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piipipipipipiのレビュー・評価・感想

ミステリと言う勿れ / Do not say mystery
8

大人が読んでも面白い漫画

大学生の主人公がなんだかんだと事件に巻き込まれてしまう話です。おもしろおかしく事件に首を突っ込むような話ではなく、巻き込まれた事件に対して丁寧に人と向き合う主人公に好感が持てます。働いたこともない、妻子もいない、親のすねかじりだから経験はないけどと言いながら、洞察力は鋭く、事件の本質を突いていきます。人には様々な事情があり、善悪だけでは事件を語れず、主人公も悩みます。時には事実を知らせないことも…。主人公は事件に関わった人たちに気になったことを質問していきます。質問された側も答えながら自分の矛盾に気が付いたり、真実を知ったりします。「本当のこと」とは何なのか?真実は一つなのか?飄々としている主人公も自分の家族には問題を抱えており、事件の中で自分を重ね合わせることもあります。主人公と関わる周りの人々も魅力があり、それぞれ重い事情を抱えていますが、主人公とのやりとりを大事にしています。この漫画は、ストーリー、主人公にも引き込まれますが、作者・田村由美さんの絵もきれいですし、色々な年代の人物の描き分けがよくできており、読みやすいです。ミステリーだけでなく、人の心理や秘密にも興味のある方にお勧めします。ぜひ大人に読んでもらいたい漫画だと思います。

鬼灯の冷徹 / 鬼徹 / Hozuki's Coolheadedness
10

冷徹が止まらない地獄の裏ボス

鬼灯の冷徹は日本の地獄が舞台となっており、鬼灯という閻魔大王の第一補佐官の鬼が冷徹に日々の業務をこなしていくギャグ要素の強い漫画です。
この漫画の見どころはまず、日本の地獄を手軽に詳しく知ることが出来ることです。今まで知らなかった地獄の詳細、刑罰の対象やその拷問方法など面白おかしく描かれています。また、実際に見たらグロくなるであろうシーンでもそう見えないようにコミカルに描かれているので、普段グロい描写が苦手な人でも気軽に読めるところもこの漫画の良いところだと思います。
そして、鬼灯の冷徹っぷりは漫画のタイトル通り、この漫画の一番の見どころです。部下であろうと、上司であろうと、他国の外交相手であろうとも関係なく慇懃無礼を通し、ナチュラルに相手に精神的、時に肉体的ダメージを与えていく様は見ていて清々しい程です。どんな時も丁寧な口調と物腰は崩さないにもかかわらず、相手の痛いところを躊躇なくつたり、意図せずトラウマを植え付けたりなど、泣く子も黙るどころか気絶する勢いの鬼灯。
しかし、自身が敵と認定した相手には出会いがしらに殴りつけたり、徹夜で落とし穴を掘り落とすなど少し子どもっぽいところがあったり、大の動物好きで現世へ視察した時も動物園に行ったりするなど意外な一面を持ち合わせているのも鬼灯というキャラクターの魅力の一つです。
鬼灯以外にも個性豊かなキャラクターがたくさん登場し、源義経など誰もが知っている有名人たちも数多く出てきて見どころ満載です。
日本の地獄に興味ある方、鬼灯の日々の仕事っぷりを見たい方にお勧めです。ぜひ、気になった方は読んでみてください。

ザ・サークル
6

やや過剰に現代のSNS監視社会を描いた微妙な作品

GAFAを連想させる世界一の会社に入社した主人公は最初は戸惑っていたものの、カヤック中に救助されたことをきっかけに積極的に私生活の公開をするようになります。プライベートにまで会社が干渉してくるところ、オープン性を押し付ける社会主義らしさがまるで一昔前の日本の会社のようでもあり、観ていて面白いところです。「お天道様が見てる」と言葉にあるように、日本人的価値観と意外と馴染みやすい設定かも知れないので日本版リメイクがあっても良いかもしれません。
設定は良いところもあるものの、やや過剰にディストピアを表現していて、作中で異論を唱える人が少な過ぎるところが不自然なところ。そして非常に残念なところはこの作品なりの答えを示していないところです。テクノロジーが一長一短なのは誰でも分かっているし、今さら問題提起されることでもない。事実、Facebookの流行による人々の繋がりが「アラブの春」を起こした一方、人々の分断を招いているのもSNS。10年前だったら問題提起だけでも価値はあったかも知れないが、2017年公開は遅すぎると言えるでしょう。
また、まとめ方も残念で、オチは経営者達にもオープン性を押し付ける仕返しで終わっていました。経営者達が自身のプライベートを公開することにすら厭わない人間だったらどうだろう。どうもこの点が作品としてまとめやすくするために逃げた印象を受けます。現代のSNS監視社会の問題提起をしているようで、厳密には向き合っていない気がします。

ゾンビランド / Zombieland
8

ゾンビ映画の小ネタ満載

ルーベン・フライシャー監督作品

人類の大半がゾンビになってしまった世界。ひ弱な青年コロンバス(ジェシー・アイゼンバーグ)は自ら定めた32のルールに従うことで辛くも生き延びていた。当てのない旅の道中、ゾンビハンターのタラハシー(ウディ・ハレルソン)、美人姉妹ウィチタ(エマ・ストーン)と、リトルロック(アビゲイル・ブレスリン)と、行動を共にするうちに、コロンバスは忘れていた仲間との絆を取り戻してゆくのだが…

「L.A.ギャングストーリー」、「ヴェノム」のルーベン・フライシャーの初監督作品。辛口映画批評サイト、ロッテントマトでは89%の高評価を得ています。ジェシー・アイゼンバーグ(「ソーシャルネットワーク」)、エマ・ストーン(「ラ・ラ・ランド」)の出世作でもあります。
主人公コロンバスは、自ら定めた32のルールを守ることで生き延びています。「ルールその1、有酸素運動」、「ルールその3、トイレに用心」等、これらのルールのなかに過去のゾンビ映画のパロディが詰め込まれているのも見どころです。
また、中盤に有名なハリウッドスターがカメオ出演しています。その正体はぜひ本作を観て確かめてみてください。
続編「ゾンビランド:ダブルタップ」も2019年に公開されました。併せてご覧ください。

チェンジリング / Changeling
7

途中ですごく怒りを感じる映画

前情報なしに鑑賞しました。見始めて30分で見ていることを少し後悔し始めます。
そして物語が中盤に差し掛かるところでその後悔は絶頂に達します。
そんな映画を作り出したクリント・イーストウッドは本当に名監督。
すごく現実味のある話で実話を元にしているのですが(ゴードン・ノースコット事件)、
ここで描かれているような人間社会は大いに存在する、まさにそう感じさせられる映画でした。
主役のアンジェリーナ・ジョリがも見事な熱演ぶりです。
トゥームレイダーやソルト、ツーリスト、17歳のカルテ、Mr&Mrsスミスといった主役として数多くのヒット作を出しているのですが、おそらくこの映画が一番評価されるべき作品なのではないでしょうか。
他の役者陣も見事です。
特に警部役のジェフリー・ドノヴァン。ハンサムな好青年なのですが、すごく憎らしいことこの上ないです。
どうして自分の権威のためにそこまで人を陥れられるのか、神経を疑います。
映画だとは分かっていても、見ている人は10人に9人は苛立ちを声に出してしまうのではないかと思います。
それくらいにリアリティを伴った、日常で起こっていることに照らし合わせて考えられるような話なのです。
ネタバレをさせずに感想を書きましたが、その意図は一つ。
「ネタバレさせるのがもったいないくらいに是非見てほしい」からです。

KENN
10

イケメン...だけで語れないイケメン

KENN。彼の説明は非常に難しい。ミュージシャンとしてデビューし、舞台などで俳優としても活躍し、現在イケメン売れっ子声優として確固たる地位を築いている。
彼は持ち前の甘いマスクと、なんとも美しく磨きあげられた身体のパーツ、そしてその愛らしいキャラで、多くの女性ファンの心を鷲掴みにして離さない魅力溢れた人物なのだが...
実は彼の本当の価値はそこにある訳では無い。
むしろ、自身の目に見えるイケメンという器に真実が隠されてしまっている。まあなんとももどかしいタイプの天才だと言える。
彼の真実の価値は「媒体を選ばない表現力」にある。
彼の表現力の一番の特徴はとにかくそのリアル感。視聴者を傍観者にさせない力の持ち主なのだ。
その表現力が歌で表された時、彼のミュージシャンとしての位置は限りなく「役者」に近くなる。
歌詞が全てセリフに、生きた言葉になって動く。
そして、それが彼独特の甘く切ない声で表現され、幼い頃からピアノや合唱団で磨かれ、裏打ちされた音楽にのせる。
彼は音楽を作ることはないが、演奏家を再現者として捉えるなら、彼ほど何もかもをリアルに再現するミュージシャンはいないのではないかと思う。
「語りは歌うように、歌は語るように」。
よく言われる演技や歌の肝とも言える言葉だが、この「歌は語るように」を体現しているのがKENNの歌。
そして彼はセリフを読むイントネーションを「音程」で捉える。
この肝を確実にやってのける実力ある表現力の天才。
このイケメンに隠された真実の表現力、もうひとつカーテンを開けて覗いてみると、新しい世界が広がるのかも。

安室奈美恵
10

ストイックでぶれない心

安室奈美恵さんは歌いながら踊る歌姫ですが、プロ意識がすごく高く、学生の頃は1時間かけて徒歩でレッスンに通うほどでした。デビューしたあとも、歌って踊ることへの情熱を高く持ち続けています。口パクではなく自分の生の声で踊りながら歌い、振り付けにもこだわり自分に合う振り付けを徹底的に考えています。ヒールにも、どの型が合うのか何度も選び修正をかさね、体重のかけ方を意識しながら踊るというストイックな人です。
また安室奈美恵さんはライブが好きで、ライブがいかに盛り上がるかを重視して、曲選びをしていたそうです。衣装はトレンドのミニスカートにブーツですが、毎回飽きることなく可愛いです。楽曲も安室奈美恵ならではのものも多く、バラードから激しいダンス曲まで幅広く歌います。バラードでは、切ない歌詞がハスキーな声と合い、聞いていて切なくなります。またダンス曲は踊りながらもぶれずに歌いあげており、カッコいい女性で憧れます。髪型にもこだわりがあり、ライブで映えるよう髪を伸ばしていたそうです。彼女のモットーは、「ぶれない心で一度決めたらやり通す」だそうで、そんなストイックな安室奈美恵さんのCDは聴いてるだけでもカッコよさが伝わってきます。LIVEDVDでもストイックなところはもちろん、彼女のすごさが感じられます。

中川昇教
10

日本のミュージカル界をけん引する中川昇教さんを、絶対におススメ

中川昇教さんってあまり知られていないのですが、ミュージカルが好きな方には、知らぬ人などいないくらい有名な方なんです。シンガーソングライターとして、コンサートツアーやCDも出していますので、その魅力を紹介しますね。
てっとり早く、彼の凄さを知りたい方は、YouTubeにupされているディズニー「アラジン」の「ホールニューワールド」を聴いて下さい!日本人離れした歌唱。うますぎ!!声そのものが美しく、ハイトーンはトリハダもの、ロングトーンも声量まったく落ちず、リズム感も最高、曲を自分のものにして楽しんで音を表現する姿に、一目でやられてしまいます。なんかもうレベル違うじゃんみたいな感動がそこにあるんですね~。
ミュージカルの曲もいいですが、彼のオリジナル曲もいいです。ちょっと一緒に歌ってみようというような代物ではなく、よくこんな難しい歌をカッコ良く歌えるもんだな~、音の響きまで計算されつくしていながら、こんなにも情熱的に音楽そのものになって歌えるんだなと驚きます。しっとりとした曲は、彼の声が心をギュッと掴んでいく心地よさを感じます。音楽がお好きな方には、一度は聴いていただきたい歌声です。絶対の自信を持っておススメします。

ONE PIECE / ワンピース
10

漫画ワンピースのレビュー

大人気の漫画なので、ほとんどの方が題名や大体のストーリーはご存知であると思います。海賊ルフィが、海賊王を目指して仲間とともに様々な島を冒険しながら、ワンピースという世界にひとつの財宝を探すストーリーです。
ワンピースの魅力は、個性的なキャラクター達と、島ごとの様々なストーリーです。ワンピースには登場人物が沢山いますが、どのキャラクターも個性が強くとても面白いです。また、ルフィ達が旅をする島ごとに感動や笑いなど、とても深いストーリーがあります。なので島が変わる度に、次はどんなストーリーなのかとてもわくわくします。まだ読んだことのない方でも、ストーリーに入り込みやすく、あっという間に読むことができるので今からでも追いつけます。なので是非読んで欲しいです。
私の一番好きな場面は、ドレスローザという島で、ルフィが兄のサボに再会する場面です。サボは昔もう死んでしまっていたと思われていたので、そのサボとの再会はとても感動的でした。サボと再会した時のルフィの驚いた顔がとても印象的です。ワンピースは読んでいる方が多いので、色んな方と好きな場面などについて会話が広がります。是非今から読んで沢山の人とワンピースの魅力について語り合っていただきたいと思います。