圭之介@keinosuke_333

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圭之介

アニメ・ゲームを中心としたサブカルチャーが趣味のMr.オタクでございます。

圭之介のレビュー・評価・感想 (2/2)

麗しのサブリナ
10

女性の憧れ

大富豪ララビー財閥のお付きの運転手の娘であるサブリナ(オードリー・ヘップバーン)は大富豪のお坊ちゃまデイヴィッド(ウィリアム・ホールデン)に恋をするが、見向きもしてもらえない。サブリナは父親の勧めもあり、パリの料理学校へと留学する。おしゃれな街パリにいったサブリナは料理だけならず、教養、立ち振る舞い、メイク、ファッションを洗練させて帰ってくる。デイヴィッドはそんなサブリナを見直し惚れ直すが、デイヴィッドの怪我のアクシデントから兄のライナス(ハンフリー・ボガード)がデートの相手をすることに。最初は仕方なく弟のデイヴィッドの代わりにサブリナとデートをするライナスだったが、いつしかサブリナのことを好きになってしまう。
BGMがとても素晴らしいのと、登場人物達の豪勢なパーティー衣装は、おしゃれの教科書としても使える。また、キャスト陣が豪華なのも見物。
一介の運転手の芋くさい娘がパリ仕込みのとびっきりのおしゃれな女性になって成長する姿は、思わず観ているものを魅了する。その大変身の様子は女性なら誰もの憧れそのもの。見れば見返すほど、味のある作品。コメディ要素があるので気構えずにみることができる。

鋼の錬金術師 / ハガレン / Fullmetal Alchemist
8

王道少年漫画のダークファンタジー

アニメ「鋼の錬金術師」には2種類のバージョンある。
1つは原作をかなりアレンジ…というか変えすぎてほぼオリジナル作品レベルの第一期。
もう1つは第一期を受けて作られた原作準拠の第二期。このレビューでは第二期の方をとりあげる。

「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST」は、その名の通り、右腕と左足に鋼の義肢「機械鎧(オートメイル)」を装着した国家錬金術師の兄「エドワード・エルリック」と、その弟「アルフォンス・エルリック」の兄弟が、錬金術の力を増幅させるという「賢者の石」を求めて旅をするダーク・ファンタジーだ。

ダーク・ファンタジーとは言うものの、登場人物の精神性はかなり前向きだ。彼らはそれぞれに「罪」を背負っている。
主人公たちは自分の母親を錬成しようとして失敗し、代償に手足や肉体を失った。
ある者は、自分の子供を錬成しようとして、やはり失敗した。
ある者は、過去の戦役で沢山の異民族を殺害した。
ある者は、軍の言われるがまま、非道な人体実験を繰り返した。

彼らには数々の悲劇が襲い掛かり、時には打ちのめされ、絶望に飲み込まれそうになるが、それでも自分たちの「罪」に向き合い、懸命に前を向いて歩く。その前向きさは、王道の少年漫画を彷彿とさせる。

彼らの前向きさに、見ているこちらも救われる気持ちになる。だから私は第二期、ひいては原作の「鋼の錬金術師」が大好きだ。
アニメとしての純粋な出来もかなり良い。作画も全体的に質が高く、5クールという長さながらクオリティを維持し続けているのが素晴らしい。
まだ見たことのない人にはかなりおススメできるアニメだ。

空想委員会
8

恋愛下手の作り方

いつの時代も流行るインディーズの風刺や、辛辣でチクリとくる歌を歌うミュージシャンは沢山います。けれど、作品だったり、その時の私生活で大きくぶれる。版元の意向でなんてことありますよね。そんな中で、フラれたり、捨てられたり、ひねくれた片思いだったり。クラスで陰キャポジションや、背景のキャラなんじゃ?みたいな青春や恋愛を送ったことのある砂を噛むような恋模様。中身は辛辣で、いつだって未練たらたら、裏切られた気分でいっぱい。悪いのは自分のせいじゃない。言い訳だけが当たり前のように増えて、さらに惨めになっている自覚はあるけど認められない。
そんな、「ああ。あるある」と苦笑と気恥ずかしさ、甘酸っぱさを思い出す曲を、柔らかで爽やかな歌唱力で歌っているバンドです。

個人的には10点満点!!出かけるときや、日常生活、作業時間、流して口ずさむくらい大好きですが。
まぁ、陰キャといったのは過言ではなく。捻くれ僻みを上手く歌いすぎているため。いわゆる充実してるリア充や、ポジティブな愛を歌う曲を好きな人には受けないんです。

残念ながら、実際友人に勧めて手放しに全員いいね!!といってくれるミュージシャンではないです。自分の中に腹黒いところがある人や、悔しい恋をした事のある人は、感情を振り回されずにはいられないかも?

LoVendoЯ
10

田中れいなの到達点。

LoVendoЯは元『モーニング娘。』の田中れいなが中心になったバンドです。私が好きな曲は『ホントノキモチ』。これはアイドルとして全力全開で突き進むのではなく、少し余裕を持ちながら、自分の本当の気持ちを探しているという歌です。

自分のやりたいこと。それを10代で見つけて、一時代を築いた田中れいな。その彼女が『モーニング娘。』を卒業し、これからの活動をバンド活動に決める。

バリバリに売れる路線を目指すのかと思いきや、LoVendoЯの活動は最大限の努力をしているという感じではありません。お客さんも常に満員でもないですし、告知やプロモーションもバンバン行うわけでもない。
どこか力の抜けた感覚で行われているこのバンド活動。それがホントノキモチの歌詞としっくりくるんです。

筆者も田中れいなと同じ世代なのですが、30前というもので、なにかひとつ手ごたえを感じた物事があったりして、その中でこれからを考えると、ホントノキモチの歌詞のような、一歩引いた立場でのいろんな可能性を探すということになってくるのだと思います。
同じ年代の人達ならこのホントノキモチの歌詞がわかる人も多いと思います。田中れいなのひとつの到達点と呼べるようなバンド活動だと思います。

これから私達はまたギアを入れる時が来るでしょう。そのために今、ホントノキモチを探らなくてはいけない、ポジティブな力の抜けかただと思います。

キラキラ☆プリキュアアラモード / プリアラ / Kirakira PreCure a la Mode
8

今作品はスイーツとアニマル!

シリーズ毎に視聴を楽しみにしています。
今作品はプリキュアとスイーツとアニマルがコラボレーション。
このスイーツ&アニマルという基本設定に、従来の戦闘シーンとはまた違った戦い方や、実写スイーツの投入などの作画構成に思い切りの良さを感じました。
あえてシリーズ伝統の肉弾戦に頼らないバトルシーンに当初は物足りなさを感じましたが、回を重ねるにつれすっかりハマってしまいました。
また、プリキュアといえばEDのダンスですが、今回も中毒性がありオススメの一曲!
プリキュアの固定観念を一度外して、違った物を生み出してみようという野心も感じられた今作品。
次回作も楽しみです!