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nomura_nakanoのレビュー・評価・感想

ザ・ファブル / The Fable / ざ・ふぁぶる
9

殺しを封印された、凄腕殺し屋の悪戦苦闘!

ファブル(寓話)と呼ばれる謎の殺し屋は、裏社会で誰もが恐れる凄腕のヒットマン。仕事をし過ぎた彼に、ボスは「一年間、一般人として普通に暮らせ」という指令を与える。
しかし、殺しを封じ「普通」を満喫し始めたファブルのもとへ命を狙う裏社会の組織や、彼に助けを求める者たちが次々に現れ、事態は思わぬ方向へ急発進する!「絶対に殺してはいけない」指令のもと、ファブルは絶体絶命のピンチを切り抜け、平和に暮らせるのか…。
2017年度の講談社漫画賞を受賞し、累計800万部を超える南勝久による人気コミックをV6の岡田准一主演で実写映画化。殺しを封印された殺し屋が、平々凡々な生活を志しながら、意に反して大騒動へと発展していく姿がスーパーアクションと共に、コミカルに描かれます。
オープニングからのガンアクションや、ワイヤー1本で柳楽を救出するシーンなどスタント無しで挑んだ岡田准一の、ハリウッド級アクションシーンが最大の見どころ!プロの殺し屋が一年間休業し、一般市民に紛れ込んで生活するという姿が、ユーモラスに描かれ、凡人になれない悪戦苦闘ぶりが面白い!
あなたの隣の、ちょっと普通でない人は「休業中の殺し屋」かもしれませんよ?

ピンポン / Ping Pong
8

卓球に燃える!痛快青春劇

さまざまなキャラクター性を持つ高校生たちが、ひたむきに卓球に向き合う姿がとても印象的でした。
各キャラクターの特徴がいちいち強すぎて、それだけにコメディー感が満載の映画ではありますが、ストーリーはある意味で非常に大真面目でそれぞれが持つ卓球に対する熱さが伝わってきます。
天才肌で大胆でよくしゃべる快活なペコ(窪塚洋介)と地味で臆病で寡黙なスマイル(井浦新)という、一見不釣り合いそうでありながらバランスのとれた絶妙な二人のキャラクターの組み合わせがクセになります。向き合い方は違えど卓球に一途で、良きライバルであり、深い友情も感じられる二人の姿は青春そのものです。
最終的に卓球の大会で二人は勝ち上がっていき、スマイルの決勝戦進出が先に決まるのですが、脚を傷めながらも必死にスマイルの待つ決勝戦の舞台に届こうとするペコと、そのペコを信じ静かに待つスマイルの様子は、二人の確かな信頼関係を感じさせる場面で感動的です。
また、卓球のゲームシーンでは、プレーヤーの動きやボールの速さが迫力満載です。音楽も斬新でスピード感があり、フレッシュさや快活さを感じさせるものが多いので、よく聞いてもらいたい部分です。

憂国のモリアーティ / 憂モリ
8

惚れ惚れしてしまいます

憂国のモリアーティは、コナン・ドイル「シャーロックホームズ」シリーズから、構成されたマンガです。世界中で愛されている「シャーロックホームズ」シリーズが原作なのですから、面白くないわけがないと思っています。題名にもなっておりますが、主人公はモリアーティ教授です。モリアーティ教授が何をやりたいのかが書かれていて、もちろんシャーロックも登場。「シャーロックホームズ」原作の有名キャラクターも登場しています。モリアーティ教授を取り巻く協力者たちも、個性豊かで場を盛り上げてくれます。この本を読んでいると、モリアーティ教授が悪い人というイメージを持っている人も多々いると思いますが、全然そんなことないなぁと思ってしまう内容です。しかも、シャーロックが押され気味ではないだろうかと心配もしますが、そこはシャーロック。しっかりと対等であるのが楽しくて仕方ありません。どのキャラクターもかっこよくて見ていて飽きませんし、惚れ惚れしてしまいます。主人公であるモリアーティとシャーロックの二人には敵わないですが、女性であるアイリーンもかっこいいです。シャーロックとモリアーティ教授の二人の掛け合いと今後がとても気になるマンガです。

君の膵臓をたべたい / キミスイ / I Want to Eat Your Pancreas / Let Me Eat Your Pancreas
7

余命わずかの彼女から伝わること

『君の膵臓を食べたい』という、どこか異常さを感じるタイトルからは想像できないとても爽やかな作品です。主人公の男子高校生が拾った一冊の日記帳からストーリーが始まっていきます。
その日記帳は、クラスメイトの人気者山内桜良の物で、膵臓の病気によって余命を宣告された桜良の気持ちを知ってしまってことから彼女のペースに巻き込まれていきます。
彼女は自分の運命を受け入れても笑顔で明るく残りの生活を楽しみ、わずかな命を精一杯生きているのです。主人公は彼女に巻き込まれながら、半ば無理やり一緒になって彼女の死ぬまでにやりたいことを叶えていきます。他人の事になどさほど興味を示さなかった主人公の気持ちの変化や、成長と共に病気に立ち向かう人間の生きざまとの両方を描いています。
彼女のパッと明るい笑顔に隠された真の気持ちに胸が締め付けられ、そんな思いテーマにも関わらず、光輝く明るいシーンが目に残ります。
残念ながら事件という形で彼女の人生の幕は閉じますが、彼女が周りに残していったものは決して意味の無いものではありません。
主人公は数年たって気が付いたこともありますが、何年かかってもすべてが必要な時間であるというメッセージを受け取ったような余韻が残る作品です。

アルドノア・ゼロ / Aldnoah.Zero
10

アルドノア・ゼロはおススメ!

虚淵玄作品といえば『PSYCHOーPASS』や『魔法少女まどかマギカシリーズ』など、多くの名作があります。アニメに詳しくない人でもタイトルくらいは聞いたことがあるのではないでしょうか。中でも私のお勧めは「アルドノア・ゼロ」と、完結編の「アルドノア・ゼロII」です。
作品の内容は、地球人と火星に移住した地球人のバトルもの、という感じですが...私が好きなのは作品を通して「恋愛」が重要な要素なところです。バトルシーンも白熱していますが、それぞれのキャラクターが人を想う気持ち、愛する気持ちがひしひしと伝わって来て、何度も感動させられました。
この作品のいい所は、すべての面で完璧なキャラクターは存在せず、どんな善人でも人を恨むこともあるし、逆にどんな悪人でも誰かを愛している、そういう濃淡の付け方が素晴らしいところです。現実の人間関係にも当てはまるようなシーンが数多く出てきて、見ていて飽きません。
はじめはバトルっぽくて自分には合わないかな?と思いましたが、見ていくうちにどんどん惹きつけられていって、完結編まで一気に見てしまいました。それくらい面白いです。女性にもおすすめです。ぜひ一度見てみてください。きっとお気に入りの作品になるはずです。

そこのみにて光輝く
10

底の底、どん底だけど、そこのみで輝ける。

1985年に刊行された佐藤泰志による小説を「オカンの嫁入り」の呉美保が2014年に映画化したのが本作。主演は綾野剛で、事故によるトラウマで仲間を失い、仕事から離れ堕落する男を演じる。ヒロインは池脇千鶴、このヒロインが非常に残酷な環境で、父が病気で、寝たきりだが性欲処理を要するというもの。しないとずっと唸っているので毎日毎日家族が寝たきりの父の陰部をしごき、性欲処理をする。そして自身はスナックで働き、弟の職場の上司と付き合ってそのおじさんと愛のないセックスをするという日々だ。こんな二人が出会って傷を舐め合うように愛し合う。しかし愛が深くなるにつれ、主人公はヒロインの環境をどうにかしたいと願う。しかしそれは、危ないバランスでぎりぎり保っている今の状況を思い切りぶち壊してしまうような物である。現実の生活の安定をとるのか、理想の生活を追い求めるのか、そのバランスがシーソーゲームのようで、痛々しいふたりを見ていて胸が熱くなる。愛ゆえに壊れていく日々、理想化現実か、そう言うものがこの映画の醍醐味的部分だろう。お互いを求めれば求めるほどふたりはどんどん底に落ちるしかしそんなどん底の生活の中でもがき、愛し合い続けるふたりからはどこか光が見える。痛々しいラブストーリーで心を掻き乱されたい方へおすすすめできる映画だ。

麒麟の翼 / 麒麟の翼 〜劇場版・新参者〜
10

困難から逃げない勇気の大切さ

「新参者」劇場版シリーズ第1作。
連ドラ、TVスペシャル「赤い指」を経ての、待望の映画化でした。最近はだいぶ落ち着いてきましたが、高視聴率ドラマの映画化、という日本映画の流れの一環ですね。上手いやり方だ…。
そんなことはさておき、原作を読んでダダ泣きした人間なので、その映画化である本作でも涙が止まりませんでした。何回観ても泣いてしまいます。
日本の“ゼロ地点”である日本橋。それが織り成す物語が、とてもエモーショナルでした。“麒麟の翼”の意味も、胸に迫りました。
命を懸けてでも、絶対に伝えたかったメッセージに、めちゃくちゃ胸を打たれました。“想い”の持つ力はすごい…。本当に偉大です。
人の本当の気持ちは誰にも見えない。たとえ、家族であっても、恋人であっても。だから擦れ違ってしまう。ならば、きちんと伝えなければならない…。痛切に感じました。
改めて観ると、水泳部の面子が超豪華ですね。今をときめく若手俳優が一堂に会していました。驚きでした!
東野圭吾さんの原作は、単なるサスペンスにとどまらず人間ドラマがあるから面白い。
過ちから目をそらさない、そして困難から逃げない勇気の大切さをこの映画は教えてくれます!!

ユーリ!!! on ICE / ユーリ オン アイス / Yuri!!! on ICE
9

キャラの個性、リアリティーが魅力

ユーリオンアイスは男子フィギュアを本格的に取り扱った初のアニメです。

主人公である勝生勇利は結果を残す事ができずにフィギュアスケーターとして現役続行を悩んでいた。そんな中、突然リビングレジェンドであり、勇利の憧れのフィギュアスケーターであるヴィクトル・ニキフォロフがロシアから日本に訪れ、勇利のコーチになると言い出します。
同じユーリという名前のロシア選手のライバルも現れます。共に練習をし、ファイナルでの優勝を目指しグランプリシリーズをライバルたちと戦い抜くなかでお互いに師弟関係を越えた信頼関係を築いて行き、二人とも新たな自分を発見し成長して行く物語です。

ユーリオンアイスはメインキャラだけでなく、ライバルやサブキャラクター個人個人のキャラクター像がハッキリとしていて違った個性があるところが魅力です。また、登場人物たちの感情の変化が丁寧に描かれており、ライバル同士が友情を深めていく様子も見所となっています。
ストーリーのみならず、出てくる技も現実に近い、実際のプロスケータが作中のプログラムを振り付けをしている、ということでよりリアリティーが増しています。アニメファンだけでなく、普段フィギュアスケートを見ている方でも楽しめる位、フィギュアというスポーツのことを丁寧に描いていますのでおすすめの作品です。

パンズ・ラビリンス / Pan's Labyrinth
3

オフェリアは美しい

1944年フランコ政権は、反政府組織を弾圧していた。オフェリアは母とともに、母の再婚相手で政権側の冷酷な大尉のもとにやってくる。その砦の近くで、オフェリアは迷宮の守護神パンと出会う。パンは、オフェリアを地下王国の姫だと言い、そこに帰るための三つの試練を与える。
「シェイプ・オブ・ウォーター」とレトロ、グロ、不美人のダークファンタジーという共通する部分が多いです。ラストは「未来世紀ブラジル」を思い出しました。ファンタジーと理解しなければ、辛すぎて悲しすぎます。「シェイプ・オブ・ウォーター」の方が救いがありました。
思った以上に綺麗な映像でした
ストーリーは『ミツバチのささやき』に凄く影響を受けてるのを感じ取れますが、ファンタジー性はこちらの方がかなり強めでしたね

絶望的で行き場の無い少女の一縷の希望は嘘や苦痛の無い王国に帰ること。

あまりにも切な過ぎます
だって彼女の居場所はこの世界にはもうないんですから。
物語の中にしか希望が無いなんて

でも、無垢な少女だからこそ少しは報われた気持ちにはなります。
だって少女にはその王国か確かにあるのですからね

十年以上前に観た時には、ただ気持ち悪く絶望的な映画だと思い、
観たことさえ後悔した。今回、シェイプ・オブ・ウォーターの二本立てがあり、パンズ・ラビリンスは再び観るか、避けるか、とても迷った挙句、ここのレビューを見て、ある人のハッピーエンドだったと気付いたと言う感想で、もう一度リベンジして観た。
一言で言えば「血」、たくさんの血が流れる映画。
なんのために血を流すのか?男達はプライドと利権とを奪い守る争いで血を流し、母は子を産み落とすために血を流し、主人公のオフェリアは、子供ながらも、母と弟のために自分の血を流した。
この物語が少女の幻想なら、母のベッド下の不思議な植物マンドラゴの根は存在しないはず、パンズの世界は実在だと思った。
マンドラゴには、母のためにオフェリアはリアルな自分の血を与えた。
そして、生まれて間もない一番無垢な弟の血を流させることを拒否した。
この世では弱い存在の少女が、更に弱い弟を守ろうとした。オフェリアの魂の気高さが証明されたことで、彼女は本当の自分の王国で幸せに暮らす。
この戦争で悲惨な世界だけがリアル?パンの生きる世界も実在すると思えば、やっと、オフェリアの幸せを受け入れられた。
それにしても、オフェリアが試練に挑む時の、地下の蟲がうごめく汚泥を進む様、晩餐の料理の番人の狂気や、生理的に耐え難い映像が散りばめられています。でも、本当に生理的に耐えがたく恐ろしいのは人間が人間にする所業。自分はまともで立派だと考え、まだ赤ん坊の息子すら、自分の存在を後世に語り継ぐ道具だと思ったまま、戦争に明け暮れ死んだ男。
映像からは嫌悪感のジェットコースターに乗せられました。
それと同時に、怖いもの見たさの魅力に引きずられてもいきます。
そして、あんなに賢いオフェリアが、なぜパンの約束を破り葡萄を食べたのか?彼女も完璧ではなく欲望に流されたのか?疑問はありました。
それでも、泥の中に咲く華のように、オフェリアは美しいと思いました。

かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜 / Kaguya-sama: Love is War
10

天才たちが織り成す恋愛頭脳戦

生徒会長の白銀御行。副会長の四宮かぐや。互いに片思い中の二人が「色々な手を使って相手に告白させるために頭脳バトルを繰り広げる」という一風変わったラブコメ。
二人とも頭はいいのでしょうが、恋愛に関してはポンコツ。色々と空回っているところが笑いを誘ってくるので、ラブ要素よりも、コメディ要素が強い作品です。読めば読むほどタイトルにもある「天才たち」のレッテルが剥がれていくのも笑えてきます。

一番の魅力は勢いのあるギャグ。話のセンスが抜群でコマ割・画力・展開の勢いの全てで笑かしに来ます。登場人物それぞれに一癖二癖あるので、読めば読むほどキャラクターの魅力が深まっていき、どんどん嵌っていってしまいます。
ギャグだけじゃなく、素直になれない二人のなかなか進展しない恋愛も、純愛要素が強くて、甘酸っぱいもどかしさを楽しめる作品にもなっています。だけど恋愛要素も、過去話でシリアスな要素も、その次の話でシリアスな部分をギャグに展開させるなど、何度見ても笑えます。
この漫画、10巻以上出ているのに、外れの話がほとんどないのも魅力です。2019年1月にアニメ化もしており、アニメもまた原作の面白さをすごく引き出しているので見物です。

悪女/AKUJO
7

韓流バイオレンスアクションの真骨頂

「殺人の告白」のチョン・ビョンギル監督、キム・オクビン主演のスタイリッシュアクション。2018年公開の韓国映画です。
冒頭からFPS視点のド迫力シーンでかなりテンション上がります。そこから通常のカメラワークへの移行の仕方もスマートで美しい。後は中盤の日本刀を振り回してのバイクチェイスとか、後半のボンネットに乗ったまま運転するシーンなんかも兎に角ぶっ飛んでます。
韓国のアクション映画は「アジョシ」なんかも好きですが、この作品もそれに匹敵するぐらい特別な映画になりました。他のキャラクターも中々印象深かったです。特に主人公の後輩のミンジュが可愛らしくていいですね(出番は少ないですが…)。
比較している例があんまりない気がするのですが、閉鎖された女の園で敵や味方を作りながら強くなっていく様は「親切なクムジャさん」を思い起こさせる処もあり。確かにツッコミ所の多いストーリーではあったものの、常に薄暗い雰囲気が漂っていてこの作品独特の印象もあって楽しめました。後主演のキム・オクビンはなかなかの美人です。ここまでアクションが出来る女優を隠し持っているとは韓国映画界もあなどれません。「韓流?アクション映画と言えばハリウッドでしょ?」と思っている人には特におすすめです。

NARUTO / ナルト
9

木ノ葉の里の少年忍者の成長物語

木ノ葉の里・木ノ葉隠れのナンバーワン=火影を目指すうずまきナルトは、忍術がからっきしダメの落ちこぼれ忍者。体内に禍々しき力を持つ尾獣・妖狐九尾を封印されているため、周りから疎んじられている。里の皆に認めてもらうため、また最大のライバルうちはサスケに認めてもらうため、任務を通して成長しゆく。
ナルトはアカデミー第七班のカカシ先生のもとで春野さくら、うちはサスケと共に修行を積んでいく。うちは一族のサスケは下忍の中でもセンスがあり実力をどんどん伸ばして行く。波の国編の護衛でも少しずつその才能が発揮されていったのであった。護衛が終わりしばらくしてアカデミーの中で三人一組でチームを組み中忍試験が始まっていく。カカシ班の三人も初めての中忍試験に挑んで行く。一次試験のテストが終わり二次試験では他の国の忍の下忍達と合格目指して天の書、地の書を集めてのサバイバルバトルが始まっていく。
巻物を巡っての戦いの中で大蛇丸に出会いナルトのライバルうちはサスケに大蛇丸に呪印に付けられてしまう。
体の中に力が溢れる変わりに邪の力に蝕まれてくのをなんとか押さえつつなんとか天の書、地の書を集めたのであった。
サバイバルバトルが終わり少しして次は勝ち残った者達での対人バトルが始まっていく。またこれから先に待ち構えてる運命とはいかに…。

ドラゴンクエストV 天空の花嫁 / DQ5 / ドラクエ5 / Dragon Quest V: Hand of the Heavenly Bride
10

主人公の苦労すぎる人生に涙

かなり昔のRPGですが、何度もリメイクされている為古臭さを全く感じさせません。幼少期~青年期を経て主人公の切なすぎる人生に涙ですよ。

幼年期は、行方不明の母親を探す父親パパスとの旅から始まります。少しの傷でもホイミをかけてくれるし、戦闘時にはとても強く、故郷でも慕われていてとても尊敬な父親なのですが、幼年期終盤で憎き敵ゲマに殺されてしまうんですよ…!しかも主人公を守って目の前で…!!これだけでも苦痛なのに、それから親友のヘンリーと10年もの奴隷生活をする事になります。ようやく抜け出したと思ったら、故郷はヘンリーの継母の指示で燃やされてしまっていて平和な村の見る影もなく…。

それでも中盤は幼年期の仲間のモンスターのプックルに再会出来たり、幼馴染のビアンカとも再会し、ここで最大の悩みどころ結婚相手をビアンカかフローラを選びます。これが凄く悩むんですよね…。フローラも可愛いけど、やはり幼馴染でずっと待っていてくれたビアンカ推しの私はビアンカ一択で。その後故郷グランバニアに帰り実はパパスは前王でそのあとを継ぐことになった主人公は国民から祝福されつつも陰謀に巻き込まれて、さらわれたビアンカを追った末に夫婦共に石像になってしまいまた長い年月が…。

ようやく息子と娘に再会するもその時点で小さい頃の子供に会えないわ、ビアンカを助けた後終盤でずっと探していた母を殺されるわ…過酷すぎる主人公に涙ですがモンスターを仲間に出来る不思議な能力から優しい穏やかなイメージが強く、ストーリーも素晴らしいのでとてもお勧めなRPGです。またリメイク版では仲間の会話がとても可愛いです。

でびるち
8

タイトルなし

「でびるち」は、2016年1月3日からGANMA!で毎週月曜日に連載されている、「普通の高校生」である日野冬樹と主人公、クラスメイトでサキュバスのハーフなのに奥手の咲場ヨミナをメインヒロインとした天使・悪魔もののファンタジーラブコメ。

キャラクターデザイン的に萌え系寄りで、こと天使で冬樹やヨミナの幼馴染で天使の縁寺絡みでのラッキースケベが発生しやすい部分があります。最近は天使または悪魔の女の子ハーレムものになっている一方で、恋愛回やシリアス回といったマジメなストーリーも増えています。ギャグパートの投入も上手く、106話や103話なんかは結構笑えます。

43話で「天使と悪魔が愛し合い一緒になるのはタブー中のタブー」という設定が出てきていましたが、89話において最上位悪魔かつラスボスでミカ子と因縁がありそうなルシファーが登場、101話で冬樹とヨミナが両想いなのを確認して、「契り」を結び、そろそろストーリーが折り返し地点に来ているような流れになってきています。

52話で上級天使・4大天使のうちの1人ラファエルが人間界に駆け落ちしたのが天使サイドでも機密になっていたことが判明していますが、冬樹の裏設定に関係する伏線であると同時に、52話時点では設定を出し過ぎたように思えます。

メイズ・ランナー: 最期の迷宮
8

ハラハラドキドキ

メイズ・ランナー1と2を視聴してから観るのをオススメします。
前作と同様、常に先の読めない展開に終始ハラハラドキドキします。まさかのショックだったのは、ウイルス抗体を持っていなかったニュートがウイルス感染をしてしまい死んでしまったことです。初期メンバーは全員生き残ると思っていたので悲しいです。2でトーマス達を裏切るような形で別れたテレサも助かりません。いろいろと衝撃が走りました。出だしからノンストップな爽快感があって、細かな説明は後回しでひたすら駆け抜けていくストーリーに目が離せません。観終った後はフルマラソンを完走したような気分になります。ゴリゴリの恋愛表現がなく、仲間と共にひたすら走り続けるのもこの作品の新しいところだと思います。友達やカップル、ファミリー揃って楽しむことのできる作品です。2で死んでしまったかと思われていたギャリーが登場したときには驚きました。2では面倒くさくて悪いイメージしかありませんでしたが、今回はトーマス達を率先して助けてくれたりしたので、頼りになり彼を見直しました。出演しているキャスト人の演技が迫力満点です。字幕でも吹き替えでも違和感無く楽しめると思いました。

スピッツ / Spitz
10

チェリーという罪について。

スピッツの凄さについて考えてみた。おそらく、これを読んでくれている方で『チェリー』を知らない人はいないと思います。では、『チェリー』という曲のいったい何がこれほど多くの人の心を惹きつけるのでしょうか?よく言われる言葉を遣えば、曲調があまりにもポップでキャッチ―なんだと思います。それとは対照的に歌詞はまさしく失恋ソングの定番的な内容になっています。スピッツを聞いているといつも思うのは、BGMに最も適した音楽だということです。無理やり入ってこない。心に侵入しないわけです。しかし、歌詞をあらためて読むとものすごく残酷で、人を傷つけるような表現が多い。小悪魔が何度も顔を出します。チェリーでいうと、Cメロの『どんなに歩いてもたどり着けない、心の雪で濡れた頬。悪魔の振りして切り裂いた歌を春の風に舞う花びらにかえて』の部分。最終的にこの歌の主人公はこう歌っています。『いつかまたこの場所で君とめぐりあいたい』結局、元カノのことをいつまでも忘れられない未練タラタラの男子の気持ちを歌っているだけに過ぎないのです。恋愛だけでなく、すべての物事には決して綺麗な終わりなどないのだとないのだと言われてるような気がします。チェリーとは、チェリーボーイ(童貞)のことを指しているのかどうかはよく話題になりますが、僕にもわかりません。

深夜のダメ恋図鑑
10

女性の恋愛のモヤモヤをスカッと解決してくれます

しっかりしているけれどダメ男ばかりに引っかかる、少女漫画のような恋に憧れる、清楚な見た目だけど実は元ヤン、そんな3人の女性が主人公の、日常の恋愛をテーマにした物語です。
続き物の話もありますが、どれも割と独立した話になっているので、1巻から読まなくても楽しめるのではないかと思います。
日常でこんな男に出会うことはないかもしれない、けどこんな男も実際にいそうだな、という絶妙なキャラクターが多く出てきて、コメディー要素も含んでいるので、いつも笑いながら読んでいます。

一番の魅力は、ダメな男に対して主人公たちが正論でスパッと切り捨ててくれるところです。その通り!と思って、こちらまですっきりとした気分にさせてくれます。
例えば、結婚したいという40代の男性とお見合いするという話では、男性の結婚したい理由が「ご飯を作ってくれる人が欲しい」、「親の介護をして欲しい」ということを知った主人公が、その男性に向かって「召使でも雇われたらいかがですか?」と言うシーンにはものすごく共感しました。また、諒くんというお気に入りのキャラクターがいるのですが、かなりのダメ男なのに今度は何をやらかしてくれるんだろうと次の話を待ち遠しく感じ、早く次の巻が発売されるのを楽しみにしています。女性には是非ともお勧めしたい作品です。

League of Legends / リーグ・オブ・レジェンド / LoL
8

楽しいところまでが長い神ゲー

良い点
・基本無料だが、巷にありがちなお金をかければ強いゲームではない
課金要素は見た目に関わるものがほとんどで、ゲーム中の強さに関わるものは一切ない公平なゲーム。
・キャラクターが多い
現在100体を超えるキャラクターがおり、2~3ヶ月周期で新しいキャラクターが追加される。全てのキャラクターにしっかりと調整が施されており、
バランスの良さではLeague of Legendsを超えるゲームは存在しない。
・奥が深すぎる
とにかく知識が求められるゲームなので、セオリーをどれだけ知っているかが大事になる。
しかしLeague of Legendsの深いところは、そのセオリーを逆手に取ったカウンタープレイも存在するところにある。
ゲームのセオリーを理解するまでに時間がかかるが、その分知識を蓄えた後のプレイは楽しいものになる。それまでに挫折してしまう人が多いのが悲しい点。
・人口の多さとマッチングのしやすさ
プレイヤースキルが同程度のプレイヤーとマッチングしやすく、フレンドが見つけやすい。

悪い点
・レベル30(レートを決めるランク戦に行けるようになる、League of Legends上の一つの区切り)になるまでが長い
レベル30になるまでは、新しくLOLを始める人間が少ない為、マッチングに時間がかかる。
大体Normalと呼ばれる対人戦(試合時間は20~40分程)を200試合程度するとレベル30になるのだが、試合が始まるまでが長いのが鬼門。
レベル30にさえなってしまえば時間帯によるが10秒から3分程度でマッチングする為、快適なゲームプレイができるだろう。
・奥が深すぎる

良い点と被るが、悪い点にもなりえると考えたので。キャラクター数が多いということは、それだけ対策にも時間がかかるということ(所謂キャラ対)になる。
ゲームの楽しい部分に触れるまでが長いという点は新規のプレイヤーを遠ざけることになるので、両方に書かせてもらった。

惡の華 / The Flowers of Evil
7

思春期の闇を描く『惡の華』

押見修造著の漫画『惡の華』がとても面白い作品なので、ネタバレありでレビューしたいと思います。

主人公の春日くんは、思いを寄せる美人で人気なクラスメート佐伯さんの体操服を盗んでしまいます。その盗んでしまう場面を、クラス1の変人ぼっち仲村さんに見られてしまい、仲村さんは春日くんに「変態行為」を迫るようになります。

この漫画、実は春日くんを通して仲村さんと佐伯さんの女の闘いが繰り広げられる壮絶な物語なんです。
春日くんに、盗んだ佐伯さんの体操服を無理やり着せる、クラスメートの女子の下着を盗ませる等の変態行為を強要して自分の気持ちをぶつける仲村さん。
そんな仲村さんを許してあげる発言をしたり、春日くんや仲村さんを庇うような行為を打算的に行ってジリジリと仲村さんに詰め寄る佐伯さん。

漫画の内容は正直なところ本当にぶっ飛んでると思います。人によってはあまりいい気分にはならないでしょう。
でも惡の華には、昔とは違う現代の子特有の「思春期」に対する悩みや葛藤が少し極端ではありますが描かれてると思います。
人は成長家庭で親元から学校に行き、学校で集団生活を学びますが、集団生活というのは=ヒエラルキーと同等でまだそのヒエラルキーを受け入れられない若者は悩みます。
この漫画では明らかに佐伯さん>春日くん≧仲村さんというクラスでのヒエラルキーがありながら、自分になびかない春日くんを意地でも手にいれたい佐伯さんと、ざまぁみろと風を吹かせている仲村さんの闘いの構図なのです。

ご興味のある方はぜひ読んでいただきたいです。

BLACK LAGOON / ブラック・ラグーン
8

かっこいいアニメを探している方にオススメ

今回私がレビューさせていたただくのはアニメBLACK LAGOONです。

このアニメはタイの架空の街ロアナプラというところが舞台となるお話です。
このアニメの主人公は日本のごく普通のサラリーマン岡島緑郎さんなのですが、ひょんなことから運び屋もとい海賊であるラグーン商会に入り海賊ロックとして生まれ変わるところから始まります。

私はこのアニメがとても好きでレビューを通しておススメしたい点がいくつかあり、今回はその中から2つ特筆したいとおもいます。

まず1つ目はこのアニメのアクションシーンなどについてです。
このアニメは海賊やマフィア、軍隊などがでてくるだけあって多彩な戦闘描写で描かれるのですが、それぞれの戦い方一つ一つがとてもしっかり細かく描かれているのです。
銃撃戦1つにとっても使っている銃の種類や戦闘への参加人数などによって大きく戦局が変わったりして、銃器などが好きな人などはよりいっそう手に汗握る展開を見れたりと楽しめると思います。

そしてもう1つは個性豊かな登場人物たちです。
主人公のロックが属するラグーン商会だけをとってみても、もともとは冴えない日本のサラリーマンだったロックに銃撃戦などの命のやりとりなどでは生き生きと戦場を駆け回る女性ガンマンのレビィ、ラグーン商会のボスであるタフで知的で変人といわれるダッチ、学生時代にちょっとした遊びがすぎてしまいFBIとマフィアに追われていた情報系等や参謀役を担当するベニーなどとても濃いメンツが集まっています。
それ以外にも極道やマフィア、軍隊に傭兵など多彩な人物が登場します。

BLACK LAGOONの魅力はまだまだ書ききれないほどありますがこの2つのことがメインに私はかっこいいアニメを見たい方や銃器などが好きだという方にとてもおススメのアニメだと思います。

私のレビューはこれで以上とさせていただきます。
ありがとうございました。

涼宮ハルヒの憂鬱 / The Melancholy of Haruhi Suzumiya
8

爆発的ヒットを誇る学園SFモノ

2006年、2009年に放送されたラノベ原作、京都アニメーション製作のアニメ。
無意識に世界を自分の好きなように作り変えられる涼宮ハルヒと、「普通の学校生活を送りたい」キョンと呼ばれる男子高校生が主人公です。
前半に畳み掛けるように色々な事実や、情報がやって来るので、最初はなんだこれ、と思うかもしれません。ですが、中盤あたりから日常系アニメのようなゆったりとしたテーマの話も増え、面白くなってきます。
ハルヒは、超能力者の小泉一樹、未来人の朝比奈みくる、宇宙人の長門有希、そして普通の高校生キョンとSOS団なる部活を設立しますが、普通でない人間(もしくは人間ですらない)がいることにハルヒ自身気づいていません。この奇妙さがまたこの作品の特徴です。
また、EDがキャラが踊る「ハレ晴レユカイ」や、ハルヒ自身がバンドのボーカルとして作中で歌った「Godknows...」などは、10年近く前の作品にも関わらず今でもカラオケなどでよく歌われる人気の曲です。
アニメ視聴の際には、2009年度版をオススメします。2006年度版は原作を知るファン向けに時系列をグチャグチャにしています。2009年度版はそれを時系列順に直し、更に数話加えたものなので、初心者の方でも安心して見ることができます。
その後、劇場版「涼宮ハルヒの消失」を見るというのが鉄則でしょう。これは本編よりシリアスな内容となっていますが、本編を見たからこそ伝わるキョンの心情に非常に感動します。シリアスではありますが、一応Happy Endなので、シリアス苦手でも楽しめます。

クレイマー、クレイマー / Kramer vs. Kramer
9

名画の条件を満たした社会派映画「クライマークライマー」、一見の価値あり。

美術の世界のおいて、「名画の条件」というものがある。それはその絵の前で人々が「対話」を始めるというものだ。
「私はこの作品からこういう印象を受けた。」
「僕はこういう解釈がその時代にあっていると思う。」
「この描写おける作者の意図は何か?」
「その解釈はおかしい。」
「いや、おかしくなんかない。解釈に正解なんかない。自分がどう感じたかが大事だ。」などなど。
人々はその絵の前で答えを押し付けられるのではなく、自分なりの答えを持って、しかもそれを別の誰かの答えを聞いてみて、語り合いたくなる。昔からそんな絵は名画とされる。
美術に限らず、映画の世界においても同じことが言えることであるとすれば、この作品もまたその名画の条件を満たしていると言える。
離婚問題、育児ノイローゼ、女性の社会参加、男性の育児参加、長時間労働などなど2時間ほどの映画に様々な社会問題がテーマに詰め込まれていながら鑑賞後、暗い印象になっていないのは、良く練られたシナリオとヴィヴァルディの曲「マンドリン協奏曲」のおかげだろう。
この映画がアメリカで公開されたのは1979年だが、現在も全く色あせていないのは現在の我々がこれらの問題の解決をほとんど前進させられていないということでもあるが、同時にやはり登場人物の演技によるだろう。名優ダスティン=ホフマンとメリル=ストリープがお互いの表現力を法廷で競わせるシーンは一見の価値がある。
しかし何よりも注目すべきは、子供役のジャスティン=ヘイリーの演技と言える。演劇の世界で「子供と動物には勝てない」という格言があるが、この作品の一番の注目点は、大人の名優二人に挟まれながら彼らの演技を完全に「喰う」演技をしているヘイリーの演技にあるのではないか。
またおそらく特にラストの描写に対する感想は、男/女によって違うと思う。または、既婚者/未婚者もしくは子供がいる/いないによっても違ってくるはず。
そんなこんなの自分の感想をそれぞれ違う立場の人とまじあわせて、語り合いたいと思う、この名画の前で。

3月のライオン / March Comes in Like a Lion
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タイトルなし

「ハチミツとクローバー」の羽海野チカによる将棋漫画。アニメ、映画化もされました
はじめは将棋の話ということで、そんなに興味がなかったんですが、神木隆之介くんが主人公ということでこれは見なきゃいけない!と映画を見に行きました(笑)。
見てみたら正直そんなに面白くなくて…。でも神木隆之介くんかっこよかったしいいか!って思いながら帰りまして。そしてしばらくして、忘れた頃にテレビの番組表を見漁っていたらなんとなんと!“3月のライオン”という文字があったんですね。え、あの?3月のライオンってあれ?と思って瞬時に録画してそこからずっと見ています。映画の時は将棋も結構全面的に出てたりとか、たぶんですけれども私が前編だけしか見ていなかったので(おいっ)意味がわからなかったのも当然ですね(笑)。なのでアニメは毎週しっかり見させてもらってます。
将棋のことだけじゃなくて人間ドラマも繰り広げられてます。その中でも大好きなのは川本家!本当にあったかい家族で、いつも零(れい)のことを本当の家族のように見守ってくれている本当に本当に素敵な人たちなんです。末っ子のももちゃんは日々のストレスから救ってくれる癒しの存在ですね。是非ご覧ください!