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lixingのレビュー・評価・感想

監獄実験 プリズンラボ
10

怖いけど面白さもある漫画でした。

主人公のアイトがとても陰湿で精神的にも体にも辛い虐めに遭っている時は、そういう学園ものかと思って読んでいましたが、読み進めるうちに突然1人だけ復習する相手を監禁できるゲームが始まったので、面白くなってきたなと思ってついつい続けて読んでしまいました。
アイトもゲーム開始直後はまだ純粋で、相手の桐島が謝ってくれれば危害を加えるつもりがなかったという良心を、本人に問いただした時の返答でガラッと豹変してしまったあたりからさらに面白くなってきました。
そりゃあ、やっていることは犯罪だし、ゲームでそれぞれ監禁相手にしていることは酷い暴行シーンなので怖さもあります。
だけど、そのキャラクターそれぞれがどうしてこうなってしまったのかという話を読んでいると、そりゃあ監禁された相手が仕返しを食らっても仕方ないよなという気持ちになりました。
それが監禁者と監禁された相手とのゲームから、監禁者同士のゲーム、そして組織と監禁者の戦いに発展していくともっとさらに怖さも増すけど、その分だけこのデスゲームが誰が勝ち残るのかドキドキハラハラした展開が続いて面白くなっていくので病みつきになりました。
もっと原川の過去に何があったのかとか、このゲームを開催する側の話が見たくなるほどハマった漫画です。

DEATH STRANDING / デス・ストランディング
10

このゲーム時間泥棒!

あのメタルギアシリーズを制作した小島秀夫監督のオリジナルゲームです。全体的な内容は崩壊したアメリカを舞台にしているのもあって少し暗いですが、所々にジョーク要素もあります。具体例を少し上げるならばプライベートルームにいて、鏡がありそこでアクションボタンを押すと顔洗ったりする等のアクションができます。
物語を進めるだけでなく、物語とは関係のない配達も行うことができます。拠点毎に中継センターがあり、信頼度が設定されいます。ミッションの内容は時間内に街へ魚を配送したり、別の配達人が紛失した書類を回収したりすることです。物語を進める合間にやっていると気が付いたら3時間以上をプレイしていることもありました。
そして今作でテーマにしている他のプレイヤーと繋がる要素もあります。モンスターハンターのように直接協力するのではなく、間接的な協力要素です。例えば他のプレイヤーが橋を架けると、自分がオンライン中にその橋が自分のフィールドにも架けられます。このように間接的な協力要素があることにより、便利さを共有することができる斬新なゲームだと感じました。
物語もしっかりしていて尚且つやりこみ要素も充実しているゲームですので、小島監督の作品が大好きな人もぜひプレイしてみてください。

ヒナまつり / Hinamatsuri
9

シュールギャグマンガ

未来からやってきたヒナがヤクザの新田の元に現れて、ぐうたら生活を送るギャグマンガです。ヒナは超能力者で…と書くと昔の漫画のように思えるかもしれませんが、作者独特のシュールなギャグが新鮮です。新田はヒナの力のおかげでヤクザとして上り詰めていくのですが、ヒナの超能力がすごすぎて武勇伝がどんどんすごくなって、周囲から嫉妬されたり頼りにされすぎて困惑するところが面白いです。また、アンズやマオといったヒナと同じように未来から来た少女がヒナと対決することになるのですが、シリアスな展開にはなりません。現代に取り残されてホームレス生活を送ったり、新興宗教団体のマスコットとして活動したりと、ブラックユーモアの効いた立場に置かれることになります。
一番好きな話は、大人しい中学生の瞳が大人顔負けのビジネススキルを発揮していくところですね。新田や大企業の社長が、人生で培ったスキルを発揮して瞳に負けないように頑張るのですが、瞳は中学生であるにも関わらず世界中にコネがあり、部下からの信頼も厚いので、ビジネスでどんどん成功を収めていきます。その結果、未来では世界を破滅させる原因になっていて、それを食い止めようとする主人公たちの行動も楽しいです。

ボヘミアン・ラプソディ / Bohemian Rhapsody
9

クイーンはチャンピオン

「クイーン」のボーカリスト・フレディ・マーキュリーの生涯について描かれた作品です。彼がバンドの仲間に入れてもらい、スターになるまでの道のり、世界的なトップスターになってからの挫折と苦悩、人間関係などが描かれています。ところどころで流れるクイーンの歌は、クイーンの音楽が好きな方はたまらなく、盛り上がります。『we will rock you』の曲は、こうやってできたのかなど、色々な曲の裏話も知る事ができます。
また、クイーンの音楽を知らない方でも、全体的なストーリーがしっかりしているので、十分に楽しめると思います。
俳優の演技がものすごく上手いので、すごく引き込まれていきます。特に後半、フレディーがドラッグできまっているところや、病に侵されていくところは、臨場感たっぷりです。そして、最後にアフリカのチャリティーコンサートの様子は、鳥肌ものです!『we are the champions』を熱唱するシーンでの
「we are the champions
no time for losers
cz we are the champions of the world」
という歌詞は、まさにフレディーが辿ってきた道なのだなと思いました。
評価を10段階評価のうち9にしたのは、子供にはあまり見せたくないシーンもあったためです。