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masami

アニメ・漫画・映画・小説好き。

masamiのレビュー・評価・感想

名探偵コナン ハロウィンの花嫁
10

赤と青のコントラストに注目!

渋谷が赤と青の液体に飲み込まれていくシーンは、コントラストが美しく見ていて楽しかった。また名探偵コナンの映画あるあるとして、なんでも建物を壊していくというものがあるが、今回はそういう描写はなかった。まあ渋谷が大変になったのは間違いないのだが。
佐藤刑事と高木刑事の恋についても、少し進展があったと言っていいだろう。高木刑事が佐藤刑事を本気で守ろうとしている姿は、男としてかっこいい。佐藤刑事が自らの正義を貫こうとしているのにもグッときた。
その点では「名探偵コナン ゼロの執行人」に見られた、正義と正義の対立が今回も描かれており、ここが大人でも楽しめるという点を満たしてくれている。見る世代によって作品の見え方が変わる名作の1つだと言えると思う。人間とはやはりそういうものなのかも知れないなと感じた。
音楽が今回から菅野祐悟氏に変わって曲にかなり新鮮味を覚えた。平成のコナンから令和のコナンというレベルで中身が変化していて、「名探偵コナン 緋色の弾丸」からはがらりと変わった。また「キミがいれば」が流れるシーンもぴったりで、音楽だけ変わったけど作品が追いついていない、という事態は回避していた。
これからの映画にも期待。是非とも1度ご覧いただきたい。

ジョジョの奇妙な冒険シリーズ / JoJo's Bizarre Adventure series
10

「ジョジョの奇妙な冒険」を読んだことがない人にも分かる簡単なあらすじと特徴!

ジョジョの奇妙な冒険は、人間賛歌をテーマにジョースター一族と宿敵ディオの100年に及ぶ因縁から始まります。
ジョジョの奇妙な冒険の特徴は何といっても「スタンド」と呼ばれる能力バトルが人気です。
スタンドとは「幽波紋」と呼ばれる超常的能力を視覚化したもので、炎を放ったり、冷気を操ったり、挙句の果てに時間を操る能力者もでてきます。
二つ目の特徴は「ジョジョ立ち」と「擬音」
作者の荒木先生はイタリアの彫刻に影響を受け「ジョジョ立ち」を考案。
その立ち方は他の漫画にはない独特なポーズだと言えます。
そして「擬音」なんですが、有名なのは緊迫したシーンに使われる地鳴り音「ゴゴゴゴゴ]や、人気キャラがチェリーを舌の上で転がすときの擬音「レロレロ」。
ジョジョ立ちも擬音も、ジョジョの世界を堪能するには欠かせないものなっています。
そして最後に物語に触れていきますが、冒頭でも述べた通りジョジョの奇妙な冒険は一言でいうと、ジョースター一族とディオの因縁の物語です。
ジョジョの主人公は一人ではなく各章によって変わっていきますが、どの主人公もジョースター家の血筋を引き継いでいます。
そしてディオとの因縁は1部の主人公ジョナサンから始まり、ジョナサンの子孫の3部の主人公 空条承太郎に倒されるまで続きます。
しかしここでディオとの因縁は終わらないんです!5部の主人公はディオの息子、6部のラスボスはディオの親友、そして7部の最後の敵もディオ。
こうしてなんとなく分かって頂けたかもしれないですが、ジョジョの奇妙な冒険とは、ジョースター一族と宿敵ディオによる壮大なドラマなんですね。
スタンド、ジョジョ立ち、擬音、物語。
全てがジョジョの奇妙な冒険の深みを演出していて、長い間読者に愛されてる要因であることは間違いありません。
是非、一度拝見されてみてはいかがでしょうか?

ミイラの飼い方 / How to Keep a Mummy
9

かわいいだけではありません。

漫画アプリ「comico」にて連載中の漫画で、2018年にはアニメ化もしました。主人公の男子高校生、柏木空と手のひらサイズのミイラ、ミー君との生活を描いたストーリー。可愛らしいキャラクターで、ほのぼの系かなと読み始めたのがきかっけです。不思議な生物と人との関わりや絆を描いているのですが、まず不思議生物がかわいいです。キャラクターも個性豊かで、空の幼馴染である神谷他月と小鬼のコニー。同級生、茂木あさとドラゴンのいさお、立秋大地とバクのムクムクと、不思議生物とのペアとなった経緯や、各キャラクターに添ったストーリーはぜひ読んで欲しいです。そして、不思議生物が見える人と見えない人が何故居るのかの理由を知って欲しいです。ほのぼのだけではなく、悲しい過去や人間の残虐さなども描かれています。不思議生物を守る保護官、不思議生物を狙うコレクター、コレクターを追うコレクターハンターと、段々と不思議生物に対する人間の関係性が明るみになってきます。その中で、空やミー君の謎が少しずつ紐解かれて行きます。連載が不定期になっていますが、何度も読み返して楽しんでいます。号泣してしまうお話もありますのでご注意ください。アニメも良い出来でしたのでおすすめです。

ダイヤのA / ダイヤのA actII
8

リアルに限りなく近い野球マンガ

スポーツマンガというと数多く存在しており、現実離れした豪快なもの、バラエティに長けたもの、恋愛要素が強いもの等多種多様なストーリー、演出があります。
その中で「ダイヤのA」というマンガは、現実に限りなく近いものだと感じております。
舞台は、高校野球。主人公の所属する高校が甲子園優勝を目指すという物語。
主人公のポジションはピッチャーで、変則フォーム、コントロール、キレのある球を持ち味としています。
私の主観ですが、プロ野球選手でいうとソフトバンクの和田選手のようだと感じています。
同学年にライバルが存在し、豪快な速球が持ち味で、こちらは阪神の藤波選手のような印象です。
このようにタイプの違う凄く魅力的な選手が切磋琢磨して成長していく模様にテンションが上がります。
さらに!この二人だけでなくチームメンバーや敵チームの選手みんなに個性があり、ストーリーも細かくある点がすごく魅力的!!そして監督が素晴らしい!!ベンチ入りメンバーを決めるシーンや最後の試合を終えた3年生に挨拶するシーンは必見です!!
ただ、主人公の所属するチームはもちろんですが、敵チームにも感情移入してしまい負けてほしくなくなってしまうのが難点です。
この「ダイヤのA」というマンガは、野球としての面白さもあり高校生の青春ストーリーも楽しめます。
スポーツマンガが好きな方は是非ご一読頂きたい一品です。

平田達彦
9

シンガーソングアルバイター?〜平田達彦

ねえねえ、このアルバム聴いてみな。君なら気に入るはずだと思うよ。
今からもう10年くらい前だと思う。当時、交流のあった私と同じアマチュア弾き語りストが2枚のCDを私に押し付けて来た。
ミュージシャン名は平田達彦?
知らんなぁ。まぁ彼が薦めてくるミュージシャンのアルバムだ。きっといいに違いない。
そう思い、家に帰り、CDを聴いてみた。
それが平田達彦氏との出会いだった。
1枚目にかけたのは「そして僕は歩く」だったと思う。
クラシカルなピアノの音に続いて、ハモンドのキーボードの音がクロスフェード。それに続いて、掻き鳴らされるアコースティックギター。
あれ?なんかカッコイイじゃね?
平田氏のダミ声って感じのハスキーヴォイス。
はぁ〜、もうインディーズの領域を凌駕してね?それだけ完成されたアルバムだと思った。
1枚目を聞き終わった時はもう放心状態
続いて2枚目の「ランナーズハイ」を聴いた。
くわ〜!カッコイイなんてもんじゃない!
いったい何を食ったらこんな曲が書け、こんなブルージーな声になれるんですか!?
2曲目のバラード曲「How long how long」に魂を鷲掴みされましたよ!えーえーえーえー。

俄然、このミュージシャンに興味をもった私は、これらのCDを貸してくれた男に電話して平田氏のことを聞いてみた。

彼曰く、「平田達彦。広島県出身。福岡県博多市在住。既婚(子供無し)。福岡市内のボロアパート(失礼💦)に住みつつ、定職にはつかず、アルバイトをしながら音楽活動をしている」そうだ。
なお生年月1959年6月。御歳62歳(2021年現在)。
見た目はどこにでも居そうな普通の御人。

それからは平田氏の曲が私のパワープレイになった
いつしか、平田氏のライブが観たい!と強く思うようになった。

そんなある日、CDを貸してくれた彼が平田氏のライブのチラシをくれた。ライブに行った時に3枚くらい持ってきてしまったとか。

チラシにはCDの宣伝文句などが書かれており、ライブの御用命は下記に連絡を。とあり、住所と電話番号が書いてある。
電話番号?もしかして平田氏の自宅の?電話してみようか?でも何話したらいいんだろう?

その夜、ドキドキして電話したのを覚えている。
平田氏はとても気さくに話してくださった。ずうずうしくも「How long how long」を私もカバーしたいというと、書いて送ってくれるという。

今でも手書きのコード譜は大切にしています。

その数年後、函館の赤帽子屋で共演を果たしました。

話が脱線しました。
平田氏のライブスタイルは弾き語りオンリー。
弾き語りは何も飾るものがない分、本人の生き方がはっきり出ると思う。
そんなライブスタイルを頑なに維持し、あまつさえアルバイトで食いぶちを稼ぎながら、好きなことで生きて行く。
時にブルーズを歌い、時にフォークを歌い、そしてロックも歌う。
はたから見れば、幸せな人生とは言い難いかもしれない。
平田氏はそんな人生に背を向け、ゴーイングマイウエイ。
我が道を行く!だ。
平田氏の曲を聴きながらこの文を書いています。
このコロナ禍の中、平田氏はどうしているだろうか?

これは私のあくまで想像ですが、もし平田氏が死ぬ時が来ても笑ってこういうだろう。
「あ〜俺もう死ぬ時期か。でも好きなことして好きな歌を歌ってきたからいいか〜」

終了!

井草聖二
8

とてもお洒落、多彩なソロギタリスト

ここ数年、弾き語りではなく、ギター1本でメロディ、コード、リズムの全てを演奏する、いわゆる「ソロギター」というスタイルのギタリストが日本でも増えてきています。
井草聖二さんも、ソロギタースタイルのギタリストです。日本人のソロギタースタイルのギタリストの人達と比較して、まず最初に思うのは「お洒落」なフレーズ、曲が多いなということです。
本人が学校で音楽理論、作曲理論を学んだこともあるとのことで、非常に完成度の高い、ジャズのエッセンスを含んだようなギターインストを聴かせてくれます。
もちろん、ジャズの要素がみられるようなお洒落な曲だけでなく、怒涛のごとくテクニックが散りばめられた、超絶曲も聴くことができます。
ライブ中に両手タッピングやスラップ、速弾きを涼しい表情でこなす様は圧巻です。
本当に多彩で、長時間聴いていても飽きのこないギターインストを聴くことができます。

また、オリジナル曲だけでなく、非常に多くのソロギターアレンジもされています。
昔懐かしの洋楽曲から、最近の映画のテーマソングまで、非常にたくさんのレパートリーをお持ちで、その引き出しの広さには感心するばかりです。

ギター雑誌や楽器メーカーとのコラボ企画や、ネット上でのライブも積極的に実施されているので、是非一度聴いてみていただきたいギタリストです。

かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜 / Kaguya-sama: Love is War
8

ラブコメ好きは必ずハマる作品。こんな生徒会があったら絶対に入りたい。

史上最高のラブコメディであり、根っからのアニメ好きではない方でもハマってしまうような作品です。私自身根っからのアニメ好きではないため、恥ずかしながら最初は12話も見続けることができるかなと思いましたが、見終わった頃には自分でも驚く程にかぐや様ロスに陥りました(笑)。生徒会メンバーの仲間思いな一面を知ってしまったらもうこのアニメからは抜け出せず、私と同じように迷わず2期を見始めることになるでしょう。
正直、白銀会長の見た目は全くと言っていいほど好みではなく(笑)、マンガやアニメはイラスト重視で選ぶ私からすると魅力を感じませんでした。しかし実際アニメを見続けた結果、今まで見てきたアニメの男性キャラでダントツにかっこよく見えてきてしまい、かぐや様には共感の嵐でした。リアルな世界に白銀会長のようなバカが付くほど優しく学力最強のくせにどこか抜けていて、さらに自分でアルバイトしてお金も稼いでいるなんて人がいたら、好きになる選択肢しかないです。こんなお方がいらっしゃったら是非、お付き合いさせていただきたいものです。
まあ、気が強く見えるけど実は頑張り屋さんで純粋なギャップを兼ね備えているかぐや様のようなポテンシャルがない自分には難しい話ではありますが……。
2人以外にも生徒会メンバーが登場します。みんなそれぞれ共感できるところのあるキャラです。一度ハマったらもう一度みたいと思える作品です。

indigo la End
10

リアルな恋愛、リアルな失恋

indigo la End川谷絵音さんが主に作詞作曲をしているバンドです。
川谷絵音さんは本当に多彩で、いくつものバンドを掛け持っており、その全てで作詞作曲をされていますが、それぞれのバンドで異なるテーマの曲を作っており、そこがとても魅力的です。
中でも、indigo la Endではリアルな恋愛について歌った曲が多く、多くの人が共感できるのではないでしょうか。
例えば、楽曲の一つ「想いきり」では、サビの部分で繰り返される
「好きな部分は少し、後は嫌いな方がさ、君のこと想いきれる気がして」という歌詞は本当にリアルに感じます。
相手の全てが好きで好きで仕方ない!っていう恋愛って続かない事が多いですよね。
好きすぎるがゆえに相手のことを理想化していき、自分の中に相手の人物像を作ってしまう。
結果、相手としては息苦しいし、自分は相手の嫌いな部分が見えるたびにどんどん冷めていってしまう。
減点方式の恋愛は辛くて続かないことがです。
一方、はじめから嫌な部分は嫌だけど、「ここが好き」っていう感じで始まる恋愛は長続きするもの。
結局他人同士ですから、恋人であろうと夫婦であろうと、完全にわかり合うことはできません。
お互いに相手の「ここは好き」を持っておいて、他の部分にはあまりこだわらずに付き合ったほうが楽だし、長続しますよね。
たまに新しい好きが見つかると、嬉しくなってもっと好きになる。
そんな加点方式の恋愛が現実的でいいんじゃないでしょうか。
恋愛を理想化せずにリアルに描いた楽曲が、indigo la Endの魅力なのです。

GRANBLUE FANTASY The Animation
10

5年を超えるロングヒット、2400万ダウンロードを超えるソーシャルゲームのアニメ化

1番好きなスマホゲームのアニメ化、それもゲームのシナリオをほとんど忠実に描く内容ということで放送前から期待していましたが、実際に視聴すると期待以上のものでした。
これならゲームを知らなくても楽しめる、と言い切れます。
原作であるゲーム「グランブルファンタジー」のストーリーが本当に好きで、プレイする時はスキップもせずじっくりと楽しむことが多い上に、原作を知っているとアニメで好きなシーンが削られていたりすることにがっかりしてしまうことの多い私が、満足を超えて感動しました。
BUMP OF CHICKENが歌うOP「GO」は物語にぴったりで、毎週これを聞くたびにワクワクしていました。
わずかですが残念に感じた点は、主人公の相棒であるビィが羽ばたかないことと、仲間であるオイゲンの声がゲームと違う点です。ただしアニメーションで羽ばたかせるのは労力がかかりすぎること、オイゲン役声優の方が製作時にちょうど体調不良だったということで、代役も実力派人気声優の方が演じ切ってくださり、不満はありませんでした。これらの点も、ゲーム版を知らない人であればそもそも違和感を覚えないでしょう。
アニメ単体として見て、説明不足と感じることはなく、王道ファンタジーが丁寧に描かれています。

リベンジャー -復讐者-
9

弁護士から復讐者へ

ラテン系ハリウッドスターとして従来の野性味に加え、円熟味も増してきたアントニオ・バンデラスが挑んだハードアクション。今回は格闘技に挑戦し、新境地の開拓に成功しているといっていい。
敏腕弁護士として活躍していた主人公が突然妻子を殺され、一旦は自暴自棄になり死さえ考えるようになるが、その過程で偶然出会った書物「自省録」によって「自らが歩むべきは復讐の道である」と悟り、徹底的に心身を鍛えあげた上、格闘技のトレーニングを受け、妻子の死の裏に何者かの意図がある事を知り、探求の末、犯人に闘いを挑む。

監督のアイザック・フロレンティーン自身が香港のクンフー映画等のマニアで、かつ空手のチャンピオンでもあるためか、随所で展開される格闘シーンはかなりの迫力で、自身も空手道場の師範役でバンデラスに稽古を付けるシーンに実際に出演している。
本編も90分を切っていることもあってとにかくテンポがはやく、若干性急な印象も受けるが、一旦は絶望し、しかし復讐に向けて立ち上がる主人公像が強烈に印象付けられ、しかも銃撃戦ではなく格闘戦で決着が着くという展開はとにかく派手なアクションに慣れてきた目からするとそれなりに新鮮ではある。