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Marito_Jenのレビュー・評価・感想

ボウリング・フォー・コロンバイン
9

ドキュメンタリィ映画の鬼才マイケル・ムーアが暴き出す米国銃暴力の不条理『ボウリングフォアコロンバイン』

『ボウリングフォアコロンバイン』は2002年に公開された米国のドキュメンタリー映画で、脚本、製作、監督、ナレーションはマイケル・ムーアが務めました。本作は、マイケル・ムーアが示唆するところの1999年のコロンバイン高校乱射事件やその他の銃暴力の根本的な原因を探っています。ムーアは乱射事件が発生した背景と環境、またある共通する世論や関連問題についての前提に焦点を絞っています。また映画は米国における暴力の本質にも目配りをしています。この作品は批評家からの評価は上々で、興行的な成功も収めました。ムーアは本作の成功により国際的に関心を集めるようになり、アカデミー賞最優秀ドキュメンタリー賞をはじめとする数多くの賞を獲得しました。この映画はあらゆる時代を通しての最高のドキュメンタリー映画のうちの1作であると考えられています。
本作はほぼ好意的な評価で批評家によって迎えられ、映画批評サイト「ロッテントマト」には「常に納得のいく主張がなされているわけではありませんが、『ボウリングフォアコロンバイン』は重要な問いを提起し、思考を誘発する」との意味深であるけれども肯定的な評価が掲載されています。批評を集計するサイト「メタクリティク」は「一般的に好意的な批評」を提示しています。

LITTLE NIGHTMARES-リトルナイトメア-
10

考察するホラーゲーム『リトルナイトメア』

『リトルナイトメア』の主人公は黄色いレインコートを着た女の子「シックス」で、プレイヤーはシックスを巨大な船舶「モウ」の中から脱出させる事が目的のホラーゲームです。
モウの中にはシックスの脱出を妨害する様々な敵キャラが存在します。この敵キャラに捕まったら即ゲームオーバーで、捕まらないように安全な道を見つけながら進めていったり、初見ではなかなか突破出来ない場所などもあり、トライ&エラーの死にゲー要素もあります。シックスのアクションは、しゃがむ、投げる、掴む、走るの3種類で、これらを駆使しながら謎を解いていきます。
『リトルナイトメア』の一番評価出来るところは、独特の世界観と雰囲気です。
プレイ中、説明や言葉は一切なく、マップの雰囲気やプレイヤーの想像で内容を理解していきます。
マップごとしっかりと作りこまれているので、よく観察しながらストーリーを進めていくと「あれ?これって…」と様々な想像が出来る所も魅力の一つです。
ホラーゲームが得意な人にももちろんお勧めですが、苦手な人にもプレイ出来るくらいの「程良い怖さ」のゲームです。
また、プレイしたことのある人同士で考察し合うことが出来るのも、このゲームを楽しみ方の一つでもあります。

キングダム / KINGDOM
10

熱き血潮たぎる物語

この漫画は、中国の春秋戦国時代を舞台に描かれた物語です。戦争孤児として生まれ育った主人公「信」が後の始皇帝となる「政」とともに中華統一を目指し数々の戦いに挑んでいきます。信はその戦いの中でたくさんの出会い、悲しみ、痛みを経験し、そしてそれらを乗り越えて天下の大将軍への道、中華統一の道を怒涛の如く駆け上がっていきます。
新しい仲間との出会いや別れもあり、現代人にも通ずるような人間模様も感じられます。次々押し寄せる苦境、「もうさすがにダメなんじゃ」と読者に感じさせるような状況、そんな状況でも信は絶対に立ち上がり、そして再び戦います。そんな姿に心を奮い立たせるのは部下だけではなく、読者たちもです。
現代人も様々な苦境に立たされることがあるでしょう。仕事がうまくいかない、一歩踏み出す勇気が出ない、自分の思うようにいかないなど、いろんな悩みがあるかもしれません。そんなときに信の姿をみると、「もっと頑張ろう」「なんだこんな悩みたいしたことない」「負けるか馬鹿野郎」と心が奮い立たされて前に進めるかもしれません。今何かしらの悩みを抱えている人、一歩踏み出す勇気が出ない人、そんな人には是非お勧めしたい物語です。

大神伝 ~小さき太陽~
9

大神伝の世界観最高

僕がこのゲームソフトを知ったのは中学2年生の時です。初めは怖いんだろうなと思っていましたが、姉がこのゲームシリーズのプレイ動画を見せてくれたことでやってみたいなと思うようになりました。実際にやってみると結構難易度が高く、途中で飽きてきそうになりました。しかしそれでも何度かプレイしていると、コツをつかみはじめ仕掛けを解くのがとても楽しくなりました。元々冒険系は得意ではなかったのですが、だんだんこの世界観が楽しくなって時には夜遅くまでボスバトルをしたり、全クリを目指して家から出ないでひたすら集中してやったりしていました。やり過ぎるあまり、手首が痛くなったり親に見つかってゲーム中止を言われたりすることもありました。それでもやめられずに痛いのを我慢して朝から夜中までやるぐらいはまりました。テスト勉強の合間にやっていたところを母に咎められ、ゲーム機とゲームソフトを没収されたことも何度もあります。母はゲームのやり過ぎによる学力と成績の低下が心配だったのかもしれません。当時はすごく悔しい思いをしましたが、今では母の気持ちがよくわかります。しかし母に隠れてプレイしたこのゲームはとても良い思い出となっています。