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@kzy_77
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kzy_77

kzy_77のレビュー・評価・感想

暁のヨナ / Yona of the Dawn
10

男性も読める少女漫画

中国風の架空の国が舞台のファンタジー漫画。
第一話から主人公のヨナ姫の父の国王が、ヨナの初恋の人であるスウォンに殺されるという衝撃シーンから始まり、そこで一気に話に吸い込まれるように夢中になってしまう。
ヨナも殺されそうになるが、それを彼女の幼馴染で従者のハクが自分の身を挺して守るところが強くてかっこいい。
ヨナとハクは二人で逃れながらも、国の伝説である四龍を仲間にする旅に出ることになるのだが、四龍たちも魅力的なキャラで面白い。
喜んで仲間になるキャラもいれば、最初は嫌がるキャラもいたりして、仲間になっていく過程が様々で面白かった。
特に黄龍ゼノは登場もふらりと出てきたかと思えば、あっさりと仲間になっていてキャラが掴めない感じなのがヨナたちと同様に驚きと笑いが込み上げた。
また、敵キャラに当たるスウォンも綺麗な顔つき、中性的な雰囲気で悪意がないのが最初わからなかったけれど、
自分の父親がヨナの父によって殺された過去を持っていて、そのことで立ち上がるしかなかった姿が切なくて魅力的に感じた。
あと、スウォンを支えるジュド将軍がスウォンに毎度振り回されている姿が笑える。
イラストも少女漫画なので、ゴチャゴチャしすぎておらず丁寧に描かれていて綺麗で読みやすいのもオススメポイントである。

NieR:Automata / ニーア オートマタ
10

ニーアオートマタ

近年のグラフィックの進化により壮大なスケールで映画のような世界観で様々なゲームが発売されているがそれゆえ中にはゲームをしている感覚があまり感じられない作品もあるように考えられる。
そんななかプレイしたニーアオートマタは久しぶりに「ゲーム」をしている気分にさせてくれた。
ゲーム性は基本的には3Dアクションではあるがところどころで2Dに切り替わる。初めてプレイさせる方はびっくりされるだろうがファミコン世代は懐かしさを感じる。
ゲーム操作、システムに関しては非常にシンプルでわかりやすい。筆者はゲーム好きではあるが下手である。最近の複雑な凝ったシステムはとっつきにくい印象ではあるがニーアオートマタはそのようなことはなく、変な話初期装備のままでもクリア可能なほどである。また膨大な数の武器や装備を集める必要もない。そもそも防具はない。決められた枠組みのなかで能力をやりくりするだけなので凝る要素はあっても複雑なことはないので理解しやすい。ここがファミコン世代にはありがたい。複雑なシステムを理解しないとそちらにばかり時間を割くことになり肝心の本編がはいってこないからである。
やりこみ要素は豊富でクリア後も十分に楽しめる内容となっている。というよりクリアまでが楽しい、単純なクエスト消化ゲームではなく続きが気になるドラマや映画、アニメのようである。

奪い愛、冬
8

「愛のカタチ」

デザイン会社で働く倉科カナ演じる「光」。同じ会社に勤務する三浦翔平演じる「康太」と仕事もプライベートでの充実のひと時を送っていた。婚約を真剣に考え始めた矢先、光が依然心の底から愛した元恋人の「信」が現れる。その信には、蘭という女性がいた。信と蘭の間には切っても切ることのできない関係性がある!?
光と康太を中心とした、「奪い愛(合い)」
その展開は二人の間だけではとどまらず、多くの人を巻き込みながら幸せを得るための地獄のような日々が続いていく。そこには、人間の持つ「愛されたい」という感情が強く表現されているが故に、ドロドロの人間関係を生んでいく…。
好きな人に愛されたい。誰しもが持つ思いながら、それが実現することは奇跡に近い。
自分が愛されたい。幸せになりたい。その感情は誰しもが持つものだ。しかし、それぞれの立場やその際の人間関係が本当に望んでいる愛につながらないこともある。
理想と現実。そのギャップに惑わされている人たちにおいて、自分の幸せを得るためには何を捨て。何を選ぶのか。選択の連続で出来上がるそれぞれの人生。それぞれの幸せのために動くそれぞれの決断に目が離せない。
それぞれの決断の先に広がる未来とは…

愛のむきだし
9

満島ひかりの出世作

09年公開の、園子温監督、西島隆弘主演の映画です。上映時間は237分と長めです。満島ひかりは主人公が恋愛感情を抱く高校生役です。
・あらすじ
主人公の本田悠(西島隆弘)は、厳格な神父の父(渡部篤朗)のもとで育ち、父に懺悔して関心を持ってもらうために、様々な罪になることを行い、父親の関心を繋ぎとめておこうとしますが、父親は愛人と宗教にしか興味がなく、悠は孤独なままでした。しかしながら、パンチラ盗撮をするようになると仲間ができ、そこで様々な人と出会います。
その仲間に女装させられて外出していた時に、偶然、公園で不良とけんかをしている尾沢洋子(満島ひかり)を見て、魅了されます。そして彼女と共にその不良たちと戦い撃退します。悠も洋子もお互いに恋心を持ちます。洋子もまた、偏った家庭で育ち、愛情を知らない少女でした。
しかし洋子が父の愛人の娘だったために、それ以上は進展しませんでした。
そして新興宗教のゼロ教会が悠の家族に近づいて、洋子にその勧誘役の女コイケ(安藤サクラ)が自分が女装していた悠だったと騙して、洋子たちを入信させます。
・見どころ
神父である父親に懺悔する罪を犯すために、悠は様々なことをしますが、普通の高校生なので、あまりできることが無く、そのためパンチラ盗撮を始めますが、そこで様々な盗撮テクニックを身に着けていきます。そこを西島隆弘さんは面白く演技しています。
さらにもともとはアイドルユニットで活動していた満島ひかりさんですが、アイドル出身とは思えないような演技力をみせます。
監督の園子温さんは、グラドルだった神楽坂恵さんや芸人だったでんでんさんなど、もとは俳優でなかったひとに演技に目覚めさせるのが上手い人のようです。
映画評論家の町山智弘さんも、本作品を大変気に入っているそうです。
まだ見ていない人は、ぜひどうぞ。

L'Arc~en~Ciel / L'Arc〜en〜Ciel / ラルク アン シエル / L'Arc-en-Ciel
9

ラルクのおすすめアルバム

ここでは一人のファンとして、L'Arc〜en〜Ciel(以下ラルク)のおすすめアルバムについて語ります。ラルクは、日本では最高峰のバンドであり、後世に名を残す素晴らしいパフォーマンスをしてきました。
今年で結成29年となりますが、いまだに人気の衰えを感じさせません。
それはひとえに、hydeの傑出したボーカルと作詞のセンス、kenの素晴らしい作曲とエモーショナルなギター演奏、バンドリーダーtetuyaの動き回るベースライン、yukihiroの繊細なドラムさばきにあります。才能のある4人が集まって相乗効果を生み、数々の名作を生み出しています。
その中でも個人的なおすすめアルバムを紹介します。
「Tierra」…ラルク初期の幻想的な雰囲気を楽しめるアルバムです。全体的に空を感じさせる曲が多いのが特徴で、心が浄化される感覚になること間違いなしです。
「True」…ラルク屈指のポップアルバムです。「Caress of Venus,flower,Lies and truth,風にきえないで」など名曲も数々あります。hydeのボーカルが素晴らしいです。
「KISS」…ラルク熟成期のアルバムです。2000年代では最高のアルバムといっても過言ではないです。「MY HEART DRAWS A DREAM,ALONE EN LA VIDA,DAYBREAK'S BELL,Link」など、心に染みる曲が収録されています。
以上、ラルクのおすすめアルバムを紹介しました。
この三枚は、ラルク初心者でも割と聴きやすいのではないかと思います。

グリーン・インフェルノ
6

グリーン・インフェルノを観て感じたこと

物語は普通の大学生の日常場面から始まります。主人公は普通の女子大学生という感じですが、唯一普通でないのは、父親が国連の関係者であるという点です。そんな主人公が大学の講義で「女子割礼」について知り、憤りを感じて、慈善活動に興味を持ち始めます。彼女が参加を決めたのは、ヤハ族が暮らしている熱帯雨林を開発しようと森林伐採している大企業に対して抗議する活動でした。やや過激な方法であるものの、原住民や自然を守るという大義名分のもとに活動を実行しますが、その実、リーダー格のメンバーに「国連関係者を親に持つ」ことを利用されたと気づき、失望します。この辺りの展開からは、世間を知らない恵まれた若者が、正義感に任せて大きな変革を起こそうとする無謀さや、それを利用される恐ろしさが伝わります。しかし、本当に恐ろしい物語はここから始まります。帰路につくため搭乗していた小型飛行機が森に墜落してしまうのです。ここで何人かのメンバーが命を落とします。主人公含め、生き残った数人は何とか帰るための方法を模索しますが、ヤハ族に捕まります。このヤハ族、なんと食人行為をおこなう部族で、捕まったメンバーのひとりが殺され、解体され、調理されるシーンは、まさにグロテスクそのもの。思わず目を背けたくなる絶望に見舞われます。その後、「食料として保管」されている残されたメンバーが何を思い、どのように行動するのか。極限状態に置かれた人たちの言動、垣間見える人の本質が見どころです。

SLAM DUNK / スラムダンク / スラダン
10

男の熱い戦い

いつ見ても色褪せない、名言だらけの傑作漫画です。
不良漫画とスポーツ漫画のミックスなのにも関わらず、スポーツに詳しくない人でも、ヤンキー漫画好きじゃなくても幅広い層に見やすい所が魅力。ただの喧嘩が強い不良だった主人公の桜木花道が、だんだんとチームの中の一人として動き回る事の大切さを学んだりバスケットボールを通して人間として成長していく様も見どころ。桜木だけでなく、グレてヤンキーの道にいってしまった三井がバスケ部に戻ることによって更生していく様も男のプライドと真っ直ぐな情熱がクロスオーバーしててかっこよい。ネット上なのでよく使う「諦めたらそこで試合終了ですよ」という安西先生の言葉は、人生の如何なる時にも響く名言中の名言。何よりも井上雄彦の画力が一巻〜最終巻で驚くほど上がっている所もすばらしい。そして、真面目なだけでなくちょっとギャグ要素も入っているので肩の力を入れずにスラスラ読めるのである。特に最後の巻になるにつれて、内容がほぼ「翔北対山王戦」になる程物凄いページ数なのだが、まるで試合を一秒一秒見守ってるかのような臨場感、そしてゲームが終わった時の達成感まで一緒に味わえるほどの迫力が素晴らしい。熱血系が好きな方は絶対読むべき漫画。

五等分の花嫁 / The Quintessential Quintuplets
10

ただのハーレム系とは一味違う!

この作品は漫画、アニメどちらもやっており、アニメでは二期作が期待される。
高校に通う一人の男子生徒の上杉風太郎。彼は借金を抱える貧乏人である。そのため毎日学食で頼むものは焼肉定食の焼肉抜きである。学業面では全科目100点をとる秀才だが、他人とは関わらないようにしてる変わり者だ。そんな風太郎は一つの仕事を依頼された。それは相場の5倍の給料の家庭教師の以来だった。家系のため奮起するが、その教え子たちが一癖も二癖もある落第寸前の同級生だった。それも五つ子というのも驚き。風太郎はそんな彼女らに振り回されながらも、勉強を教えていくストーリーである。

登場人物の一人一人の個性が強く、どの人物にも感情移入してしまう。
長女の一花、次女の二乃、三女の三玖、四女の四葉、五女の五月、一卵性の五つ子のためみんな顔は同じ。風太郎は身につけているもので判断してるが少し髪型が変わったりするとわからなくなる。この時の風太郎の様子が面白い。
なんとか勉強させるために風太郎は一人ずつに焦点を絞って信頼を深めていくのだが、この時の風太郎と五つ子たちの絡みが毎回面白く、パプニングや恋心、五人の絆など色々感じるものがある。将来、風太郎はこの5人の誰と結婚するのかなと想像しながら読んでいると手が止まらない。

智代アフター 〜It's a Wonderful Life〜
8

CLANNAD人気ヒロインのアフターストーリー

この作品は、人気ゲームCLANNADの中でも人気のヒロイン坂上智代との同棲生活を描いたゲームになります。作品の傾向としては強いメッセージ性と泣き要素を含んだ作品です。個人的に泣けるゲームをしたい人には100%オススメしたい作品です。
主人公と智代が様々な困難に遭遇しながら乗り越えて成長していきます。泣きに定評のあるkeyの作品だけあってかなり感動できる場面は多いのですが、単純にそれだけでは片付けられないメッセージ性を含んでいます。小さな女の子を危篤の母に最後に会わせるかなど、何が善なのかを割り切る事が出来ないテーマをプレイヤーに投げかけてきます。そして最後のシーンで命をかけて手術を受けることになった主人公に智代が真実の愛とは何なのかを語ります。これがこの作品のテーマになっていて「もしあなたが死ぬことになっても私達の愛は永遠だよ」というなかなか受け止めきれない強いメッセージ性を含んでいます。プレイした後に何日間かは結末を受け止めるのに時間がかかるくらいです。個人的にかなりのめり込める作品なのでオススメです。あと一つ推せる点が本編終了後のミニゲームが異常にクオリティーが高いです。下手なRPGより奥が深いのでプレイしてみて下さい。

ダークナイト / The Dark Knight
10

善人が悪人へ

ジョーカーは、本作品のメインキャラの一人であり、悪のカリスマである。
ブルース・ウェイン(バットマン)、地方検事のハービー・デント、ゴッサム市警のジム・ゴードンは、ゴッサムから犯罪を無くすための活動をしていた。ブルースは、堂々と悪と戦うハービーがゴッサムの真のヒーローだと考えていた。そんな時、マフィアの会議にジョーカーが現れ、マフィアの資金の半分と引き換えにバットマンを殺す提案をする。ジョーカーは、バットマンがテレビを通じて正体を明かさなければ人々を殺し続けると脅迫する。ハービーのために開いたパーティー会場にジョーカーが現れバットマンと対決をするが、検事のレイチェル・トーズを人質に取られビルから突き落とされる。それを救出するが、次に狙うのが市長であると暗示されゴードンが命がけで守り犠牲になる。ブルースは、これ以上の犠牲者を出さない為に正体を明かそうとするが、ハービーがバットマンであると発表をする。ジョーカーが現れハービーの乗った輸送隊を攻撃する。しかし、死を装っていたゴードンに逮捕される。バットマンに尋問され、レイチェルとハービーを別々の所に監禁をして爆弾を仕掛けている事を話す。バットマンは、レイチェルを助けに行ったがそこに居たのはハービーであり爆発の影響で顔の半分に火傷を負ってしまう。ジョーカーは、ハービーのレイチェルの死に対する復讐心を操る。ハービーは、コイントスに基づきレイチェルの死に責任のある人物を大量に殺害していく。バットマンは、ジョーカーの居場所を見つけ逮捕するが、切り札はハービーであると明かす。ゴードンとバットマンは、レイチェルが死んだ建物でハービーのコイントスによって自分自身、バットマン、ゴードンの運命を試そうとする。彼は、バットマンを撃ちゴードンの息子を撃とうとするがバットマンにより救出される。しかし、高所から落ちたハービーは死亡する。ハービーの行動が公になればゴッサムの市民は希望を失うので、その罪をバットマンが背負う。