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muginoのレビュー・評価・感想

すずめの戸締まり / Suzume
9

まさに、日本人にしか作り出せないファンタジー映画

メインビジュアルは「これぞ新海誠作品」といった具合に神秘的で美しい印象。内容においても彼の代表作である『君の名は。』や『天気の子』と同じく、古来より日本人に根付く宗教観や信仰心をふんだんに盛り込んだ冒険ファンタジーである。

宮崎県の静かな田舎で暮らす女子高生のすずめと、地震の発生原因である「ミミズ」を鎮めて扉に閉じ込める役割の、「閉じ師」と呼ばれる仕事をする草太の偶然の出会い。人の優しさに触れて成長しながら日本各地の廃墟を巡り、扉を閉めていく冒険物語といったところだ。

だがただのファンタジー作品でなく「自分が知らないだけで実際にこのようなことがあるのかもしれない」とまで思えたのは、「全ての物や現象に神様が宿る」という日本人に根付いている神に対する独特の宗教観や、この世の対にあの世が存在しているという死生観が影響しているのだろう。

物語のスピード感も良くクスッと笑える演出も盛り込まれていてとても見やすい作品だが、唯一神を崇める宗教や価値観を持っている海外の方と日本人とでは、作品に対する楽しみ方が全く変わるであろうと思う。

主人公であるすずめ役の原菜乃華と草太役の松村北斗が、声優初挑戦とは思えないほど適役で、脇を固める役者陣も豪華なため最後まで違和感なく楽しむことができた。

乃木坂46 / Nogizaka46
9

乃木坂46の魅力

乃木坂46はいわずと知れた人気アイドルグループです。
初めはAKB48の公式ライバルとして売り出された乃木坂46ですがすごい勢いで人気を獲得していきました。
アイドルを好きなのは男性のようなイメージがありますが乃木坂46は女性からもすごい人気を獲得しています。
中でも乃木坂46の顔とも呼ばれる白石麻衣さんや西野七瀬さんは世の女性の憧れともいえる存在となっていることでしょう。
乃木坂46魅力はかわいいだけでは収まりません。
バナナマンがMCを務める「乃木坂工事中」という番組を見るとわかりますがメンバーそれぞれ個性がありとても面白いです。
あまり他番組には出ていない、人気がある選抜メンバー以外のメンバーもたくさん魅力がありますので是非見たことない人には見てもらいたいと思います。
2022年現在、今まで乃木坂を担ってきた人気メンバーがつぎつぎと卒業していっています。
だけど乃木坂46の人気はなくなることはないと思います。
新メンバーもたくさん入って新しい体制になってきていますがまだまだ乃木坂の勢いは止まりません。
これからも日本を代表するアイドルグループであることは間違いないと思います。
卒業していったメンバーもみんなそれぞれの道を歩み女優になるメンバーもたくさんいるのでこれからも応援し続けていきましょう。

童夢
9

「AKIRA」前夜に大友克洋が放った傑作漫画

日本のSF漫画&アニメの金字塔「AKIRA」を産んだ大友克洋が、その数年前にアクションデラックスなどに発表し、のちに大幅加筆され単行本化された漫画。緻密に描きこまれたリアリティのある団地(埼玉県川口市の芝園団地がモデル)を舞台に、そこに暮らすどこか鬱屈している住民たち、頻発する不可解な死亡事故、超常現象に翻弄される刑事…などの不穏な雰囲気を、当時20代後半で脂の乗りきっていた大友が、持ち前の渇いたペンタッチで巧みに表現。物語の冒頭はホラーっぽいですが、エっちゃんと呼ばれる少女が転居してくるあたりからアクション性が強くなり、真犯人との対決シーンでそれはピークに達します。特に屋上から始まる団地内を浮遊しながらのバトルシーンは、上下が逆さになったり横になったり、まるで3D映画を見ているようで、とても1980年代に発表された作品とは思えない迫力。のちに有名になる壁「ズン」もあります。後進に与えた影響(特に鳥山明)も感じさせる、中盤から終盤の破壊シーンはいつ読んでもトリハダを禁じえません。そして一貫して引きのカットをキープしていた展開からのラスト近くの2ページどアップ!ここまでされたらそりゃあ手塚治虫も嫉妬するわなと素直に思えるほど、漫画の表現を拡大させた革命的作品だと思います。ちょっとグロいシーンがあるのでそこだけ注意です。アクション、SFのみならず全漫画ファンに読んでほしい傑作です。