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go-1174695627351503089355のレビュー・評価・感想

はめつのおうこく
9

ウェブコミック「はめつのおうこく」が面白い

大手無料コミックアプリcomicoで人気のあった「剣の王国」。世界観やストーリーが作りこまれていて、展開も見事。なおかつ毎週とてもクオリティの高いフルカラーで連載していたyoruhashi先生が媒体を変え、連載を開始した新たな物語です。現在マンガドア・pixivコミック・月刊コミックガーデンで掲載されています。人類に尽くしてきた魔女族である最愛の師を殺された少年アドニス。人間の身でありながら師から教わった魔法を使い、人間たちに復讐を始める…という重いプロローグで始まるファンタジーです。師が殺されるところなど、凄惨な場面も臆することなく描写をしていますので苦手な人がいるかもしれません。ですがその場面こそが、まさにアドニスの心に人間への怨嗟と怒りをもたらしたもの。ここから一人立ち上がり復讐を始めるまでずっと、心にとらわれていた光景です。世界がすべて敵だという孤独をまとったアドニスの前に、師と同じ魔女族の少女が現れます。ところが、師を生き返らせることができると言い残しその少女は、人間の放った銃弾で倒れてしまうのですが…。その少女ドロカはコミック第一巻の表紙にも描かれるほどの重要人物。心優しいドロカが、孤独で非情になりはてたアドニスと関わってどう物語が転んでいくのか、単なる復讐劇では終わらない心震える展開があると私は思っています。

不夜城
9

眠らない街、歌舞伎町に暗躍する男たち

第18回吉川英治文学新人賞を受賞した馳星周のハードボイルド小説を映画化した作品。
眠らない街「歌舞伎町」で眠れないスリルが全てを覆う快感を皮膚から感じました。
金城武演じる台湾と日本のハーフ健一が謎の女「夏美」と過ごした3日間が色濃く、今でも心に滞在しています。
中国マフィアの出身地による派閥争いに振り回されながら無理難題な裏切り者を探して、最後は助けを乞うものさえ手にかける健一の残酷さが痺れるほどかっこよかったです。
靖国通りから見えるEPSONの看板やプロント看板の色が昔のもの等、90年代の新宿を感じれて過去に浸れるシーンもありました。
この作品で共演した椎名桔平と山本未来が後に結婚。
山本未来の妖艶さと椎名桔平の追い込まれた男の緊迫感は見物です。
命からがら無理強いされた人探しをしても自分も殺されるかもしれない絶望が金城武にマッチしていて、男なら憧れるワイルドさがプンプンに薫る映像。
歌舞伎町に巣くう違法滞在の中国人達が裏街道を恩と金で生き抜く姿が眠らない街に絡みついて観るものを引き込みます。
エンディング曲のB'zの『The Wild Wind』は乾いた悲しみを紡いでラストまで痺れるかっこよさでした。

斉藤和義 / Kazuyoshi Saito / せっちゃん
7

繊細な歌詞が胸に沁みる歌手

「斎藤和義が好きですか?」そう聞かれると、みなさんはどうお答えになるでしょうか。
有名な曲だと、ウエディングソングにもなった『ずっと好きだった』がありますね。
彼はテレビ出演がほとんどなく、あまり喋る方ではないのですが、彼の作る曲の歌詞は胸に沁みます。繊細で、やさしくて、すっと心に響きます。簡単な言葉をつなげて、まるでそのまま話しているかのような語り口調です。
たとえば、『一緒なふたり』という曲では「どこへいくのも一緒なふたり 暑い日 寒い日でも」と、これは大事な相棒と散歩している風景が目に浮かびます。でも、そこには切り取られた人生のエピソードがあって、私たちを励ましてくれたりもします。
『おつかれさまの国』では、仕事をしている人すべてに捧げる優しい言葉が綴られています。楽しいことばかりじゃないのは分かっているけれど、幸せになりたい。そう思いながら誰かのためを思って仕事をして生きている人。時には頭を下げながら、歯を食いしばることもありますよね。この曲は、お仕事終わりの帰りの電車の中で聴いてほしい一曲です。ギターとそれに重なる斉藤和義の歌声が時にとっても切なくて、涙をこぼすこともあるでしょう。でもそれを狙っているわけではなくて、彼は今日も一生懸命に曲を作りながら、私たちにエールを送ってくれているのではないでしょうか。