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luka_pのレビュー・評価・感想

ONEDER
10

太陽のように寄り添うメッセージと唄声。息抜きのお供に是非。

2019年。平成が終わりを告げる直前に突如リリースされたのが彼の1stアルバム『タビノオワリ』だった。
ホテルマンを辞め音楽で生きていくと決意し、家やケータイもない状態で全国をヒッチハイクでまわり、家族や友達、旅先で出会った人たちに助けてもらいながら完成させた渾身の一枚である。
10曲入りのアルバムになっており1曲目から人柄の良さを感じさせられる優しく洗礼された美しい唄声。
さらに歌詞の内容もありふれた日常の風景や嬉しかったこと、感じたことがストレートに表現されているので、自分の環境や感情に重ね合わせて聞きやすく、力を貰えたりリラックスさせてくれたりする。
たとえ落ち込んでいるときでもポジティブなメッセージが背中を優しく押してくれる。
4曲目に収録されている『帰りたくない(feat.武)』では曲名の通り楽しすぎて帰りたくないという感情が凝縮された他ではなかなか聞けない角度からの曲になっており、歌詞に遊んだ地名や店の名前、友達の名前が歌われていることも印象的で身近にあるものを大切にしようという気持ちを思い出させてくれる。
また他にも兵庫の老舗トラックメーカー「DIGITAL NINJA774」との共作アルバム『99』や2nd アルバム『そわか』もリリースされており、彼の今後の作品やライブも是非追って損はないだろう。

緑黄色社会 / リョクシャカ
7

学生の頃から活動しているおしゃれバンド

リョクシャカという愛称で人気を博している緑黄色社会。
男女2人づつで構成された女性ボーカルのバンドである。
同級生や幼馴染で構成されているため、仲が良く、見ている側も笑顔になれる掛け合いが多くある。

音楽ジャンルとしては、シンセサイザーなどを多用した2010年代から再び流行っているシティポップに該当する。
しかし、繊細で洗練されたイメージをもつシティポップとは裏腹に、ボーカルの長屋はとても力強い声を持っておりいい意味で裏切られる。
特別声が高いわけではなく最高音はhiC~Dくらいである。聴いていて苦しくなく、伸び伸びとうたっているのでどのような曲調にも合わせることができる。
こういった特徴のおかげか緑黄色社会の曲は聞いていて飽きが来ないと思う。

ただ、ボーカルや曲調に目は行くが、それぞれの楽器の個性が若干薄い。よい表現をすればまとまりがあるといったところだろうか、時にはギターやベースが目立つものがあってもいいように感じるが、そういった楽しみ方は今のところできそうにない。

緑黄色社会はまとまりのあって聴いてて苦しくのない気持ちのいい音楽を作るのが上手。楽器の主張が激しいバンドが好きな人にはお勧めはできない。