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kurara1122のレビュー・評価・感想

シェルブールの雨傘 / The Umbrellas of Cherbourg
9

全編を歌でつむぐ、若すぎる男女の悲しくも美しい別れの物語

「シェルブールの雨傘」はカトリーヌ・ドヌーヴ主演の1964年のフランス映画である。
全編の台詞が歌で表現されたミュージカル映画で、第17回カンヌ国際映画祭グランプリを受賞している。
全三部とエピローグから成り立ち、色彩豊かな映像や1960年代のファッションのイメージから「おしゃれな映画」としても名が挙がる作品である。

舞台はアルジェリア戦争まっただ中のフランスの港町シェルブール。
傘屋の娘ジュヌヴィエーヴ(カトリーヌ・ドヌーヴ)と自動車整備工のギイ(ニーノ・カステルヌオーヴォ)は、
未来を夢見ながら幸せな日々を送る恋人同士だったが、ジュヌヴィエーヴの母は若すぎる二人を心配し、結婚には反対していた。
ある日、ギイに召集令状が届く。離ればなれになる悲しみの中、ギイの出兵前夜に二人は結ばれ、
ギイが戦地へ赴いた後にジュヌヴィエーヴの妊娠が発覚する。
手紙が2ヶ月に1回しか届かない淋しさと不安を抱えていたジュヌヴィエーヴだが、やがて母の恩人である宝石商のカサールと結婚することになる。
自分の子ではないお腹の子供ごと引き受けるという誠意に応えたのであった。
その翌年、ジュヌヴィエーヴの結婚を知らずに、怪我のため除隊となったギイはシェルブールに戻るが、傘屋はなくなっていた。
伯母からかつての恋人の結婚の話を聞き、恋の終わりを確信したギイは自暴自棄になるが、病床の伯母の世話をしていたマドレーヌの叱咤により、ガソリンスタンドの経営を始める。
その後、ギイは自分が立ち直るきっかけをくれたマドレーヌと結婚し、子供も産まれた。
時が流れ冬になり、クリスマスイブの夜、ギイのガソリンンスタンドを訪れたのはジュヌヴィエーヴだった。
「あなた幸せ?」「とても幸せだよ」これが最後の会話となり、2人は別れ、それぞれの人生をゆくのだった。

60年近く前の作品とは思えない色彩の鮮やかさに、ミシェル・ルグランの切ない名曲。
どのシーンを切り取っても、ポストカードのように美しいシーンばかりなのだが、ただのおしゃれ映画では済まされない。
どの登場人物にも人間らしい魅力があり、悪役と思われるような人間がいないのもまたこの映画の良さである。
ギイとの結婚に反対していたジュヌヴィエーヴの母でさえ、ギイからの手紙を捨てたりすることもなく、娘を思いやる優しさが感じられる。
そして、ギイの子供は男の子で名前はフランソワ。ジュヌヴィエーヴの子供は女の子で名前はフランソワーズ。
どちらも、かつて2人が自分たちの子供に付けたいと話していた名前である。
時が経っても、お互いどこかでお互いを想い続けていたのだろうし、本当に忘れてしまうことはきっとないのだろうと感じる。
ジュヌヴィエーヴとギイの2人だけに視点を当てれば「悲しい別れ」になるのかもしれないが、
その周囲の家族の存在があることで、2人にはきちんと幸せもあるのだと感じられる、とても奥深い作品である。

テイルズ オブ ベルセリア / Tales of Berseria
7

RPGソフト感想

2016年にバンダイナムコより発売された人気RPG「テイルズ」シリーズのひとつで、前作「ゼスティリア」と世界観を共有する前日譚にあたる作品です。「ゼスティリア」で提示されていた幾つかの謎が、本作において明かされる事になりました。ストーリーとしては、義兄アルトリウスに弟を殺された主人公ベルベットの復讐の旅を描く、というものです。シリーズではあまりなかったピカレスクものとなっていて、ストーリーもそれを反映した陰鬱とした雰囲気を醸し出しているのも特徴です。しかしながらダークなストーリーの一方で、初心者でもプレイしやすい操作方法で遊びやすさもある作品でした。

遊星からの物体X
10

SFホラーの最高傑作

舞台は南極。
アメリカの南極観測隊基地に1匹の犬が駆け込んでくるところから話が始まります。
観測隊は犬を基地に迎え入れますが、それが悪夢の始まりでした。
基地に迎え入れた犬は他の生物を襲い、襲った生物に寄生する生き物であることが明らかになりました。
そして、すでに寄生された観測隊員がいる可能性が高いことも判明しました。
疑心暗鬼に陥る観測隊員たちが1人、また1人と謎の生物の犠牲になっていきます。
完璧に擬態する生物を前にして、人間はなす術もなく捕食されてしまうのでしょうか?
衝撃の問題作をぜひご覧ください!
『遊星からの物体X』を一言で表すと、とにかくグロテスクです。
グロテスクすぎて放映当時はかなりの不評だったとか。
私はホラー映画やゾンビ映画をよく見るのですが、目を背けてしまうほどグロテスクでした。
しかしながら、卓越したストーリー展開やCGを使わない映像技術など非常に見どころ満載の映画となっております!
2014年に映画化もされた漫画『寄生獣』は、『遊星からの物体X』からインスパイアされたものだという噂もあります。

GUILTY GEAR / ギルティギア
8

ファンタジー系格闘ゲーム

僕のオススメするゲームはギルティギアという格闘ゲームです。99年ぐらいに1作目が発売され現在でも続編が作られていて格闘ゲームとしてのおもしろさはもちろんですが、このゲームの素晴らしいところは激しいロックBGMと格闘ゲームでありながら映画でも作れそうなくらいのストーリーの濃さです。他の格闘ゲームには見られないギルティギア独自の魅力が詰まっているのでシリーズ通して楽しめる作品だと思います。メインはもちろん格闘ゲームでキャラクターの種類も豊富ですが個人的には他の格闘ゲームよりも各キャラクターの操作方法がユニークすぎて初心者向きのキャラが少ない、など難易度は高めな印象です。しかしその分やりこみ要素もあり、それぞれのキャラクター設定やストーリーでの各キャラクター同士の繋がりなど、知れば知るほど、のめりこんでしまいます。特にストーリーはかなり作りこまれていてストーリーを見たいがためにこのゲームを買う人も少なくないみたいです。中世や魔法といった独特の世界観でキャラクターそれぞれのデザインも素敵ですし、立場や役割が細かく設定されておりファンタジー系が好きな人であればハマるのではないかと思います。格闘ゲームなのにそれ以外のところにもこだわりがみられるのがこの作品をオススメする理由です。

ジョジョの奇妙な冒険 未来への遺産
9

原作再現率の高い2D格闘アクション

CAPCOMが制作した、ジョジョの奇妙な冒険第三部の格闘ゲームです。
承太郎のオラオラ、DIOの無駄無駄のラッシュ速度とボイスはイメージ通りで、互いがぶつかり合えばオラ無駄対決となり、連打に勝つと攻撃チャンスにつながる演出もあります。この二人以外にもキャラごとにこの演出に繋がる技があり、示し合わせていない対戦中も稀に発生します。

アレッシーの「相手を子供にする」スタンド能力や、チャカの「一度受けた攻撃を見切る」といった能力も再現され、キャラクターによって強みが大きく異なるのも魅力の1つです。

中でも、承太郎・DIO・影DIOらが使用する「ザ・ワールド」は原作通り時間を停止させるというもの。
停止中は一方的に動くことができ、ラッシュを叩き込んだり、ゲージを消費すればスーパーコンボも発動できます。
上記3キャラ同士の対戦であれば、相手の停止中に自分が発動することで停止中の世界で動ける、タイミングによっては相手の停止終了後の反撃へつなげたり、停止中専用コンボに割り込んだりもできます。停止中のダメージは、時が動きたした直後にまとめて入る仕様です。

おそらくはゲームバランスの都合で停止中のダメージは低く設定されていたり、ヴァニラ・アイスの亜空間能力が丸見えだったり、ザ・フールのスタンドが普通に殴られたりといった原作と異なる点もありますが、DIOのロードローラーや時を止めた後のナイフ投げなど、原作再現ができるのも熱いです。

ジョジョの奇妙な冒険第三部、スターダストクルセイダーズが好きな方にはおすすめの格闘アクションです。

有頂天家族 / The Eccentric Family
8

面白い事は最高

森登美彦の小説を原作としたアニメです。
京都を舞台に繰り広げられるお話。
登場人物達は、狸と天狗と人間。一癖も二癖もある者?動物?達ばかりです。
中心と言えるキャラクターは、人間でありながら天狗よりも天狗らしいと言われる美女、弁天と下鴨神社の糺の森に住まう狸、下鴨矢三郎です。
狸でありながら、弁天に惚れている矢三郎がとにかく健気で可愛いです。
しかし、弁天は矢三郎達兄弟の父親を鍋にして食べた金曜倶楽部と言う組織のメンバー。
自分のやりたいようにする自由な弁天。それに振り回される矢三郎。
しかし、カエルに化けたままで戻れなくった矢三郎の兄、矢二郎の井戸に座って静かに泣く弁天は何を思って泣くのだろう、と切なくもなります。
真面目一徹の長男、矢一郎も父の後を継ごうと懸命に頑張り、誰よりも優しい末っ子である矢四郎もとにかく癒し系です。
そして、兄弟みんな優しく強いお母さんが大好きで大切にしています。
その下鴨家の母に横恋慕をしていた矢三郎達の叔父である夷川早雲。
弁天を誘拐し天狗の神通力を授けた張本人である大天狗、赤玉先生。
見ていて、とても飽きません。
そして、この話は未完です。
アニメの最後、矢三郎は寝ている弁天の髪を撫でながら「狸であったら、駄目なのだ」と思います。
人間と狸。
どれほど弁天の事を想っていたとしても、矢三郎には救えないものがあるのでしょうね。

レオン / Leon / The Professional
10

儚くも美しい、孤独な物語

とあるアパートで起こった事件をきっかけに奇妙な共同生活を送ることになった殺し屋レオンと少女マチルダ。家族、とりわけ弟を殺されたことに復讐心を燃やすマチルダは、自身も殺し屋になろうとレオンに教えを乞う。当初は拒否していた彼であったが、彼女の頑なな意志を前に渋々心を開き、二人は徐々に信頼や愛情といった関係を育んでいった。
父と娘ではなく、恋人でもない。一人の殺し屋と復讐を誓う少女の物語。そんな二人の行く末は儚く悲しいものである。従って、この物語はグッドエンドとは言えない。しかしその事実が、この物語に美しさを与えている。

物語はいたってシンプルで、はっきりとした起承転結がある。
しかし決して単調なわけではなく、鮮やかな起承転結の中に様々な感情が詰まった見ごたえのある作品で、没頭しているとあっという間に終わってしまい、短いと感じてしまうほどだ。
冷酷でありながらもどこか冷酷になりきれない、そんな男を見事に演じたジャンレノ。幼いながらも怪物級の演技を見せる少女時代のナタリーポートマン。決して登場人物は多いとは言えないものの、そんな中で役に徹した素晴らしい脇役たちの存在。束の間の休息を破るような激しいアクションシーン。あっという間の時間の中で交差する複雑な感情……。

最後に訪れるのは静寂と、そしてスッと引いていくような侘しさや儚さ。そんな郷愁にも似たもの悲しさは、見る者に美しいとさえ感じさせてしまう。
家族でも恋人でも友人でもない、そんな二人の関係性の行く末と、決してグッドエンドとは言えない結末がもたらす「儚さの中にある美しさ」。そんな芸術性がこの映画にはある。

釣りキチ三平
10

あなたの人生を変えるかもしれない釣りマンガ

私を釣り好きにしてくれたマンガといえば「釣りキチ三平」です。子どものころ興奮して読んでいました。いろんなジャンルの釣りに挑戦していく三平のおかげで、釣りに対しての可能性を教えてもらいました。
だれでも手軽に始められる釣りを題材にしながら、競技としての釣りがあったり、生活としての釣りがあったり、世界を舞台にした釣りもあったりと、次々と展開が気になる本当に面白いマンガでした。しかし基本は、その絵柄からもわかるように素朴な釣りと素敵な人間ドラマがベースにある少年マンガです。
釣りマンガの代表なので、釣り好きならぜひ読んでおかなくてはならない漫画だといえるし、釣りに興味のない人でもこのマンガを読めば、釣りへのイメージが大きく変わり、興味を持ってもらえると思います。

釣りが単なる趣味としてだけでなく、そこそこの文化や習慣として密接に結びついた生活の一部であることが分かります。
九州には九州の釣りがあり、北海道には北海道の釣りがあります。まさに釣り民俗学としての楽しみが感じられる、そんなマンガになっています。そういう奥深さもあり、釣りキチ三平の良さを理解するには、できれば全巻読んでよしいのですが、とりあえず10巻20巻ぐらいは読んでほしいと思います。1巻2巻で読みやめてしまうのはもったいないと思います。

チャーリーとチョコレート工場 / Charlie and the Chocolate Factory
9

カラフルな世界が実はブラックいっぱいのチョコレート工場

世界観はとってもカラフルでポップな感じで、子供が夢見るようなおとぎの国というイメージなのに、実はブラックユーモアたっぷりのチョコレート工場というのが面白いポイントです。
チョコレート工場の主、ウィリー・ウォンカにジョニーデップ、映画監督ティムバートン、この組み合わせで創られる作品と聞くだけで観てみたいと思う人も多いはずです。
ジョニーデップの役どころがとにかく個性的。子供が大好きなチョコレートを作っているはずなのに、子供嫌い。けれど心はいつまでも少年のままで純粋すぎるがゆえに人間不信。チョコレート工場の見学に招待された小生意気な子供たちをコメディ要素たっぷりの風刺を踏まえてやり込めていくのが、観てる側からすると結構スカッとするところがあります。また映画自体もミュージカル風に耳に残る独特の歌とダンスで進んでいくので退屈しません。特にウォンカのビジネスパートナーである小人のオジサン、可愛くないのがまた興味を引きつけられるというか癖になります。
しかし物語の最後にはウォンカの過去、家族の愛情に気づくシーンがそれまでのブラックユーモア展開で進んできたストーリ—のギャップになって感動的です。お金や地位や名声よりも大事なものに気がつく成長や人を信じる心を取り戻せた彼の変化の過程を見られるのもこの映画の魅力です。

Aimer / エメ
8

Aimer=愛 澄んだハスキーボイスがエコーのように響く歌声

Aimerは1990年に熊本に誕生した日本屈指のシンガーです。2019年も突っ走っていますが、日本テレビ系4月スタートドラマ『あなたの番です』の主題歌に「STAND-ALONE」が決定しました。滅多にメディアに出ず、SNSなどで拡散し、ブレークをした歌手であり、実力派シンガーとして支持を受けています。
2017年には「専門学校HAL 」のCMソングに抜擢されて、一般層からも認知されるようになりました。
そしてメディアには出ないスタイルを貫いている割に、本人さんはとても綺麗な大人の女性です。
将来何かを転機にメディア露出が増えるかもしれませんが、完成された音源ではわからない素の歌声も聞いてみたいと思わせてくれる曲が多いので、コンサートなどあれば1度は本人の声とパフォーマンスを見てみたいと思います。
ONE OK ROCKのタカがプロデュースした「insane dream」やRADWIMPSの野田洋次郎が楽曲提供した「蝶々結び」なども好評を博しており、また、スキマスイッチや阿部真央からもサポートを受けている「アーティストに愛される歌姫」であるのが彼女の魅力の一つです。
2019年の最初には4/10(水)にAimer 5th album『Sun Dance』『Penny Rain』が2枚同時発売となりオリコントップチャート・アルバム部門でトップ1トップ2を独占する活躍を見せています。この先、シュールな方向性を開拓し続けるのでしょうか、それとも今までにはなかったPOPな曲にも挑戦するのでしょうか。
将来が楽しみなディーバです。

機動戦士ガンダムSEED / Mobile Suit Gundam SEED
3

見せている方が被差別側ってのはイマイチしっくり来ない

物語の前置きについて何もせずに生まれた人間「=ナチュラル」と比べて、遺伝子操作によって優れた能力で生まれた人間「=コーディネーター」が増えて、コーディネーターは宇宙に出てスペースコロニー「プラント」で暮らし出すが、ナチュラルがコーディネーターへの嫉妬劣等感恐怖とテロきっかけで互いに大多数の死者が出て、そこから戦争になり膠着状態、ってのが物語が始まるまでの経緯です。序盤は明らかに1stガンダムをなぞっているこの作品、1stガンダムにおいてはコロニーの宇宙移民は元々地球に人が増えすぎたから追い出された側で、また宇宙に出ても地球に残る特権階級に支配されていて自治権持っていなかったから、ジオン公国が出来て独立の交渉も続けていたものの結局戦争になったって前置きです。つまり被差別の弱者が限界に来て反旗を翻した分かりやすく納得のいく設定になっているが、この作品では「コーディネーターはナチュラルを見下している」「でもコーディネーターは差別されている」ような描写がされており、優れている、少なくともそのように設定上している、見せている方が被差別側ってのはイマイチしっくり来ない。「優れた技術を持ってるだけ、なら日本の歴史をちょっとでも深く知れば分かる通り容易に被差別民になりえるが。」コーディネーター側、プラントは結婚統制による出生率低下で危機云々なんてことも作中ほんの少しだけ言われているが、コーディネーター側がそんなに子供が生まれなくて危機なら優れていようともそれこそ戦争なんてやってる場合じゃないだろうと思いました。

テキサスSWAT
10

マカロニウェスタン発、香港映画行き

ハリウッドでB級アクションの快作を連打していたスティーブ・カーバー監督がチャック・ノリス、デビッド・キャラダインといった二人のアクションスターを迎えた痛快アクション巨編。
テキサスに巣食う無法者から恐れられ「ローンウルフ(一匹狼)」の異名を持つテキサスレンジャー、マッケイド(チャック・ノリス)は、米軍の兵器が次々に強奪される事件を追う中で、ローリー率いる犯罪組織が事件の背後で暗躍している事を知る。ローリーは強奪した兵器を世界中のテロリストに横流しする死の商人であると同時に凄腕の武術家であり、マッケイドの捜査に気づいたローリーはマッケイドの親友を殺す、娘を誘拐する等、徐々にマッケイドを追い詰めていく。しかしマッケイドは組織壊滅にさらなる闘志を燃やす。ついには仲間をともない組織のアジトを急襲、壮絶な銃撃戦の末に組織は壊滅し、ローリーもマッケイドとの一騎打ちの末に斃れた。
出だしこそ、暑苦しさ満点のマカロニ風味(劇伴はマカロニ音楽の大家、フランチェスコ・デ・マージ!)で、荒涼とした大地とのコントラストも手伝って雰囲気をいやおうもなく盛り上げてくれ、壮絶な銃撃戦を経ての武術家同士の一騎打ちは「香港クンフー映画」の基本フォーマットをきちんと踏襲しており、マカロニファンは勿論の事、香港クンフー映画ファンも十分満足できるアクション巨編に仕上がっていたのだった。

BANANA FISH / バナナフィッシュ
7

少女マンガっぽくない少女マンガ

この漫画は「BANANA FISH」という謎の言葉について探るアメリカが舞台の少女マンガ。少女マンガというくくりに入っていながら、この作品の中心人物はみんな男性です。
この作品にはまる人は、みんなアッシュ・リンクスという10代の美少年に惚れます。彼は、金髪の女性顔負けの美少年で、スラム街のボスとしてストリート・キッズたちのリーダーとして君臨しています。そんな彼になぜ読者の女性たちは心を奪われるのでしょうか。それは、彼がただの悪ガキに留まらない、頭の良さと身体能力の高さにあります。大勢の人間に追われて、博物館に立てこもり全員殺してしまったり、電車の中で敵に囲まれても全員ナイフと拳銃で押さえてしまったり、頭の切れとそれを実行する身体能力の高さが読者を魅了するのです。
また、ストリート・キッズといえば本来、日本で言う不良のような存在と思われがちです。実際、そういう人もいるのかもしれません。しかし、この作品に登場する人物はみんなアッシュを筆頭に自分の信じるものに信念をもっています。「BANANA FISH」という謎の物体を巡ってマフィア、ストリート・キッズ、政治、多くのものを巻き込んだお話であり、登場人物ひとりひとりの思いから目が離せない作品です。

劇場版シティーハンター <新宿プライベート・アイズ> / City Hunter the Movie: Shinjuku Private Eyes
8

最近では珍しい安心して観れるアニメ作品

リアルタイム世代では無く、アニメや原作は少しかじった程度でした。まず、作画が素晴らしく綺麗なことは勿論、数十年経過しても変わらない冴羽のもっこりと薫のハンマーのくだりファルコンのロケランや決める所はきっちりキメる獠のかっこよさなどなど、観ていて凄く懐かしい気分になれる良い映画でした!キャストの声の変化に関しては年齢の都合上、致し方の無い部分はございましたが、何よりも冴羽獠役の神谷明さん70歳を過ぎているのにも関わらず相変わらずの爽やかボイスでびっくりでした。ゲスト声優も山ちゃん、玄田などなど豪華なメンツがそろっております。個人的にはちょっとキャッツの出番が少なすぎたのはガックリでした。また、劇中において多々の著作物が出てきてはニヤリとさせてきます(モ○○ト、T○○○シ○○ズなど)。自分もシティーハンターの本編を通しで見るのは初めてでしたが、総評としてはアクションあり、ラブあり、サスペンスありのバラエティに富んだ面白い映画で作品をはじめてという方にも是非お勧めできるムービーでした。自分は20代ですが、幅広い世代が観に来ていて普段は過疎化している地元のシネコンの席がほぼ埋まっていました!是非、皆様ご覧になられてはいかがでしょうか?

ONE PIECE / ワンピース
10

漫画ONE PIECE毎回楽しみすぎる

おそらく日本に住んでいてONE PIECEを知らないっていう人はいないんじゃないかと思ってるんですけど、内容は知らないまでも聞いたことあるとかチョッパーは見たことあるって人はいますよね。
僕が小学生の頃に連載が始まってもう20年くらいになりますが、今でも物語は続いています。
もはや世界的に有名になってしまいましたが、連載当初の頃からの大ファンでして単行本の発売日が毎日楽しみで仕方ありません。
ジャンプで毎週読んでいたのですが、単行本で一気読みした方がボリュームがあり、読み応えあるので途中から単行本に移行しました。
主人公ルフィが海賊王を目指すストーリーでその過程で仲間が増えていきます。
登場人物が皆魅力的なんです。
敵キャラだったのが一時的に同盟を組んだり、味方だと思ってたらスパイだったり、でもそれが二重スパイだったり。
感動シーンや名シーンもたくさんあります。
仲間と一緒に切磋琢磨して物事を進めていくっていうのが素晴らしいなって思える素晴らしい漫画です。
努力の素晴らしさも学べます。
ストーリー自体も楽しいのでいくらでも読めるのですが、学べることも実はたくさんあるんですよね。
自信を持ってお勧めできる漫画です。
知ってるけど読んだことなかったり、見たことあるけどちゃんと読んだことなかったり、映画は見たことあるけどっていう人も漫画を見て欲しいです。
映画やアニメとはまた違って、漫画には漫画の楽しさがあります。
ONE PIECE好きの僕ですが漫画のONE PIECEが一番好きです。
これからも読み続けていくこと間違いないです。

ジュラシック・ワールド/炎の王国 / Jurassic World: Fallen Kingdom
8

タイトルなし

2015年に公開されたジュラシックワールドの続編で、2018年7月に公開されました。
物語は前作から3年後、遺伝子操作で蘇生した恐竜たちによるテーマパークが恐竜たちの暴走によって廃墟と化したものの、島の火山が噴火を始め島に残っていた恐竜たちは全滅の危機にさらされてしまう。
前作の主人公・オーウェンとクレア達は恐竜の救出に紛争するが、その背後では恐竜たちを利用した恐るべき陰謀が進んでいた…!

予告や当初の宣伝関係だと、火山からの恐竜救出がメインのような印象を持ってしまいがちでしたが、これらは言わば前半の山場にあたるシーンで、後半から屋敷の施設をメインにした逃亡劇という流れになったのはやや意表を突かれる形になりました。
ジュラシック~シリーズだと、大半が恐竜達の脅威から主要人物たちが如何にして窮地を脱するかが見どころになるのが多いのですが、本作はシリーズでは初めて恐竜を売買して利益を得ようよするなど、人間側の悪意が大きく描かれ恐竜がその被害者にされるという初の試みがなされていました。
故に如何にクローンといえども恐竜達にも生きる権利はあり、ラストで開放されるくだりは感動しますが、それに伴いアメリカ全土に恐竜が野生動物と同じように徘徊する事となりタイトルの「ジュラシック・ワールド」がこういう意味だったのかと痛感させられる結末となりました。
また、前作から人気が出たオーウェンと心を通わせるヴェロキ・ラプトルのブルーは本作から最早完全にワールドシリーズの主役になった形になり、また脱出劇でパキケファロサウルスがやたら大活躍したのも面白かった場面でした。

夏目友人帳 / Natsume's Book of Friends / 夏友帳
10

10年続く深夜アニメ

夏目友人帳は、LaLaという少女雑誌に掲載されている緑川ゆき先生の漫画作品です。アニメ化や小説化映画化などもされている人気長寿作品です。
主人公である男子高校生の夏目貴志と、その用心棒ニャンコ先生が出会う、妖怪や人間とのかかわり合いを描いた繊細な作品となっています。
連載は少女誌ですが、内容は老若男女へだてなく楽しめるゆったりした世界観になっています。夏目貴志は身寄りがなく現在は遠縁の藤原夫妻に居候していますが、藤原夫妻もほんわかとしていて、優しさに触れることのできる漫画だと思います。
アニメ化もされており、10年目となる今年は劇場版が制作されるなど、アニメも長く愛されています。
作画が崩壊することも無く、色づかいや挿入される音楽が非常にマッチしていて、深夜の枠以外でももっと放送されてほしいと思える作品です。
キャラクターも魅力的で、夏目貴志の周囲の人たちは優しく、時に悩みを抱える人間らしさがあります。登場する妖怪も、姿かたちが面白く可愛らしく見ていて飽きません。用心棒であるニャンコ先生は、見た目とは裏腹におじさんボイスで惹きつけられるし、大妖怪のくせして行動はほとんどネコというギャップが面白いです。
登場人物は多くはありませんが、登場妖怪がかなり多いです。多くの場合1話完結なので途中からでも十分楽しめますが、謎めいた祖母夏目レイコを追うというサブストーリーもあるので始めから読むほうが良いと思います。

OCTOPATH TRAVELER / オクトパストラベラー
7

自由度の高い冒険が楽しめる

2018年7月に発売されたスクウェア・エニックスとアクアイアによる正統派RPGソフトです。
内容はオルステラ大陸という世界を舞台に生まれも職業もバラバラな個性あふれる8人の主人公から一人を選んで各地を旅する流れになります。
表現は昔懐かしいドット絵の表現を用いていて、ストーリー的にも王道RPGという印象になっていますが、ただの懐古主義な作風にはなっておらず、ドット絵と最新ハードで描かれた背景という組み合わせが新鮮な印象を与えています。
また、8人の主人公を自由に選べるというシステムは「ロマンシングサガ」シリーズを彷彿とさせる形でかくいう私もサガシリーズのファンなので本作はサガファンにも楽しめそうな印象がありますが、各主人公はフィールドコマンドという特技をもっていて、これにより冒険を有利に進められる事が出来ますが、一部の主人公の持つフィールドコマンドを使うと町や村にいる一般の人々の詳細も判明し、また同様に一部の主人公のフィールドコマンドを使うと各これらの人々を仲間に加えて戦闘にも参加させたりもできるので、普通の町や村人達一人ひとりにも人生や特徴が与えられているのが驚きです。
各主人公のストーリー自体はそれほど長くありませんが、これらのサブキャラが絡むサブストーリーも充実していて、比較的自由度の高い冒険が楽しめる作品となっています。

スーパーマリオギャラクシー / Super Mario Galaxy
9

オバケマリオが斬新

このゲームは、2007年11月に発売されたWiiのソフトです。そのときの舞台が宇宙でした。宿敵クッパがピーチを連れ去り、助けようとするマリオは宇宙に放り出されてしまいました。その後、ヘブンズドアにたどり着いたマリオは星の子「ホワイトチコ」に導かれ「ロゼッタ」という宇宙の姫に出会います。ロゼッタの頼みで、「パワースター」を集めてほしいとお願いされたマリオはピーチの手掛かりを探しつつ宇宙を大冒険することになりました。

お馴染みの敵キャラはもちろん、今作オリジナルのキャラクターも非常に魅力的です。また、アイテムをとるといろんな姿に変身し、ステージを工夫しながら進むのも面白いです。特にテレサの姿になったオバケマリオが斬新だと思いました。

このソフトは、当時最先端ゲームWiiのソフトなので、高画質に感動した記憶があります。操作感覚はニンテンドー64やゲームキューブと同じ感じですが、Wiiリモコンとヌンチャク使って操作するので、やや難しくなっています。さらに、マリオのライフが3しかないので、いつもより難易度が高いです。
僕の場合、長時間続けると3D酔いすることがあるのでプレイ時間を決めてやっていました。短時間でもじっくりプレイできたので、おすすめのゲームです。

名探偵コナン ゼロの執行人 / Detective Conan: Zero The Enforcer
10

アクションとミステリーが融合した人気作

コナンの劇場版はクオリティーが高いものが多いですが、今作は特にアクションとミステリーの要素がバランスよく出来上がっていると思います。アクションは対人格闘は少ないけれど、安室透によるカーアクションの描写が凄まじいです。安室透が運転する車は実在するものですが、実際にエンジン音を録音したということもあって、よりリアルな感じが出ています。
後半の「はくちょう」を追いかけるカーアクションは、洋画のような迫力を味わうことができます。

ミステリーはまず犯人のミスリードが上手いです。私も真犯人とは別の人物を思い浮かべていてすっかり騙されてしまいました。トリックはIOT家電など今どきのテクノロジーが活かされていて、不正アクセス事件など実際にあった事件がヒントになっています。
ストーリーは、基本的に主人公のコナンは一人で事件や犯人に立ち向かうことが多いですが、今作は安室透と協力して解決に導いていきます。少年探偵団も、いつもは助けられるポジションなのが、ドローンを飛ばしてコナンの手助けをします。全体的に暗い印象があって小さいこどもは途中までは退屈になるだろうけれど、クライマックスの警視庁の屋上から始まる緊張感のあるアクションは食い入るように夢中になれると思います。

コードギアス 反逆のルルーシュ / Code Geass: Lelouch of the Rebellion
10

ラストが衝撃的な終わり方でした!

今まで私が見てきたアニメ作品の中で最も衝撃的な話でした。
主人公がギアスという力で世界を変えていく話ですが、内容も良く作られており、ただのロボットアニメかと思って見ていましたが、いつの間にかはまってしまった作品でした。
第一期と二期の構成で、一期で主人公が捕まった状態で終わってしまいましたが、二期では主人公の記憶がすっぽりと抜けた状態とゆうか、記憶が改ざんされた状態で始まり、主人公に妹がいたけれど弟という存在になっていて私も訳がわからないままストーリーが進んでいき、途中途中でああこういうことかと謎解きもきちんとあり、面白かったです。
ラストは主人公が死ぬという私たちを驚かせる終わり方をし、私はそれを見たときかなり泣きました。主人公の本当の想いと狙いがそこで明かされて、それを知ったとき心が張り裂けそうなくらいな思いになりました。今までのアニメでこんなに号泣したことはありませんが、この作品はそのぐらい感動的で衝撃的でした。
最後エピローグで主人公の共犯者だった人物が空に向かって主人公に語り掛けるシーンがありましたが、それを見て心のどこかで主人公は生きているんじゃないかと思っていましたが、そのまさかでなんとこの作品来年2月9日「コードギアス復活のルルーシュ」で映画公開が決定しました。映画公開決まってから楽しみで仕方ありません。ぜひおすすめしたい作品です!

Collar×Malice
10

今まででイチバン

Collar×Malice、通称『カラマリ』私が今までプレイしてきた乙女ゲームの中で、1番オススメなタイトルです。私は友達から進められてやり始めました。
主人公は新米警察官。新宿を舞台に繰り広げられる、サスペンス要素あり、恋愛要素ありの、作品です。この作品は、やりこみ要素もあります。攻略できるキャラクターは全部で5人。しかし、最初から誰でも攻略できるわけではないんです。誰か一人をクリアしないと攻略できないし、4人クリアしないと最後の1人が攻略できなかったり……。私が、好きなキャラクターは最後までクリアできないキャラだったので、とても頑張りました。
攻略するキャラクターによって、関わってくる人物も違うし、メインキャラで、森田成一さん、浪川大輔さん、木村良平さん、梶裕貴さん、斉藤壮馬さんという、今をときめく有名声優さんを使っていて豪華なのに、サブキャラで、江口拓也さん、前野智昭さん、小野友樹さんなどこちらも豪華なんです。なので、乙女ゲームで次に何をプレイしようか悩んでいる方がいるなら、是非この『カラマリ』をプレイし欲しいです。買って後悔することはないと思います。自信を持ってオススメできる作品ですので、少しでも気になる方はプレイしてみてください。

ちおちゃんの通学路
10

通学路限定シチュエーションなのにぶっ飛んでる

絵がかわいいからたまたま観たのですが大当たりでした。小学生時代から一緒に登校していた、ちお、まななという2人組の女子高生が、学校に登校するまでの出来事にほぼ限定されているシチュエーションの学園ものですが、回を追うごとにぶっ飛んでいくので毎回楽しみです。
ちおは洋ゲーオタクで毎日夜明けまでゲームをしているので寝坊がち、まななと合わせてスクールカースト中の下の地味な存在という設定はともかく、スクールカースト上位のイケてるクラスメイトとの自分に挨拶されたかわからない時に気まずくならない返しを必死で考える流れや、這い上がるために地味な友達を踏み台にして裏切ってキラキラ友達を選ぶ策略は学生生活あるある感を含んでいます。
途中からどんどん元暴走族の実はいいやつの勘違いキャラ、女子のお尻を揉みたがる女子先輩、変態ホームレスや浣腸してくる凄腕小学生などぶっ飛びキャラがどんどん登場して、主人公たちもなぜかゲームばりの身体能力を発揮するのが毎回設定が更新されて行ってウケます。無駄なエロ要素やベタなラブコメ要素がちらちら出てくるのですが、それがますますギャグ化しています。声優陣の大げさな演技、顔つきがコロコロ変わる作画など型破りで毎回楽しみです。

カービィボウル
10

クリアだけなら簡単、やりこみは手ごたえあり

かなり古いゲームですが、とても面白いです。
ゴルフとビリヤードを合体させたようなルールで、カービイをボールにしてゴールにいれるのを目的とします。1人プレイはショットの回数の少なさ、2人プレイはどちらが早くゴールできるかを競います。
1人プレイのステージは8まであり、ショット数に応じて、銅メダル、銀メダル、金メダルが得られます。すべてのステージでメダルをとると、エキストラステージが現れたり、音楽を聴けるようになるなどがあります。銅メダル、銀メダルあたりまではそこそこやりこめばとれるようになると思いますが、すべてのステージで金メダルをとるとなると、かなりのやりこみが必要となります。ちなみに、私が全てのステージで金メダルをとったのは、6歳の時に初プレイして、20歳の時にカービイボウル熱が再燃したときです。
また、王道なショットの仕方でなく型破りな進め方でとても少ない回数でゴールにインできるようにするとなると、かなりの練習が必要です。youtubeなどでものすごいショットをしている人を見ることがありますが、私はそこまでできませんでした。
また、データも他のスーパーファミコンのソフトに比べると強いと思います。15年プレイしてデータが消えたのは1度だけでした。