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elのレビュー・評価・感想

ワン チャンス / One Chance
9

千載一遇をものにした男

この映画は、ポール・ポッツという実在の歌手をモデルにして撮影されている。
彼は、映画公開前、オーディション番組等で大活躍していたそう。
彼の名で検索してみれば、今でもその人気のほどが窺い知れる。

しかし、丸ごと彼の自伝になっているかというと、そこはやはり脚本家の腕の見せ所というか、紆余曲折ある中でも、起承転結で再整理・再構築してある。

実際の彼は、「携帯ショップ店員をしながら苦節何年」という作中の彼とは違う。

優れた成績で大学を出て、市議会議員を経験していたり、この映画の山場としてのオーディション前にも留学をしており、その資金は別のオーディションで獲得していたそうな。

つまりかなり多芸であって、歌手を天職と心に決めているがゆえに「苦節何年」ということになってしまうだけで、他のルートを選んでいたら、その道のプロと成り得た道がいくつもあった人なのであった。

それをそのまま自伝映画化するのだと、変に勘ぐられたり嫉妬の的になってしまって、映画になりづらいおそれもある。

なので、メインイベントと思われるもので再構成してあることになるが、だとしても、総じて、妥協した道のうえでそこそこの戦績を残して終わりというのではなく、天職に向けて挑み続けるのがすごいし、実際にチャンスをものにしてみせるのだから勇気づけられる。

音楽系の夢を追う人には特にオススメであるが、そうでな人にも大変オススメ。

ひぐらしのなく頃に卒
10

伏線回収がスカッとする!

この作品はひぐらしのなく頃に業の続編となっていますが、伏線の回収が毎回スカッとさせられ各キャラの裏話を見られるような作品なのでとてもおススメです。
また、この作品は沢山の章に分かれており、一番最初にアニメ化されたひぐらしのなく頃にから見るもよし、自分が見たいところから見るのもよしな作品です。ですが、最新作では黒幕が主人公目線で描かれているのでネタバレが嫌いな方は他の章から見ることをお勧めします。
業では羽生と古出梨花が主人公として描かれており、雛見沢での事件の元凶を担っているのは彼女なのではないかとも思ってしまいますが、実際彼女は100年もの長い年月の間、何度も6月の開催される綿流しでの惨劇を回避するために抗い続けています。
惨劇というのは、毎年綿流しの日に村の住民が何者かに殺されるというものです。村の住民はそのことをお社様の祟りだといい、村の巫女である梨花が毎年、奉納演武を行い供養をしています。古出家は代々お社様の巫女であり、梨花もその荷を担っていますが、本心は雛見沢をでておしゃれな女学校に入学したいと考えており、その梨花の考えを良く思わない人もいます。
その結末を変えるべく、この作品の黒幕は「えんわ」と呼ばれるものの力を借りて梨花と同じ「くりかえすもの」になります。この作品では黒幕と梨花との葛藤が多く描かれておりホラー要素のほかにも人間の醜さが表現された作品ともいえます。

DRAGON QUEST -ダイの大冒険- / ダイの大冒険 / ダイ大 / Dragon Quest: The Great Adventure of Dai
10

不朽の名作

『ダイの大冒険』は、国民的RPG『ドラゴンクエスト』の世界観を元にした漫画。
原作『三条陸』、作画『稲田浩司』により、1989年に週刊少年ジャンプにて連載された。
当初はドラゴンクエストのプロモーションを目的としたメディアミックス作品だったが、掲載された読み切りの評価が高く、長期連載が決定。
その後、約7年間連載され、コミックスは全37巻にも及ぶ。
漫画オリジナルの呪文や技が多く登場するが、そのいくつかはゲームに逆輸入された。

ストーリーはゲームとは異なる、オリジナルストーリー。
主人公ダイは、モンスターに育てられた少年。
かつて、勇者により倒された魔王が復活し、その魔王を倒すために旅に出るのだ。
王道ストーリーではあるものの、そこに至るまでの過程が涙をそそる、不朽の名作である。

毛糸のカービィ
5

ゲーム超初心者なら楽しめる作品

一言で言うとこのゲームはあまりにも簡単すぎて、それこそ幼稚園児や小学生でもなければ原則として楽しめない作品です。毛糸という形で『星のカービィ』シリーズの世界観を表現する意味も今一つ明確ではありませんでしたし、敵もあまりに弱すぎましたし、メーカー小売価格で買うのは余程のシリーズファンでなければ若干勇気が必要でしょう。とはいえ雰囲気自体は悪くなく、実際これを当時66歳になったゲームと縁のない母親に押し付けると、中々ハマってくれました。そういう形では、購入しておいて全くの無駄にはならずに済みました。
このゲーム、というか『星のカービィ』シリーズ自体が、シリーズ中の世界における時系列を公式に定めていないので、世界観がシリーズ本編と一致するかしないかについて気を揉む必要がありません。そういう意味ではシリーズファンにも悪くはないと思います。
難易度の低さから逆にタイムアタックに適しているという意見もあり、2時間もあれば完走することができます。普通にゲームを楽しむ人にはともかく、タイムアタックで世界記録を狙いたい人にはお勧めと言えるでしょう。
ゲームとして簡単すぎるので本当は4点程度にしたかったのですが、楽しみ方もそこそこある点で5点にしておくことにしました。

SEKAI NO OWARI / セカオワ / End of the World
10

音楽性の幅があり、たくさんの世界を見せてくれる

SEKAI NO OWARIというアーティストは、2006年に結成されたバンドである。「幻の命」でデビューした頃は、「虹色の戦争」「天使と悪魔」など、社会性のあるメッセージを歌詞に盛り込み、それを明るいメロディーにのせて歌うという、一見すると暗いバンドであった。デビュー曲の幻の命は、暗い歌詞に暗いメロディー、おまけに暗いバンド名だったので、あまり印象は良くなかったのを覚えている。しかし、戦争や平和、いじめや正義についての考え方、価値観については共感することも多かった。本質をついた歌詞が、彼らの魅力だと思った。しかし、徐々に「眠り姫」「RPG」に代表されるような、ファンタジー世界を音楽にしたような曲が増えてきた。初期の音楽性がある程度成功しているにもかかわらず、それにとらわれず、また違う音楽を生み出すのがSEKAI NO OWARIであると思う。「Dragon night」のように、洋楽にアレンジできるような曲も増え、最新アルバムの「Eye」「Lip」では、歌詞が全て英語の曲も多い。海外に向けての音楽も作りつつ、今までのようなメッセージ性の強い「LOVE SONG」や、ファンタジーの要素を持つ「千夜一夜物語」という曲もある。そんな様々な世界観を持つバンドなので、飽きることはないと思った。

PSYCHO-PASS / サイコパス
10

科学技術の発達から生まれる不安定さを考えさせられる近未来SFファンタジー!

非常に近未来的なSFファンタジーでありながら、ありがちな派手なアクションやハッピーエンドで終わるのではなく、やりきれない葛藤や苦悩もふんだんに盛り込まれた、非常に人間味溢れるストーリーです。
物語の根幹をなすのが『シビュラシステム』と呼ばれる、人間のあらゆる能力等を数値価し、就職先などもそのシステムで適性を判断してしまう、人間を管理する国家システム。さらに、このシステムの最も効果的で恐ろしいのが、犯罪をおかす前に予備犯罪者を逮捕できるようなシステム。心理的数値を測定し、危険な人物を特定、犯罪を犯す前に予備軍を逮捕できてしまうのです。もちろん、実際に犯罪を犯した人物は数値が変わるため、特定可能。そこから予備軍の逮捕や、犯罪者の逮捕に励むのが、現在の日本でいう警察機構、公安局のメンバーたち。
主人公は、シビュラシステムであらゆるエリートコースの職業において適性であると判断された新人公安局のメンバーの女の子。シビュラシステムの絶対性を信頼していた彼女が、元犯罪者で、公安局の執行官(犯罪を犯していなくても犯罪者予備軍として判断され、その後公安局の手駒として働く事を選んだ人たちの事)と共に事件を追いかけていくうちに、シビュラシステムに疑問を持ち始め、そしてそのシステムの正体に辿り着いていく、という物語。
第一期と第二期に別れますが、ここまでが第一期のお話。このアニメの面白くも恐ろしいところは、人間をあらゆる点で数値価し管理してしまうという、将来実現しそうな世界を舞台にしている事。本当にこんな未来が実現したらどうなってしまうのか、深く考えさせられるストーリーです。勿論キャラクターの魅力も素晴らしいです!当初はおどおどしていて、いかにもマニュアル通りに勤務するといった印象の主人公が、自分の意思で動き、成長していく過程は見ていて励ましたくなりますね。アニメにそれほど興味の無かった方でも、これほど深い題材と内容であれば楽しめる事間違いなしでしょう。是非、近未来が内包する恐ろしさとその可能性について、アニメを見ながら考えてみてはいかがでしょうか。

賭ケグルイ / Kakegurui - Compulsive Gambler
7

構成としてよく考えられている

アニメや実写映画化、実写ドラマ化にもなっています。個人的にですが、実写の主人公蛇喰夢子のクオリティーは高いなぁと思っています。アニメの声優さんもピッタリ!って感じで良かったです。結構アニメや実写化にされちゃうと漫画読んでいたファンにとってはギャップの違いについていけないことも結構あるとは思うのですが、今回はそういったこともなく、すごく良かったなと思います!浜辺美波ちゃんの可愛さがすごくいいですね。

百花王学園に通う生徒のお話です、この学校はあらゆるギャンブルを推奨し、ギャンブルで勝つことも1つの強さとして認めています。ギャンブルに負けつづけたら、あらゆる人権や尊厳などが奪われてしまうという恐ろしい制度も認められています。イカサマやギャンブルの種類も多く、構成としてよく考えられています。読者としては結構難しいと思う場面もありますが、キャラクターも豊富で個性的で魅力があります。可愛いヴィジュアルのキャラが多いですが、とてつもないゲス顔をよくしています。顔芸漫画か?と思うほど最初はその辺も面白かったです。これだけアニメ化、実写映画化と進撃が止まらないのでやはり人気がある作品だと思います。

月に吠えらんねえ
9

これほどまでに参考資料の多い擬人化がかつてあっただろうか

月に吠えらんねえは、近代詩歌俳句の作品のイメージの擬人化作品です。
擬人化や美化はもはや珍しいものではなく、武器や食品、過去の偉人等がイケメンになったり美少女になったりするのは日本ではもう日常茶飯事です。
まず本を手に取って最期のページから1ページだけ捲って見て下さい。参考文献リストがあります。もう一ページ捲って見て下さい。参考文献リストがあります。数えてみると、200冊以上の文献を資料にして書かれた作品だということがわかります。
1巻を読んで「なんでこんなに必要だったの?」と思われる方も、巻を重ねるごとに理解していけるかと思います。
擬人化・美化作品の魅力は、キャッチーですぐにキャラクターの素敵なところがわかるよう、物語の中ですべての情報がキャラクターが出てきた話で大体わかるところです。
ソーシャルゲームでも、キャラクターが手に入ると自己紹介が読めますし、それでそのキャラクターがどんな奴かすぐにわかります。
しかし、「月に吠えらんねえ」ときたら、その擬人化・美化の利点を全力で無視して、キャラクターの行動も、心理も驚く程読み取れません。そういう点では、普通の漫画に非常に近いので、擬人化に安っぽいイメージをお持ちの方はまず、読んでみて頂きたいです。
ストーリーを追う楽しさがきちんとある物語です。そして、あの意味不明な量の参考文献の理由も、巻を重ねるごとに明らかになっていきます。出来ればネタバレしないで、読んでみて欲しい。読んでみて、こんなこと書いていいのか!?と驚いてページを捲ってみて欲しい。
色んな意味で型破りな漫画、突き抜けたものが読みたい、そんな方に是非オススメの作品です。

しろくまカフェ / Shirokuma Cafe
10

「パンダくんのダイエット」

ある日、パンダくんは動物園のすべり台が壊れて軽い怪我してしまいました。パンダくんは、自分がメタボだからその重さで壊れたと思っていました。「スマートな動物に生まれたかったなあー」と言いました。次の日、パンダくんが動物園でバイトしているときに、半田さんは餌のパンダ団子をあげようとしますが、パンダくんは「いらない」と言いました。メタボが気になるからと半田さんに言うと、「中国語で太ったて言う意味で、パンダなんだよ」と半田さんが説明すると、普段からメタボと言われているパンダくんは、ダイエットをすることにしました。しばらく、続けると、見事少し体重を減らすことができました。この回を観ていた、自分はパンダくんが自分のお腹を引っ張っているところやダイエットしているところがかわいくてたまりませんでした。少し体重を減らせたみたいですが、あんまり変わっていませんでした。その後、新しくできたすべり台でパンダくんと常勤パンダさんがすべると、常勤さんがメタボなお腹をすべり台に引っかかちゃうところがあったから、パンダくんも常勤パンダさんもかわいいと思いました。この回は、パンダのモフモフ感が強いのでオススメの物語です。

悪人
10

タイトルなし

私の大好きな作品、『怒り』の李相日監督の過去作。


ずっとずっと観たくて、でも観るのを躊躇してしまっていた作品。何故か分からないけど、とんでもなく凄い作品のような気がして怖いと感じていた自分がいたから、。

李監督の演出に関しては何度か観たり聴いたり読んだりしていて、本物のお芝居を、
芝居じゃなく本物をというかその一本の芯みたいなものが凄く好みでそして憧れでもありました。
簡潔に表すなら名作、いや迷作といえば伝わるかな。終始胸が苦しくて叫んでた。
内容や空気感、湿度が自分好みであったのはもちろん、キャストの熱量、技量、語彙が無くなる感覚でした…。
こんな映画があって良いのか、こんなお芝居をする人がいて良いのか。
どちらも良い意味で、です

全員が全員、想像をはるかに超える芝居をしていて、分からなくて、震えた。
どの瞬間を切り取っても隙がない。表情や表現の変化が突然で、それはもう、追いつけないくらいでしたけど、私の記憶としてずっと残ってくれるだろうなと、いった感じです。

題名の、悪人。
この言葉だけを聞くと、とっても軽く聞こえてしまうけれど、この物語はそう簡単に扱えるものではないと私は感じました。
もっと深くてもっと苦しくてもっと痛い。

何故、こんな苦しい物語を作ってしまったのか作ってしまう観てしまう移入してしまう。
結局は客観視しかできないそれでも踏み込みたい気持ちがあるからきっとどこまでもはまってしまうんだろうと思います。
嗚咽になる程愛おしくて残虐で代わりなんて見つかるはずが無くて。大切な人がいない人間が多すぎる
失うものがないから、強くなった気になる。いつだって傍観者でそれを突きつけてくるから悔しかった。誰が本当の悪人、?

罪を犯した人、その人を生んだ両親、それとも、その人を愛した人、世間、マスコミ、横目で知らないふりをした人、嘲笑った人、一緒に苦しんだ人
罪を犯した人が本当に悪人なの?誰の立場に立てば正解で、誰の味方をして誰のせいにすれば正解だったのか。
愛してしまったら悪人、共感してしまったら悪人、じゃあ知らないふりをしている人は、悪人じゃないの?
責任を押し付けて吐き出す場所にして、暴力、ナイフ、刺さる言葉にしかならないし真意なんて誰にもわからない、謝れば良いの、悔やめば良いの自分を壊して、誰かの苦しみを笑えば楽になりますか。
傷つくのが怖くて自分は強い人間だって思い込むために踏み込まずに外から暴言を吐いて守ってそんな世界は嫌だな。だからこそ二人の、二人しかいない透明で冷淡な世界を救ってあげて欲しかった。

何者
5

普通です。

全ての登場人物が(無自覚ながら)闇を抱えていて、そのどれかにはきっと共感してまうはずです。だけど、あまり大きな声で「これ分かる!私も!」とは言いたくない…(笑)
自宅でみましたが、演劇シーンは音が大きいのにその他のセリフの声は小さくて、音量の上げ下げに追われました。宣伝見た時、ちょっとスリル要素(登場人物の感情面で)があるのかなって感じたのですが、そういうのでは全然なかったです。笑
就活ドキュメント風?
小説原作読まないので、わかりませんが原作はもっと面白いんでしょうか。
「桐島部活…」も原作は面白いのかなぁ?って思ったから、どうなんだろ。
なんで、皆で就職対策するの?ってこの映画の基本設定をもう疑問に思っちゃったからダメなんだろうなぁ。笑う~リアルな就活活動を見せられると高校時代の自分の就活と被せて見えるから拓人たちの心境はよく分かる。会社に入社するか自分で立ち上げるか……どちらの選択も厳しいけど、他の仲間が内定貰うと自分も早くしないと焦るよな…終盤での拓人の裏アカウント暴露のシーンは驚いた。あのシーンのスマホいじってた時は裏のほうに書き込みしてたのね~就活失敗するごとに掃き溜め口に裏アカを使い自分の腹黒さが増していったのか。SNSは基本的に仕事友達関係の人には知らせないのは鉄則だぞ!拓人の場合は人間関係修復するのは厳しいかも……山も谷もなく単調に進んでいくストーリーで、確かに今の時代有りがちな出来事かもしれないけど、そこから何を伝えたかったのかわからない。
主人公も大して最後変わったように思えなかったし。
キャストや曲だけ豪華にしちゃった分、脚本のショボさが顕著になった気がする。
プライムで見たけど、借りて見なくてよかった。

犬夜叉 / InuYasha
9

冒険物語「犬夜叉」

「犬夜叉」は、高橋留美子先生の傑作少年漫画です。
連載が始まったのは、1990年代。完結してから、もう10年以上経つのに、たくさんのファンの心を魅了し続けています。アニメ化したり、舞台化したり。ですが、一番素晴らしいのは、やっぱり原作漫画です。
何より高橋先生の可愛い、それでいて色気や不気味さも描き分ける絵が、素敵です。おどろおどろしい妖怪や怪物、美しい女性に、緻密で艶やかな柄の着物……。そしてもう一つ、キャラクターが魅力的です。
妖怪と人間のハーフである主人公や、現代からタイムスリップしたヒロイン。巫女の使命と自分の感情の、狭間で揺れる美女。悪役の「奈落」は嫌なやつで、たくさんの人を不幸にしますが、心から憎めない人物です。彼の行動原理は、いつも「恨み」「憎しみ」「嫉妬」など、人間臭い感情です。自分のものにならない女性に焦がれ、恋仇を憎み、幸せを引き裂こうと罠を仕掛ける。完璧な妖怪へのコンプレックスも持ち、大妖怪である主人公の兄を執拗に狙います。そんな泥臭い姿は、まさに人間そのもの。主人公も短気だけど優しいし、お人好しだし。
悩み苦しみながら戦い、恋をし、仲間を守る主人公達は、やっぱり魅力的です。

転生したらスライムだった件 / 転スラ / That Time I Got Reincarnated as a Slime
8

見ていて気持ちの良い作品です

異世界転生モノの物語です。
タイトルの通り、主人公が転生したらスライムになってしまうという所から物語はスタートします。スライムというと最弱モンスターのイメージがありますが、主人公が転生したスライムはただのスライムではないのです。転生する際にいくつかスキルを獲得しており、それがチートです。
また異世界で最初に出会った生物が『暴風竜』というその異世界でかなり強い魔物なのですが、その竜とも友達になります。そう、この主人公コミニュケーション能力が非常に高く、その後もどんどん魔物や人間と仲良くなっていくのです。
先に書いたスキルのうちの一つ捕食がこれがまた反則級に凄いスキルで、名の通り捕食し、もう一つのスキルの大賢者というスキルで解析する事により捕食したもののスキルをコピーする事が出来るという何とも反則的なスキルを持っているのです。

主人公は最初に出会った友の暴風竜ヴェルドラを捕食する事により膨大な力を得る事になります。
最初はゴブリンの集落を救う所から始まり、そこを拠点に村を作り、村を国に発展させ、魔物や隣国の王、魔王までも交友関係を築き上げていき、どんどん国が栄えて行く様は見ていて面白いです。
また主人公がどんどん強くなる様も見ていて面白いです。
小説、マンガ、アニメ化もされておりますがどれを選んで頂いても面白いのでオススメです。

Free! / フリー(アニメ) / ハイ☆スピード!
10

最高のストーリー、そして映像のFree!シリーズ。

アニメFree!シリーズは、京都アニメーション制作のアニメです。2013年に第1期がスタート。それ以来大人気作品となり、2014年には第2期がスタート。2018年には第3期がスタートしました。劇場版作品も制作されており、2020年には第4期がスタートする予定です。

Free!とは主人公七瀬遙を中心とした、青春と水泳の物語。
一期では、小さな町の高校で水泳部を幼馴染の橘真琴、葉月渚と共に一から立ち上げ、新入部員の竜ヶ崎怜も加えて合宿など練習に励みます。一見ほんわかした雰囲気のメンバーですが、水泳になると熱く真剣な姿がとても素敵で、引き込まれてしまいます。一つのことに一生懸命になる青春はとても輝いています。高校は別の、ライバルであり幼馴染の松岡凛との水泳勝負も見どころです。
2期では遙や真琴、凛が3年生となり、進路で悩むなどシリアスな展開も見られます。悩みながらも自分なりの答えを探す姿は応援せずにはいられません。
そして3期は舞台が進学先の東京となります。仲間も増え、新しい生活で遙たちが水泳と向き合うストーリーです。

Free!シリーズの素晴らしいところは、ストーリーはもちろんですが、なんと言っても作画が素晴らしいです。水泳のフォームも美しいですし、水の表現が本当にリアルです。アニメなのにまるで映画作品を見ているかのようなクオリティで、見て損することはありません。
また、声優陣も豪華で、それぞれのキャラクターの個性が、人気声優さん達の演技により、更に光るものとなっています。映像美と、笑って、泣けるストーリーの素敵なアニメです。

晴明さんはがんばらない
7

最後は不明確

絵は下手だが、決める所は決めているので、今後に期待。
平安時代の人はみな背が低いということを逆に利用して、男装に違和感をなくしている。
排他的な昔の人なのに受け入れすぎ…というのは漫画という性質上仕方のないことだが、そこが受け入れられない心の余裕のない人は読まない方がよい。
『がんばらない』というタイトルに反し、原作のレベルはかなり高く、平安の世俗的なこともかなり取材されているし、オチも全て面白い。キャラクターも様々なニーズに応えられるようになっており、登場人物は皆かなりのハイスペック、かつそれをしっかりと描けているところから、かなり「頑張っている」作品であり、読み手もおそらくそのようにハイレベルな読者を想定しているように思う。
ストーリーはいわゆる「男装もの」であり、メインターゲットは恐らく女性だと思うが、強い恋愛描写がある訳ではないので男性読者も楽しめることだろう。とはいえ、萌えシチュエーションはしっかり網羅している。中盤は冒険ばかりしているし、それらも全て少年漫画的な引き込まれる展開が用意されている。最終的に彼女は平成に帰るのか? それとも誰かと結ばれるのか、それともマツコ・デラックスと結ばれるのか? 明確に描かれないまま終わる所は少々不満だが、読者ごとに様々に想像させる余地とも言える。
イラストからは予想の出来ないハイクオリティが逆に笑いを誘うという事もできるが、それは作者の望むことではないだろう。
「平成…そんな時代もあったな」と、平成最後の年に楽しむのにピッタリな漫画であるし、作者の今後の作品も大いに期待できる。

NARUTO / ナルト
9

長いが全部読める

ナルトは全72巻なのでとても長いストーリーです。途中で中だるみする漫画が多い中、ナルトは飽きることなく楽しめました。意外と面白かったのが、カカシが主役の外伝です。
ストーリーの途中で別のキャラが主役になるサブストーリーのようなものが入る漫画は多いですが、そこがあまり面白くないと漫画全体の面白さに関係します。このカカシ外伝については、本編よりも好きという声がインターネット上であります。カカシというキャラが人気があるということもあるのでしょう。サスケとの戦いで敗北したナルト、そこから3年後へととぶ間にうまくこの外伝をはさめたと思います。しかも、驚いたことに外伝に登場したキャラが最後のほうで登場します。ラスボスだったら熱かったのですが、ラスボスの2歩手前といった感じでした。
ラスボスがぽっと出のキャラというのは少し残念でしたね。ゲームでも突然でてきたよくわからないモンスターがラスボスになっていることがありますが、そんな残念さがありました。サスケがラスボスという意見もありますが、最後のサスケ戦はイベントのようなものと考えています。とにかく全体を通して面白かったので、人生でベスト5に入れてもいい漫画です。

Fate/stay night [Réalta Nua]
10

正義という有り方を考えるための一つの指標

10年前に起きた死者・行方不明者数百人という原因不明の『冬木大災害』。それを辛くも生き延びた主人公『衛宮士郎』は、『魔術』と呼ばれる異能の力を使う事以外は、ごく普通の高校生だった。
友人の頼みごとで帰りが遅くなった際に、偶然から超人・超常的な戦闘の現場に巻き込まれ、口封じに殺されかかる。
辛くも難を逃れるも、士郎の生存を確信し追ってきた『ランサー』と呼ばれる存在に再び追いつめられた刹那、右手の疼きと共にとある存在を"召喚"する。
「問おう、あなたが私のマスターか」
相棒である『セイバー』と呼ばれる少女と共に、巻き込まれる『聖杯戦争』と呼ばれる魔術師同士の殺し合い。
それは10年前の大災害の原因でもあり、紆余曲折ありながらも、そんな殺し合いを止めようとする士郎。
だがそれは、生半可な覚悟を有する戦いではなかった……。

爆発的なヒットで今までにもさまざまな派生作品が登場したFateシリーズの1作目の移植作。
総プレイ時間は40時間を超えるとも言われており、読み応えのある文章と熱い展開で、多くのファンを魅了した。

物語は大きく3つに分かれ、主人公とセイバーの交流と互いの想いをぶつけ合う『Fate』ルート。
主人公の心の『歪み』が大きく取り上げられ、主人公の信じる正義に疑問を投げかける『Unlimited Blade Works』ルート。
全ての謎が解き明かされると同時、主人公がある一つの『答え』を導き出す『Heaven's Feel』ルート。
それらを全て攻略して、やっとわかる物語、世界観の大きさや、弟切草やかまいたちの夜などに代表される、小説を読むような所謂ノベルゲームと呼ばれるものとしては画期的とも言える音やモーションを利用したハイスピードでカッコいい戦闘シーンの表現など、気づけば時間の許す限りプレイしていて、すべてが終わった後の読了感は、しばらく他の事に手が付かないくらいであった。
ただ、劇中に登場する専門用語など、ある程度理解が無いと難しい場合もあり、そのプレイ時間から、時間的に余裕のない現代人がやるには、敬遠されてしまう可能性もあるが、もしもFateのシリーズを理解したい場合には、連休などを利用してやることをお勧めする。

世界観に嵌れば、決して損をするような事は無いと断言できるゲームである。

League of Legends / リーグ・オブ・レジェンド / LoL
10

やりこむほど上手くなることができる

League of Legendsとは、PC用のゲームであり、ジャンルとしてはMultiplayer online battle arena(以下MOBA)というジャンルで複数対複数の対人戦ゲームです。
このゲームの利点としましては、よくある「課金」で強くなるゲームではなく、あくまで戦略やプレイヤースキル依存であるということです。
課金要素は自分が使用するキャラクター「チャンピオン」を購入したり、そのチャンピオンの見た目を変更できる「スキン」を購入したりすることなので、実際の戦闘には課金しているかどうかの差は実際には出ないのです(一部プレイヤーネーム変更などの課金要素もあり)。
なので、どんな人でもやりこめばやりこむほど上手くなることができるため、個人的にはとてもおすすめです。
まずこのゲームは全員がLv1からスタートし、雑魚敵となる「ミニオン」や相手チャンピオンを倒すなどしてゴールドを集め、装備を整えながら進めていくゲームです。
このゲームの勝利手段としては、基本的には相手陣地にある「ネクサス」と呼ばれるオブジェクトを破壊すれば勝利です。
ネクサスまでの道中に「タレット」と呼ばれるタワーがあるため、それらを壊していきながら最終的にはネクサスを、という流れになります。
もちろん、相手プレイヤーがいるため彼等を倒すか、もしくは相手の隙をついてタレットを破壊していくことも可能です。
あと、ジャングルと呼ばれるマップ内の場所には「リフトヘラルド」や「ドレイク」、試合開始から20分経過してから出現する「バロンナッシャー」というオブジェクトもあるため、それらを取得することによって味方に様々なバフを与えてくれるので、相手と有利がつき、タレットなどのオブジェクトに繋がりやすいです。
もちろん、相手プレイヤーもドレイクなどを狙っているため、様々な駆け引きが発生するのですが、そこがMOBAの面白いところだと思います。
ただ敵を倒して勝利!といったわけではなく、敵を倒してから如何にオブジェクトに繋げられるかが勝利のカギとなっているので、闇雲に敵を倒し続けるだけでは試合に勝てないのです。
そういった戦略が必須になるため、より考えながら動かなければいけない、そういうところが本当に楽しいです。
使用可能なチャンピオンは140体以上存在しているため、自分好みのチャンピオンを探すことができるのも魅力です!
慣れるまで相当時間もかかりますし、覚えないといけないこともたくさんありますが、その分やりこみ要素はかなりあるので、ぜひいろいろな方にこのゲームをやっていってほしいと思います。

キャビン
10

ホラー映画を見てれば見てるほど楽しめる!終盤の畳み掛けがすごい異色のホラー

大学生の男女5人組が知り合いの別荘を借りて楽しい週末を過ごすはずだったが、そこはいわく付きの小屋だったー…なんてよくあるホラー展開ですが、この映画はその「ホラーのお約束」を存分に練りこんだ作品です。それもそのはず、この別荘は人為的に作られたお化け屋敷で、5人組の大学生はこの小屋を作った組織によってここへ向かうように仕向けられています。そしてその組織は世界を守るために彼らを見世物にし、1人ずつ殺して生贄とすることが仕事です。しかし組織が直接手を下すのではなく、幽霊やゾンビ、クリーチャーに襲わせて殺すのですが、何に襲わせるかは見世物にされている5人が気付かないうちに自分たちで選んでしまいます。
地下室に置いてある、クリーチャーに関係する物を品定めしている時はドキドキ感があって…でもホラー映画に詳しい人ならここでニヤッとすることでしょう。

この映画はホラーのお約束はもちろん、他作品のオマージュなども所々に散りばめられています。ちなみに1番最初のオマージュは「ファニーゲーム」と酷似したタイトルフォント。ホラーファンなら開始早々から笑ってしまいますね。他にも「死霊のはらわた」「悪魔のいけにえ」「ヘルレイザー」「IT」「シャイニング」など多数の作品のオマージュをしています。特に物語終盤のクリーチャー倉庫や殺戮シーンは、ホラーファンなら一時停止して自分の知っているものを探してしまうのではないでしょうか?
そしてこの殺戮シーンがまたこの作品の1番の見どころと言っても過言ではありません。今まで組織の思うように操られて、痛めつけられ、友達を殺されて、そんな主人公たちの必殺の復讐シーンです。悲惨な場面なはずなのにどこかスカッとし、エレベーターのチンッというその場に不釣り合いな音が笑いを誘います。
ホラー映画といえば後味が悪かったり、意味深なまま終わったり…というものが多い中で見終わったあとで充実感のある映画になっています。身の毛もよだつようなホラーが見たい!という方には恐怖感が足りないかもしれませんが、ホラーファンにはぜひ見てほしい1本です。

図書館戦争 / Library War
10

本を読む人、読まない人、すべての人が楽しめる一冊

普段あまり本を読まない方も最後まで読み切ることの出来る一冊です。本なんてほとんど読まないのに…、と思う方でもひとまず読んでみてください。シリーズの最初の一冊ですが、一冊完結なので1冊目の「図書館戦争」だけでも十分楽しめます。もちろん、読み終われば自然と続編を手に取ってしまいます。
「図書館戦争」という題名の通り、舞台は図書館を中心とした図書の関連施設です。周囲は現代日本の世界観そのままに図書館や本屋、関連施設の中でのみ繰り広げられる、守るべきものを守る戦いがあります。ありえないと思うかもしれない世界観ですが、もしかしたら近未来で起こりうるかもしれない物語。世間の無関心から生まれる大問題を描きつつ、主人公と上官を中心とした仲間たちの日常を、主人公の成長と共に面白おかしく、時にはシリアスに描かれています。
笑いあり、感動ありであっさり最後まで、しかも何度も繰り返し読むことの出来る本です。
実写映画化や漫画、アニメ化もされていて、高知出身の作者「有川浩」が一躍有名となったシリーズの記念すべき第一冊目です。図書館戦争を読み終わった後は続編を読みたくなり、その後は「有川浩」の著書をすべて読みたくなるでしょう。

スターオーシャン セカンドストーリー / Star Ocean: The Second Story / SO2 / スターオーシャン2 Second Evolution / Star Ocean: Second Evolution / SO2SE
7

タイトルなし

1998年にプレイステーション用ソフトで発売された作品で、トライエースの代表作とも言える宇宙を舞台にしたRPG「スターオーシャン」シリーズの第2作です。
プレイヤーは先ず2人の主人公、前作のキャラクター・ロニキスの息子(本作は1作目の続編にあたる世界観)クロードとヒロイン・レナの2人のどちらかを選ぶところから始めるダブルヒーローシステムを採用し、仲間を集めながらエクスペル・ネーデといった惑星を舞台に冒険を繰り広げていきます。
本作はプレイヤーが仲間にできるキャラクターは合計12人(パーティに加えられるのは8人まで)で、いずれも非常に個性的なキャラクターとなっていて、シリーズの中でもキャラクターの人気は本作が上に入っている印象があります。
また戦闘以外でもプライベートアクションや多種多様なミニゲームもあり、本筋以外でも楽しめるお遊び要素も満載なのも印象的です(特にプライベートアクションはキャラクターの親密度が上がることにもなります)。
ストーリー的にはさほど目新しい要素はありませんが、やりこみ要素やキャラクター人気が高く、後にゲームボーイカラーソフトで本作の登場人物が引き続き活躍する「スターオーシャンブルースフィア」が発売され、また2001年には「スターオーシャンEX」のタイトルでアニメ化されたりと多種多様な展開が話題となりました。

MEG ザ・モンスター
9

迫力がすごい!!

MEGザ・モンスターのあらすじは、これまで絶滅していたであろう古代生物「メガロドン」をある最高の技術を持った研究所が深海の底、未知の深海で発見し人間とメガロドンが戦う映画です。主役を務めるのは、ワイルドスピードでおなじみのジェイソン・ステイサムです。この映画を見て一言、ジェイソンが強い!強すぎる!作中、ジェイソンが深海にいたメガロドンが水上に上がり、そのメガロドンの尾びれに発信機付きの槍を放つシーンがあるのですが、ジェイソンは何も乗らず泳いでメガロドンに近づき槍をさします!しかも、ボートに戻る途中に気づかれて追いかけられるのですが急いで泳ぎなんとかボートに死ぬことなくたどり着きます!このように、いかにジェイソンが強いかもわかる映画にもなっているのです。さらに、サメの怖さがわかります。通常の大きさのサメを取り上げた映画は多く見ますが、今回のサメは、史上最大のメガロドンとなっているので大きさスピード共に最強のサメになっています。そのサメが自分めがけて大きく口を開けて泳いでくるのですからその怖さも最高ですね!多くのシーンが迫力あり私はMX4D で見たのですが、本当にそこにメガロドンがいるかのような気持ちになります!!!この映画は、映画館の大きいシアターと大迫力のある音響で見るべきです!まだ映画は上映されているので、ぜひ見に行ってみてください!!

中村くんの金パは柔らかい
7

コワモテなのに、「可愛い物」好きな男子高校生にキュン死に!

ギャップ萌に目がないそんなあなたに、是非ともオススメしたいのが著者.熨斗目ナオさんの「中村くんの金パは柔らかい」という漫画でございます。現在、マガジンR(こちらではもう最終回を迎えたようですね)やpixivで連載中の漫画です。
主人公は、ハンドメイドが大好きな、しかし見た目は強面金髪という、迫力満点の男子高校生です。そんな彼が好意を寄せている相手が、さらさらロングヘアの美少女、でもクール…なのにちょっぴり(?)絵が下手で、お茶目な林さんです。
ひょんなコトから、ハンドメイドを通して、仲良くなってゆく二人。ブローチや、ハーバリウム、こんなものまで作ってるの!?というような様々なハンドメイドを中村くんから教わる林さん。そして、どんどん二人の距離は近づいていくように思われますが…。
手作り感いっぱい、そして周りの友達たちの愛いっぱいのクリスマスパーティーや、二人だけの花火大会、いろんな行事を通して二人の気持ちはすこしずつですが引き寄せられて行きます。
二人の結末は、ハンドメイドを通して、一体どのようなものになっていくのでしょう?まだ最終回をチェックしていない私は現在進行形で気になって夜もねられません!

クズの本懐 / Scum's Wish
6

ドロドロとした恋愛アニメ

原作の漫画と同様に劣らない美しい作画だが、中身は少々捻くれた恋愛アニメ。
高校生の安楽岡花火と粟屋麦は、周囲から見ると誰もが羨むような理想のカップルであるが、実際にはその関係はただの慰め合いにしか過ぎないものであった。

2人はお互いに別々の人に想いを寄せているのに、その人たちに通じない想いをお互いで解消しあう姿は、何とも切なく悲しいものだと思いました。
花火は、幼少期から可愛がってもらっていたお兄さんのような存在の教師である鐘井鳴海を、麦は家庭教師をしてくれていた教師の皆川茜へ好きという恋愛感情を持っていたのにも関わらず、お互いに関係を持っている間に、互いへの気持ちにも変化が表れていく部分は驚きました。
タイトル通り、確かに2人がしていることは捻くれているけれど、こんな感じの恋愛もありなのかなとも思いました。ですが、逆により傷ついてしまうのではないかとも思いました。花火や麦を含めた登場人物たちの、好きな人に想いを寄せる強い感情が視聴している私にも強く襲い掛かってくる様な感じになり、思わず涙がこみ上げるシーンも多々ありました。最終話を見たときは、花火と麦がどうか幸せになって欲しいと願うばかりです。