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maiyas0118のレビュー・評価・感想 (2/2)

百姓貴族
9

農業を深く知らなくても、知っていても笑えるはずです!

『鋼の錬金術師』の荒川弘のコミックエッセイ。北海道の農家で育った作者による実体験などが描かれている。
コミックエッセイなのに、こんなに感情を使うのか?とにかく笑って、時にはすごく考えさせられて、切ない気持ちになって…というのが、全部読み終えた後の感想でした。
強烈で、何があっても蘇るまさしく不死鳥なキャラの親父様。なんでもこなしてしまう母や個性あふれる兄弟たち。
北海道という農業大国ゆえに起こる、私達では到底理解できないあるあるネタやハプニング。担当編集者さんの鋭いツッコミ。テンポよく進んで、スイスイ読んでしまう。本当にこれは現実なの?!と思ってしまうこともあり、時にはもしも…という農業ネタ妄想もあり、飽きがこないような仕掛けもいっぱいあると思います。

農業について勉強になることもあり、食料自給率の問題とか、後継者問題など、考えなければならないことがあるんだなと思わされました。もちろん、そういう難しい問題も、軽いノリで読ませてくれるので、苦にはならないと思います。
この作品を通して、全体的に作者の荒川さんの農業に対する愛が溢れていると思います。好きだから農業に携わっていた、好きだから面白おかしく語れる、それを感じることができる作品だと思います。
一つ心配なのは、最近はなかなか帰省も難しい様子が見受けられるので、ネタ切れしないのかな…?ということでしょうか。しないような気もしますが(笑)

万引き家族 / Shoplifters
7

血の繋がりはない、だけど強い絆で繋がっている。家族とは何か?

映画のタイトル通り、この家族は血の繋がりがありません。ある事情があって、みんなこの家を拠り所に集まってきた人たちです。
両親から虐待をうけていたりんちゃん、夫のDVに耐えられず治と駆け落ちした信代、家族に邪険にされて飛び出した亜紀。万引きして生計をたて、常識で考えれば犯罪に手を染めている家族。
一方で、この家族の絆の深さも描かれています。虐待を受けていたりんちゃんの傷をみて、心から涙を流し抱きしめてくれる信代。本当の親子のように、亜紀は治に恋愛の相談をしていたり。結末は、万引き家族が生活していた家がばれてしまい、それぞれ元の家族のところへ返されます。元の家族へ帰っていったあと、それぞれの子が「本当にこれで良かったのかな」と視聴者へ問いかけるような結末になります。ここに映画が伝えたいメッセージが込められています。
日本の法律にしたがい、世間体で言えば「普通の家族」になった。だけれど、どこかみんな「万引き家族に戻りたい」と心のどこかで思っている。
みんな誰かの子供として生まれ、育てられ、大人になる。その過程で、思春期や反抗期の頃に「なんでこの家族に生まれてきちゃったんだろう」と思う時があると思います。その疑問は亜紀にもあったように、家族ってなんだろうという疑問を抱くことはすごく普通なことなのです。「家族って、絆って何か」そういう疑問に対しての答え、言葉だけでは伝わらない答えがこの映画にありました。大切な人をもっと大事にしたくなる、そんな映画でした。

パシフィック・リム: アップライジング
6

見やすくなったけど物足りなく感じてしまった…

1作目のパシフィックリムも見たのですが、前作に比べて残酷に殺されるシーンや接戦の戦闘シーンや悲鳴が少なく女性や親子・家族で見やすい作品になってしまっていたのが個人的には残念なポイント。だが、ロボットの種類が増え、メカメカしい動きや映像美は健在だったので、男性陣には受けがいいと思う。作品自体は1作目から物語が続いているので、この作品を最初に見るのはオススメしません。
監督が日本の怪獣映画に強い影響を受けて作られた作品なので、いたるところに日本のアニメや映画のオマージュがありそれを探すのが楽しかった。
特に、新世紀エヴァンゲリオンの旧映画作品で登場したエヴァ量産タイプ使徒を模した怪獣が出てきた時の迫力や、登場シーンにはアニメに近い部分があったのでぜひ探してみてほしい。物語は怪獣が出現するひずみを爆発して平和になった世界から10年後の世界を舞台にしており、怪獣ではなく人(ロボット)対人(ロボット)の対決がほとんどで、最後に少しだけ怪獣と戦う感じで作品がまとめられている。エンディング後に次回作へとつづくフラグを立てていたから、近作の評判によって次回作も作れるように考えているのだろう。
キャストには前作に登場した人が何人もいるのが見ていてうれしかった。

終わりのセラフ / Seraph of the End
10

次の展開が楽しみになります

今までダークファンタジーを読むことは少なかったのですが、この作品を読んでからはダークファンタジーが好きになりました。今までの好みが変わるくらい、本当におすすめできる作品です。

突然発生したウイルスにより大人たちが死に絶えてしまいます。人間社会が崩壊してから4年後、残された子供たちは吸血鬼たちが住む地下都市に囚われ、血液を提供する代わりに生かされるという家畜のような生活を送っていました。その中の一人、百夜優一郎は「家族」である百夜ミカエラたちと共に地下からの脱出を図りますが、ミカエラたちは脱出計画に気付いた吸血鬼たちの手にかかって死亡し、優一郎は唯一地上へ帰還します。
それから4年後、吸血鬼への強い憎しみを胸に秘めた優一郎はミカエラが吸血鬼として蘇ったことを知らないまま、帝鬼軍の門を叩く。

「家族」とは「終わりのセラフ」とは「黒幕は誰なのか」という疑問が次々と現れ、読み進めるたびに少しずつ明らかになっていき、読んでいて次の展開がとても楽しみになります。
まだ完結していない作品のため物語の終わり方はわかりませんが、期待以上のものになると予想しています。

リリイ・シュシュのすべて
10

電波と田園。

監督・脚本ともに岩井俊二による問題作。2001年公開。
テーマは中学生のいじめ・援助交際・レイプ・殺人事件など陰湿さを極めた内容。今作で俳優デビューしたのが市原隼人であり、蒼井優である。岩井氏の作品に出演の多い伊藤歩や忍成修吾が脇を固めた。
田園風景を流れるドビュッシーの《月の光》《アラベスク》《亜麻色の髪の乙女》をバックに、物語は淡々と進む。岩井作品の中でも一番と言えるほど映像美は素晴らしい。現実世界とネット上に広がる架空の世界の対比を中心に十四歳のリアルは描かれていく。イメージではビョーク主演のダンサーインザダークに近いかもしれない.リリイ・シュシュというのはsalyuが演じる歌手の名前で、主人公を含めた登場人物の多くがファンでもある。映画に先行して公開されたリリイ・ホリックというネット上の一般参加型の掲示板と岩井氏の書いた小説を交錯させるシステムを取り入れたのは非常に斬新な手法であった。誰もが映画に参加することができるというのだ。今現在もその掲示板は残されている。一見の価値アリ。どんより曇った空を自分の放ったテキスト文字で埋め尽くされるのは楽しかった。あれから約17年もの月日が経過した。僕たちは変われたのだろうか?それを問われる稀な作品である。

日常 / Nichijou
8

京アニでは珍しいギャグアニメ。

まず、キャラクターはたくさん出て来るのですが、それぞれが個性的で可愛く、覚えやすいのが良いと思います。そして、何よりギャグが笑える(笑)
全体的に、学校でのお話が多い様に思います。僕個人の感想としては、特にゆっこ、はかせの周辺の話が特に笑えます。ストーリー性はなく、全ての話が短編なのですが、だからこそ、その場限りの馬鹿なギャグができるのだと思います。また、ギャグの中には、実際体験したことある人もいるような場面もありますが、でも、客観的に見るからこそ笑える。
このアニメが放送されたのは、2011年とやや昔の作品ですが、あの京アニが作っているという事もあり、今見てもそんな絵が古いとは思わないと思います。後半のお話になってくると、ギャグアニメながらも、ゆっこなど3人グループの友情を垣間見るシーンもあり、色んな方面で楽しめます。このアニメの制作会社は上にも書いているのですが、京都アニメーションという会社で、僕の記憶では、ギャグアニメはほとんど作ってなかったと思います。だからこそ、珍しいのですが.......。昔のアニメですが、個人的にはお勧めできる作品だと思っているので、レビューを書かせてもらいます。

聖剣の刀鍛冶
10

ズタボロになっても突き進む

最初はイラストが好みだからという理由で購入した本でしたが、とても面白かった。
主人公の女騎士は、不器用だけどまっすぐで、正義感が強く、誰よりも熱い女。どれだけ敵にズタボロにされて、何度も負けても、立ち上がって前に進んでいく。
その姿や言葉に魅了され、心を熱くされる。たくさんの勇気をもらえる物語。
不器用な主人公を支えるのは、ルーク・エインズワースという刀鍛冶。彼は過去にあった、とある出来事により、刀は打たないと言っていたが、主人公のセシリー・キャンベルからの絶え間ない猛アプローチにより、だんだんと心境が変化していく。
ルークは、冷たくて人を寄せ付けないような無愛想な性格だが、そんな心の壁を簡単に乗り越えたり、ぶち壊したりしてくるセシリーに、心も惹かれてゆく。
ここまでボロボロになる女の主人公はいないんじゃないか?というくらいボロボロになるが、何度でも立ち上がり、いつも全力全開で、目に見える全てのものを救っていく、超かっこいいヒーロー。
もちろん、他のキャラクターもとてもいい。それぞれに個性があって、過去もちゃんと描かれていて、悪役にも少し情が湧くほど繊細に心情が描かれている。
きっと一度読めば、この爽快感、躍動感、どこか少し青臭い感じが、すごく癖になって、ついつい胸を熱くし、あっという間に全巻読み終えてしまうだろう。

EVE burst error / イヴ・バーストエラー / イブ バーストエラー
8

サスペンスものが好きな方にはオススメできるゲームです。

1997年にセガサターンで発売されたこのゲームは、私が最初にハマったサスペンスゲームでもあります。
まず斬新だったのは、物語の主人公が2人いる事。これまでは1つの物語に対して1人の主人公が普通だと思っていた所に、このゲームは新しい「楽しみ方」を提案してきたのです。パッケージの売り文句につられ、つい購入しました。

スタートは、男性主人公からの視点で、ちょっとした下ネタを交えながら物語が進み、ある一定の所まで来たところで話が止まってしまう。どのアイコンを選んでも同じセリフが繰り返されるだけ。そこでもう1人の主人公の出番である。今度は女性の主人公の視点から物語が新たにスタートする。正直なところ、混乱しました。今まで進めてきた話はなんだったのー、状態です(笑)。一旦気持をリセットして進めてみると、最初の男性主人公が出てきます。
「ああ、こういうことか」と、このゲームを理解した後は、まるで本のページをめくる様にストーリーを進めました。
サスペンスにあるまじきギャグ要素満載です。下ネタ含め。
それでも全体的にシリアスにまとまっていて、考えさせられるシーンが終盤に集中。
一作品で終わらせるには勿体ないと思っていたところ、雑誌でも取り上げられ話題になっていたらしく、続編がすぐにでました。
個人的には秀逸な作品だと思います。
主人公視点を入れ替えるごとにCDを入れ替える手間がありますが、それを差し引いてもよくできたゲームです。
後で知った事ですが、元々はPCゲームだったんですね。
お好きな方、興味を惹かれた方は是非プレイしてみてください。

Fear, and Loathing in Las Vegas / FaLiLV / ラスベガス(バンド)
10

色々な音楽要素を取り入れたFear, and Loathing in Las Vegasの魅力について

2010年代の音楽シーンで活躍しているFear, and Loathing in Las Vegasは、シンセサイザーやハードコアなどの音を多様に取り入れているバンドです。
過剰なほどのシャウトを取り入れた曲の世界観は、シリアスな歌詞に非常にマッチしています。曲自体にも起伏に富んだメロディーの変化があり、聞いている人を楽しませたり、激しい気持ちにさせるようになっています。
日本でのライブも積極的に行っていて、見ていて思わずダンスしたくなるような振り付けや、パフォーマンスが楽しく、自然とノリノリになってしまいます。曲を歌っているボーカルの歌声は高い音を出しています。特に高い音は機械による合成で作られているのもあるので、他のバンドには中々真似出来ないくらいのオリジナリティーがあります。
世間に公表しているシングル曲は、ほとんどがハードコアやポップスの要素をふんだんに取り入れているのが特徴的です。またFear, and Loathing in Las Vegasの音楽制作に携わっている人が影響を受けている歌手が三代目J Soul Brothersなので、今時の流行サウンドもさりげなく曲に詰め込まれていて、日本でかなり人気があるバンドです。

テイルズ オブ デスティニー / Tales of Destiny / TOD
10

PS用ゲーム、テイルズオブデスティニー

発売されたのは1997年。はじめはPS用のソフトとして発売されました。
その後、2006年にPS2からリメイク版が発売、2008年にはディレクターズカット版が発売されました。
主題歌やアニメーションムービーがあり、キャラクターデザインはいのまたむつみ、歌はDEENの「夢であるように」が使用されています。

主人公はちょっと天然な部分があるスタン・エルロン。
物語は、飛行竜という空を飛ぶ竜の乗り物にいる場面から始まります。スタンは兵士として活躍したいという夢を持っており、セインガルド王国ダリルシェイド行きの日交流にこっそり乗り込んでいたのでした。しかし、その飛行竜には特別な荷物が載っていたため、密航の罪で捕らえられそうになるのでした。
スタンは倉庫へ隠れるのですが、そこで出会ったのは「ディムロス」という剣でした。ディムロスはソーディアンと呼ばれる意志を持つ剣で、選ばれた人間はディムロスと意志の疎通ができ、特殊な力を使うことができます。ディムロスの声を聞いたスタンはディムロスのマスターとなるのでした。
そこから冒険は始まり、彼は「神の眼」と呼ばれる強大なエネルギーを持つ球体型のレンズを巡る戦いに巻き込まれていくのでした。
魅力的な仲間たちと、物語の内容も良く、昔のゲームですがかなり印象に残ります。
時間が経ってからもまた楽しみたいと思う内容です。

ラブライブ!サンシャイン!! / Love Live! Sunshine!!
10

ラブライブ!が他のコンテンツと違うところ

「ラブライブ!」とは、スクールアイドルと呼ばれる女の子達が廃校寸前の母校を救うために、スクールアイドルにとっての甲子園「ラブライブ」で優勝を目指すという物語です。
アニメ自体は奇をてらわない王道系のストーリーで、誰にでも先が読める展開なのですが、ラブライブに関わっている全てのスタッフさん達の愛がこの作品を素晴らしいものにしています。
また、ラブライブの大きな特長として、クオリティの高いPVがあげられます。今までアイドル系の仕事などは一切したことのなのいサンライズさんが本気を出すと、ここまでのモノができるのだと…まさにガンダムは伊達じゃなかった訳です。声優さんたちも最初は素人同然の人までいて、最初のうちは散々な言われ方をしていましたが、先ほども出てきた「ラブライブに対する愛」の深さゆえ、徐々にすばらしい演技をするようになります。これは有名なエピソードなのですが、声優さんは通常自分の出番が終了すると帰るそうなのですが、この作品の声優さん達はみんなが終わるまで一緒に待っている程の結束力の高さだったそうです。もちろん、ラブライブ!を支えるファンの愛も半端なものではなく、ラブライブを作る側とラブライブを応援する側との【相思相愛】がここまで巨大なコンテンツに育て上げたのだと私は思っています。

オナニーマシーン
8

恋のABC

メンバーは元オリコン編集長のイノマー【Vo/B】、オノチン【G/Vo】、ガンガン【Dr】の三人で構成されているパンクロックバンドです。
音痴な自分でも歌唱力が凄いとか演奏力が郡を抜いて凄い!等とは思わないのですがこのバンドの平均年齢は40歳以上であるにも関わらず作り上げたその歌詞の内容に心を打たれてしまいました。
異性には興味はあるものの、全く相手されなかった青春時代を歌詞にして、酒を飲んだ勢いで酔っ払って歌ってるかの様なボーカルのヤケクソ気味の言葉の数々を初めて聴いた時に感動したのを覚えています。
CDジャケットや歌詞から好き嫌いはかなり分かれるとは思いますが、自分のツボを突かれた作品です。大の大人がそれを歌ってしまうのだからおったまげました。それがCDにして発売されているのだから更に驚きました。
普通ならまず世に出される事など有り得ない奇跡的な作品だと思うのです。
今はコンプライアンス等の問題でテレビ出演などは絶対に有り得ないだろうし、放送禁止用語満載の歌詞もテレビで流す事も出来ない。けれど、だからこそだろうか、一般受けはせず一生表舞台に出る事はなくても、自分達が本当に歌いたい事を歌詞にしたその勇気に対して只々脱帽する次第なのです。

ファイナルファンタジー 零式 / FINAL FANTASY TYPE-0 / FF零式
10

どう生きるかを考えさせられる作品

4ヶ国が互いの国の有するクリスタルを奪い合う戦争に、若き14人の戦士たちが身を投じる物語です。

朱雀、白虎、青龍、玄武の4ヵ国が治めるクリスタルは、それぞれの能力は違うものの統一された特殊な力があります。それは死者の記憶を全て失ってしまうというものです。名前も顔も関係性も、全ての記憶を失ってしまいます。自分が命を奪う瞬間の相手の顔さえも忘れてしまうのです。
14人の主人公達が属する朱雀には魔導院という、いわば学校のようなものがあります。彼らは終わらぬ戦争の救世主となる「アギト」を目指し、その候補生として戦闘術などの勉学に励みます。

14人の主人公達は他の候補生とは大きな違いがありました。それは特殊な力を使い、戦いの最中に命を落としても再び蘇ることが出来るのです。つまり彼らは他の候補生とは違い、死の恐怖を知りません。一方的に命を奪うだけの存在となり、魔導院の中でも特別な存在となる彼らはこの戦争において大きな鍵となりました。

戦争を繰り返すこの4ヵ国の歴史を記した書にはこのような文があります。
「9と9が9を迎えるとき、識なる底脈動せし。そして始まりの封が切れし時、いかずちの如き声音が響かん。我ら来たれり」と。
それはこの戦争の行く末を記したものであり、彼らもここに大きく関わっていきます。
死の恐怖を知らない彼らも物語が進むにつれてそれに直面することになり、限られた命をどう生きるのか最期の選択を迫られます。

このゲームのキャッチコピーは「人は生まれる場所も時代も選ぶことは出来ない。でも、どう生きるかを決めることは出来る」というものです。
死の恐怖に直面した彼ら14人の最期の選択、互いを思う”独りではない”という気持ち、戦いの歴史に呑まれる彼らの運命は、涙無しには語れません。
物語もさることながら14人の個性溢れた戦闘スタイル、戦術の広さは他のゲームでは味わえないスリルと楽しさがあります。
今までいろんなゲームをプレイしてきましたが、ここまでハマったゲームは後にも先にもありません。
彼らの運命と選択、そして多彩な戦術を是非楽しんで頂きたいです。

のだめカンタービレ / Nodame Cantabile
7

音大生の頃を思い出しました。

ドラマでも放送された「のだめカンタービレ」は映画化もされており有名な作品の一つです。
普段漫画を見ない私が唯一ハマった漫画で、その訳は、作者がとても忠実に音大生の日常やプロの音楽家になるまでのプロセスをしっかりと関係者にヒアリングして作っていた事でした。
音大に通っていた私にとってはとても共感が持て青春を思い出す事のできる漫画でした。
話しの流れですが、主人公、野田恵(通称のだめ)は楽譜が読めず、自分の耳と才能だけで楽しく好き勝手にピアノを弾く大学生でしたが、千秋真一(通称千秋先輩)や他の才能あふれる音大生、音楽家と出会う事で、音楽の楽しさに触れ、自らコンクールに出るまでに成長し、千秋先輩とフランス留学、有名な音楽大学へ進学し、最後にはプロのピアニストへと成長していく内容となっております。
漫画の内容としては、最後はハッピーエンドで終わりますが、とてつもない努力とそれを補える才能がのだめにはあってそれを見抜いた人たちが彼女を支えたおかげで成功へ導くことができた事は、実際の音楽の世界でもよくある事で作中にも出てくる言葉ですが、「成功する人間は才能だけでなく出会う人が重要になる」と言うように、この音楽の世界では、人を引き付ける才能がとても大切という事をこの漫画は教えてくれました。

パワプロクンポケット13 / パワポケ13 / Power Pro Kun Pocket 13
8

大切なことを教えてくれる隠された名作ギャルゲー

パワポケはパワプロの姉妹ソフト、DSソフトであります。パワポケはサクセスをメインとして独自の世界観が作り上げています。
なので、パワプロをプレイしてきた人の野球をするという認識はひとまず捨てて、練習をほどほどに主に遊びまくる感覚でやった方がこの作品の魅力がわかります。
そして内容の方も、とても2頭身キャラクターがやるような話でなく、鬱、ブラックネタ、死亡、そして大恋愛など多くの内容が含まれております。
このパワポケ13で具体的なキャラをあげますと、雨崎チハヤというキャラ。
彼女は主人公ことパワポケ君(仮名)の親友雨崎ユウキの義理の妹で、パワポケ君とも幼なじみ。成績は高校入試は全教科満点、スポーツも万能で複数の部活の助っ人もこなす才色兼備の人間です。性格は少し小悪魔気質があり、パワポケ君をからかうことをしばしば。
しかし、そんな彼女は生まれつきテロメアに異常を抱えており、自分の余命が短いことを知っており、作中の発言でも彼女の「時間がほしい」「自分がいた証がほしい」などの言葉が深くささります。
彼女はルートを進むとエンディングとしては複数存在しており、主に衝撃を受けるのが死亡ルートです。彼女が闘病生活の中、日が進むにつれて衰弱しているが、パワポケ君の前ではいつもの調子で明るく振る舞う彼女。パワポケ君は「甲子園で優勝する」と彼女と約束し、そして、パワポケ君は甲子園での戦い終えて帰ってくると、ユウキから「チハヤが亡くなった」と連絡がきます。
その後、エピローグにてパワポケ君とユウキの二人がチハヤの仏壇に立ち、そこに流れてくるモノローグの言葉がこれだ。「子供は死を理解していない。人間が死ぬということを知っていてもそれがどういうことかわかっていない。なんとなく自分も周りの人たちもいつまでも生きていると思っている。そんな子供たちも、親しい人を失っていくうちに、理解していくことになる。永遠などなかったのだ、いうことを」と。
人の成長と同時にいつから芽生えてくる死生感というもの。限りある命を以て、恋をした少女と、同時に残されたものの心情が同時に深く刻まれます。
このようにパワポケはただ野球をやるのでなく、彼女と過ごすことで物語があり、同時に人として何か大切なものを学んでいくものがある作品です。
この他にも様々なルートが存在し、それはまたパワポケの独自の世界観を描かれたものなので、ぜひプレイして自分の目で確かめてほしいです!

ポプテピピック / Pop Team Epic
5

ハマる人はハマる。だがクソアニメであることに変わりはない。

クソアニメと話題の『ポプテピピック』。ネタとパロディで構成され、ハマる人はハマる作品。
ただ、この元ネタ知ってる人いるのか?と思うことも多いので、ニコニコ動画のコメント付きで再視聴するのがオススメだったりします。
ストーリーについては、元々4コマ漫画が原作であるため連続性がない話がどうしても続いてしまいます。加えて、ゴシップ性の強い話題をピックアップして作られたギャグ作品のため物語性は皆無ですが、4コマ漫画としては成立するような内容となっています。

ギャグ作品としてみると声優交代によるネタの強調でパロディネタが面白いですが、理解の難しい、受け手によって評価が分かれるギャグも多く含まれています。
それゆえギャグ作品としては面白い部分もあるが欠点もある、そんなアニメです。
また、視聴を続ける上で声優交代が作品に組み込まれたのはとても大きいと感じました。
しかし回によってはセリフが少なかったり、交代した意味がなかった回もあったりと、そういった理由でもクソアニメと評されているのかなと思います。

クソであることに間違いはないのですが、ドハマりする人がいるのも納得がいく作品です。