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hirohinamama1975のレビュー・評価・感想

君に届け 番外編〜運命の人〜
10

女子たちはきっと共感の嵐

こちらは映画化もされたあの大人気漫画、「君に届け」に出てくる胡桃沢梅ことくるみちゃんが主人公のアナザーストーリーです。
これまで「可愛い」とチヤホヤされてきたけど誰かに真に愛されたことはなく、自らが長年大切にしてきた恋もあえなく散ってしまった梅。そんな梅の外見ではなく「内面が好き」と恋心を寄せてくれる爽子のいとこ赤星と出会うところから物語は始まります。
不器用で天邪鬼で、自分の気持ちをうまく伝えることができない梅ですが、それを抱擁してくれる赤星にどんどん惹かれていきます。
「私のどこがどんなふうに可愛いのか私が納得いくまで羅列して欲しい。そして私を安心させて欲しい」「自信ない。嫌味意地悪対抗心でいっぱいのこんな私のどこに好かれる要素があるの!?」「にくたらしーい。にくたら、、、だめだすきむり全然憎たらしくない」こんな梅の葛藤がでてきます。
きっと女子なら誰もが一度は抱いたことがあるはず。
自己肯定感が低くて、誰かに死ぬほど愛されたくて。でもいざ愛されても素直になれない。
そんな梅を優しく包み込み、梅の考え方まで変えてしまう赤星。こんな2人にキュンキュンしないわけがないです。
「あーーーーわかるーーー!!!」そんな感情をもって読めることでしょう。

女王の花 / Joou no Hana
10

切ない結末を感じながらも読み進めてしまう。少女漫画「女王の花」

少女漫画と言えば、胸きゅんやイケメンの主人公!といったイメージが強いと思います。
現に、そのようなことが少女漫画に求められているのだと思います。
この「女王の花」にも銀髪のイケメンが登場し、ヒロインから片時も離れずに彼女を守り続けます。
物語の前半では、その愛が眩しく、美しく、胸をくすぐりますが、物語が進んでいくうち、その大きな大きな愛こそが彼女を苦しめ、彼女の進むべき道を少しづつ、少しづつずらしていってしまうのです。
現代ではなく、はるか昔の時代の物語なので、格差差別や男女差別などがあることも、この物語の大きなキーポイントとなっています。
漫画自体はもちろんフィクションですが、時代背景などは全くの作りものではないようにも感じられ、物語を読み進めながら、「もし時代が違ったなら」「今の時代にふたりが存在していたなら」そう思わずにはいられません。
全15巻のこの漫画。少女漫画にしては比較的長い方なのかなと感じながらも、だからこそこんなに細かく繊細に物語を進めることができているのだなとも感じます。
10巻を過ぎた辺りからは結末へ向け、誰もが望むような結末にはならないような、胸を締め付けられるような気配を感じてしまいますが、それでも最後まで、このふたりが過ごしたかけがえのない時間を見届けて下さい。

ダンダダン / Dandadan
8

新感覚! 幽霊×UMAバトルラブコメディ

チェンソーマンや地獄楽と言った有名作品のアシスタントをしていた龍幸伸先生が描く漫画ダンダダン、第1話を見た時に凄い漫画だと衝撃を受けました。まず幽霊とUMAそれぞれを題材にした漫画は多くありますが同時に登場させる漫画は恐らく存在しないのでは?と考えました。物語としては霊媒師の祖母を持ち幽霊を信じる女子校生・綾瀬桃と同級生のオカルトマニアでUMAの存在を信じるオカルン(高倉健)が互いに否定している幽霊とUMAを信じさせるために幽霊トンネルと病院廃墟に行き、幽霊とUMAを目撃してしまう事から話が進んでいきます。最初は幽霊とUMAのぶつかり合いが圧倒的画力で描かれているSFホラーバトル漫画と思ってしまいますが、物語が進むにつれてお互いに惹かれあっていく主人公とヒロインさらに恋のライバル?も登場し、“バトル漫画”+“ラブコメ”のありそうでなかった新感覚漫画となっています!
また次に来るマンガ大賞web部門で2位を取るなど注目度も高い作品です。単行本も2巻が発売されたばかりで内容にも追いつけると思うので、多くの人にこのダンダダンを手に取ってもらって百聞は一見にしかずの言葉通り実際に見て凄さを感じて欲しいと思います。

つぐない(映画) / Atonement
7

子どもの恋心をよく表している。

子どものときの恋心は満たされなかったとき、すぐに憎しみに変わるものだなと思います。ブライオニーは、ロビーのことが好きだったから、彼と姉のあんなシーンを見たり、ロビーの手紙を読んで動揺してしまったのでしょう。また、自分の嘘がどこまで影響力があるものかもわかってなかったんだろうなと思います。だから、すごく切なかったです。
彼女がしたつぐないは、実際にはなんのつぐないにもなってなかったと思いますが、それでもそうせざるを得ない気持ちがよくわかりました。せめて、この中だけでもと思う、彼女の純粋な気持ちが伝わってきて、泣けてしまいました。ロビーもセシーリアもかわいそうです。あのとき、彼女が姉たちを目撃しなければ、こんなことにならなかったのかなと思うと、運命ってなんて過酷なんだろうと思います。
ブライオニーは、それぞれの年代で演じている人が違うのですが、13歳の彼女を演じた人がとてもよかったです。幼さと女としての嫉妬、好奇心を兼ね備えている感じがして、とても不安定な年代だというのがよくあらわれていました。また、私はジェームス・マカヴォイさんが好きなので、セシーリアを見つめるマカヴォイとか、怒鳴りつける彼とかいろいろ見れてよかったです。

藤田麻衣子
7

乙女の代弁者

この歌手に対する評価は、声の美しさと、女性ファンによる歌詞への共感が多数だろう。女性特有の綺麗な高いキー、透明感のある歌声、「あるある、それわかる」という声の多い歌詞。
作詞作曲ともに本人がやっている。自分が思っていないことは歌えない、とインタビューで答えていた。

この歌手の曲の傾向としては、ゆったりしていること、女性目線で好きな人への想いが綴られていることが多い。中には「彼氏がこんな風に思っていてくれたらいいな」という意味なのか分からないが、男性目線で好きな人への想いが歌われたものもある。
どれも、藤田麻衣子さんの若々しく今時な乙女心をうかがわせるものである。

私個人としての評価の減点ポイントは、曲調や歌詞がイマイチであることだ。曲調はどの曲も似たようなものが多く、聞いていて飽きそうになることも多々ある。私も一人の女性ではあり、歌詞へ共感できることも多いが、その歌詞は秀逸とは言えず、誰にでも書けそうな内容、言葉遣いである(だから親近感を感じて共感する人が多いのかもしれないが)。

ただ、それらの減点ポイントを差し置いても、いつ聞いても美しい歌声だ。誰も真似することができない声だと思う。そして歌声だけ聞くと大人っぽい女性をイメージするが、案外あどけない喋り方に小柄な体格というギャップもあり、可愛らしい人である。

Dr.STONE / ドクターストーン
8

アニメ「Dr.STONE」レビュー

この作品は理系の人に特におすすめしたい!

ある日、全人類が謎の光線により石化してしまい、1000年の時間が経過する。そしてついに、天才的頭脳を持つ根っからの科学少年・石神千空が石化から目覚める。1000年の間に荒廃してしまった世界。文明は消え失せ太古の時代に逆戻りしたストーンワールドを前に、持ち前の頭脳と膨大な知識で科学文明を復活させるべく奮闘していく。
この作品の魅力はまず、キャラクターにある。石神千空をはじめとする仲間たちの性格がみなとても良い。仲間思いで、深い絆や友情を感じさせ、胸にジーンとくる場面が多い。悪役であってもその根は優しく芯にはしっかりとした志があり、どのキャラを見ても非常に魅力的である。
次に、理系に特におすすめしたい理由だが、多少フィクションは混ざってはいるものの、登場する科学技術が実際のもので、登場する際もしっかりと説明される。そして、大体が高校化学や一般的な科学的知識で理解できるものである。自分の知っている知識が出ていたり、それをうまく利用したストーリーとなっていて、科学が好きな人や理系の人にはとても興味深い内容である。
ストーリー全体としても、伏線を張ってはしっかり回収し、視聴者を驚かせてくれます。2クール作品ではありますが、とてもテンポがよく全く退屈しない内容になっています。また、原作も非常に魅力的な漫画なので、気に入った方は読んでみるといいと思います。

ハイキュー!! / Haikyu!!
9

日向は、上手な選手の試合を見ることによって成長しようとします。

ハイキュー!!4期は本格的に、主人公と影山の成長を見る回になりそうです。
烏野高校が春高全国大会に出場するまであと、数日しかありません。これからさらに成長したいと願う翔洋は、潜入した一年生の選抜メンバーで選手のお世話係をさせられます。その中でコート上にいないことを利点に出来ないかを考えます。牛島たちの練習試合を上から観察して、選手がスパイクを受ける時の動作について気がつきます。「上がらなかったけど、反応をしている」。バレーが上手な人は、スパイクのフォームから推測して打つのがうまいという西谷夕の言葉を思い出し、自分に何が足りないかを考えていきます。
また、青葉城西高校の国見英の動きから、昔友人からおそわった話を思い出します。中学時代の放課後にテニスの自主練を手伝っていた時に、泉行高からおそわったテニスの動きについてです。日向から「自分はボールを打たれた時に、身構えるくせがある」と相談された行高は、テニスの基本の動きである「足を地面から離すように」とアドバイスをくれます。足を一瞬地面から離すことで自分の動きをリセットして、その反動でボールを受けやすくすることが出来るのです。ためしにやってみた日向は、見事ボールキャッチに成功します。
こんな感じの話になっています。これからが、本当に楽しみです。