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j_saitouのレビュー・評価・感想

キラッとプリ☆チャン
9

変身願望と肯定感を満たしてくれる世界

インターネットが身近になりいわゆる動画配信とそれを行う配信者自身が注目を集めるようになって、子ども達の憧れの対象として上位に付くのも珍しく無くなりました。そういった状況を素早く取り入れたアニメが「キラっと☆プリチャン」です。女児向けリズムゲームから発展した「プリティーリズム」・「プリパラ」に連なる第3のシリーズで、それまでのファッションアイテムを集めて組み合わせる「コーデチェンジ」などは継承しつつも、「ネット配信」をストーリーの中心に置くことで主人公やライバルたちの行動原理がより明確になり没入しやすくなっています。初めはただの一視聴者として配信を愉しむだけの桃山みらいと同じく視聴者の親友・萌黄えもは、同級生で超人気プリチャンアイドルの一人、赤城あんなとひょんなことから口論になり勢いで配信デビュー!様々な体験を「やってみた」と称して多くの「いいね」をゲットし一躍有名プリチャンアイドルとして注目を集めていきます。第1シーズンでは伝説的プリチャンアイドルとしてみらい達が憧れる存在、白鳥アンジュの引退を懸けた対決があり、第2シーズンではモニターからも飛び出すヴァーチャルプリチャンアイドル・だいあとその本体、マスターとも言うべき虹ノ先だいあがみらいと個人的に仲良くなる為に企画した「ジュエルオーディション」から始まるヴァーチャルだいあの自我の暴走と巻き起こるプリチャン存亡の危機が。そして最終シーズンではプリチャンランドとしてリニューアルオープンした空間で始まるアイドルとマスコットとの深い絆をキーに、原初のマスコット・ルルナが企てる「正しいアイドル」とは、「正しいマスコット」とは、そして「正しい配信」とは…を問うストーリーになっています。

アラジン(1992年の映画) / Aladdin
8

最高のジャスミンをありがとうございました!

アニメーションの「アラジン」を何回も観ています。
子供の頃から大好きな作品で、今回の実写版も観に行かないという選択肢はありませんでした。
今回の実写版「アラジン」は娘達とまず映画館で観ました。
大筋のストーリー展開はアニメ版に添っているので、
(知っている話だし、娘達途中で飽きちゃうかな?)
と思っていましたが、そんな心配は全くなく…
スケールが大きく、テンポが良いこの作品にエンドロールまで夢中になって観ていました。

作中で流れる曲は名曲ばかりでどの曲も心に残りますが、
なかでもナオミ・スコットが演じるジャスミンの「スピーチレス~心の声」がとても素敵でした!
「どんな権力も、心までは支配できない」とこの曲を力強く歌い上げるシーンは、この作品1番の名場面だと思います。
これまでの実写映画で「美女と野獣」のベル、「魔法にかけられて」のジゼルと、娘達にとって憧れのプリンセスはたくさん出てきましたが、
今回のジャスミンは娘達のみならず、大人の私も憧れてしまうような素敵な女性でした。
しばらくジャスミングッズを買いあさってしまいそうな勢いです。
映画館では娘達も一緒だったことから「吹替版」で映画を楽しみました。
その後MovieNEXで「字幕版」も観ましたが、ジャスミンに関しては「吹替版」「字幕版」どちらも最高でした!
1人でも、家族でも、カップルでも、ディズニーファンでも、ディズニーファンじゃなくても、ぜひ観てほしい作品です!

GO
9

窪塚洋介好きにもおすすめ。

原作の方は観たことがない。窪塚洋介の代表作なのだろうか。有名作品はIWGPだと思うが、その中でも人気キャラクターのキング。この作品はIWGPのキングの姿も垣間見れた。その上、テンポ、内容もよかったと思う。主な話は在日韓国人の話。差別の残酷さ、死や別れに直面する主人公がそれらを乗り越えていく。主人公の成長が描かれている。自分はお父さんが好きだった。とりあえずぼこぼこに殴るシーンばっかだったけど(笑)。理不尽に、理由がない暴力はなかったから、痛そうだったけど観ていられた。シーンの移り変わりが絶妙だった。フィルムの感じも一昔前の映像っていう感じがしていて、自分好みだった。最近、1990年代から2000年頭の画風が流行ってるし、今どきの人も見やすいんじゃないかと思った。名前、呼び方に固執しない、いやするべきではない。在日韓国人である前に自分という存在は唯一無二の存在であって誰にも縛られずに、強く生きていこうという姿勢がとてもかっこよかった。着飾って生きてることが多い現代社会の中で本当の自分自身を見つめ直すきっかけになった。まあなんといっても窪塚洋介がとりあえずかっこよかった。ピンポンもみてみたいなあ。。。

親愛なる僕に殺意を込めて
9

心からおすすめします

この漫画は連続殺人事件の犯人である父をもつ主人公の話である。父は主人公が幼いころ事件を起こし、その後自殺した。普段は優しい父で事件を起こすような人ではなかった。自殺した日は息子の誕生日であり、プレゼントまで用意していた。優しい父の姿を見ていた八野衣エイジ(主人公)だけは、父が犯人であることを否定し続けていた。
そんなある日、八野衣エイジは真犯人がいると考え行動に移す。表で動くのは危険なため、自らの意思で新たな人格を生み出した。それが浦安エイジである。昼間は浦安エイジが活動し、夜は八野衣エイジが事件のことを探っていく。その中で、SKLLという闇組織が何かを握っていると掴んだエイジは、自らその組織に入るのだった…。
八野衣エイジは事件の真相を知るためならいろんな人を利用し、次々に行動を起こしていく。そんな中、連続殺人事件を再現したような事件が起きた。その犯人が自分が追っている犯人だと思い、その事件を調べていく。その中で新たな情報や事実を知っていくことになる。果たしてエイジは事件の真相にたどり着き、真犯人を突き止めることができるのか。
登場人物それぞれに独特の個性があり、一話一話わくわくしながら読むことができる漫画である。よかったらぜひ読んでみてほしい。

ソードアート・オンライン / Sword Art Online / SAO
10

バトルシーンがかっこいい

原作は川原礫先生のライトノベル。公式の略称はSAO。
1期前半はアインクラッド編。
舞台設定は2022年のVRMMORPGの世界。
1000人のユーザーがゲーム世界に閉じ込められてしまう。
ログアウトする方法はSAOのゲームの最終ボスを倒す以外になく、ゲーム中HPが0になったら現実世界の自分も死んでしまう。ゲームであってゲームでない、デスゲームが舞台のアニメ。

設定がシンプルで分かりやすい。
デスゲームなので主人公のキリトが葛藤しながらもさまざまなプレーヤーと協力し助け合いながら必死にゲームクリアを目指すのは見ていてハラハラドキドキする。

ゲーム世界が舞台なだけに、ボスとのバトルシーンは見ごたえがあってかっこいい。
ボス戦は何回かあるがどれもハラハラさせられた。
ヒロインのアスナも可愛いし、登場するキャラクターが全員魅力的。
ラスボスは予想外の人物が登場する。

バトル、恋愛、ヒューマンドラマ、シリアス、コメディを含んだ内容になっていてとても面白い。

後半はフェアリィ・ダンス編
舞台はアインクラッド編から2か月後のVRMMORPGアルヴヘイム・オンラインの世界。

SAOを見事にクリアに導いたキリトは現実世界に帰還するが、ヒロインアスナを含む300人が帰還していない。ひょんなことからアスナがVRMMORPGアルヴヘイム・オンラインの世界に囚われていると知ったキリトはアスナを助けるためにゲームにログインして奔走する。

今回の舞台アルヴヘイム・オンラインはSAOと違いデスゲームではない。
ゲーム設定もプレイヤーが妖精で空を飛べたり、魔法を使えたりファンタジー色が強い。
新ヒロインのリーファが登場してキリトをサポートしてくれる。

フェアリィ・ダンス編はただキリトがアスナを救出するためにめちゃくちゃ頑張る話。
アスナと再会シーンは感慨深いがフェアリィ・ダンス編のボス的位置のオベイロンが気持ち悪い。

SAOはバトルアニメが好きな人、恋愛要素が欲しい人は楽しめる。

テニスの王子様 / テニプリ / The Prince of Tennis / 新テニスの王子様
10

自分の中の王子様を見つけることができます

主人公である越前リョーマの通う青春学園が様々な学校と勝負して強くなる話です。
主人公の学校だけでなく、他校の生徒も一度対戦をした後は顔馴染みになるくらい出演回数が多くなり、自分の中の王子様を見つけることができます。一度対戦した後、違う大会で違う組み合わせで戦うこともあり、違った見方もでき面白いです。また、技の名前が沢山あり、だいたい1人1つ特技を持っていて、必殺技を持っています。自分の王子様の技を真似したくなったり、その決め技がいつ出るのか、次に対戦する時にはグレードアップしていることもあり見応えがあります。
テニスの王子様というタイトルですが、テニスをしていない人でも物語にじっくり入り込むことができます。なぜならほとんどテニスではないからです。ネットの上をボールが転がったり、ラケットを二回転使ったり、人が客席に吹っ飛ぶこともあります。試合展開が分かりやすく面白いので、誰でも入りこむことができると思います。
また漫画からアニメになり、ゲームになり、ゲームの中には恋愛ゲームも出ていて自分の好きな王子様と恋をすることができます。まさにテニスの王子様です。個性ある学校の選手の中から自分の王子様を決めるのもとても楽しいし、自分の王子様ができるとその登場を待ちわびるようになります。テニスが分からなくても自分の王子様を見つけることができる作品です。

TRICERATOPS
9

衝撃でした。

私自身元々音楽を趣味で嗜んでいた事もあり邦楽、洋楽問わずジャンルも問わず色々聞いていた方ではあります。特にプレイヤ―ととして、ロック系を好んで聞いておりました。TRICERATOPSさんはファーストアルバムを元々購入していたのですが、私の経験値が足らずというか…流し聞きで終わっておりました。その後プレイヤーとしての幅を広げ、ファンク、ジャズ、フュージョンなど俗に言うオシャレサウンドも嗜み…ある日部屋の掃除でCDの整理をしていた折にふと「TRICERATOPS」のアルバムを発見!「掃除がてらに流すか…」と音楽を鳴らした瞬間に体に衝撃が走りました。
サウンドは粗削りで演奏もとても「上手い」とは言えないのですが…兎に角「和田唱の歌詞の世界感に圧倒」されました。年頃の男の子の恋心を甘く、切なく表現しあの頃の自分の気持ちを代弁しているかの様。全身にズバッときました。まさに歌詞で歌を奏でる邦楽ROCK!でした。それからはもう簡単(笑)全てのアルバムを買い集め、ライブにも参加してしまうまでになってしまいました。どうやら女性のファンが多いらしいですが、私としましては「是非おっさんに聴いてほしいBAND日本一」に輝いております。リズム隊の林さん佳史さんのグルーブも圧巻です。往年のファンクグルーヴを体験している様です。おっさん共に是非ビールでも飲みながらライブに参加していただきたいです。あえての9点は「今後さらにかっこよくなるTRICERATOPSに期待して」の個人的期待値になります。

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 / 俺ガイル / My Teen Romantic Comedy SNAFU
8

残念系ぼっち

黒髪ロングの美少女である雪ノ下雪乃が所属する奉仕部に入ることになった比企谷八幡。のちに由比ヶ浜も参加し基本的には3人で活動していくことになる。
この作品の面白いところは、比企ヶ谷と雪ノ下雪乃の掛け合いだと思う。斜め下すぎる解決方法を思いつく比企ヶ谷に対し、冷静でだいぶ辛辣なツッコミをする雪ノ下。そしてこの2人の仲介役になるのが由比ヶ浜だ。人と打ち解けるのに時間がかかる雪ノ下雪乃には、きつい性格ゆえに人があまり周りに集まらない。きつい性格ではあるが、傷つきやすくもろい。そんなところが魅力の雪ノ下とは対照的に由比ヶ浜は社交的な性格である。人に対して分け隔てなく接することができるゆえに雪ノ下とも話すことができる彼女だが、人に合わせやすく、流されやすい。この性格から一悶着あるのだが、それでも周りと関係を壊すことなくやっていける能力がコミュニケーションの高さをうかがわせる。主人公である比企ヶ谷八幡は斜め下という言葉がぴったりなほど性格が捻じ曲がっている。それでも、自分を蹴落としてでも奉仕部に来る依頼を遂行しようとする姿が痛々しく、なぜか切ない。このような3人の日常が見られるのがこのやはり俺の青春ラブコメは間違っているという作品である。

けいおん! / K-ON! / けいおん!! / K-ON!!
9

軽音楽部女子達の日常系アニメ

主人公の平沢唯が高校に入学して部活見学に行くのですが、軽音楽部の面々に誘われ入部することから始まる日常系アニメです。
まず部員5人の絡みがすごくほのぼのしていて見ていてとても癒されます。しかし、やる時はやる彼女達なので学園祭などで演奏するシーンは名曲揃いでとてもギャップが良いです。私がイチオシの曲が「ふわふわ時間」「U&I」「天使にふれたよ!」です。特にU&Iは自分の妹への感謝の気持ちを綴った歌で聴いていてとても感動します。
このアニメの自分のイチオシの場面が最終回のラストシーンです。最後の部活で一人だけ残されてしまう後輩部員に一曲贈ることにするのですが、それが先述した「天使にふれたよ!」です。この曲は後輩部員への感謝や愛しさを歌った曲なのですが、泣きながら聞いている後輩部員を見て私もホロリときてしまいました。
1期に関してはほのぼの日常がメイン、2期の後半からは卒業という別れを意識させて泣かせにくるこの構成は素晴らしいの一言です。このアニメからは楽曲も沢山出ていてアニメファンでなくとも好きになれる曲があると思うのでぜひチェックして頂きたいです。そして少しでもこのアニメに興味を持ったら是非視聴して頂きたいです。

鼻下長紳士回顧録
10

エロチシズムにあふれた世界観、安野モヨコさんの描く美しい夜の街で働く女性達がとても美しい

20世紀が始まった頃のパリの娼館を舞台に繰り広げられる、娼婦とその客の人間模様、欲望、愛の表現が赤裸々に描かれている物語。エロチシズムにあふれた世界観、安野モヨコさんの描く美しい夜の街で働く女性達がとても美しいです。
主人公のコレットは、その昔田舎からパリに出てきた何もわからない娘だった頃にレオンという伊達男に出会い、人生が変わっていきます。画家をしているレオンは、コレット以外の女と会うため、コレットにお金を錆びるようになり、コレットは針仕事よりも給料の良い娼婦の仕事に身を転じます。コレットの働く娼館は変態的趣向性癖を持つ紳士達が集まる場所。赤ちゃんになりきる紳士、小鳥になりきり娼婦達に追いかけられる老紳士など、沢山の鼻下長紳士が毎日娼館を訪れコレット達を求める。コレットは稼いだお金のほとんどをレオンに渡す。ヒモの生活を送るレオンは高級娼婦のナナの家に出入りをする。ナナはお金持ちの紳士を捕まえて紳士がお金の無くなるとたちまち他の紳士に乗り換える。男を弄ぶナナはとても美しくまた恐ろしく魅力的に描かれている。コレットは日本人の小説家の客と出会い、あるノートをもらい娼館の日常を綴った小説を書くようになる。出口の見えない日々をコレットがどう生きていくのか、レオンとの関係はどうなるのか、今後の展開が気になります。

back number / バックナンバー
8

buck numberの魅力と弱点についての考察。

つい最近になって聴き始めました。友達に何度も勧められていましたが、イマイチ魅力を感じなかったというか、ほとんどスピッツやミスチルばかりを聴いていたので。小林武史がプロデュースをするようになったというのを知ってちょっとずつ気になってきまして。昨年末にドラマ『大恋愛』の主題歌『オールドファッション』で完全にハマりました。悪く言うと歌詞がだいぶ女々しい印象が強いですが、センチメンタルで繊細な心情の描写はかなりストレートで鋭いと思いました。
ベスト盤『アンコール』も購入して毎日のように聴いています。友人の女性が『チェックのワンピース』をギターの弾き語りをしているのを聴いて、とても気に入りました。
メロディー的な面ではドラマチックで劇的な演出が多いですね。その辺は若干ミスチルにも似ているかもしれません。けど、やっぱり小林武史の影響は予想以上に大きいと思います。アンコールや過去のアルバムを聴いていると、曲によって完成度にだいぶバラつきがあると感じています。食わず嫌いだった部分も勿論ありますが、僕はいまのバックナンバーが一番好きです。ただ、カラオケで他人が熱唱しているのを聴くと、妙に興ざめしてしまう自分がいるのも確かですね。

リアルアカウント
9

ハラハラドキドキの読めない展開が魅力

スマホやネットを題材とした、デスゲームものの漫画です。
第一部は柏木アタルという少年が、第二部からは向井ユウマというが主人公になる事で目線が途中から変わる漫画です。漫画では、既読スルーや歩きスマホ、ネット犯罪などのネタが扱われていて、情報社会が抱える問題がふんだんに盛り込まれています。
ジャンルがデスゲームなので、読み進めていくとたくさんの犠牲が出てきます。なので、慣れてない人には少し刺激の強い作品かもしれません。しかし、リアルアカウントはデスゲーム好きにはたまらない作品になっています。次々と行われるゲームの中で、主人公達がアイデアを駆使して乗り越えていく様が痛快であり、登場人物達の機転や行動に毎回うならされます。
先の読めない展開ばかりですが、読者が内容に付いていけないという事はないです。取り扱われるネタは、身近な題材であるスマホやネットに関係する事が多く、難解な専門用語などは出てきません。そして、ストーリーばかりではなく、キャラクターも魅力的です。出てくる人物の一人一人が個性的で、目が離せなくなります。主人公をとりまく身辺事情や、ヒロインや仲間の家庭環境や成長なども含めて、面白い話です。特に第二部からの主人公である向井ユウマの精神的成長や、仲間との絆は、呼んでいて胸が熱くなります。

きかんしゃトーマス 伝説の英雄
10

トーマスたちのチームワークとヒロとの友情に感動

トーマスとスペンサーが競争中にブレーキが壊れ、トーマスが使われなくなった線路に迷い込み、ボロボロの機関車「ヒロ」に出会うことから物語が始まります。トーマスはヒロを助けてあげたいと思い、トップハム・ハット卿に話して修理してもらおうとしますが、ヒロは壊れた機関車はスクラップにされてしまうから、トップハム・ハット卿には内緒にしてくれと言われます。そのためトーマスはハット卿には内緒で直し、役に立つ機関車に戻してからヒロをハット卿に話すことにします。そのため、内緒で修理するために奔走するのですが、1人ではできず、機関庫やソドー整備工場の仲間たちにすべてを話し、協力してヒロを修理します。しかし、その動きを見張るスペンサー……この話ではスペンサーが悪役ポジションです。ただ、スペンサーの行動がいろいろ裏目に出て、彼自身が自爆するので、そこまでねちっこい悪役ではないと思います。結末はトーマスとヒロとスペンサーとで仕事をこなし、スペンサーが彼らを馬鹿にしたことを謝ります。ヒロを思う仲間たち、トーマスの優しさなど、見どころがいっぱいです。トーマスを見張っていて仕事をすっぽかすスペンサーも面白いです。そして、日本生まれの機関車ヒロがとてもかっこいいです。

リアル・クローズ
7

ザ・仕事愛の作り方

百貨店のふとん売り場で日々なんとなく生きていた普通のOL絹恵が、最先端の流行服のバイヤーとして成功するまでのサクセスストーリー。
女性の仕事観と結婚観をリアルに描いており、共感が持てる。職場で出会う、個性的な田淵や二コラたちとともに百貨店のバイヤーとして挫折を味わいながら仕事にもがく姿は、仕事をしているすべての人間の心に刺さる。

個性的なキャラクターの中でも特筆すべきは、絹恵を厳しくも支え、キャリアアップの引き立て役となる神保美姫である。彼女の仕事に対する厳しさの中には、若かりし頃の苦労がうかがえ、絹恵の悩みにヒントを与えてくれる存在である。
女性の非正規・正規社員格差や、百貨店という大きな組織で働くことと、フリーランスで働くことの違い。ファストファッションの台頭と百貨店の存在意義、LBGTの問題など、現在の日本経済で生じている問題にも作品の中ではリアルに描かれている。これらの問題を絹恵は体感し、乗り切っていく姿を通して、絶対的な価値観はこの世にないのだ、と再認識させられる。
この時代だからこそ生まれる理不尽の中にあるすばらしさ、仕事の喜びを再確認できる素晴らしい作品。仕事疲れで自分を見失ったときに読みたい作品。

異世界食堂 / Restaurant to Another World
7

とにかく腹が減る!

異世界という名前がタイトルに含まれているので、最初は冒険者がヘマをするところから話が始まるのかと思いきや、そうではありません。とある食堂の物語です。

その食堂は時間によってドアの先が人間の世界から異世界に変わります。どちらの世界でも作る料理は同じですが、どちらかというと店主さんは異世界のモンスターや人間に料理を振舞うのを楽しみにしているような気がします。
注目していただきたいのが、人間界の料理を知らない異世界のモンスターや人間がものすごく美味しそうに料理を食べるところです。料理が運ばれてきてその見た目匂い味に酔い食レポをし、見ているこちらのお腹がすいてしまうのがアニメのいい所でありある意味いやな所です。
異世界側でしょっちゅう来ている人間やモンスターの食堂街でのストーリーもなかなか面白く、料理ばかりで飽きてしまうことはないでしょう。

私はこのアニメを見たらその日もしくは次の日必ずこった料理をします。とうてい店主さんにはかなわないですが…あなたがもし異世界食堂を観るのであれば手ぶらはお勧めしません。カレーでもチャーハンでもなんでもいいです、ご飯を食べながら見ましょう。決して空腹時に観るなんて自殺行為は避けてください。

天使の涙
9

スピード感のあるストーリー展開とバイオレンスに酔う『天使の涙』

香港ムービーというと、少し遠く感じるかもしれません。
人によってはカンフー映画を連想するかも知れません。
ハリウッド映画が元気な時代に、香港ムービーも独自の進化をしていました。
監督ウォン・カーウァイが瑞々しい感性で世界を驚かせた1995年、その実験的な手法は芸術的ですらありました。
彼は他にも意欲的な作品をたくさん製作しましたが、これほど私にインパクトを与えた作品はありません。

殺し屋の物語。二丁拳銃でマフィアの集会に乗り込み、躊躇なく殺す。
その躊躇いのない行動と、映像のスピード感。アクション映画のスローモーションに慣れた人たちには衝撃的に写るでしょう。
しかしバイオレンスシーンがこの映画の持ち味ではありません。
殺し屋と、その恋人。金城武演じる謎の少年、金髪の女。
それぞれの物語が展開、それぞれの思いが淡々と、でも心に響く演出で描かれ、それぞれの物語はやがてもつれ絡んでいきます。まるでタランティーノの『パルプフィクション』のように。

ワンカットごとに完結したショートスト―リーであり、全体でみると長編物語となる仕掛けも面白く、だれることなく突き抜けるようにラストまで飽きずにみることができるでしょう。

暴力シーンが苦手な方にはおすすめできませんが、よく作り込まれた物語が好きな方、映画に芸術性を求める方にはおすすめ出来る作品です。

少女終末旅行 / Girls' Last Tour
8

無心で観られるが気づいたらのめり込む

人類がほぼ死滅し、文明が崩壊した都市で、チトとユーリという2人の女の子が祖父の言葉を頼りに都市の最上部を目指す話です。
2人乗りの小さなキャタピラ式の乗り物でひたすら、ひたすらに移動。
移動をしながら随所で、人類の残した食糧や燃料、有事に備えての銃弾を補給しながらただひたすらに都市を登ります。

道中、二人は生き残った様々な人に出会います。
たった一人で手書きの地図を書き上げようとする人、飛行機を開発して遠くへ飛ぼうとする人、果ては感情に芽生えつつあるロボットなど。
彼ら彼女らとの出会い、別れを経験しながら、人とは何か、戦争とは何か、生きるとは何か、というテーマの本質に迫ります。
単語だけ並べるとヘビーな話に思われがちですが、この作品は少女2人の織り成すゆるい雰囲気が雰囲気の重さを相殺してしまいます。
しかし、少女2人のやりとりから多くのことを考えさせられます。
人とは?戦争とは?生きるとは?

食事や娯楽などさまざまなものが飽和した現代では触れることのできないであろう少女二人の思考は必見です。
もともとはネット連載の漫画でしたが、人気のあまり単行本化に加えてテレビアニメ化もされました。
漫画はもちろんですが、テレビアニメ版もぜひ視聴してみてほしい作品。おすすめです。

平沢進 / Susumu Hirasawa
10

音楽に革命旋風を巻き起こす男、平沢進

平沢進とは一体どんなミュージシャンなのか。
言葉に表すことが非常に難しい。
だが、一つ言えるのは、彼の作り出す音楽は、単なるアニメソング・映画音楽・娯楽音楽を超越している。
彼が紡ぎ出す”電子POP”は、聞いた者の心に響き、また感動を与えるのである。
既に記述したが、彼の音楽は観賞用音楽だけではなく、アニメや映画作品でも使用されており、
更には海外でも有名なアニメ作品にも使用されているのである。
彼の音楽活動自体は、何十年も前から行われており、その時から独自の音楽性を披露している。
また、仏教や宗教・多文化や政治問題に音楽を通して訴えるものが多く存在する。
例を挙げるなら、彼のアルバム「Sim City」はタイ、シングルで過去曲のアレンジを施している「ステルスマン「原子力」」では福島原発、「Louts」では仏教における輪廻転生がある。
また、多くのミュージシャンは、過去の作品を再収録することが今ではかなり少ないのだが、彼は自身の過去の作品にも焦点を当て、時を経てアレンジを加え、ファンの前で披露する。
それは新しいファンだけではなく、当時世代からのファンの心を掴んで離さない。
彼のライブは年々、チケットを取ることが難しくなっており、それだけ新規のファンや古参のファンの心に入ってくる音楽を紡ぎ出しているのだ。

ルイスと不思議の時計
7

懐かしい内容が実写映画になりました

小さいころに図書館でこれの書籍を借りて読んだ記憶があり、詳細なお話までは覚えていませんでしたが、今回、映画になると聞いて上映するのを楽しみに待っていました。
このお話は、両親を亡くしたルイス少年と、おじさんである小太りのジョナサンのお話です。ルイス少年が引き取られて初めての夜、ルイスが就寝するとジョナサンおじさんが渦中電灯片手にあちこち何かを探して歩きまわっています。次の日、おじさんにそのことを聞こうとしますが、学校初日いってらっしゃいと言われてしまい、登校します。学校でも、ゴーグルをしている変な子を見られてしまい、友達はできず、寂しい思いをしていると、夜、亡くなったはずの母親が枕元に出てきて、本を探してほしいと頼まれます。おじさんとおじさんと一緒に暮らしている女性の周りでは不思議なことがいっぱい起こり、魔術師・魔女であることを知り、次第にジョナサンおじさんの過去がわかり、物語は世界の危機にまで発展してしまい、さあどうしましょうという展開ですが、お笑いあり、ホラー的要素もあり、頭はおっさん体は赤ちゃんというあんまりビジュアル的に見たくない映像ありと、何にも考えずに見ていられる映画です。

アリス・ギア・アイギス / アリスギア / Alice Gear Aegis
3

据え置きゲーム機で出てほしかった残念なアプリ

人気アプリ白猫プロジェクトを出したコロプラのゲームアプリ、360度見渡し敵を倒す3Dアクションゲームである。ギアと呼ばれる装備を少女たちに装備させ、さまざまなスキルを駆使して戦っていく内容である。
ライフル・バズーカ・両手銃の射撃武器の他、近接武器としてランス・片手剣・ハンマーなどがある。防具もあり上半身と下半身に分かれている。スキルは防具のみについており、組み合わせが豊富であることがゲームの魅力である。
さて、ここまでは一般的なアプリなのだが、なぜ残念なアプリなのかを説明していきたいと思う。
360度見渡すことができ、キャラクターが動いて敵を探すのだが、キャラのモーションが乏しくアクションをする上での爽快感が少ないのが残念である。アプリゲームということで容量の問題、ある程度のスペックがあればどのスマートフォンでも動けることが出来るようにしなければならないなどの理由からモーションが乏しくなってしまったのではないだろうか。
だが、据え置きのゲーム機であれば個々のスペックを考えることや容量を増やすことができ、モーションの追加や自由度を高めることが出来き爽快感も増すことだろう。

このゲームは上記のゲーム性の他に美少女を売りにしている。しかしイラストのキャラと3Dモーションのキャラでは顔が違いガッカリしてしまう、3Dなので仕方がないかもしれないがイラストで笑みを浮かべていたキャラが3Dでは終始真顔であり、海外系のキャラは日本人顔であり残念である。
一応ストーリーがあるが、潰れかけた事務所に隊長として入り昔の輝きを事務所に復活させる。というもので内容は薄くありがちでボイスは少ししかなく、イベントも同じようなものである。

ゲーム性は据え置き向けでるので、ストーリなどをリメイクした物を出してほしいと思う。

インジャスティス2
10

アメコミヒーローを自由に遊べる。

このゲームソフトは、アメコミのDCコミックスのキャラクターを自由に戦わせることが可能な対戦型格闘ゲームです。2017年に対戦型格闘ゲームで有名なネザーレルム・スタジオで開発され、バットマンアーカムシリーズゲームで有名なワーナーブラザーズ・エンターテイメントで発売されました。2013年に発売されたゲーム「インジャスティス」の続編です。
主なストーリーでは、前作の「インジャスティス」での一件では別次元のスーパーマンにより鎮圧され、再び世界は平和に包まれる所から始まります。反乱を起こした首謀者のスーパーマンは赤い太陽の特殊独房に収監されバットマンは壊滅したメトロポリスとゴッサム・シティの再建に追われてバットマンでは無く、ブルース・ウェインでの復興支援の時間が長くなっていました。さらに前作の事件の恩赦として活動を制限されたスーパーヒーローたちの戦力不足を補うため、ブルース・ウェインは全世界を監視できる「ブラザーアイ」を開発して新しく治安を守ってました。バットマンは森林の
ゴリラシティでゴリラグロッドが「ザ・ソサエティ」という悪党組織を結成します。ブルースはスーパーヒーローが散り散りになったタイミングを見計らってグロッドが結成したのかと思ったが、その計画の影のフィクサーには惑星コレクターの宇宙人のブレイアニックの存在がありました。バットマンはブレイアニックと因縁があるスーパーガールと結託して、彼女からスーパーマンの必要性を説かれスーパーマンも釈放してバットマンは再び「ジャスティス・リーグ」を再結成します。

セッション / Whiplash
7

実際にあった話しを参考にしている

この作品は2014年にアメリカ合衆国で制作されたドラマ映画です。監督・脚本はデミアン・チャゼルです。

この作品は主人公、童貞顔のアンドリュー・ニーマンという19歳のジャズ・ドラマーが、アメリカで最高峰の音楽学校・シェイファー音楽学校の中でも最高のハゲ指揮者と言われているテレンス・フレッチャーとのジャズという音楽を通じての熱く・過激なヒューマンドラマが観れる作品です。

この熱く・過激な映画に、自分がとても衝撃だったシーンが3つあります。
1つ目は、主人公アンドリューがフレッチャー先生のスタジオ・バンドに呼ばれ練習をするシーン
主人公アンドリューは学校の中でも最高峰と呼ばれるフレッチャー先生に、練習する前に自分のことや親の事聞いてきて、アンドリューが有頂天になるぐらい演奏のことからなにがなにまで褒めてから練習スタートしたと思ったら、急にアンドリューの演奏に少しずつ指摘し始めたと思ったら、急にぶち切れし始めた。観てる側としたら目が点、口ポカーン状態でした(笑)急にぶち切れてからはフレッチャー先生の独壇場で、アンドリューに対してめちゃくちゃに罵る&連続ビンタ攻撃をし始めました。
アンドリューが可哀想すぎて、映画に感情移入が自然としています。

2つ目は、主人公アンドリューが主演奏者となってコンサートの大会の決勝戦にでるシーン
フレッチャー先生にぶち切れてから、アンドリューの音楽魂に火がついて猛特訓のおかげで、フレッチャー先生のスタジオ・バンドの主演奏者になりました。
コンサートの大会で決勝戦の時に、アンドリューは不運なことに乗っているバスのタイヤがパンク。大会への遅刻の危機かと思うが、レンタカーを借りてなんとか会場についたが、着いたときにはもう本番10前でフレッチャー先生は、アンドリューが遅刻と思い、主演奏者を交代させていた。アンドリューは主演奏者を譲りたくないため、フレッチャー先生に切れました(笑)。フレッチャー先生はアンドリューに主演奏者にさせてやる交換条件を出しました。演奏者に1つでもミスをしたら、バンドでの演奏は一切させないというもの、しかし、アンドリューはレンタカーを借りた際に、自分のドラムのステックをレンタカー会社に忘れてしまいました。取りに行き、大会会場に向かう先になんと、トラックに激突しちゃいました(笑)これを観たは人は、ここで映画終わるの?、死んでしまうオチなの?など思うと思います。
こんなことがあってからのアンドリューの切り替えしは見ものです。

3つ目は、最後の9分間ぐらいの主人公アンドリューの独占演奏状態のシーン
この9分間シーンは言葉が出ないぐらいすごいの一言です(笑)このシーンは、今までの出来事がこの9分間の為の伏せんなんだと思います。
そのぐらい凄いシーンでした。

説明を聞いたことでもう一度言いたいことは。この映画は監督・脚本のデミアン・チャゼルの経験を参考にしているということです。
実際にどんな経験をしたらこんな映画作れるだよって思ってしまいます。
尚、作中のドラムシーンでは役者の方が実際に叩いているシーンもあるそうなので、そこを意識して観るのも楽しいのではないかと思います。
この3つのシーン以外にもたくさんの衝撃的なシーンが沢山ある映画で、映画自体は音楽映画なので、観て楽しんで、聞いて楽しむことができる一石二鳥の映画なのではないか思う。

The Rolling Stones / ザ・ローリング・ストーンズ
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世界最高のロックバンド、ローリングストーンズを聞いたことがない人へ

世界的にも超有名なこのバンドを知らないという人は恐らくいないのではないでしょうか?
もちろんそれは、名前は知ってる、聞いたことがあるという人がほとんどでしょう。
その他にも、名前は知らないけどあの有名なベロマークのロゴは知ってるよ、なんて人が多いんじゃないでしょうか?
なので実際の音楽に関する活動や、メンバーについては知らない人が多いと思います。
そんなあなたに私が好きなバンド、ローリングストーンズの音楽の魅力を是非お伝えしたい。
一つ挙げるとすればそれは、二人のギタリストが奏でる絶妙なアンサンブルです。
キースリチャーズとロンウッドの二人による、どちらがリズムでどちらがソロかも曖昧なギタープレイは、そのルーズなプレイスタイルと相まってとても心地いいものです。
テクニックという意味で彼ら以上に優れたギタリストは山の様にいますが、この二人の下手ウマとも言うべきサウンドの絡みは唯一無二と言っても過言ではありません。
長年の経験とその音楽に対する情熱により蓄えられた、ギター言語の語彙力とでも言うものが随所に見受けられます。お互いがお互いの真似をしているようで、全く違う意図でプレイしている様な、不思議な関係性。
それは正に音で会話していると言えます。
とにかく一度、聴いてみてください。
素晴らしいロックンロールが聴けるはずです。

amazarashi / アマザラシ
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私を救ってくれた音楽

amazarashiというロックバンドが大好きです。青森県出身の秋田ひろむさん(ボーカル&ギター)、豊川真奈美さん(キーボード)、サポートメンバーで構成されているバンドです。
私は動画サイトで偶然amazarashiの存在を知りました。いい意味での衝撃が走りました。歌詞が素晴らしい事はもちろん演出もインパクトがあります。
このバンドは姿を見せません。ライブでは彼らが演奏している舞台の前に白い幕を舞台に貼り、曲のPV映像だったり文字や写真だったり。演奏中の皆さんの様子は顔までははっきり見えませんが影として見ることができます。
もともと秋田さんが人前に出る事が苦手でこの様なスタイルになったとか。

曲作りは主に秋田さんが行っています。その歌詞も本当にストレートに心に入ってくるものばかりです。どちらかと言えば現代風な曲調ではなく、どちらかといえば少し懐かしい感じがするかもしれません。音楽なのですがどこか文学や物語を読んでいる様な言葉づかいや表現が多いです。ポエトリーリーディングもありメッセージ性が強く心に響きます。

amazarashiを知り始めた頃、私自身も自分の生き方に疑問を持ったり自分肯定することができませんでした。そんな時にamazarashiに出会いました。全ての私を認め前進することができました。これからは自分が受けた恩を返す番。amazarashiの曲を多くの人に知ってもらい前進してくれる人が増えたら嬉しいと思います。