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noriri_1900のレビュー・評価・感想

¥ellow Bucks
9

歌手 Yellow Bucks レビュー

Yellow Bucksは岐阜県生まれのラッパー。ラッパー発掘番組の『ラップスタア誕生 シーズン3』の王者になったことから一躍有名になる。ビートメーカーやDJなどを含めたチーム『To The Top Gang』を結成し、数々のヒット曲を世に出している。
代表曲「Yessir」や「My Resort」をはじめ、AK 69やJP THE WAVYなどの有名ラッパーとコラボするなど、勢いのあるラッパーだ。ラッパーと言っても曲調はハイテンポなものからスローミュージックまで幅広くこなし、歌手のAIとコラボするなど男女関係なく人気が出そうだ。
本人は『HIP HOPな生活をしていないラッパーにはなりたくない』とインタビュー動画でも答えており、私生活ではクラブでのどんちゃん騒ぎや女性関係など話題が絶えないが、重厚感のある聞き取りやすい歌声を聞くと、そんな私生活すらもかっこよく見えてくる。
また、歌詞の内容も、聞くと頭の中でイメージできるくらい洗練されておりとてもルーキーとは思えない。令和4年には全国20ヶ所となる全国ツアーを成功させており、今後も若い世代を中心に人気がでていくラッパーとなるだろう。

マジカル・ミステリー・ツアー
9

サイケデリックな英国アングラ文化のアイコンとなった記念作

『マジカル・ミステリー・ツアー』は1967年に公開された英国製テレビ映画。監督と出演はビートルズです。本作はビートルズの出演した3作目の映画で、魔術師たちによって引き起こされた不思議なできごとを経験した人々の、グループでのバス旅を描いています。そもそもの着想はケン・キージーによるヒッピーコミューン「メリー・プランクターズ」を引き連れたバス「FURTHER」号の冒険旅行に由来します。ポール・マッカートニーがこのプロジェクトのアイディアを閃めき、主導したとされています。『マジカルミステリーツアー』の大部分の撮影はケント州にある使用されなくなった英空軍基地ウェストモーリング周辺で行われ、脚本の大半は即興でした。撮影の進行はほとんどが手書きのアイディア、スケッチを取りまとめたものに従って行われました。映画には音楽が挿入されています。「I Am the Walrus」を動物に仮装して演奏するビートルズや、ヴィヴィアン・スタンシャルとニール・イネスの「Death Cab For Cutie」を演奏するボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンドが登場します。映像は当初、1967年12月26日にモノクロでBBC1で放映され、翌年の1月5日にBBC2でカラーフォーマットでオンエアされました。映画そのもの評価については批評家、観客ともに酷評をしましたが、サウンドトラックは商業的に成功し、批評家の反応も良好でした。

浅倉家騒動記
7

余暇にオススメ!「浅倉家騒動記」

ギャグの冒険者という異名を持つ枡田道也が描く渾身の時代劇コメディ。
もともと休載作家の穴埋めで不定期に連載していた漫画家ですが、そこから連載を勝ち取った実力家です。

浅倉家一家が起こす様々な騒動は、人情のある笑いに満ち溢れ周囲を和やかにしてくれます。
江戸時代、殿に仕える浅倉家主人は大事な会議中に屁をこき切腹を命じられるという冒頭の走りだし。こんな誰にも思いつかないようなストーリ展開が毎話行われていく基本1話完結型の構成です。
主人公一家は父、母、息子、娘の四人家族。皆個性的で感情移入がしやすく、きっとあなたを笑わせてくれるでしょう。
時代劇というと抵抗がある方もいるかもしれませんが、過激描写などは一切なく誰もが読んでも安心できる作品です。
独特なギャグの背景には実は綿密な元ネタが隠されており、それらを探すのも楽しみ方の一つ。
二回、三回と繰り返し読むことで新たな発見に出会えるかもしれません。

全2巻で完結しているのでちょっとした空き時間に読むのにちょうど良い長さです。
20年ぐらい前の作品ですので書店で探すのは難しいかもしれませんが、電子書籍化はされております。
お読みになる際はぜひ電子書籍でお探しになってみてください。

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲
10

泣けてしまう

とてもいい映画でした。最初の万博を思わせる昔の風景もすごくいいし、しんちゃんが未来のために過去に戻そうとする敵と戦うところもいいし、ひろしが子供から大人に戻るところも泣けてしまいます。20世紀博は、ほんとのこというと、私も知らない時代なので、懐かしいわけはないんだけど、なんか懐かしい感じでした。なんとなく大阪万博っぽくて、その世代の人にとって万博ってほんと特別なイベントだったんだなと思いました。しんちゃんとかマサオ君の親がめちゃくちゃハマるのも頷けます。みさえ、ひろしが、しんちゃん、ひまわりのことを忘れて子供になっちゃう展開も、私がしんちゃんの立場なら泣いちゃうなあと思いました。ひろしが、子供時代から大人になって、しんちゃんが生まれ、家をたて、シロを飼い、ひまわりが生まれてという半生を思い出すところは、短いシーンですが、ほんと泣けます。しんちゃんていつもバカみたいな日常を描いてるけど、時間をかけて家族になっていったんだなと感慨深く感じました。カスカベ防衛隊が活躍する場面もあるし、最後は野原家ががんばってるし、とても面白いです。昔のことを懐かしむことはありうることだけど、未来も悪くないと思わせてくれます。子供向けアニメだから舐めちゃいけないと思わせてくれる、いい映画です。

赤ちゃんと僕 / 赤僕 / Baby & Me
10

家族愛を描いた最高傑作

1990年代にテレビアニメ化されたのでご存知の方も多いであろう羅川真里茂作の人気漫画。ジャンルとしては少女漫画なのだが女性だけでなく男性も、そして子供も大人も是非読んでいただきたい。何故ならこの作品は家族愛を丁寧に描いた最高傑作だからだ。
主人公たち榎木一家には母親がいない。交通事故で急逝してしまったからだ。遺されたのは若い父親と小学生の僕、そして2歳の弟の男3人。メインとなるのはこの2人の兄弟になるのだが、この子供たちが優しい良い子たちで読んでいてとても癒される。また絵柄もとても可愛い。少女漫画だがコミカルな表現が多いのも特徴だ。
タイトルからして育児系を連想される方もいるかもしれないが、本作はそんなことはない。もちろん可愛らしいキッズたちの話がメインなのだが、主人公の友人宅の両親の離婚の話や、隣の家の嫁姑問題の話、他所の家のワンオペ育児の話、父親の会社の同僚女性が兼業主婦である自分に疑問を抱くの話など、大人なテーマなものも実に多い。
なお、自分が気に入っていたキャラクターは主人公の同級生の男の子・藤井くん。なんと彼は今時少ない6人兄弟である。
様々なことを教えられ、考えさせられる、いつまでも読み継がれて欲しい漫画のひとつだ。

愛してるぜベイベ★★
9

たまに読み返したくなる漫画

この作品は、2002年にりぼんマスコットコミックスから発行された少女漫画です。
主人公は、イケメンで明る性格だが、少しチャラい見た目で、女子から人気のある高校生男子、桔平。姉と弟、両親の5人家族。ある日突然、叔母が5歳の少女「ゆずゆ」を置いていなくなってしまう。
家族はみな忙しく、何故か桔平が面倒みる事に。
ゆずゆの幼稚園の送り迎えと、身の回りの世話を押し付けられた桔平。
桔平は小さい子がもともと好きだったので、困りはするものの、一生懸命ゆずゆの面倒をみます。桔平のチャラい生活は一変。幼稚園でゆずゆが迎えを待っているため、学校が終わったらすぐに帰宅しなければいけません。
可愛い純真無垢なゆずゆに父性が目覚め、まじめな生活を取り戻しつつ、学校で少し陰のある美少女「心」に惹かれ始めます。チャラい男の桔平を相手にしていなかった心ですが、自分の事よりゆずゆの事を大事に考え行動している桔平を見て、次第に惹かれ始めます。放課後は心と桔平、ゆずゆの3人でいる事が多くなり、3人がそれぞれ自分になかったもの、今手に入れられているものに気づき、ゆずゆとの生活にもなれて幸せを感じ始めた頃、ゆずゆの母親が再び現れ、ゆずゆを置いて言った事を謝罪し、連れ帰ってしまいます。ゆずゆがいなくなりぽっかりと穴が開いたように感じる桔平。しかし心がそばにいる事でなんとか乗り越えられます。
数年後、大人になっても桔平は心と一緒です。大きく成長したゆずゆも小さい頃、桔平と過ごした生活を覚えており、ゆずゆの人生で大きな存在であることは間違いありません。家族の愛のカタチや、意外とまじめな桔平へのギャップ、ゆずゆの可愛さなどが見どころで、桔平とゆずゆの二人を応援したくなる、そんな漫画です。今でもたまにほっこりしたい時に読みたくなります。