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miigoo1149のレビュー・評価・感想

スキップとローファー / Skip and Loafer
10

青春の塊

今を生きる高校生達の成長の物語で、読めばきっとまぶしくて温かい気持ちになれます。
みんなそれぞれに人生があって、苦労や問題といった外側だけじゃ分からないものを抱えて今を生きているということを、知ることができました。
そんな当事者達のヒリヒリした感情、または他人に抱く劣等感だったり、共感できる感情や苦しみをまるっとやさしい空気感で包み込んで、「明日からも頑張ろう」とポジティブな気持ちになれるやさしい漫画です。

その中でもとくに好きなところは村重結月と久留米誠の友情です。まず村重結月はその容姿端麗さ、スタイルの良さが原因で男女のいざこざに巻き込まれてしまったり、トラブルが続いた中学時代を経て高校に入学するという経緯がある人物です。
そして久留米誠は物静かで何かと考えすぎなタイプで、あまり人と関わるのが得意では無い人物です。そんな一見仲良くなることは無さそうな、正反対な彼女たち2人のその友情に、読んでいて感情が動かされました。
相手のことを真っ正面から見て理解しようとする彼女たちのその姿勢や、打算も魂胆も無い友情関係に憧れます。性格も違う2人だからこそ、相手のことを尊重して理解しようとするその行為の尊さが際立って見えました。

あつまれ どうぶつの森 / あつまれ どうぶつの森 ハッピーホームパラダイス / あつ森 / Animal Crossing: New Horizons / Animal Crossing: New Horizons - Happy Home Paradise
8

ステイホームにぴったりのゲーム

ゲームといえば物語をクリアする。一連の物語が終わればすることが特に無くなり飽きてしまう。という事が多いと思うが、このゲームは全く違う。
現実と同じ時間の流れの中、無人島での生活をいかに豊かにしていくか、どれだけでもプレイできるゲームである。
購入から一年以上経っても毎日プレーしていて飽きないゲームだ。
島での生活を豊かにする為に出来ることが沢山ある。
島の景観をを良くしようと思うなら、外にベンチや街灯を置こうと考える。
そのベンチは島に生えている木から木材を切り出し材料を得て作成し、街灯はゲーム内でのマイルを貯めることでマイルと交換ができる。
マイルを貯めるには日々の暮らしの中で出現する小さなミッション(草むしりや住民に挨拶など様々)を地道にこなしていくのだ。
初めは雑草と木が生い茂る無人島だが、極めれば極める程豊かな自分好みの島が出来上がっていく。
島を豊かにすることで島に移住する動物も現れ、その動物たちと親睦を深める事ができるのも楽しみの一つだ。
多方向に無限にプレイできるゲームだが、やっていく中で自分で極めたいことを見つけ自分色にしていくゲームの為、終わりがない。
私にはこのスタイルがとても合っているが、何かコンテンツをクリアすることにやりがいを感じる人にはもしかしたら物足りなさを感じるかもしれない。
しかし、はまってしまえば時間を忘れ没頭できるゲームである。ぜひ一度プレイしてみてほしい。

神はサイコロを振らない
10

「小説」のようなバンド

神はサイコロを振らないはVo.柳田さんのしっとりした歌声ときれいで繊細な言葉選びが魅力的なアーティストです。バンドの曲なのにまるで、オーディオブックの小説を聴いているような感覚に陥るほどの歌詞の世界観に引き込まれること間違いなしです。
そのどれもに共通するのが、劣等感、後悔、行き場のない怒りなどの心の奥底に渦巻いてい言葉にならない煩悶とした感情です。そんな感情をときにぶちまけるように、また、そんな想いに静かに寄り添い慰めるように…。神はサイコロを振らないはバンド特有の激しさと独自に持つ繊細な言葉選び・表現が共存した唯一無二のバンドです。
曲調も幅広く、「パーフェクト・ルーキーズ」や「導火線」のようにゴリゴリのバンド曲もあれば「1on1」、「巡る、巡る」などのポップでキュートな曲、「目蓋」や「泡沫花火」などの王道バラードまであります。毎回、期待と予想を良い意味で裏切ってくるメロディーラインに、新たな扉が開かれたような感覚にはまるともう沼から抜け出せません。
1曲1曲が強い個性を持っているため、どれか1曲は刺さること間違いなしです。神サイの放つ様々な楽曲に触れることで自分の中の気づかなかった感情にも気づけるかもしれません。普段バンドの曲を聞かないような人にこそ聴いてほしいバンドです。

弱虫ペダル / 弱ペダ / Yowamushi Pedal
9

鳥肌が立つ!!そんなマンガを貴方に!!

マンガの歴史は明治時代中期から後期に始まったと言われています。
今や大人や子供までに慣れ親しんでいる、マンガ。
そんな数ある中の作品のから、私が初めて鳥肌が立った「弱虫ペダル」というマンガを若干ネタバレ含みますがご紹介いたします!

あらすじ:舞台は千葉県佐倉市。小高い山に囲われた「総北高校」に通う新入生の主人公、小野田 坂道(おのだ さかみち)はいわゆるオタクという部類に入る高校生。
一方同じくの新入生で、中学時代に自転車競技で活躍していた今泉 俊輔(いまいずみ しゅんすけ)は学校の裏にある傾斜20度以上の坂を鼻歌を歌いながら投稿する坂道の姿を目撃し、総北高校の自転車競技部への勧誘をする…。

今泉との出会いをきっかけに坂道は自転車競技部に所属し物語が始まるわけですが、この漫画の見どころを3つほどして紹介していきます。

1. 仲間という存在を改めて知れる
冒頭でも話ましたが、坂道には友達がいませんでした。自転車選手として才能を開花させていく坂道に注目するのは面白いです。しかしそれまで友達が居なかった坂道に初めて仲間という存在が出来、大切さに触れるシーンがあり自分の部活動生時代と重ねてしまうほど親近感が沸き、作品にのめり込んでしまいます。

2. ライバル達にも物語がある
私のイメージですが、他のマンガではよく主人公目線で物語が進んでいく事がある一方、このマンガはライバルにも焦点をおいて、物語が進みます。
大会にかける思いや、レギュラーになるまでにどのような苦労をしたとか主人公にとっては敵の存在も一人の学生であり、部活動に対し身を削るような努力をしてこの場に立っているのだなと思いついつい相手を応援したくなるような、そんな面白さもあります。

3. ゴールの瞬間が最も熱い!(鳥肌もの!)
なんといってもこの瞬間に一番鳥肌が立ちました。
2.でも話ましたが、今回は主人公目線だけではなく、ライバル達にも焦点を向けているため正直、「主人公が絶対に勝つ!」なんていう結果が読めないのが、この作品の本当に面白いところです。
体力をギリギリまで使い果たしてゴールまで向かう選手達の姿…それを見るたびゾクゾクしたのを覚えています。
実際の私も色々な展開に驚かされてこの世界にのめり込んでましたし、徹夜して30巻ほど読んだ時にはまるで一緒に競技を終えたかのような感覚でした(笑)。

マンガはただの娯楽だと思っていた私ですが、こんなにも自身と重ね合して読むようなものは初めてだったので、皆さんも一度は騙されたと思って読んでみてください。
きっと学生時代の熱い思いが蘇るかもしれません。

コール オブ デューティ ブラックオプス / Call of Duty: Black Ops / CoD:BO
9

CODのブラックオプスシリーズの中での最高作品

「コールオブデューティーブラックオプス2」はブラックオプスシリーズの中でも最高の作品であり、人口数もかなり多かったゲームです。ブラックオプス2はストーリー、ゾンビ、マルチプレイの三つに分けられますが、どれもかなり面白い内容となっていて、正直非の打ち所がほぼありません。ストーリーは前作の続きとなっており、プレイしたことがある方も無い方も楽しめるゲーム性です。ゾンビはステージ・ストーリー共に良作なものが多く、武器のバランスややり込み度が強く、ゾンビのプレイだけにハマっていた時期があるほどです。最後のマルチプレイですが、これが一番の魅力です。マルチプレイは学生から社会人まで幅広く人気であったため、友達だけのプライベートルームでオリジナルルールで遊ぶこともでき、パーティーを組んでマルチプレイを行うこともでき、かなり嵌り込める作品です。また、インターネット上での活動なども活発に行われており、Cyacと呼ばれるものがかなりはやっており、より楽しむことができました。マルチプレイは追加DLCがあるのですが、それを購入しなくても十分楽しめる内容となっていて、時折入るパッチによってゲームバランスやバグの修正が行われるため、継続して遊べました。今でも多くの人が愛するゲームの一つだと思います。

Dr.STONE / ドクターストーン
8

文明が崩壊した世界を、科学の力で復活させる

突然発生した謎の光によって人類が石になってしまった地球。文明が滅んだ3700年後の世界で目覚めた科学が大好きな少年・千空(せんくう)が科学の力で人類と文明を復活させる物語です。

世界観や設定はファンタジーな部分が目立ちますが、キャラクターたちの行動はかなりハードなサバイバルです。
物語のスタートは古代の文明水準の世界なので、電気やガスはもちろんありません。住居や服をはじめ、生きるために必要なものは全て人の手で作ります。何をするにも必要なのはマンパワー。
過酷な状況でもコミカルな演出とシリアスな演出を使い分け、シーンごとに絶妙な空気感を作り出しています。

科学で物事を解決するくだりは見ていて爽快です。展開のテンポが良く説明がわかりやすいので、科学に興味のない人でもさらっと楽しめる工夫がされています。
学校の教科書よりわかりやすいんじゃないかと思えるくらいです。学生さんに是非おすすめしたい作品です。
何度も実験を繰り返し、失敗しながらも立ち向かっていく千空の真っ直ぐな姿は清々しく、好感が持てます。

『科学で文明復活』がメインテーマではありますが、キャラクター同士の関係性も話数を重ねるごとに深まり変化していきます。
実力派揃いのキャストのお芝居と相まって、魅力的な人間模様を描いています。
続きが気になる作品です。

シティーハンター / CITY HUNTER
10

映画化になってもかわらぬ歴史

昔にシティハンターにはまり、単行本・各主題歌CD・楽譜すべてに至り揃えました。
なんとも言えない魅力の主人公・冴羽リョウ。実在したらなぁと常に思ってしまうかっこよさ。洋服はいつも同じなのにあのかっこよさ。ドジなところもかっこいい。スナイパー裁きや自分よりも仲間をおもう大切さ、最初に出会った小学生のときは恥ずかしくなるような内容なのに、なぜかはまっていった。すべてにおいて、かっこよすぎ。
また、とりまきの人槙村香との関係もそわそわもぞもぞ、イライラしながらも楽しく、海坊主の大きさや奥さまの美樹さん!支え合いながらも戦友・夫婦として息ピッタリなシーンには惚れ惚れしてしまいます。警視庁の冴子さんやそのまた、お父様。偉いのに娘には弱い父親のやりとりも、ほっこりする場面です。ほんと、個性派ばかりで飽きずにはまってしまいました。いつか、キャッツアイという喫茶店をみつけて、行ってみたいと思ってます。もちろん昨年公開された映画も素晴らしかったです。また、スクリーンで会いたいなぁ。また、映画と歴代の主題歌が流れるのは涙して懐かしみながらも口ずさみながらも観賞してしまいました。やっぱりミニクーパーかっこいいなぁ。

凪のお暇
10

どこにでもいそうな現代女子の凪から目が離せない

さらさらロングヘア都内勤めのどこにでもいそうなOL・大島凪が、仕事や人間関係全てを捨てて一から人生をやり直すお話です。
独特な絵柄なので最初は敬遠しましたが、読み始めると止まりませんでした。どこにでもあるような設定で、主人公は漫画の主人公にはしないよねっていうような、暗くて大人しくてみんなの顔色ばっかり伺って愛想笑いを浮かべて合わせているようなキャラで新鮮です。
よくある漫画だったら、こういう暗い主人公はパッとしないけど実は底抜けのいい人っていう美談にいきそうなのですが、そうではなく保身に走ってみんなに合わせているようなところとか、そういう主人公みたいな女の子に悪気があるのかないのか多分無意識にマウント取っちゃう女子とか、ドロドロとまでは言いませんが普通に三次元の善人でも悪人でも無い普通の女子たちがよくやっているよねっていう内容がさらっと自然に描かれています。
凪の職場のメンツや仕事を辞めてからのご近所さんとか母親とかバイト先とか本当にたくさんのキャラが登場するのですが、どのキャラも善悪で判断できないリアルの人間に近い多面性がすごくうまく描かれており、一面だけを見て人を判断することの無意味さに気づかせてくれます。
今後凪がどんな新しい人間に出会い変わってどこに向かっていくのか自分のことのように目が離せません。

シェイプ・オブ・ウォーター / The Shape of Water
8

愛ってどういうかたちをしているの?

私は、日本で2018年に公開された「シェイプ・オブ・ウォーター」が大好きです。訳すと、水のかたちという意味になるそうです。私はこれを、愛には決められた形はないし、それがどんな形だとしても愛であることに変わりはない、ということを言いたいのかな、と感じました。

この映画の主人公の女性と魚人の愛のかたちは、世間の目など気にせず、ただお互いの幸せを願う素晴らしいものでした。アマゾンの奥地で神と崇められていた魚人が捕まってしまい、主人公の女性が勤めるとある研究施設に運び込まれ、そこからふたりのラブストーリーが始まります。
女性は生まれつき声が出ないという障害を抱えていて、それまで一人で生きてきました。友達はいるけれど恋人はいなくて、日々を淡々と生きている女性でしたが、魚人と出会い、愛を知っていきます。
この映画は本当に映像が美しく、背景や小道具、衣装がこだわって作られていると感じられます。建物の壁は水色、研究施設の制服や車も水色、食べているパイまで水色なのです。細かく作り込まれているお陰で、観ている私達はこのふたりのお話を、そっと覗きこんでいるような気分になれます。どうかふたりが幸せであるようにと願わずにはいられないでしょう。
魚人の見た目、リアルな生活感を匂わす女性の描写が受け付けないという方もいるかもしれませんが、私は大好きです。ラストの美しさには思わず涙してしまいました。是非観てみてほしいと思います。