mitimiti11@mitimiti11

mitimiti11
mitimiti11
@mitimiti11
32 Articles
42 Reviews
0 Contributions
0 Likes
mitimiti11

mitimiti11のレビュー・評価・感想 (2/2)

夏の前日
10

夏の濃い影のような孤独

誰もが一度は自分の才能や、未来に孤独を感じたことがあるはず。
この漫画はかつて私たちが含んでいた、あるいはこれから抱えることになるであろう人が「通過」した、するであろう孤独をテーマとした物語だ。

少し気難しく、自己の中に歪んだ孤独を抱えた芸大生の主人公『哲夫』は、作中絵を描くシーンでいつも自分を責める苦しそうな表情をしている。
その孤独に惹かれた、月下という画廊で働く女性『晶』は、苦悶のままにだがそれを自分の内に閉じ込めておこうとする哲夫の姿に一目で惚れてしまう。
ある雨の夜を境に、彼らは交際の有無を確かめ合うことなしに肉体関係を持ち、物語の彼らも、そして読者の私たちでさえも一言では位置づけられない関係に進展する。
哲夫の才能を引き受けたがための苦悩や、そんな彼と付き合い夢を見つつ、時節見せる冷えた目で現実を眺める眼差し、そして次の瞬間にはまた夢に戻る不安定な晶の恋物語だ。

登場人物に対する心理描写もさることながら、繊細でかつ力強いタッチで表現される絵も、私たちに訴えかけてくる『何らか』のメッセージがある。
例えば、ベッド上で口では愛を確認せず、どうにか行為だけで伝えようとするもどかしさは、そこに登場人物のセリフはなくとも言い難い切なさのようなものを与えられるだろう。

インベスターZ
10

投資を学ぶならまずこのマンガ!!!

みなさん、最近お金は貯金するよりも投資に回した方がいいということをよく聞きませんか?そして、それを聞いて実際に投資について学ぼうとしても、どこから学んでいいのか分からない方がほとんどだと思います。僕自身も大学では経済について学んでいたのですが、投資については何から勉強すればいいのか、分からない状態でした。そんな方におすすめなのが、この漫画です!漫画で何かを学ぶのに抵抗感がある人もいるかもしれませんが、この漫画はそこら辺の投資の本よりよっぽど分かりやすいです。やはり、ストーリーがある中で、投資につぃて学べるので頭にも定着しやすいです。

この漫画はある学校の秘密の投資部門を舞台にして話が進んでいきます。その投資部は限られた人にしか知られていないのですが、莫大なお金を選ばれた中学生と高校生が運用し、学校の財政を支えています。その中で主人公になるのが財前です。実はこの財前の曽祖父はこの学校の投資部の創設者です。財前は初めはそのことを知らずに投資部に入るのですが、次第にそのことを知ります。また、財前は曽祖父の血を継いでいることもあり、並外れた投資センスを発揮します。これ以降はぜひ、この漫画を読んでみてください!

ペルソナ5 / Persona 5 / P5 / ペルソナ5 ザ・ロイヤル
9

タイトルなし

前作4から人気が本格的になったペルソナシリーズ、その5作目である今作は、ペルソナ4から大きくシステムが一新、テーマとなっている「怪盗団」にふさわしいハイスピ―ドかつスタイリッシュなゲームプレイが可能になりました。まず、全体的に操作が直観的に行うことが出来るようなことになっています、何か行動を起こせる場所は分かりやすくエフェクトが出るようになりました。ダンジョンにおけるアクションの性質も大きく変更。今作のダンジョンである「パレス」は、誰かの歪んだ認知が形となって現れます。前作とは違い、本人の認識に介入していく今作では、主人公たちはパレスの中で見つかると、現実にどんな悪影響が出るかわかりません。そのため、彼らはパレスの中で見つかるわけにはいきません。そのため、今回は潜入、隠密といった今までにないアクションがメインになります。
また、バトルもまた大きく一新、女神転生のシステムが大きく影響する形になっています。新たな属性として念動と核熱が追加、さらに女神転生シリーズ恒例の交渉システムも追加され、新たなペルソナを手に入れる方法が、敵であるシャドウを交渉で味方に引き入れる形になりました。また、戦闘もボタン一つで様々な行動を直観的に選択できるようになりました。

MAY -メイ-
8

彼女が欲しかったのは本当の友達

2002年に製作されたアメリカのホラー映画で、主人公のMayを演じるのは「17歳のカルテ」にも出演していたアンジェラ・ベティスです。
ホラーが見たくてなんとなくレンタルしたのですが、想像以上に主人公がイッてます。
主人公は美人だけど、斜視と弱視がコンプレックスで幼い頃から友だちができない女性です。見かねた母親は、彼女に人形をプレゼントします。成長した主人公は友達を作ろうと彼女なりに努力しますが、初めてできた彼氏にも振られ、次に仲良くなったレズビアンの女性の本命にもなれない。友だちができないなら他の人間からパーツを集めて完全なトモダチを自分で作ればいいと決心する主人公。
彼女の境遇も短いながらきちんと説明されているので、その狂い方は、理解できないわけでもありません。主人公の友だちが欲しいという純粋無垢な気持ちには共感しながら、人としての道を踏み外していく主人公の姿に一方でついていけなくなる自分。
見ていくうちになんとも言えない葛藤を感じつつ、ラストまでハラハラして鑑賞できました。
アンジェラ・ベティスが演じる主人公が、美しい一方でコンプレックスを抱えた女性を見事に演じています。怖くて切なくて、ゾッとするけどホッとするエンディングも秀逸です。

今日からマ王!はじマりの旅
3

戦闘、いらない

あまり面白くないです。ストーリーは原作をほぼなぞっていく感じです。ユーリやヴォルフラムが可愛かったり、スチルでかわいいのはありますが、声はフルボイスではないので不満があります。また、立ち絵もたいして動かず、つまらないです。
また、町から町に行くのに戦闘があるのですが、この戦闘、つまらないです。敵からのダメージは1しか食らわず、敵は1撃で倒せます。まったく意味がありません。そして、町への移動もすごろくのようなマスを進んでいく形式で、フィールドを探索できるわけでもなく、宝箱を見つけるわけでもなく、こんな中途半端にするくらいなら、移動をすっとばせばいいのにと思います。
RPGのような面白さはなく、完全なキャラゲーです。しかし、変な戦闘要素をいれたために、キャラゲーとしても中途半端、戦闘ゲーとしては全く成り立っていないという印象を受けます。
いい点は、原作でできなかったIFの世界を体験できることです。砂熊に襲われたヴォルフラムを助けるのを、グウェンダルにすればコンラッドとの、ユーリ自らが助けに行けばヴォルフラムとの冒険ができるなどは面白かったです。
戦闘などをつくらず、その分フルボイスにするとか、スチルを増やすとか、立ち絵を増やすとかしてくれればもっと面白かったと思います。

あんさんぶるスターズ! / あんスタ / Ensemble Stars
8

想像以上に深い

友達に勧められてなんとなく初めたアプリゲームでしたが、まずカードの絵の構図も躍動感がありアプリゲームの中では1番綺麗なんじゃないかな。と思います。またメインストーリーも学園物と言うとありきたりな緩い話なのかと思いきや、命がけでアイドルを目指している高校生達の話で想像以上に深く作られており、読んでいくうちにどんどんあんさんぶるスターズ!の世界観に引き込まれていきます。キャラクターも40人以上登場しており、初めたばっかりの頃はこんなに多いとキャラクターが被ってしまうのでは?と思っておりましたが、実際個々のストーリーもしっかりしており、1人1人にちゃんとスポットが当たる様に話も出来ていて、寧ろもっとキャラクターがいても良いくらいに思ってしまうくらいに、1人1人魅力的にキャラクター設定もしっかりとしています。ライバル等の個人ストーリーを把握したあとにメインストーリーを読み返すと、主人公目線とは違った解釈の伏線なども理解でき、とっても楽しいです。ゲーム自体は単調な作業ゲームなのですが難しくないのでストーリー回収の為やイベントを走る為の物と思えば音ゲーなどよりは気軽に少し空いた時間にパッとできて良いと思います。

ナイト ミュージアム2
8

タイトルなし

2009年に公開された作品で、2006年に公開されヒットを記録したナイトミュージアムの続編として制作されました。
魔法の石板の力で夜になると命を得る自然史博物館の展示物たちだったが、館内の改装のためスミソニアン博物館に運ばれることになったが石板も混ざってしまい…!
前作において魔法の力で博物館の展示物が人から動物、果ては物といったものまで何でも意思をもって大騒動を巻き起こすビジュアルが衝撃的だったのが本作で更にパワーアップ、スミソニアンの展示物まで動き出したため、計1億(!!)もの展示物(絵画や写真の中は別世界扱いになっている笑)が動き出すスケールアップぶりが続編らしさを物語っています。
大量の新キャラ(展示物?)が登場する一方ジェデダイヤなど前作のメインキャラの活躍も多いので前作からのファンも安心して観れると思います。
また、本作の悪役カームンラーもかなりギャグよりのキャラクターとして描かれていて(カームンラーの子分扱いとしてナポレオンやカポネ等…の展示物も含めて)全体的に肩の力を抜いて楽しめる娯楽作品となっています(笑)。
また、某映画の有名キャラクター(の展示物)もカメオ出演しているので、ある意味衝撃的かも(笑)。
個人的にナイトミュージアム3部作の中では2が最も気に行っている作品です。

巨影都市
7

何度も周回してしまう

PS系ソフトの絶体絶命都市シリーズである「巨影都市」。
今回の作品はサバイバル脱出ゲームであるテーマは変わらないが、多くの他作品の登場キャラが登場するクロス作品であるところが大きなポイントと言えるでしょう。
ウルトラマンを始め、ガメラやモスラ、ゴジラなどの有名なビックタイトルキャラは勿論のこと、なんとあのエヴァンゲリオンも登場する。
ストーリー全体としては、ある日突然主人公が住んでいる町へ未確認の大型生物が次々と襲撃してきて、生存のためにパートナー(関係性はゲーム最初で決めれる)と一緒に逃走・脱出するゲームです。途中で見てはいけない取引現場を見てしまい危険な人物達に追われてしまい逃げていくなど、様々な人間ドラマやサスペンスを含めた作品になっています。
さらに絶体絶命都市シリーズ恒例の主人公の選択肢によってイベントシーンが変わっていくのも魅力です!選択肢の中には通常の選択肢以外に、如何にもネタでしょう!?という選択肢もあり、ゲーム進行途中に何度も笑わせてくれるお笑い要素も含んでいて何度でも楽しめる、ついつい全ての選択肢を見たくなって何度も周回してしまうゲームかと思います。
絶体絶命都市シリーズファンであれば必ず、ファンでない方も是非やって頂きたい作品です!

ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて / DQ11 / ドラクエ11 / Dragon Quest XI: Echoes of an Elusive Age / ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて S
8

誰もが知っているドラクエの最新作登場。「スキル」機能が堪らない!

歴代のドラクエシリーズは2Dが多かったですが、本作は3Dなので、今までの作品より圧倒的にバトルシーンに迫力と臨場感がありました。特に必殺技がカッコよく、以前のシリーズ作品とは段違いに興奮しました。また3D化したことでプレイヤー視点で物語を進めることが出来るのもゲームにハマる魅力的な要素の一つですし、映像クオリティが飛躍的にアップしたのも、既存のドラクエにはない強みとなっています。

その中でも私がお勧めしたいのが、キャラが断然、個性的になり、かつ育成出来るようになったという点です。
例えば、「スキルパネル」と呼ばれる画面で様々な「スキルポイント」を獲得し、キャラがレベルアップする度にこれが増えていき、自分好みのキャラに育成出来てしまうのです。ユーザーは物語を進める上で、自分が必要とするお気に入りの「スキル」を育てていくことが可能です。「両手剣スキル」を育てると、めちゃくちゃ威力がある攻撃が出来るようになり、「ドラゴン斬り」や「メタル斬り」を育てると、それぞれドラゴン系、メタル系のモンスターに特化した多大なダメージを与えることが出来るのです。他にも「渾身斬り」と呼ばれるスキルでは、敵を一撃で倒したい時などに重宝する、一撃必殺の最強の威力を秘めた攻撃を繰り出すことも可能となっています。
このような魅力溢れる「スキル」機能を搭載することで、ユーザーはゲームの世界にハマり込むこと必至なのです。

ただ一つ惜しいのは、宝箱が発見しにくいという点にあります。
3Dでフィールド上を移動するので、町やダンジョンなどで宝箱を見つけるのが大変です。フィールドをくまなく回らないと、貴重なアイテムや宝箱を発見することが難しい仕様となっているのです。
これは、どうしてもレア・アイテムや宝箱なんかは全てコンプリートしたい、というコアなユーザーにとってはイライラもので歯がゆい仕様です。何としてもコンプリートを目指したい方は、ゲームのガイドブックを参照してプレイすることをお薦めします。
とはいえ、私にとっては「スキル」機能の充実でお腹一杯、それだけで、やる価値十分なのです!

リリイ・シュシュのすべて
8

津田詩織について。

原作では星野たちに集団レイプされた久野陽子(伊藤歩)が自殺するが、映画で実際に死んだのは津田詩織(蒼井優)の方だった。結果的にはその方が印象的でよかったと思うが、映画のオーディションで蒼井優を初めて見た監督(岩井俊二)は『今回はこの子に死んでもらおう』と決めたらしい。
津田詩織がなぜ鉄塔から飛び降りて自殺する必要があったのか?それを考えるのもまた、この作品の大きなテーマの一つだと思う。久野陽子は自ら髪型をスキンヘッドにすることで星野にやられたことを抗議した。それを見た津田詩織は心の底からショックを受ける。あの強い久野陽子でさえも星野に屈したのだと。自分が援助交際の仕事で星野に利用されているというのとは比べものにならない。誰一人として星野を止められる人間はいない。自分は助からない。そう絶望する。涙が溢れて止まらない。主人公である蓮見に無理だとわかっていながら救いを求めるフリをする。『頭スキンヘッドにしたら仕事辞められるかな?』蓮見に返事はなかった。蓮見は久野陽子がレイプされている最中に見張り役をしていたのだ。愛するひとを救えなかった。いや、救わなかったが正しいかもしれない。もはや生きている理由さえ疑わしい。そして、津田詩織は飛んだ。『空飛びたい』という言葉を言い残して。

男子高校生の日常 / Daily Lives of High School Boys
9

くだらないけど笑える脱力系ギャグ漫画

タイトルの通り「男子高校生の日常」が描かれています。
私はギャグ漫画というと、やたら叫んだり、痛々しいハイテンションだったり…というイメージで、独特のノリがあまり好きではなかったのですが、男子高校生の日常は本当にリアルな男子高校生のノリといった感じで、じわじわとハマっていきました。
タダクニ、ヒデノリ、ヨシタケの3人の高校生が中心なのですが、3人…特にヒデノリとヨシタケが揃うとすぐに妙な茶番が始まり、それが毎回バラエティに富んでいて面白いのです。
通学路で木の棒を見つければそれを剣に見立てたRPGごっこ、タダクニの家で暇になればラジオのDJごっこなど、謎のノリを共有している2人が遊び始め、最初は面倒くさそうにしていたタダクニも結局参加してしまう…というパターンが多いのですが、毎回思いもよらないシュールなギャグとオチが用意されているので読むのが楽しくて仕方ありません。
登場人物全員がいい意味で残念で頭が悪めで、いつどこで笑える展開になるのか想像できないのも作品ならではの魅力です。
普段ギャグ漫画を読んでも無表情で眺めてしまう私が声を出して笑ってしまった初めての作品です。入院中、気分が沈みがちな時には特にお世話になりました!何度読んでも楽しめる、大好きな漫画です!

スプラトゥーン2 / Splatoon 2
10

シューティングゲームの新時代を築いたゲーム

シューティングゲームといえば拳銃やマシンガンをもって敵に鉛の玉を打ち込み、相手に命中すれば激しい血が飛び散るものと想像する人が多いと思うが、このスプラトゥーンシリーズでは銃は使用するが玉が鉛玉ではなくインクなんです。
だから、インクが敵にあたっても血は出ません!代わりにインクが飛び散るんですが!
それにただ敵を倒すのではなくマップにどれだけ自分のチームのインクが塗れたかを競う対戦もあるので、敵を倒すだけが目的ではないところも魅力のひとつです。
それにキャラクターがなんといってもかわいい!イカやタコなどの海の生き物たちがモチーフになった世界で暴れるキュートなキャラクターは見ているだけでも癒されます。
キャラクターのカスタマイズも可能で自分好みの見た目や武器に変更可能でやりこみ要素が充実しています。
自分が作ったキャラクターがネット回線でリアルタイムで対戦することができるのもゲームを面白くするひとつです。その相手のキャラクターを倒しても血が出ないというのは子供にもとてもいい影響だと思います。倒すではなく多く塗る!これはいままでにはなかった対戦型シューティングゲームの新しい形だと思います。
塗って塗って自分色に染めたくなる!そんなゲームです。

ソウ
10

私の世界を一変させたホラーサスペンス映画の代名詞。

あまりにも有名な作品で申し訳ないですが、本当にこの作品には感動したので‥‥‥。
この作品は何作も続いていますが、その中でも『SAW』(1ですね)が素晴らしい。グロテスクが苦手な人には厳しい場面が多々ありますが、サスペンス目線で何とか頑張って観ていただきたい。
私は一度見ただけでは理解が追いつかず、何度も観ました。それくらい、頭をフル回転させて観る作品です。あまりにも残忍なゲームの内容に思わず目を背けたくもなるでしょう。私欲じゃないかと胸糞悪くなる人もいるでしょう。
決してハッピーな映画ではないし、しばらくお肉が食べられなくなるかもしれない。だけど、『生きるとは何か』と無意識に考えながら観る自分がいるはずです。
出てくる登場人物たちのキャラの濃さも作品が進むにつれて増していき、頭の回転も追いつかなくなっていく。
『SAW』は小説も出ているので、グロテスクが苦手だったり、前情報を得てから理解を深めたい方は文章から入るのがいいですね。
話の進むテンポも心地がいい。私は初めて出会ってからもう10年ほど経ちますが何度も見返したかわかりません。たくさんの映画を観ていますが、ホラーサスペンスにおいて『SAW』を超えるものにはまだ出会えていませんし、もはや超えるものは出てこないのでは?と思っています。
一瞬も目を離してはいけませんよ。

オデッセイ / The Martian
9

火星よ、僕の植物学パワーを思い知るがいい!

火星探査に来ていたチームの一員マーク・ワトニーは植物学者。土壌を採取するために火星に来ている。突然嵐の規模が急激に増大した。船長は基地の放棄を決意するが、離脱ロケットに向かう途中にワトニーは飛んできた物体がぶつかり行方不明になってしまう。限界の状況でワトニーを残してロケットを上昇させる命令を下す船長。
だがワトニーは生きていた。基地に戻って怪我の処置したワトニー。食料を計算してみると、隊員分は余裕を見て備蓄しているがそれでも次回の火星探査線が来るまでの4年には到底間に合わない。しかし彼はくじけなかった。基地内を隅々まで家捜しした時、冷凍ジャガイモを見つける。幸いにして植物学者であるワトニー。これでジャガイモを栽培しようと考える。必要なのは上質な土、水。土は基地の外に山ほどある。問題は栽培に適しているかどうか。そこで思いついたのが人糞。隊員皆の排泄物を取り出し水でこね、鼻が曲がりそうになりながらジャガイモと共に基地内に敷いた土に埋め込む。水も脱出ロケットから取り出した燃料から化学反応で確保できた。これで4年分の食料は何とか確保できそうだ。
次は地球との通信手段。これも以前に火星に到達していたローバーを発掘、改良して事なきを得る。その後、基地の機密漏れ、食料の枯渇、食料の輸送の失敗と中国の救いの手、さまざまな要因をクリアしてワトニーは地球への帰還を果たす。

僕のヒーローアカデミア / ヒロアカ / My Hero Academia
10

面白いの一言!!!

アニメでも十分に楽しめる内容!とにかく面白いの一言につきます。
主人公だけではなく、登場人物全員好きになれる作品になっていると思います。
主人公は、個性を使い活躍するヒーロー達に憧れて、自分も同じように人を助けられるヒーローになりたいと夢見ます。しかしながら、主人公は無個性だったのです。無個性はヒーローになれないと周りは馬鹿にしますが、主人公は諦めません。自分もトップヒーローになるため、最高のヒーロー育成学校に入学し、クラスの仲間と次々と訪れる試練を乗り越えて成長するお話です。

一見、普通のヒーローアニメかと思いますが、主人公は常にどう戦えば自分よりも強い相手に勝てるのか、知恵を絞り戦います。頭脳戦でもあり、ただ戦うだけのヒーローアニメではないところが面白いです。
主人公だけがメインではなく、クラスの生徒1人1人活躍する場面があるため飽きません。
ヴィランという敵側にも、敵には敵の考えがあり戦っているところが魅力かと思います。
ちなみに声優さんも山下大輝さん、梶裕貴さんなど、豪華メンバー揃いです!!

迫力あり、面白さもあり、時には感動・涙ありの見れば見るほどハマってしまう作品です!!

勝手にふるえてろ / Tremble All You Want
8

ありえないようで胸をえぐられるようなリアルさ

主演の松岡茉優さんが好きだったのと、綿矢りささんが原作ということで、面白そうだと思い、見に行きました。
恋愛経験の乏しい主人公のヨシカは、中学生の頃から片想いし続けているイチへの想いを駅員さん、近所で釣りをしているおじさん、コンビニの店員さんや、行きつけのお店の店員さんに毎日のように話しています。恋愛経験が乏しくても、これだけ良好な人間関係を築けるなら素敵じゃないか、と思うのですが。いざ、イチとの関係を進めるために計画した同窓会では、SNSのアカウントで他人になりすまして企画、当日は如何にも根暗な挙動不審、挙句の果てに、イチはヨシカのことを覚えていないという…。ここで発覚するのが、今まで話していた街の人との会話や関係性も、全てが妄想だったという衝撃的な事実。こじらせすぎ、痛すぎです。
でも、根暗な部分、好きな人を目で追いかけてしまう気持ち、気を引きたくてずるをしてしまうこと、本当はこうありたいと妄想してしまうこと、自分を気にかけてくれている人へのモヤモヤした気持ち、苛立って親友などにあたってしまう気持ち、どこかに絶対共感出来ると思います。だからこそ、フィクションでありながら、胸をえぐられるようなリアルさがある映画だと思いました。女性は共感できる人もいると思いますが、男性から見るとどうなのか、気になります。

BUMP OF CHICKEN / バンプ・オブ・チキン
10

自分に自信が持てるようになりました

BUMP OF CHICKEN(以下BUMP)との出会いは高校3年の時でした。
思春期のモヤモヤ、うまくいかない人間関係、とにかく色々なことに嫌気がさしていた時期にBUMPのアルバム「Jupiter」をなんとなくレンタルして聴きました。一曲目の「starge of ground」を聴き思わず涙が溢れたのを覚えています。
自分は自分でいいんだよ、自分を世界の中心に見たっていいんだよ、そういった歌詞の内容で、今までそんな風に直球な歌詞の音楽に出会ったことがなかったので衝撃でした。
大人でも自分に自信がなくて、でも一生懸命に生きていることを伝えてくれる人っているんだな、と。自分の周りにはいない大人に安堵し、憧れるようになりました。
それから今までのアルバムを聞いたり、ライブやツアーに行ったりして追いかけるようになって10年。
曲の雰囲気や歌詞の印象はだいぶ変わってしまい、私が高校生の時に感じた衝撃的な直球さはなくなってしまったけれど、今でも私を支えてくれているバンドです。辛い時や落ち込んだ時は必ず聞いて、頑張ろう!と思い直して生きています。もし、今の自分に自信が持てないという方がいたらぜひ昔のアルバム「Jupiter」あたりを聞いてみてほしいなと思います。

グレイテスト・ショーマン / The Greatest Showman
10

何度も観たくなる作品

もともとミュージカル作品が好きだったので、予告をみて、これは観に行かなければ!と思い劇場に行きました。
劇場で観て大正解でした。出来れば何度も観に行きたかった!

最初から、世界に引き込まれました。どの歌も最高で、歌唱力も抜群。思わず身体が動き出しそう。
若干、主人公に都合よく進みすぎでは…と思うところもありましたが、人を惹きつけ巻き込めるってすごい事だと思います。そして、自信にあふれている。

人と違う事は『個性』だ。その『個性』は自信を持っていい、素晴らしいものだ。人と違う事はとても怖いと思っていた私は、とても衝撃的でした。今ならなんでも出来そうだ。観終わった後、そんな風に思える作品でした。落ち込んだとき、何度でも観たいと思える作品です。

どの目線から見るかで、色々感じること、思うことは違うと思いますが、私はとってもポジティブなパワーをもらいました。

ミュージカル作品なので、やはり好き嫌いがはっきり分かれてしまうかなとは思いますが、苦手な人も初めて見てみるにはいいのでは?と思います。
笑えるシーンもあり、泣けるシーンもあり、感動シーンもあり、DVDが発売されるのが待ち遠しいです。