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fantaのレビュー・評価・感想

Eminem / エミネム
8

史上、最も売れたラッパー

何かに挑戦しようと思っている人に、ぜひ聴いてほしいのがエミネムです。
彼は、史上最も売れたラッパーです。行く手を阻む人たちや数々の困難を乗り越えてきた、試練に打ち勝つプロフェッショナル!カッコよく言うならば、「勝負に勝つための生きる教科書」です。
ぶっ飛んだ内容の曲もあるのですが、きっと、何かを成し遂げようとしているあなたにぴったりの曲があるはずです。

そんなエミネムの特徴は、まずはやっぱり「リリック」!歌詞が素晴らしいです。
複雑かつ鋭利なライミングや絶大な提訴力、当時あまり使われていなかった頭韻を使ってラップしまくるなど、スキルフルかつ心をがっつり掴む歌詞を書きます。
また最強のビーフラッパーなので、その攻撃的なリリックは見ていて痛快です。

そして、エミネムを日本で超有名にした映画の『8Mile』も超おすすめです!
ストーリーはエミネムの実話を元に作られており、男ならシビれる内容でめちゃくちゃカッコいい。
今流行りのフリースタイルラップや、ヒップホップ好きなら絶対テンションが上がると思うので、ぜひ一度見てもらいたい作品です。

評価を8点にしたのは、キャッチーなメロディ曲が少なく、リリカル重視な曲が多いからです。洋楽ですし、この手の曲は日本人には少し聴きづらいかもしれないと思いました。

ですが、彼の代表曲「ルーズユアセルフ」や「ノットアフレイド」、プロデュースした作品は紛れもなく名作ばかりです。
なのでラップ好きや洋楽好きの方、痛快なラップバトルやビーフを見たい方、大きな壁を乗り越えようと頑張っている方達にとてもおすすめです。

放課後ていぼう日誌
10

釣り愛にあふれた最高のエンターテインメント!

「ゆるキャン△」ライクな女の子ばかり出てくるアウトドア系釣りマンガ。
もう何度読み返したかわからないくらい面白い、個人的には至高の釣りマンガ。
「ゆるキャン△」も好きですが、個人的にはこちらの方がずっと好きです。
釣りどころかアウトドア系趣味に一切縁がなかった、おまけに生き物が大の苦手な、手芸が趣味のインドア系女子鶴木陽菜が九州の田舎の堤防で、これから自分が通うことになる高校の「ていぼう部」の部長、黒岩悠希と出会うところから物語は始まる。
最初は釣りに乗り気ではなかった陽菜が「サビキ釣り」でアジの子供「アジゴ」を釣ったときから、今までの人生で味わったことのなかったその感覚に、次第に釣りの世界にのめり込んでいく…というストーリーです。
「ゆるキャン△」と同様、この漫画はひたすらゆるく、キャラクター同士のいざこざ、ぶつかり合いなどは描かないスタイルです。
最近結構よくあるスタイルですね。
このマンガのメインキャラクターは女子高生4人、その4人がとにかく個性的でキャラが立っています。
生き物嫌いで運動音痴なインドア派の主人公、鶴木陽菜。
活発で運動好きで成績優秀で、釣りの腕前はそこそこの陽菜の幼馴染、帆高夏海。
釣りが抜群に上手く、魚料理も上手いがシャイでカナヅチな2年生、大野真。
そしてマイペースでオッサンくさいが見るところはしっかり見ている3年生部長、黒岩悠希。
この個性的な4人が九州の海で楽しく釣りをする…、それだけのマンガなのですが、とにかく面白い!
作者にしっかりした釣りの知識があり、釣りを愛していることが伝わってきて、釣り好きはもちろん、そうでない人もしっかり楽しめる内容になっています。
ていぼう部のメンバーが釣り初心者の陽菜に、糸の結び方からキャストの仕方まで丁寧に(リアルに)教える内容になっているので、このマンガを読んで「私も釣りしてみたい!」と思う人もいるかもしれません。
このマンガはアニメ化されており、アニメはとりあえず単行本5巻までの内容になっています。
アニメのほうも原作の良さを生かしきった素晴らしい出来でした!
アニメ第2期があるかは未定ですが、絶対に実現してほしいと思っています!

累 −かさね−(映画)
8

土屋太鳳劇場と言いたくなる、彼女の存在感の高さに驚き

過去に出演していた作品の印象から、土屋太鳳さんは純粋でピュアな明るい女の子イメージがありました。しかしそのイメージを良い意味で裏切ってくれました。この作品での彼女は、芳根京子さんが演じる累との初対面で高圧的な態度で傷を見て罵ったり、累の好きな人をが誰かを知っていながら顔を無理やり奪い取り一夜を過ごそうとしたり、悪女とも言えるようなニナを演じました。そんな悪女なニナを見て、映画の前半では「累がんばれ!!」と心の中で応援してしまうくらいでした。
しかし映画の後半では、ニナに同情してしまうようなニナと累が対立するストーリーが待っていました。その中でも印象深いのは、彼女のダンス力と演技力の高さに驚いた、演劇『サロメ』でのダンスシーンです。土屋太鳳さんは、海外アーティストのMVへの出演から、ダンスでの能力の高さは知っていました。そのダンスの上手さと演技力の高さから生まれる、妖艶で狂気的で妖しさを感じるダンスは、瞬きを忘れるくらい素晴らしいシーンでした。
この映画では彼女の存在感の高さを感じたが、一方見終わった後にいくつか疑問が残るような描き切らなさも感じました。私は少し不完全燃焼でしたが、考察しながらみる人には面白い結末ではないでしょうか。

僕のヒーローアカデミア / ヒロアカ / My Hero Academia
10

「個性」に溢れた生徒たちを応援したくなる!

人類が「個性」という形で特殊能力を持って生まれることが普通になった社会。
「個性」を利用し悪事を働く敵(ヴィラン)から、「個性」を活かして人々を守るヒーローが職業として世間を賑わせていた。
この物語の主人公、「緑谷出久」もプロヒーロー「オールマイト」に憧れる一人である。しかし、彼はこの社会では珍しく個性を持たない「無個性」だった。そんな無個性の出久だったがひょんなことから個性を手にすることになる。プロヒーローになることを夢見て出久がこれから成長していく舞台、それが多数のプロヒーローを輩出したヒーローアカデミア「雄英高校」だった。
本作品の一番の魅力はなんと言っても雄英高校の生徒たちのキャラクターだ。
主人公・出久以外はもちろん個性を兼ね備えており、個性にあった名前や風貌をしている生徒が多数出てくる。第一印象の悪い生徒が実は主人公である出久を支えたり、ヒーローになるための動機をきちんと持っている。悪い面だけではなく、その裏には良い面も存在する。人間らしさがあるのだ。そして、何よりも地味だと思っていたキャラクター達それぞれにエピソードがある。きっと本作品を見て、自分と重ねてしまう生徒が一人はいるだろう。彼、または彼女がヒーローになるまでの道程を応援したくなるに違いない。

World of Tanks / WoT / ワールド・オブ・タンクス / World of Tanks Blitz
9

戦車好きにおすすめ

私は2014年からぼちぼちと続けていますが、面白いですね。15対15のチームによる戦いの中で、様々な情報と予想による戦術を考える楽しさがあります。FPS的な魅力に加えて、戦車のかっこよさ!合計30名のプレイヤーのそれぞれの考えや性格が、みんなが使う戦車毎に、ステージ毎に色濃く反映されてるように感じます。戦術的な楽しみとスポーツ的な楽しみに加えて、RPG的な楽しさもこのゲームの大きな魅力だと思います。国ごとの戦車ツリーを好みで進めていく楽しさ、戦車の特徴と自分に向いた戦車であるかを見つける楽しさ、戦車が開発されて単純に性能が強くなっていく楽しさ、自分の操作スキルだけじゃなく戦車搭乗員のスキルを身に着けていく楽しさ。そうやって強くなっていくと、強さが実感できますし、ステージの全員がそれを体感しながらゲームしているように思います。
レーティング情報ばかり気にしてると楽しくなくなるから、最近の調子はどうかなぁって感じで軽く見てみると、自分を客観視できて違う楽しみ方が出てきます。戦車で対戦するという男の子の一つの世界観を十分に満足させてくれると思います。
人によって飛行機であったり船であったりと興味が異なるとは思いますが、ぜひおすすめです。一度は体験してください。

スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師 / Sweeney Todd: The Demon Barber of Fleet Street
9

退廃的でどこか美しい雰囲気を持つ、殺人鬼の物語

本作は「切り裂きジャック」という、過去に実在した未解決連続殺人犯をモデルとしたフィクション映画です。
切り裂きジャックとして描かれるのは、腕のいい理髪師であるベンジャミン・パーカー。演じるのはパイレーツ・オブ・カリビアンのジャック・スパロウ役などでも知られるでジョニーデップです。原作は同名のミュージカルであり、本作も随所でミュージカル調の演出が見られ、ジョニー・デップらの美声は必聴です。

パーカーは妻を狙うターピンの策謀により無実の罪で流刑に処され、後にスウィーニー・トッドを名乗りフリート街へ戻ります。
そこで出会ったラヴェット夫人から、妻は判事にいたぶられ自殺したと聞かされ、復讐劇が始まります。

トッドは自分の正体を隠すため、復讐のため、あるいはただの腹いせに次々と人を殺めていき、死体の肉はラヴェット夫人のミートパイとして売られていきます。

ある時トッドの店に訪れた女性を殺害。その直後に訪れたターピンの殺害に成功しますが、先ほど殺害した女性がラヴェット夫人から死んだと聞かされた最愛の妻であることに気が付き、激しい怒りを覚えた彼は自分に好意を持っているラヴェット夫人をワルツに誘い、踊ると見せかけて彼女を窯へ放り込み殺害。
トッドは妻の亡骸をその胸に抱きながら、ラヴェット夫人が保護していた少年に自らの剃刀で喉を切られ、妻の亡骸を抱いたまま静かに命を失っていきます。

この誰も幸せにならない、悲しい物語。
彼の所業は許されるものではなく、天国にはいけないとは思います。それでもせめて、死後の世界で二人が幸せになることを願わずにはいられません。

Ryan Adams / ライアン・アダムス
9

カントリーロックの美しさ

オススメのアーティストと聞かれて彼を進めると必ずブライアン・アダムス?と聞かれます。ライアン・アダムスです。日本ではカントリーロックのジャンルなのでまだまだマイナーな存在です。アメリカでの実績はしっかりしたもので、アルバムは数多くリリースしており、マディソンスクエアガーデンも満員にしています。
日本CDデビューは2016年プリズナーです。カントリーつながりでテイラースイフトの1989のコピーアルバムをリリース(もちろん正式なアルバムです)。テイラーのポップな曲をカントリー、ブルース調にアレンジする秀作でした。
多数ある作品のなかでこれと言うならば、2001年リリースのgoldでしょうか。作品のタイトル通り、捨て曲無しの金色のアルバムだと思っています。ロック、カントリー、ブルース、彼の才能と魅力を一枚で堪能でき、ほかの作品を聞いてみたくなるでしょう。余談ですがアルバムの曲New York New York のPVは9.11の前、在りし日の貿易センタービルが写っているので、話題になりました。
才能溢れる彼ですが、2021年2月に過去の交際相手からスキャンダルをバラされてしまい、リリース予定のアルバム、ツアーがキャンセルになってしまいました。過去の過ちは許されることではありませんが、また才能溢れる作品を送り出してくれることを期待しています。

谷村奈南
10

スタイル抜群の巨乳美女

この歌手の素晴らしいところはGカップの巨乳、腹筋の浮き出たくびれたウエスト、ハスキーな歌声です。
2010年代に入ってからしばらくすると歌手活動を休止しましたが、全盛期の2000年代後半には女子にとって憧れの女性、なりたい女性の代表格として幅広く認知されていました。
代表曲の1つが『JUNGLE DANCE』であり、歌唱力は元よりプロモーションビデオの露出度や本人のプロポーションに注目が上がっていました。同様のことがやはり代表曲である『Crazy For You』、『every-body』にも言えるものであり、如何にスタイル重視の女性であるかが窺い知れます。
個人的にはこの歌手を好きな人は相当の音楽通だと言えるでしょう。この歌手が全盛期を迎えていた2000年代後半だとこの歌手はどちらかと言えば素人好みの歌手でしたが、その10年後となると逆に玄人好みの歌手という評価になりました。
私はこの歌手のプロモーションビデオが欲しいがために高校時代は厳しい直営店のコンビニのアルバイトをしていました。これは2007年から2010年まで高校生であった私の話です。ある意味では私のような日本の若者に働く意味を与えてくれた存在だといえます。

及川光博 / ミッチー
10

毎年「歴代最高」を更新するライブ

私が及川光博さんのファンになったのは、ドラマ「相棒」がキッカケでした。しかし、彼のワンマンショーに行こうと思えるまで1年掛かりました。というのも、クセが凄い(笑)。動画で過去の公演を観る限り、客席は殆どが女性で、キラキラした「ミッチー」に全員が黄色い声を上げ、訓練されたかのように同じ振り付けやC&Rを繰り出していて、正直最初は引いてしまいました。この中に混ざる自信も無ければ、混ざりたいとも思いませんでした。
しかし、とある楽曲の「夜空高く」という歌詞のところで、銀テープが発射される演出を見て、その世界観の完璧さと美しさに一気に引き込まれ、「踊ったり叫んだりするかどうかは置いといて、一度は生で観ておきたいな」と感じました。
そして、晴れてワンマンショーに参加することになったのですが、まず観客は自由意志で踊りたい人が勝手に踊ってるだけだと分かったので、私は安心して踊らないことを選択しました。もちろん誰にも怒られません(笑)。そして、及川さんが客席とまあ絡む絡む!歌詞を忘れた際には、最前席の人に「続き何だっけ?」と訊いてしまわれるほどフレンドリー。自己陶酔型の方だと思っていたので、良い意味で印象が変わりました。
そして、歌や踊りはキレッキレで、中年男性であることを完全に忘れるほどカッコ良かったです。更に、フリートークはとても面白くて親しみやすく、いつまでも聞いていたいほど楽しいものでした。舞台演出も、世界観の徹底が素晴らしく、照明も演奏も、もしかしたら観客すら、及川さんが全てを操っているのではないかと錯覚するぐらいパーフェクトな空間でした(歌詞は時々間違えてるみたいですが笑)。
自分や誰かがミスしても、素直に謝ったり笑いに変えたり、その対応がとても感じ良く、ショーが終わる頃には及川光博さんそのものが大好きになっていました。
そして、それ以降毎年ライブに参加しているのですが、なんとそのクオリティや満足度が、席やセトリに関係なく、参加する度に高まっていくのです。これってきっと凄いことだと思います。
曲は知らなくても大丈夫ですが、知ってると合いの手のタイミングやCD音源との違いが分かったりして、より楽しめます。曲のジャンルは多岐に渡りますが、特にノリノリファンクやしっとりバラードが好きな人は刺さりやすいと思います。
最初引いてた私がこのハマりようなので、世の中何が沼か分かりません。興味ないかも、と思われたあなたこそ、是非一度ライブに参加してみてください。最後列の席であれば、3000円という破格の値段でミッチーワールドを体験できますよ!(笑)

amazarashi / アマザラシ
8

脆く弱い人間の代弁者。amazarashiの魅力

SNSが普及し、人との繋がり方が多岐にわたるようになったこの社会。それと同時に人間関係も複雑化し、生きづらさを感じる人も多くなってきたのではないでしょうか。amazarashiは、そんな人々の人には言いづらいような悩みや思い、不安、不満を、まるで小説の一節のようなメッセージ性の強い歌詞で表現し、少ししゃがれていて、心に響くような特徴のある歌声で世に向けて叫んでくれます。人の弱さや苦しみを歌うため、amazarashiの曲は暗いものが多いと言われがちです。しかしamazarashiという名の由来は、「日常に降りかかる雨のような悲しみや苦しみに晒されている僕らだが、それでも生きていくということを歌いたい」という思いであり、amazarashiの曲のほとんどがこのコンセプトに基づいています。amazarashiの魅力は、ネガティブなことあるいは綺麗事だけを歌うのではなく、絶望の中に差し込む一筋の希望を歌っているという点だと思います。
amazarashiは、心の弱い私にとって、日々の苦しみを代弁しながら、一緒に生きていこうと励ましてくれる、人生の支えになってくれるような存在です。
私と同じように誰かの支え、救いが欲しいと思っている人は是非amazarashiの曲を聴いてみてください。

ゲゲゲの鬼太郎 / 墓場鬼太郎
8

昔ながらの鬼太郎を想像しているといい意味で裏切られる

ゲゲゲの鬼太郎アニメ化50周年記念という事で制作された第6期。
昔ながらの鬼太郎を想像しているといい意味で裏切られます。まず、キャスティングから見るとメインの鬼太郎は沢城みゆきさんが担当しており、鬼太郎の声にマッチングし奥深さを出しています。また、目玉おやじはドラゴンボールの孫悟空役で有名な野沢雅子さんが演じられており、大御所の起用に誰もが驚きます。さらにシリーズ通して登場している猫娘が現代風にアレンジされて、等身が高くクールな印象で美しい。え?これが本当にあの猫娘なの?嘘でしょう?となります。
登場人物だけでも驚きが多いのにさらにストーリーでも度肝を抜かされます。序盤のうちは現代風にアレンジされた因果応報の話から始まり、やがて日本妖怪と西洋妖怪の対立へと急展開します。そこで出会った魔女の少女も猫娘同様、現代の萌えポイントを集約した感じに。妖怪たちの対立に決着がつくとまた因果応報系の話に戻ります。その中でも特に異彩を放っているのが鬼太郎が女の子の気持ちを分かるようにと目玉おやじ監修のもと恋愛ゲームを徹夜でゲームしちゃうという話。その回は私の周りでもすごく話題になりました。
話の内容も面白いのですがOPとEDに氷川きよしさんが担当しており、一時期EDだった「見えんけれども おるんだよ」という曲が妖怪の特徴を軽快なリズムで歌っており、一度聞くと耳に残るし思わず口ずさんでしまいます。今までの鬼太郎と思ってみていると色んなところで面を食らうので興味を持たれた方はぜひ見てください。

マイ・インターン / The Intern
8

心温まる物語

この映画は『プラダを着た悪魔』のヒロインの続編ではないか?とも言われている映画で、ファッションサイトでバリバリと仕事をこなす女社長(ジュールズ)と、そこに新人インターンとして採用されたベンの関係性が少しずつ変わっていく様子に心が温まる映画です。
はじめはお年寄りだからと存在を面倒に思っていたジュールズですが、お年寄りならではの知的さや、人間としてのあたたかみなどに少しずつ心を惹かれていきます。家庭に仕事に忙しいジュールズに新しく社長を迎えてはどうか?という話が来ます。ジュールズは初めは嫌がっていたものの、夫の不倫を見て見ぬ振りをしていたり、子供が友達とうまくいっていなかったりと、家族ともう少し向き合ってみてはどうか?というような話をベンからされて気持ちが少しずつ前向きになります。そこでいつも強気で負けん気の強い野心家のジュールズでしたが本音を涙ながらに語り始めます。ベンは世代の違うジュールズや他のインターンの仲間の恋人同士の問題やかゆいところに手が届かないような会社の問題を懐の深さや思慮深さで解決してあげるのです。そしてベンは数年前に妻に先立たれたやもめですがベンにも新恋人ができたり。年齢に関係なくこの映画を見終えると、恋も仕事も頑張ろうと思える映画です。

生体ジャンク! 狂殺の館
4

これぞ!B級スラッシャーの快作?

レンタル・ショップでそのパッケージのデザインを見た瞬間、私の中のB級ホラーの感覚が反応し、「これはショーモナイ出来の映画だぞ!」との予感が芽生えスグさまにレジに直行、喜々として観たのですが、予感通りの作品でありました。ある聾唖学校の教師・ジュリアには精神病院に入院している姉がいて、その姉が病院を脱走します。するとジュリアの身辺で次々に殺人事件が…。この作品、あの『誕生日はもう来ない』のパクリと評する人もいるようですが、私自身『誕生日は〜』は観ているものの、もう30年以上前のことなどで覚えているハズもなく、私個人としてはまっさらな状態で観ることができました。そして、クライマックス・シーン、姉が地下室で殺害した人たちを椅子に座らせテーブルを囲ませるのですが、謂わば「B級臭」とでもいう雰囲気が漂っていまして存外に楽しめた一品。ですが、一番印象に残っているシーンは犬の頭をドリルを使って殺す場面でした。こういうふうに書くと私の神経を疑う人も出てくるのでしょうがこのシーンで私は笑ってしまいました。このドリルで犬を殺すシーンは、犬に襲われ犬を殺さないと自分が噛み殺されてしまうので必死にならざるをえないという設定でした。