anuken@anuken

anuken
anuken
@anuken
22 Articles
32 Reviews
0 Contributions
0 Likes
anuken

anukenのレビュー・評価・感想

デジモンアドベンチャー / DIGIMON ADVENTURE / デジアド / デジモン無印
10

成長とは、一体何か

1999年3月7日から2000年3月26日まで放送されたアニメ作品。
1999年8月1日、子供会のキャンプに参加していた八神太一をはじめとする七人の子供たちは、突然未知の世界へと飛ばされる。
そこで待っていたのは、「デジタルモンスター」、略して「デジモン」だった。
自分たちをずっと待っていたという七匹のデジモンと出会い、太一たちは漂流生活を始める。
子供たちの前には次々に敵が立ちはだかり、命を狙われることになる。
時に逃げ、時に立ち向かい、最後は倒して進んでいくのだが、その熾烈で苛烈な戦いの中で描かれる子供たちの苦悩と成長は、複雑で、繊細で、ゆえに魅力的だ。
戦いの鍵となるデジモンたちの進化にも子供たちのこころの成長が密接に関わっている。
そのため、何度も試練は降りかかり、子供たちは常に成長し続けることが求められる。
とても過酷なことだが、子供たちは躓きながらも乗り越えていく。成長とは何か、進化とは何か、実に深く考えさせられる。
また、この作品の面白いところは、子供たちがばらばらになってはまた集まることを何度も繰り返す点だ。
最終回まであと十話をきるという段階でさえ、仲間同士で衝突しあい、敵の策略によるものではなく自分たちの意思で別行動をとる。そのくらい、子供たちは生きることに、自分なりの答えを見つけることに、必死なのだ。
子供たちの長くて短い一夏の冒険、無限大な夢を、ぜひ見届けてほしい。

チョコレートドーナツ / Any Day Now
9

一生に一度は観るべき映画

多様性の時代とは言うが、人々は無意識に自分とは違う価値観の人を普通じゃないと思ってしまう節がある。悲しいことに、認めるという行為は簡単なことではない。だが、本当は誰かを愛す、愛される喜びさえあればそんなことはどうでもいいはずだ。
ゲイのカップルとダウン症の子ども。不思議な家族の形かもしれないが、彼らは確かに家族だった。血が通っていなくても、世間から白い目で見られても、3人で過ごしたひと時を一生忘れることはないだろう。愛する人と過ごした時間は何にも代えられない宝物だ。その権利は誰にでもあることを再確認した。
現代は価値観も大きく変わってきたが、まだすべての人が自分らしくいられる世界が実現されていないことを忘れてはいけない。だけど簡単な話だ。3人からしたら別に理解されなくたっていい。ただ受け入れてくれればいい話なのだ。
ただ3人で幸せになりたいだけなのに、どうして認めてくれないのだろうか。登場人物に感情移入して思わず涙してしまうシーンも多い。特に裁判のシーンは印象に残った。ルディの「一人の人生の話だぞ!あんたらが気にも留めない人生だ」というセリフは心に突き刺さる。もどかしく、切なく、苦しい。だけど大切なことに気づかせてくれる。本当に観て良かったと思わせてくれる映画だ。

天気の子
9

「天気の子」は「君の名は」を超えられたのか。

「君の名は」で大ヒットした新海誠監督の最新作です。私も「君の名は」で新海監督を知り、過去作をいくつか見ました。その新海監督の最新作ということで、公開後すぐに見に行きました。
作品の感想としては「最高によかった」と思います。私個人的には「君の名は」に並ぶ面白さでした。新海監督はその映像の綺麗さが有名ですが、今作も非常に映像が綺麗でした。雨が降る夜の街の静かさ・冷たさが表現されており、見ているこちらにもリアルに伝わってきました。
また「天気の子」はその前評判の高さから、公開前からメディアでの露出も多かったです。CMや特番がたくさんあり、詳しいストーリーまでは分からないまでも、キャラクターについては何度も見る機会がありました。そのため、実際映画を見るまでに「このキャラはこういう感じのキャラだろうなー」となんとなく考えていました。実際映画を見てみるとキャラクター達はいい意味で、私の想像を裏切ってくれて、その点も評価が高かったです。
そして何と言っても「君の名は」でタッグを組んだRADWIMPSの続投で音楽も映像とマッチしています。映像も音楽も綺麗で、視覚から聴覚から新海監督の世界観を楽しむことができます。しかし、「君の名は」を意識した演出等も多く、その点については少し残念でした。RADWIMPSも続投したため、君の名はの続編的な印象を受け、独立作品として見れられないところがマイナスポイントでした。
総合的には「君の名は」を超えるほどの衝撃はなかったですが、非常に面白く、一度は見る価値のある映画だと思います。

僕のヒーローアカデミア / ヒロアカ / My Hero Academia
7

日本のアメコミ、ヒーローたちの葛藤と努力の物語

僕のヒーローアカデミアは2021年時点、週刊少年ジャンプで連載中の漫画。2021年にもアニメ5期の放送が決定している。

・あらすじ
人類の8割が「個性」と呼ばれる特異体質をもって生まれる超人社会。その中で「個性」を悪用する「ヴィラン」の台頭により職業としてのヒーローが現れる。主人公・緑谷出久は、No.1ヒーローのオールマイトに誰よりも憧れ、ヒーローになりたいと願う少年。しかし、自分が「無個性」であることを宣告され、事実上ヒーローの道を絶たれてしまった。緑谷には優れた「個性」を持つ幼馴染、爆豪勝己がいる。彼もヒーローを志望し、オールマイトに憧れた少年であった。2人はヒーロー輩出の名門校である雄英高校を志望するも、緑谷は「無個性」であるがゆえに爆豪をはじめとした周からは厳しい目を向けられていた。ある日、緑谷は爆豪が「ヴィラン」に襲われている現場に出くわし、「無個性」にもかかわらず飛び出してしまう。それをきっかけにNo.1ヒーローの重大な秘密を知ることとなり…。

・作品の魅力
作品の魅力は大きく絵と内容の2点だ。
まず絵について、「ヒーロー」「ヴィラン」という用語を使っている点からもなんとなく察しが付くが、絵もアメコミチックな作画となっておりとてもきれいで見やすい。漫画において絵柄の好みや上手さはそれだけで作品を読む動機になりうる。また、漫画からアニメ、アニメから漫画どちらをはじめに見ても絵柄のギャップが少なく、抵抗なく見ることができる点も最大の魅力である。特に、漫画からアニメになると原作の絵柄が活かしきることができないことがあるため、それが原因の「ちょっと違うかも…」という経験がある方にはおすすめだ。
次に内容について、1人1人の登場人物の過去について丁寧に紐解かれていく点が魅力である。緑谷のヒーローを諦めざるをえなかった過去、緑谷の同級生・切島の同級生を助けたかったのに助けられなかった過去等、様々な登場人物が自分の無力さに打ちひしがれ立ち止まり、そしてここまでどうやって歩いてきているのかを大切に描いている。それは過去の描写としても登場するが、現在までの展開の伏線として貼られていることも多い。そのため「ここまでこういうことを描いてきたのはこのためだったのか……」と衝撃を受けることもあり、定期的に見返すのも楽しい作品だ。また、キャラクターごとのストーリーと同時に、過去から現在にかけて、幼馴染の緑谷・爆豪の関係性の変化にもぜひ注目して読んでほしい。ぶつかり合いながら2人の距離感がどんどん変わっていく様子がどこかむずがゆく、2人のどちらかの要素に必ず、あなたが共感しうるポイントがあるだろう。

yasu / 林保徳 / Acid Black Cherry / アシッドブラックチェリー
8

J-POPの良さをもつ震撼ロック

少し古いミュージシャンかもしれませんが、耳に心地よいロックをたくさん生み出しています。
ボーカルのyasuさんは昭和の有名ロックバンドJanneDaArcのボーカルですが、今もなお変わらぬポテンシャルで活動しています。現在は活動休止中ですが、今までの曲や新しいオリジナル曲を集めてひとつのストーリーにしたてた新感覚アルバム「L」は発売から時間が経ってもなお人気を集めています。
作品のエンディングには賛否両論ありますが、ストーリー設定や、時代の流れに遅れをとらないやり方は、現在でも老若男女問わず多くのファンを魅了しています。
また、ライブでも彼の性格の良さが伺えます。ファンへの感謝の気持ちを伝える場面。持ち前の面白いトークや明るい性格で、観客はもちろんメンバーを引っ張ってステージを盛り上げることにかけて天才的な実力を発揮します。以前フリーライブのチケットを購入しようと某サイトで販売開始時間ジャストに確認したのにすでに完売、ということがありました。アルバムだけでなくライブで是非、という聴き手の気持ちが感じられますよね。リスナーを魅了するAcidBlackCherry。バカボンのパパより年上という話ですが…そのエネルギッシュなパワーあふれる活動にこれからも期待しています。

テイルズ オブ ヴェスペリア / Tales of Vesperia
10

やりこみが好きな方にはとてもおすすめ

テイルズシリーズの第10作目で映画化もされている。主人公に対して賛否両論ではあるが毎年行われている人気投票では登場時から1位を獲得し続け今では殿堂入りをしているほどなので見た目はとても良い、イケメンである。
ストーリーの内容としては、権力主義の国に嫌気がさした元騎士の主人公が、帝都で暮らしている時に下町の生活を守るための大事なものを盗み出した泥棒を追いかけるところから始まる。そして最終的には世界を救うという話である。世界を救う過程で主人公が人を殺したりするというダークな話であり、最終的には主人公が特に何の罰も受けていないことに賛否両論が飛んでいたりする。内容に関しては皆様の感覚で良いか悪いかは変わってくるので是非そこはプレイしていただいて語っていただきたい。ゲームの内容に関してはやりこみ要素がとにかくふんだんにある。レベル上限が200であること、グレードという2周目以降のニューゲーム時に能力解放できたり、アイテムの引き継ぎに必要なポイント、敵を倒していくことにより攻撃力が上がり9999のマックスまでカンストできる武器、キャラ同士の掛け合いのスキット、キャラの衣装などなど、やりこみが好きな方にはぜひおすすめしたい作品である。

バック・トゥ・ザ・フューチャー / Back to the Future / BTTF
10

私を映画ファンにした名作

バックトゥザフューチャーは1985年に第1作(過去編)、1989年に第2作(未来編)、1990年に第3作(西部編)が公開された。
1作目は主人公のマーティの両親の出会った頃に科学者のドクが作ったタイムマシーンのデロリアンでタイムスリップしてしまい、マーティは過去の自分の母親に好意を抱かれ過去を変えてしまいそうになる。しかし間一髪でマーティの父親と結ばれ、過去を変えずに現代へと戻る事ができる。しかし戻った現代に空を飛ぶ形に改造されたデロリアンが突如現れる。降りてきたドクから未来のマーティの家族に問題が起きたと話す。そのまま未来に向かい第2作目と続く。
未来でデロリアンを見つけたビフが過去に戻りスポーツ年間を渡し、未来のビフは大金持ちとなり町は暴徒化する。その現状を変える為にマーティは奮闘する。ビフの持っていたスポーツ年間を取り戻し、未来を変える事に成功する。現代に戻ったデロリアンに落雷があり、西部時代にドクは行ってしまう。しかしマーティに手紙が届く。ドクからだった。
第3作でマーティは西部時代にドクを救いに行く事を決意する。現代のドクと共にデロリアンを捜索し、試行錯誤の末、タイムスリップで西部時代へと行く。そこでドクは最愛の女性と出会う。ドクは最愛の女性クララと別れ、現代へ戻る決意をするが、クララがデロリアンまで来てしまいドクは西部時代に残った。マーティは現代に戻れたが線路の上。機関車が正面から向かって来てデロリアンは粉々になってしまいドクを迎えに行けなくなってしまった。しかしその直後、機関車の形をしたタイムマシーンでドクとクララとその子供たちが現れ無事を確認し、物語は終わる。
最後にドクが言った、「未来は自分で切り開く物」この言葉を聞いたときは涙が止まらなった。3作全ての物語の流れは一緒ですが、時代の流れは全て繋がっている。素晴らしいの一言では語れない見事な作品です。

きかんしゃトーマス ミスティアイランド レスキュー大作戦!!
7

パーシーのトーマスに対する友情がいい

トーマスが海に落ちそうなディーゼルを助けて、そのご褒美としてメインランドに行けることになるのですが、トーマスを乗せていた筏の鎖が切れ、ミスティアイランドに漂着してしまいます。ソドー島のみんなはトーマスを必死で探しますが、見つからず......。
一方トーマスは、霧深い島ミスティアイランドで3台のきかんしゃに出会い、共に仕事をします。しかし、トーマスはトップハム・ハット卿に、ディーゼルを助けた際の正しい判断をほめられたことで図に乗っており、「ぼくはいつも正しい判断ができるし、間違えない」と思っています。そのため、新たな仲間の言うことを聞かず、トンネルに閉じ込められてしまいます。
そこで、トーマスは3回煙を出して助けを呼び、霧が晴れた時、パーシーにその煙を見つけてもらい、彼に助け出されます。

トーマスのうぬぼれっぷりに少しイライラしますが、最後には「ぼくの判断が間違っていた」ということに気付き、新たな仲間も「誰だって間違えることはあるよ」とフォローするので、スッキリします。また、トーマスとトップハム・ハット卿が再会したときの台詞もとてもよかったです。パーシーが「親友の僕が」と親友親友連呼するのがむず痒い気もしますが、それはいつものことです。

クリープハイプ / CreepHyp
10

ひねくれと共感の歌詞世界

私はクリープハイプが大好きだ。フロントマンの尾崎世界観の歪で繊細なハイトーンボイスと、切れ味鋭いギターサウンドが魅力のバンドである。
2012年にメジャーデビューを果たし、多くの映画やCMのタイアップを決め、また他のアーティストへの楽曲提供をするなど、今では音楽的にエンタメ界に求められている存在である。
最大の魅力は歌詞の世界観。小説執筆もしている尾崎世界観の歌詞は実に文学的で、歌詞カードを開いて初めて意味の分かるギミックが盛り込まれており、読み込むほど心に響くもの。世界を斜めに見ているようなひねくれさが心地よい。今までスポットが当たらなかった人たちを救う言葉に胸が締め付けられる。過去に表現されなかった世界観で描かれていることで、見事なまでの共感を煽ってくる。
デビューしてから癖の強さから敬遠されるバンドであったが、2018年のアルバム「泣きたくなるほど嬉しい日々に」をリリースしてから彼らの世界観が時代に追い付いてきて大ヒットを記録した。おすすめの曲は30歳という節目を迎える多くの人への応援ソングとして制作された「二十九、三十」。誰もが報われたいと思う気持ちをこんなに汲んでくれる歌詞に何度も救われました。2019年2月にはソフトバンクCMソング提供も発表。2019年の活動にも期待大。

レッド・ドラゴン / Red Dragon
8

知性を感じるサスペンス「レッド・ドラゴン」

レクター博士シリーズ第3弾「レッド・ドラゴン」。

時系列では、時系列的には「羊たちの沈黙」でレクター博士がクラリスに出会う前の話で、なぜレクター博士が牢獄に入っているのかということも明らかになります。

物語はレクター博士がオーケストラの演奏を鑑賞しているところから始まります。
そしてレクター博士はオーケストラの和を乱す奏者の臓器を調理し、演奏後の食事会で御馳走する…(直接的なシーンは映さず、あくまで「匂わす」程度)。

まず、冒頭から引き込まれて目が離せません!
羊たちの沈黙と同様の、あの不気味で観ていてソワソワする雰囲気があります。
構成的には、捜査官がある事件解決のために牢獄のレクター博士に捜査の協力をお願いする、という形で羊たちの沈黙と似ています。
エドワード・ノートン演じるウィル・グレアムとレクター博士のやりとりは。クラリスとレクター博士のそれに負けない頭脳戦。緊迫感が凄いです。
そして、今回の事件の犯人である「咬みつき魔」ことフランシス・ダラハイドの心理描写も深く掘り込まれていて、悲惨な事件の犯人でありながら引き込まれてしまいます。
「咬みつき魔」という強烈なイメージとは裏腹に、無口でおとなしい男。そのじとっとした雰囲気がより一層、事件の不気味さを増していてよかったです。彼はハリーポッターでヴォルデモート卿を演じるレイフ・ファインズです。彼自身はとても紳士的な雰囲気なのですが、見事に精神異常者を演じ切っていると思います!
さらに、エミリー・ワトソン演じる盲目の女性リーバもまた凄く魅力的。
幼少期のトラウマにより精神異常をきたし、自ら「神」になろうとして虐殺を繰り返す男が、その盲目の女性との出会いを期に苦悩し、葛藤し、揺れ動いていく…。その様子も見ごたえアリです。

ただ、なぜ「咬みつき魔」になってしまったのか、それに犯行の動機がいまいち分からず終い。神になるための儀式なようなものであるのか?それに、「家じゅうの鏡を割るほど顔にコンプレックス」という割には相当美形(これは仕方ないかもしれませんが)。
しかし、幼い頃から「おまえは醜い」と言われ続けているとそう思えてしまうのかもしれません。
元々は普通の少年だったのに、度重なる虐待でこうなってしまったのかと思うと哀れです。

なぜ家族を襲ったかは見ていて納得。
平和そうな家族を壊したいという思いがあったのですね。
その中で光り輝いている「母」。それがダラハイドが一番欲しかったもので、一番憎いもの…
だから人妻を狙ったんですね。その辺は、なるほど。
消化不良な箇所もあったりはしますが、原作はそのあたりももっと深く書いてあるそうです。

今回は羊たちの沈黙よりもさらに目を伏せたくなるような残酷なシーンはほとんどないにも関わらず、相変わらずゾクゾクするし、怖いです。グロテスクなシーンを見せれば怖いだろう!という映画も多いので、この映画はその点でも知的な感じがしてさすがでした。

そして最後に…エドワード・ノートンが美しい!それだけでも観た価値アリ!でした。

カードキャプターさくら クリアカード編 / Cardcaptor Sakura: Clear Card
8

ふわっとした優しくて素敵な絵

「カードキャプターさくらクリアカード編」は、主人公の女の子が中学生になって、また不思議な力を持ったカードを集めていく物語です。
この漫画の素敵なところは、ふわっとした優しくて可愛らしい絵です。
読んでいるとき、その優しく描かれたキャラクターたちの可愛らしい表情を見ていると、ふわっとした、優しい気持ちになれます。
キャラクターたちの可愛らしくて、元気いっぱいに動く絵が、とっても素敵で大好きで、おすすめです。
今回登場する不思議な力を持ったカードのデザインや、新しく登場したキャラクターたちも、不思議な雰囲気で登場するので、どのお話も、とっても気になります。
そして、主人公の女の子とその主人公の大好きな男の子が二人でお出かけしてお弁当を食べるシーンや、お友達と一緒に可愛いお菓子やお料理を食べるシーンが、すごく可愛いと思いました。
お話に登場するお菓子やお料理は、どれも可愛くて美味しそうで、読んでいるととってもわくわくとした楽しい気分になります。そして、食べてみたいと思います。
ケーキを作るところのシーンがすごく可愛くて、お気に入りです。
可愛いがぎゅーっと詰まっていて、絵本のような不思議で楽しいわくわくがいっぱいの楽しい作品です。

アシガール
8

戦国時代ものという、堅苦しさは一切なく、面白いです

作者の森本梢子さんの代表作といえば、「ごくせん」。ドラマ化もされて大人気でしたが、同じくこの「アシガール」もドラマ化されて放映されました。
「アシガール」を漫画では読んでいないけれど、ドラマで観たわ、という方がいれば、ぜひ、原作の漫画も読んでみて欲しいです。
ドラマではいまいち味わえなかった、ちょっとしたバカバカしいけれど面白いネタがあちらこちらに描かれていて、漫画「アシガール」にはまること間違いなし。

独特のぼんやりとした抜け感のある女子高生ヒロイン、「唯(ゆい)」が戦国時代にタイムスリップ。
女子高生ではなく、足軽として、名前も唯ではなく、「唯之助(ゆいのすけ)」として活躍(?)していくストーリーなのですが、とにかく楽しく笑える漫画なのです。

足の速さだけが特技、として描かれている主人公の唯ですが、こんなにテキトーなのに楽しく上手に生きていける、それも特技のひとつ、と思わずにはいられない魅力のあるキャラクター。
本当の時代ではタイムスリップを発明するほどの天才少年である弟くん、戦国時代では拾ってもらい、お世話になるおふくろ様、唯の恋する若君様、といろいろな人たちに支えられ、関わり合いながらの笑える唯之助の戦国時代での活躍がとっても面白い漫画です。

輝ける人生
9

大人の女性なら観て良かったと必ず思える映画

長く連れ添った夫が自分の親しい女友達と浮気していた事を知る主人公・サンドラ。それまでの裕福で夫の名声に乗った優雅な生活を捨てて家を出てしまいます。
行く所が無いため音信不通だった姉の所に居候しますが、自分が住んでいた環境とは全く事なり、更に自分自身も傷ついているため、サンドラは周囲に配慮を欠く言動をしてしまいます。しかし、姉妹でダンス教室へ通う事になり、そこで出会った人達との交流を通し、自分の輝きを取り戻していきます。
誰もが通る老いと別れという普遍的なテーマを丁寧に描き、人生を豊かにするものは実はお金でも名誉でも無いと主人公が気づいて行く過程が、この映画の見所と言えるでしょう。
姉妹のやり取りに現実味と説得力があり、思わず頷いてしまう場面が多くあります。また、音楽やダンスを日常に取り入れている熟年世代が実社会でも多いので、物語の楽しさに引き込まれ楽しい時間を過ごせます。そして、登場人物がみな個性的で、演じる俳優陣もイギリスの名優ばかりです。特に、サンドラ役のイメルダ・スタウトンは、小柄とは思えない存在感で、大人の女性が持つ強さと脆さを非常に上手く表現しています。テンポが良く心に響く台詞に溢れ、そしてたくさん笑えて、涙するとても良い作品です。

Fallout: New Vegas / フォールアウト:ニューベガス
7

ストーリーはオマケ。本番はMODが入ってから!

核戦争後のアメリカが舞台のゲームです。
シリーズものですが、前作をプレイしていなくとも問題ありません。FPSはあまりやったことがないのですが、かなりヌルゲーですね。装備品は入手時は状態が悪いですが、スキルやニコイチでの修理で十分使えるものになり、ゲーム内のMODもあるので、後半は武器の差が顕著です。
本編は正直あまり楽しめなかったのですが、DLCはなかなか良かったです。新しいクエストや装備はもちろんですが、モハビとは全く違ったNPCやロケーションは長く楽しめました。
クエストが豊富で、それだけでかなりの時間遊べます。一応終盤の2大勢力の大規模戦闘でゲームが終わりますが、MODの中には、その後もプレイできます。私が今入れているMODは、グラフィックやシステムの改善系、新しい装備追加、コンパニオン追加が主です、MODによっては競合したり、CTDを起こしやすくなったりがあったので、そこは自己判断でお願いします。(私はMODの入れ替えだけで2、3インスコし直しました)中でもおすすめのMODは、falloutNVで使用するメモリを増量するMODです。仮に他のMODを入れなかったとしても、これを入れてプレイするだけでCTDの発生率はグンと減りました。

さよならの朝に約束の花をかざろう / さよ朝
9

母の愛

見た目が若いまま長寿の命をもつイオルフの一族である少女マキアと、人間の赤ちゃんが出会うシーンは大きな運命を感じました。赤ちゃんは男の子で、エリアルと名付けて一生懸命育てていくマキアの姿に感動します。

1人1人登場人物たちの感情が伝わってきます。時が流れていけばいくほど、気が付けばマキアと同じ位にまで成長をするエリアル。エリアルは思春期だってあるし、それでなくても訳ありの親子ですから反発してしまう場面もあります。
視聴者としては、マキアの気持ちも、エリアルの気持ちも、痛いほど分かってしまうので涙が溢れます。一人で一生懸命育てたエリアルが大人になって、いつしか奥さんと子どもという大切な家族ができます。こうやって人間は成長していくんだと改めて思いました。そして、母親の偉大さや大きな愛情、愛ゆえに叱ってしまうことや言えないこともあるのだと思いました。

マキアに密かに想いを寄せていたラングがとても良い人です。マキアが好きだからこそ、エリアルに対して強く言うこともありますが、それも彼の優しさなのだと思いました。ラストは涙なしでは観られないです。マキアとエリアルの回想シーン、エンディングの曲に号泣必見です。

BANANA FISH / バナナフィッシュ
10

踠き生きる2人の姿に胸を打たれる

私がBANANA FISHを読むきっかけとなったのは、何を隠そう本作品のアニメ化が決まったというミーハーな理由からである。良く分からないが面白い作品であると認識し、全巻を大人買いしてしまった。
読み終わった人間から言わしてもらえば、気軽にこの作品を読みはじめては絶対にいけない。全ての人類に読んで欲しい気持ちもあるが、兎に角、心の準備をして読んで欲しい。

舞台はニューヨーク、主人公は美形で天才であるアッシュ・リンクスというギャングのボスと、奥村英二という写真家のアシスタントをつとめる少年だ。ギャングの取材のため、英二はアッシュの元を訪れる。アッシュは「BANANA FISH」という謎を追いかけている最中で、マフィアのボスから目をつけられていた。取材に訪れた英二が敵対する勢力から拉致をされ、助けに行ったアッシュも拘束されてしまってから、2人の物語は始まる。
その後、巻き起こる事件の数々が、平和に日本に暮らしている私達には衝撃的なものばかりなのだが、その詳細は割愛させてもらう。
本作の見処は、なんといってもアッシュと英二の絆に尽きる。幼い頃から残酷な運命に翻弄されてきたアッシュは、誰からも望まれる存在であった。ただ1人、英二だけがアッシュに何も望まなかった。平凡な英二はアッシュの救世主となり、特別な人間であるアッシュは英二の守りたい人となる。様々な人間模様が描かれる作品の中で、人生の幸せを見つけ、踠き生きる2人の姿に胸を打たれずにはいられない。
特別なことが巻き起こる中に生きていた彼らが望んでいたのは、特別でも何でもない日常だった。
この作品で学ぶことは計り知れない。

ラストイニング
10

野球漫画で一番面白いと思いました!

弱小野球部が友情や努力だけで強くなって甲子園にいく物語に違和感を感じていました。
この漫画は真逆で、弱小野球部を論理的かつ、心理的な指導により強くしていくという物語です。しかし、本当に熱い展開もあり、手に汗を握りながら読むことが出来ます。

主人公の監督は、元敏腕営業マンで高校時代は名キャッチャーでした。
そのため、野球脳と人の心理を読むこととに優れており、それを指導に反映させているため、読んでてとても勉強になると共に野球の知識も深まります。

また、いわゆる漫画でよくあるフラグというものがこの漫画では全く通用しない場合があります。
例えば、球を打つ直前にバッターの過去編に入ったら、大体そのバッティングはホームランかヒットとなるかと思います。
しかし、この漫画の場合はそのような事はなく普通にアウトになったりします。
そのため、先の展開が本当に読めません。

そして、キャラクターが本当に魅力的です。
マネージャーは常に可愛いですし、最初は本当に嫌いだったキャラクターが終盤には一番好きになっていたりします。

現実世界で弱小野球部を強くする場合は、この漫画の様にするしかないのではと思ってしまいます。

UNISON SQUARE GARDEN / ユニゾン・スクエア・ガーデン
10

彼らの世界に引き込まれます

UNISON SQUARE GARDENというロックバンドは、地上波などではほとんど活動していないため、ロックバンド好きでない人達には知名度は低いと思いますが、フェスやライブで大人気のバンドです。
彼らは男子3人のロックバンドで、ライブをすることが好きでバンドとしての活動を始めたため、もっと有名になりたい、人気になりたい、歌を知ってもらいたいなどの欲があまりありません。テレビに出るよりもライブをする方が好きなので、地上波でテレビに出演することはかなり稀です。だから、彼らの曲を聴いても最初はピンとこないかとは思いますが、彼らの曲は独特な世界観を持っており、ボーカルの声がその世界観にぴったりなので、聴いているうちにその世界観は引き込まれていきます。
1番有名な曲として「シュガーソングとビターステップ」という曲があります。アニメの主題歌としてリリースされた曲で、曲の中には聞いたこともないような難しい言葉が多数出てきます。それが曲調とマッチしていて、ポップで不思議な世界観を作り出しています。
ギターボーカル、ベース、ドラムのスリピースロックバンドなのですが、3人だけで演奏とコーラスが成り立っています。3人だけだとは思えないほど一人一人の演奏技術が高いところも魅力です。最近ではそれぞれの実力が認められ、個々で活動することもたまにあり、これからの活動に期待のロックバンドです。

超特急
10

3次元に生きる2次元的存在!

“非アイドル”を掲げたメインダンサーバックヴォーカルグループ(ヴォーカルが後方で、ダンサーが前方でパフォーマンスをする)である『超特急』は、魅力溢れる6人グループ。
平均年齢23歳で、若さ溢れるパフォーマンスと激しく踊りながらもブレない歌声が特徴的。メインダンサーであるカイ・リョウガ(リーダー)・タクヤ・ユーキ・ユースケと、バックボーカルであるタカシから構成されている。
彼等それぞれに号車・イメージカラー・担当が振り分けられ、自己紹介のコールアンドレスポンスはファン(8号車と呼ばれる)にとても評判である。
アニメやゲーム好きのメンバーが多く、特にリーダーであるリョウガは3次元に対して「立体的過ぎる」という名言(迷言)まで残すほど。そんな彼がセンターでダンサーを務める『超えてアバンチュール』(2016.10.26に発売されたAL『Dramatic Seven』に収録)は、アルバム収録曲でありながら絶大な人気を誇る楽曲。『2次元への愛』を題材としたこの楽曲は、2次元に推しがいる人にはもちろん『推し』という存在がいるヲタク全員に聴いてもらいたい。アップテンポで明るい曲調でありながら、叶わぬ恋へのもどかしい気持ちを歌った歌詞はとても共感できる。キャッチーな振りも特徴的で、ライブでは盛り上がる定番曲となっている。
このような一般的には「ネタ曲」に分類される楽曲はもちろん、『Turn Up』等の格好良い楽曲まで歌い踊る彼らの笑顔とクールなダンスに夢中になること間違いなし!8号車に夢と希望を運ぶ列車として“3次元に生きる2次元的存在”である彼らのパフォーマンスを、まずは1度騙されたと思って観て欲しい。

GOLDEN LUCKY
8

すげえ

ゴールデンラッキーは4コマ漫画です。
意味の分からないものが多い。まぁ、多い。
だが、それを吹き飛ばすくらい、すげぇと思わせるものが、チラホラある。
多くある意味が分からない作品を理解できない、こちらに問題がある、と思わせるくらい、すげぇものが、チラホラある。
面白い、というより、すげぇ。
作者さんにとって、うれしい言葉ではないかもしれないけど、面白い、というより、すげぇ。

これが面白いって思える俺ってシュール。これが好きっていう俺の感受性。
みたいな、マイナスな感じに取られる恐れがあるので、正直、人におすすめするような作品ではないかもしれない。
いや、人におすすめするような作品ではない。
僕はすすめたことはない。
すすめたくない。
人に流布する方法としては、

友人が部屋に来て、勝手に本棚からゴールデンラッキーをみつけて読んでハマる

がベスト。
僕がそうだったように。
僕が友人の部屋に行って、勝手に本棚からゴールデンラッキーをみつけて読んでハマったように。
僕が友人にゴールデンラッキーすげぇね、と友人に話したところ、友人はとてもうれしそうだった。
その反面、その後、2人でゴールデンラッキーのここがすげぇ、という話が全く盛り上がらなかったことをお伝えしておこう。
すげぇと思う場所が全然ちがったから。

何がすげぇか、是非読んでみてください。
誰にも共感されないことを覚悟の上で。

キングダム ハーツシリーズ / KHシリーズ / Kingdom Hearts series
9

KINGDOM HEARTSの魅力

ゲーム好きの私が今までやってきたゲームの中でダントツに気に入ってるゲームがあります。
それがKINGDOM HEARTSです。
KINGDOM HEARTSという名前だけきいた事がある人も結構多いとは思いますが、ディズニーのキャラクターや、FINAL FANTASYのキャラクターがコラボしているゲームになっていて、自分の好きなキャラクターが競演してる!なんて事もあったりしてただストーリーをみてるだけでも十分に楽しめるし私はプレステ2をやってるのですがイラストがとても綺麗です。KINGDOM HEARTS特有の世界観があって自分もまるでその世界に入り込んでるかの様な感覚になる事もできてファンタジーが好きな私にとっては大好きなディズニーやFINAL FANTASYのキャラクターもいるしとても夢のような世界です。
ファミコンやプレステ、DSと今では様々なシリーズがでてますが、私はKINGDOM HEARTSⅡをお勧めさせて頂きます。
自分で自由自在にキャラクターを動かす事ができる事は勿論自分でコマンドを選んで攻撃や守備、魔法を考えてリアタイで動かす事ができるのがとても魅力的です。
KINGDOM HEARTSⅡでは衣装にもこだわってる様で自分でスキル等をあげていけば衣装も選べるものが増えたり、武器だって自分で好きなのを選択する事もできる、まさに自分好みの主人公(ソラ)を作る事ができるので、それも楽しみのひとつになると思います。

μ's
10

みんなで叶える物語

ラブライブ!というアニメから始まったμ'sというグループをご存知でしょうか?電撃G'sマガジンから始まった普通のアイドルアニメに登場する9人のアイドルが結成したユニットです。
当時はそこまで注目されてなく、自分も名前を知らない程でした。アニメのキャラクターを声優が演じ、ライブをするという今では当たり前のことをやった発端的なコンテンツでもあります。シングルが発売されて少しずつ人気を呼ぶようになった時、とうとうアニメ化が発表さらました。そして1期が放送され、アニメは大成功と言っても良いぐらいの成績を残しました。親戚の友人もアニメ中の初ライブとして流れたSTART:DASHで心を打たれた、涙したと語っていました。自分が出会ったのはこの成功を収めまもなく発表された次のアニメ2期でした。ラブライブ!スクールアイドルフェスティバルというアプリに出会い、ついでにアニメも見てみようという感覚でした。2期の終盤はシリアスです。μ'sは高校生なので3年生は進路に進まなくてはいけません。そんなときグループは「大学に行ってもμ'sとしての活動をするかどうか」という問題にぶつかります。沢山悩んだ結果はNOでした。μ'sはこの9人だからμ'sなんだ。誰が欠けても増えてもμ'sはこの9人じゃなきゃダメなんだ。という結論を出しました。そしてμ'sというグループはその9人でラブライブ!優勝という目標を達成しました。何かを成し遂げることの素晴らしさ、そして限られた時間で何かを達成することの美しさをとても感じ涙しました。そしてリアルライブでは2016 3/31.4/1に東京ドームでラブライブ声優としてのμ'sファイナルライブが行われ自分は現地にて参加させていただきました。僕たちはひとつの光というファンみんなで合唱する曲があるのですがそこでこれまでμ'sがアニメとともに歩んできたこと、そしてアニメのようにラブライブ!というコンテンツは拡大し本当に夢が叶ってきたこと、全てが重なって号泣してしまいました。この素晴らしいコンテンツに出会えたこと、そしてそのコンテンツとしとの一つの区切りを見届けられたことが人生で一番と言えるほどの大切な経験になりました。最後にファンみんなで拍手を送れたことが本当に嬉しかったです

モンスターハンター:ワールド / Monster Hunter: World / モンハンワールド / MHW
9

タイトルなし

PS2時代の初代モンスターハンターから全作品を購入しています。
PSP等に移行してプレイする事へのハードルが下がり、人気に火がつきましたが、画像、操作性では満足いくものではありませんでした。今回、久しぶりに据え置き機PS4で発売されたことことにより、画像は飛躍的に上昇。大画面でモンスターと戦う事の喜びを堪能する事が出来ます。
難易度もソロプレイでテンポよくクリアできる水準となっております。ただ、マップが複雑化し、輸送クエスト等の煩わしさは増してしまいました。また、オンラインでマルチプレイをする際には、救援クエスト等を検索し、その都度ロードを挟む事からテンポが悪くなっております。また、クエストを開始する際のロードも長く、改善の余地はまだあるように感じました。拠点も複数階層、エリアに別れてしまった為、移動が非常に面倒になり、またロードの繰り返しとなります。ただ、それよりもPS4でモンハンが出来るという満足感が優っているので、ついつい毎日プレイしてしまいます。
今後もイベントクエスト等をはじめ、アップデートによるプレイ環境に改善やモンスターの追加が続けられると思います。G級商法ではなく、DLC等でのボリューム増加を期待したいです。

ニューヨーク・ニューヨーク
8

あのララランドもオマージュした作品「ニューヨークニュヨーク」

ミュージカルは好きでいろいろ見ていますが、自分にはララランドはただのオマージュの詰め合わせで、いい部分をはしょってるので、オマージュされた映画のファンはがっかりでしょうね。
オマージュされた作品で一番おすすめは、アメリカ版「ニューヨークニューヨーク」です。アメリカ版と書いたのはこの作品もオマージュ作品で同名作品があるからです。
主役はあのロバートデニーロ(まだ若いです)タクシードライバーの次の作品です。
この映画の1番のおすすめポイントは、ラストがアンハッピーなとこです。恋愛映画のアンハッピーは他にもあるでしょうが、これは、天国と地獄の両面があるんです。主演の男女2人とも仕事では夢がかなって大成功をするんです。女性は映画スター、男性はジャズバーのマスターをしながらジャズ音楽で有名なること。しかし、恋愛だけは、成就しない。ラストシーンで、数年ぶりにもかかわらず、いつものように、強引に男が会いに行く。女性は一瞬喜んでしまう。しかしその場は女性の映画が大成功してその発表があったお祝いの席。仕事上では最高にうれしいシーン。
男は外で待つからこれからのことゆっくり話そうと。女性はいそいそと嬉しそうに出口に向かうが。そのドアの上には非常口の看板がありそこには「出口」の文字が。そう出口。彼と別れて夢をつかんで、いま絶好調。とても幸せ。でも今でも彼を愛してることに気が付いたが…そして「出口」の文字が目に焼き付いて…。
やがて外はどしゃぶりの雨になり、夕暮れにガス灯のあかりが。ばっちり決め込んだスーツがびしょ濡れだがやがて、男はステッキを軽くふりながら、歩き始めた。一瞬うっすら笑ったような。どこからともなく2人の記念のあの曲が。残ったのは雨の音と彼の歩く靴音だけだった。