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kiichi841のレビュー・評価・感想

星降る夜になったら
10

願い事が導く悲しき物語

人間誰しもが抱く願い事。
叶ってほしい出来事、叶えたい夢。
そんな願い事を叶えることができると聞いたら誰もが喜ぶに違いない。
願い事した人物の感情が対価であるが。
補習をきっかけに出会った花菱准汰と渡良瀬佳乃は少しずつ距離を縮めていくが、徐々に佳乃は病に侵されていく…。
そんな佳乃を救うために准汰が下した行動は。
この作品で描かれているのは願い事に翻弄され続けた少年と少女の物語。
ある少年はある少女のために。
ある少女はある少女のために。
願い事をした。
誰もが幸せに成ればいいのに。
この物語にそんなハッピーエンドは存在しない。
ページをめくる度に悲しき結末に近づき、そして最後には呆然とする。
願い事によって運命をかき回されてしまった少年少女の悲しい物語がこの作品。
中でも佳乃の生い立ちは読めば読むほど辛くなるが、現実にはこのような虐待を受けている子供がいることを忘れてはならない。
そうやって輝かしい未来が虐待によって奪われることを。
そして願い事をした方々の末路。
「大切な人を救いたい」
そんな思いで必死に願い事をしたのになんで悲しみしか導かないのだろうか。
「キミの忘れかたを教えて」で知られるあまさきみりとが描いた単発作品。
ちなみにタイトルの元ネタはフジファブリックの名曲「星降る夜になったら」。
タイトルからは想像できないくらいほど忘れられない悲しい物語がここにある。

センセイ君主
10

登場人物が個性的で魅力的。

先生と生徒の恋愛物語です。よくあるストーリーと言えばそうなのですが、この漫画のハマってしまうポイントは、所々クスッと笑ってしまうような漫才的なボケとツッコミ。ヒロインの行き過ぎた明るい性格、それと真逆のクールな先生、個性的な友達など登場人物が個性あふれる人物ばかりでつい引き込まれてしまうところです。少女漫画が好きな私は他にも色々読むのですが、中には主役のヒーローとヒロイン、お互いくっつくことを前提でキャラクターのどこに惹かれたのか分からない漫画もありますが、この漫画は登場人物がそれぞれ好かれるポイントを持っていて、読んでいて私まで恋してしまいそうです。とにかくキャラクターがみんな素敵です!先生に好かれるためにあの手この手で立ち向かう主人公あゆはは、何度も降りかかる難題に全力で挑みます。そんなあゆはをついつい応援したくなります。そして、イケメンでクールな先生も、時々大人げなかったり、あゆはに振り回されたり。完璧すぎないところに好感を持ってしまいました。あとは絵も可愛いくて好きです。読む度に、ハッピーと勇気と根性を貰える漫画です。元気になりたい時、恋をしたい時、青春を思い出したい時、読むことをオススメします。

モンスターハンターシリーズ / モンハンシリーズ / Monster Hunter series
9

壮大なフィールドであらゆるモンスターと戦います

まずモンスターハンターというゲームがどのようなゲームなのかについて、少し説明したいと思います。モンスターハンターはカプコンから発売されているアクションゲームです。シリーズ化されており、2004年に一作目の「モンスターハンター」がPS2で発売されました。次にモンスターハンター2が発売されるのですが、この2から生まれた多くのシステムがこの後のモンスターハンターに受け継がれました。その中でも2018年にPS4発売された「モンスターハンターワールド」はグラフィック、ゲームシステムを一新した全く新しい次世代型のモンスターハンターといえます。今までは、フィールド内でのエリア移動が制限されることや、プレイヤーのモーションが制限されるなど、あまり自由度が高くなかったのですが、ワールドではエリア移動という概念がなく、フィールドすべてが移動できるようになりました。また、フィールド内の自然をギミックとして利用できるなど、自由度がかなり上がりました。モンスターハンターは、ゲーム初心者を寄せ付けない難易度の高いゲームと言われていますが、実のところあまり難しくありません。一つ一つ地道に装備をそろえながら、モンスターごとの行動パターンを覚えるなど段階を踏んで挑んでいけば、アクションが苦手なプレイヤーでも狩猟を楽しめます。それでも詰まってしまったときは仲間と一緒に共闘すれば大丈夫です。ぜひ、プレイしてみてください。

不思議のダンジョン2 風来のシレン / Mystery Dungeon: Shiren the Wanderer
8

シビアなダンジョン系ゲーム

難しくてやりがいのあるゲームはこの世にたくさん存在しますが、その中でも一際難易度とシビアさで長年愛されてきたゲームがあります。それがこの「風来のシレン」です。このゲームの基本構成はマップに出てくるモンスターを倒したり上手く逃げたりしてどんどん進んでいくダンジョン系のゲームです。簡単に言うとポケモン不思議のダンジョンとほぼ同じ構成です。
ではこの風来のシレンの何がそんなにシビアなのかというと、一度HPが0になりゲームオーバーになるとアイテム、レベルがリセットされさらに最初の町からやり直しになるのです。
しかもダンジョンのマップも入るたびに違うので毎回迷うことになります。序盤はいいのですが進めていくうちに迷っていると、どうしても倒せないから逃げないといけない敵に遭遇したり、強力なモンスターに囲まれたりするリスクがかなり高くなってしまいます。(これが実際表ストーリーのラスボスより強いんじゃないかと思えるようなモンスターも道中に普通にいる)
この難しさと頭をかなり使うゲーム性が長年何シリーズも出してきた風来のシレンの魅力で、クリアしたときに達成感のあるゲームを求めている方にはもってこいの作品だと思っています。