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まつり3128

まつり3128のレビュー・評価・感想 (2/2)

ゆるキャン△ / Laid-Back Camp / Yuru Camp
10

ゆるキャンで学べるキャンプ知識

1人キャンプやキャンプ場でのルールを学習することができます。
自分はアニメから入りましたが、時折ナレーションでの説明が入り、設営の仕方や注意点を分かりやすくまとめているのでアニメを見ながら楽しく覚えることができました。
またこのアニメはある場所を舞台にしているので聖地巡礼もすることができます。冬でのキャンプをメインで放映されていたので、実際に冬場でのキャンプをやっている動画なども投稿されていました。また、かわいいキャラ達がキャンプをしたりするので、キャラ関連のグッズも人気があります。キャンプ用品の金額にも触れており、テントを挙げると安くて1000円台から高くて数万円台とテントでも金額に幅があることもアニメを視聴しながら覚えていくことができました。そのシーズンのアニメでは覇権アニメになり、某通販サイトでもBD人気ランキング1位になりました。最後にこのアニメは一般的にオタクだけにかかわらず、アウトドアをしてみたい方やキャンプの仕方、キャンプ場所ごとのルールを学びたい方にお勧めです。

夢と狂気の王国
9

夢は狂気をみる

この作品はスタジオジブリのドキュメンタリーである。

真っ白な建物に映る日差し、建物を覆う緑の木。ステンドグラに反射する光。水彩で描かれたいくつもの景色。カットをかえながら映像がゆっくり画面を流れた。私は、夢と言う言葉を聞くと、創造された美しい世界で人が生きるさまをイメージする。この映画はそんな夢の世界。アニメーションの一時代を築きあげてきた人たちが描かれている。

私はこの映画を見入ってしまっていた。なぜならば、制作現場は一緒に働く仲間でなければ見ることはできないからだ。どんな方々がどんな習慣で過し、どんな想いで映画を生み出しているのか気になった。

もちろん映画では完成するまでの全ての時間が映し出されたわけではなく、描かれているのは完成するまでの一部の時間。印象的だったのは、笑いながらではあるが、「もう作りたくない」と言う言葉が出てきたこと。大変でなければそうした言葉は出てこない。限られた時間内に物語を作り世へ送り出すことが容易ではないことが伝わってくる。

子どもの頃に見た、かっこよく美しいアニメーションの裏側は、美しいだけでなく、制作者の苦悩がつまっている。だからこそ一層美しく見えたのかもしれない。心の底から思っていることを出し合いながら懸命に映画を生み出す制作者の姿はかっこよく、この映画を見終えた時、私は言葉を発することができなかった。終盤では引退後もあと10年は映画をつくるといった飽くなき作り手の姿勢には息をのんだ。まさにスタジオジブリは、夢と狂気の王国なのだと思った。

僕のヒーローアカデミア / ヒロアカ / My Hero Academia
10

タイトルなし

まず作画的にはとてもいいと思います。問題はストーリーですよね(笑)
ストーリーは世界総人口の8割が超常能力「個性」を持つに至った超人社会である。「個性」を悪用する敵(ヴィラン)を「個性」を発揮して取り締まるヒーローがいて、ヒーローは子供たちの憧れであり、社会から賞賛されていた。
主人公の緑谷出久も、小さい時から平和の象徴と呼ばれているオールマイトに憧れていて、ヒーローを目指していた。だがしかし緑谷は超常能力を持たない「無個性」だった。それでもヒーローになるという夢を諦めきれず、偉大なるヒーローを多く輩出してきた雄英高校ヒーロー科に進学することを決意するが、周りの人たちから合格は絶望的と馬鹿にされる日々が続いた。
中学3年のある時、ヘドロのヴィランに襲われた緑谷はオールマイトに救われた。その時、緑谷はオールマイトに「無個性」でもヒーローになれるのかと質問すると、突然目の前で痩せ細った真の姿であるトゥルーフォームになってしまう。そこでオールマイトの真相を知ってしまった緑谷はオールマイトと共に最高のヒーローを目指していくというストーリーだ。
ぜひ見てほしいとおもいます。

ピエロがお前を嘲笑う
9

トリックと人

この映画は主人公が殺人現場にいるところを映したところから始まり、その出来事が起こるまでの経緯を事情聴取の形で語りながら物語は進んでいきます。主人公はベンヤミンというスーパーヒーローに憧れを持った少年なので、自分自身を”透明人間”だというほど影の薄い人間です。
そんなベンヤミンが好きな女の子に大学の試験問題を盗んで欲しいと言われ、その子のために行動するのですが、あっけなく捕まり、その奉仕活動をしていた時にマックスという一人の人間に出会います。ここがベンヤミンの人生の転機で、マックスに誘われたベンヤミンは他の仲間とCLAYというハッカー集団を結成します。このクレイという「名前はピエロがお前を嘲笑う」を英語に訳した頭文字です。
映画のタイトルにもなっているピエロがお前を嘲笑うですが、個人的には英語のタイトルの『WHO AM I』の方がかっこいいのになと思いました。
クレイの犯行動機は、ダークネット界でカリスマ的存在のMRXという人に自分たちを認めてもらうことでしたが、MRXにはなかなか認められず、その方法をめぐってグループ内で対立していきます。
この映画のすごいところはトリックが所々に散りばめられているところとカメラワークで、最高の106分を過ごせます。

特撮
8

大槻ケンヂがカッコよさを追及するとこうなる。

筋肉少女帯の大槻ケンヂ。コミックソングとしか思えない歌詞を書きながら、多感な若者には大事なメッセージソングに聞こえるという不思議なバンドを牽引したあの大槻ケンヂが、特撮という新バンドを始めた時、私は即買いし、ハマりました。カッコイイ。
筋肉少女帯でもカッコイイ曲はありましたが、特撮はお笑い成分が少なめで、ホラー感や、不条理、特撮流の美学が詰め込んである感じがしました。サブカル文学を読んでいるという感覚そのものが、音楽でも出てきている。
ライブの映像を見ても、MCではもちろんふざけるオーケンですが、格好なんかもパンク青年っぽくて、かっこよさに本気を出している気がしました。それが、筋肉少女帯ファンには物足りないでしょうし、パンクロック好きからしたら、なんだかふざけているという感じがしてついていけない。どちらのファンからも嫌いではないけど、買わないかなという感じになられてしまい、売り上げが全く振るわなかった特撮ですが、本当にカッコイイです。
ヌイグルマーが映画化したり、アイドルが楽曲をカバーしたり、オーケンブランドというものにブレがない感じがして大好きでした。人として軸がブレているなんて曲を出したオーケンですが、実はずっと真っすぐなのではないかと思います。

ドラえもん のび太と奇跡の島 〜アニマル アドベンチャー〜 / Doraemon: Nobita and the Island of Miracles ~Animal Adventure~
6

親子愛が描かれた作品です

まず今回のテーマですが「親子愛」ですね!
随所に親子の絆や愛を描く場面があり、そこで何回か泣きました
なのでテーマ性はとても良く、また音楽もとても壮大な曲が多く素晴らしかったです。特に、映画が始まると同時に流される挿入歌はとても神秘的で何回も聞いてしまいました。かなりいい曲だと思います。
ただ、最後の戦いがあっさりしていたり、のび太と子供との絆を見せるような場面でもあっさりしていて、映画が終わりそうになると「え?もう終わるの?」と思ってしまいました。
困難に苦しむシーンを何個か増やしたり、他にものび太と子供パパとの絆を作るシーンを、もっと丁寧に描いていれば良かったのではないかと思います。
また、映画冒頭でダッテとよんでいる(子供パパ)がパパだと見ている人に教えているので、それを前提として見て欲しかったんでしょうけど、ならもっと二人の間に最初亀裂が走ったり仲直りしたりなどして深い友情を描いてからのび太にダッテがパパだったと知って欲しかったです。なので、その部分にはあまり感情移入出来ませんでした。
今回のは子供メインの映画にしたということでしょうか?自分的にはもう少し感動できる部分が欲しかったです。

Paradise Kiss(実写映画) / パラダイス・キス(実写映画) / パラキス(実写映画)
8

ファッションに興味ある方や進路に迷ったりしている方にオススメです。

主人公の早坂紫は進学校に入学し学生生活を楽しんでいたものの受験勉強や進路のことで頭を抱えていた。そんな中、早坂はファッションショーのモデルにスカウトされる。受験勉強の疲れからスカウトされた早坂は貧血で倒れてしまう。
倒れた早坂が目を開けるとパラダイスキスと言うアトリエに来ていた。そこにいたのはスカウトした人物で矢澤芸術学院の生徒である永瀬嵐。同じ学校であり一緒にデザイナーを目指す櫻田実和子、山本大助。そして小泉譲二であった。
モデルに全く興味のなかった早坂はモデルの話を断り帰ってしまったのだが後日、小泉が引き止めに行った。その後何度か引き止められるうちに早坂はモデルが自分には合っていると小泉に告げる。
しかし小泉はそんな早坂の軽い気持ちに苛立ち当たってしまう。だがこの出来事で早坂の本当の思いを確かめることができたのだ。曖昧だった思いもパラダイスキスのメンバーにより明確になっていき、ついにモデルのなることを決意していきます。
人は必ず壁に当たる時が来ますがその多くのは受験や進路ではないでしょうか?本当に自分はどこに進みたいのか。すごく迷うこともたくさんあると思います。この物語の主人公も同じように悩んでやっと決意しました。そんな人生の迷いや葛藤を同じように分かり合える作品だと思います。