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jinn_69

jinn_69のレビュー・評価・感想

遠回り~それでも好きになっていいですか?~
10

ムズキュンの恋!イケメン会社員と男性恐怖症&記憶喪失の内気なOL女子が遠回りの恋愛へ。 奇跡の純愛ストーリー。

謎の交通事故後に、一時的な記憶喪失となった主人公の椎名優羽。そんな彼女が病院のベット上で意識を回復させるところから物語はその幕を開く。

病室で優羽の両親から「彼氏」と呼ばれる、司の暖かく献身的な介護により、次第に互いの距離が深まっていく…はずだった。数日後に見舞いに来た、優羽の同僚であり友人の瑞稀の口から、実は優羽は過去のストーカー事件で男性恐怖症に陥っていたことが明かされる。さらに傍にいた司にまでストーカーの疑いを掛けられてしまうのだった。
気が付くとすでに恋していた優羽は悲しい出来事に衝撃を受け、さらに彼と連絡が取れなくなってしまったために会えない悲しい気持ちも強く、どうすべきか葛藤するシーンでは思わず涙腺崩壊してしまう。

始めはミステリーのような展開だったものが、読み解いていくうちに司視点の過去、「春子」の優羽視点の過去に遡り、過去の出会いから司との接点を紐解いて読み進めるうちに泥沼の様に没入させられていく。
「遠回り」の表題通り、初期の段階で春子との出会いを果たすも「男性恐怖症」の壁から容易に接近できない司。声もかけたくても掛けられない。手を伸ばせばそこに居るのにそれすら許されないもどかしい想い。司と優羽の叶わぬ恋に読者も悶々とさせられ、まさしく某ドラマのようなムズキュンの恋模様が展開される。

また、司と優羽の周囲の人物達はどれも個性的な面々ばかりだ。進展したり、時には絶望的な状況に追い込まれたり…。
会えそうで会えない、結ばれそうで結ばれない結果に、読み進める手がどうにも止まらない。
ついに30話で堂々完結!結末は貴方自身の目で確かめて欲しい。

竜とそばかすの姫
8

映画「竜とそばかすの姫」の紹介

細田守監督の作品は海外でも絶大な人気を誇っており、この「竜とそばかすの姫」は特に評価の高い作品です。
この映画をスクリーンで見た時は完成度の高い音響と映像に心を奪われ、自分もUの世界に迷いこんだかのような心地よい浮遊感を覚えました。
舞台は高知県であるということから高知の名所やゆったりとした自然の描写がとても美しく、それと対比するバーチャル世界の近代的な世界観、そして壮大な音楽がこの映画が評価される最大の要因です。
私がこの映画で最も心を奪われたのはベルの歌声です。
元々気になっていたアーティストである中村佳穂さんが主人公すずを演じるということで注目していたのですが、その歌声は想像を遥かに上回るものがありました。
声量も申し分なく透き通るような歌声が心地よく、映像の美しさも相まって釘付けになってしまいました。
作中では正体のわからない竜を探し出すすずの芯の強さに惹かれます。過去の悲しい出来事から歌うことができなくなってしまい、塞ぎこんでいたすずがUの世界でベルとして歌を歌うことにより成長していく姿に目が離せませんでした。
ネットの世界でアバターを使い、もう一人の自分を生きるという点ではサマーウォーズを思い出させる演出があります。しかしストーリーとしてはサマーウォーズは一人の敵を大勢で倒す、竜とそばかすの姫では一人の敵を大勢から守ると言った展開であり、前作とはまた違った魅力を感じます。

進撃の巨人 / Attack on Titan
10

最高!!!

友達に勧められて読み始めました。読む前のイメージは、ただ、巨大な人が暴れるだけだと思っていましたが、それだけではなく、すごく興味深い作品でした。壁の中で暮らしていた人々。ある日突然、壁が巨人により壊され、蹂躙されてしまいます。主人公『エレン』の母もその犠牲者の中の一人で、それを目の当たりにしたエレンは、巨人に深い憎しみの感情を抱き、訓練していきました。私は、そのシーンがとても印象に残っており、胸が締め付けられるような気持ちになりました。もし、私がエレンの立場ならどう行動するかなど、自分と主人公を重ね合わせてみたりもしました。また、第二、第三シーズンくらいからは、敵は本当に巨人なのかどうか、と考えさせられます。そして、ファイナルシーズンからは、壁の外の世界を知ります。世界の人々は、エレン達が住んでいた島の人々のことを悪魔だと言い聞かせられ育てられていたのです。平和とは何か。どうなれば人々は戦争をなくし、差別のない世の中になるのか、すごく考えさせられる作品になっていると思います。最後にどういう結末になるのかも見所です。

クロノ・トリガー / Chrono Trigger
8

スーパーファミコンの名作RPG

1995年にスクウェア(現スクウェア・エニックス)から発売されたスーパーファミコンのRPGゲームです。
ストーリーの舞台がよくある「過去・現代・未来」だけでなく「原始・古代・中世・現代・世界崩壊・未来・黒の夢・時の果て」と広がっていて、独特で壮大な設定になっています。
「現代」に生きる主人公クロノが王国の千年祭を楽しむ街で少女のマールと出会い、物語は始まります。
二人は出会い頭にぶつかってしまい、その瞬間に鐘が鳴り響くというロマンティックな出会いです。後のストーリーで主人公クロノは王国裁判にかけられてしまうのですが、このマールとのぶつかり方で有罪無罪が分かれたりするなど、細かな設定がされています。
マールと共に幼馴染の発明家ルッカを訪ね、偶然の事故からマールが行方不明に…そこから物語は大きく動き、現代から中世や未来を駆け巡り、その中で世界の終わりを目にしてしまいます。
必ず訪れてしまう「世界崩壊」を食い止めるため、クロノと仲間達の時空を超えた冒険と戦いが描かれた作品です。

物語構成も壮大で素晴らしいですが、RPG好きには音楽も重要です。このクロノトリガーの音楽がまた素晴らしいです。FFシリーズで有名な植松信夫さんが携わっています。フィールド曲の1つ「風の憧憬」は人気が高く、歌手の清水翔太さんがサンプリングし「風のように」という歌曲を制作したことでも有名です。
システムはFFシリーズと似通ったところも多くありますが、主な特徴としてはキャラクターの属性(火・水・天・冥)により技や武器が変わること、シンプルで分かりやすいシームレスバトルになっていることがあります。技の組み合わせについてもキャラやキャラの装備している武器で変わってくるという細かい設定が施されています。
物語設定やキャラクター、音楽等、どれをとってもスーパーファミコンのRPGの中でトップレベルです。
PS版やDS版などでも発売されており、アニメーションが追加されたりイベントが追加されるなど、一度プレーしたことのある人もまた楽しめる人気作品です。世代で言えば30代が食い付く事間違いなしの作品です。