ音、グラスを磨く音、お酒を注ぐ音、パンをかじる音……様々な生活音がきれいに聞こえ、だんだん感覚が研ぎ澄まされていくのを感じます。
特別な出来事が起こるわけではない、なんてことのない日常も、毎日が違う一日。タカコが淹れるコーヒーと同じで、同じものは永遠に作れないというところに良さがある。
人生は、水のように流れているのだ。過去にとらわれたり、将来を案じて分析ばかりしたり、凝り固まっていても仕方がない。もっとシンプルに、自分の気持ちに正直に生きても良いのだと気づかされます。マコトがよく口にする「今日も機嫌よくやんなさいよ」には、そんな意味も含まれているように思いました。
自分が決めたことなら、どうなっても面白い。自分の気持ちに正直に動くことで、人は進化できるのです。赤ちゃんと同じで、大人にだって未来はある。けれど、先のことなんて誰にもわからない。「今」だけで充分なのだ。それは、まさに楽観刹那主義のススメ。ポプラは、その象徴なのかもしれません。家族、仕事、友人、悩みの種は色々とあるけれど、この映画のお陰で気持ちが救われた気がします。