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ck6のレビュー・評価・感想

Detroit: Become Human / デトロイト ビカム ヒューマン
10

人工知能「人間以上の知能に到達した件について」

人工知能が人間以上の知能を手に入れた世界で、あなたは人間としてではなく、人工知能となってデトロイトの街で生きていきます。
主人公は3人で、それぞれが異なる職業、性別、性格をしていますが、全員に共通するのは「人工知能である」という点です。それぞれの人工知能がどういった選択をするのか、どう言った最後を迎えるのか、それは全てあなた次第です。

デトロイトには様々な人間が住んでおり、人工知能に職を奪われた者、人工知能に理解がある者、人工知能を使って商売をする者、人工知能無しでは生活できない者など、ストーリーの中で様々な人間と出会います。あなたはその中の誰なのかを考えながらプレイするのも、このゲームの楽しみ方の1つです。

また人工知能として生きていく中で、あなたは多くの人工知能や人間と出会います。それぞれの行動や気持ちを受け、正義とは何なのか、正解とは何なのか、そもそも正解なんてあるのかを考えることになります。
私がこのゲームを通して経験してほしいポイントはそこです。一生なり得ないであろう人工知能という立場で、デトロイトという街で、様々なキャラクターに揉まれ、もがき、あなたの思う最高の結末を見届けてください。

トライガン / TRIGUN / トライガン・マキシマム
9

信念を貫くことが、どれだけ重いのか教えてくれる漫画

地球から宇宙へ新たな移民ができる星を求めて向かった宇宙船「SEEDS」。中には人間と、人間の生活を支える「プラント」と呼ばれるエネルギー体が乗っていた。しかし、母船は墜落してしまう。残された脱出ポッドに乗った人類とエネルギー体は近くの星へ不時着。数パーセントは生き残り、150年の月日が流れた。これはそんな星で生きる人間とプラントの物語。

残された人類の子孫、人間と共に降り立ったプラント。苛酷な環境で明日の見えない毎日をそれでも生きる人々。主人公ヴァッシュ・ザ・スタンピードはそんな星を旅する「ラブ&ピース」がモットーの平和主義者です。しかし、賞金首で、行く先々で狙われます。彼の信念は誰も殺さないこと。それは善人、悪人問わずです。彼は信念のためにあらゆる努力をして敵も味方も助けるのです。なぜ自分の命を狙う相手まで助けるのか、なぜ体中が傷だらけになってもその生き方を続けるのか。彼を通して私達は綺麗事のない現実で信念を通すのがいかに大変か思い知ります。何度も葛藤し、何度も相手に引き鉄を引きながら、自身の矛盾を理解しながら、それでも彼は誰も殺さず生きていく。身内から銃口を向けられても。友達とぶつかりながら。

信念を貫くことがどういうことなのか、その一つの答えを自分の目で確かめてみてください。

魔法科高校の劣等生 / The Irregular at Magic High School
10

主人公最強系アニメを観たいならこれ!

数あるアニメの中で、主人公最強系というものがありますが、そのジャンル名が最も当てはまるアニメです。
原作はライトノベル(未読)。
なろう系アニメではありますが、ファンタジー感はなく、現実のようなSF世界というかんじです。
主人公には妹がいてかなりのシスコンですが観ていて不快感を覚えるような感じではないです。それだけ主人公の容姿が完璧でひたすらに強いため、むしろ清々しいです。
戦闘シーンも多めでアクション、尚且つスカッと敵やムカつく相手を倒すアニメが好きな方にはお勧めです。
ただ、良くも悪くも、登場人物の多さや内容はかなり凝っているので、一度全話観てもわからないことや理解しかねる部分があると思います。逆を言えば、2度3度観ることで新たに理解できることがあり、さらに面白いです。
特に後半の、横浜騒乱編では、隠していた自分の正体を明かし、日本を守る姿は、主人公最強好きにはたまりません。
声優陣も豪華で、キャラクターとの違和感もなく、作画崩壊などもありません。
少しグロテスクな表現や、アダルトなシーンを含みます。
新興宗教団体やテロリストなどとの戦闘もあり、高校生の手におえるようなものではないようなトラブルを、主人公は危なげなく次々とこなしていくので本当に爽快です。ある種、なろう系アニメの究極系とも言えるでしょう。
最後は結局主人公が勝つというのを安心して観ていられる作品です。