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Genki7

Genki7のレビュー・評価・感想

ドント・ブリーズ2 / Don't Breathe 2
6

1作目を観てなくても大丈夫!

1作目も気になってたが観る機会が無く、2作目をたまたま観た。シリーズ物ではあるが、1作目を観ていなくてもストーリーにはあまり関係ないようである。
街から離れて、ローティーンの娘フェニックスと愛犬シャドーと人目を避けるように暮らす盲目の老人が主人公。元軍人で戦地に行き、人を殺めた事を悔やんでいるようだった。
娘は学校には行かせてもらっていない。父親から勉強や身を守る術を教えてもらっており、母親は火事で亡くなったと聞かされていた。
ある日、父親の許しを得てこの家に唯一出入りしている同じく元軍人のジョセフィンと街に出かけたフェニックス。帰り際に使用した公衆トイレで怪しい男と遭遇し、そこから物語が展開していく。
主人公が盲目とはいえ、「かつてはかなり腕の立つ軍人だった」という設定でとにかく強い。やられてもやられても立ち上がり、フェニックスを守ろうとする姿は、まるでターミーネーターのようだった。
フェニックスもそんな父親の英才教育からか、悪に怯む事なく毅然と立ち向かって行く。
最初は良いのだが、後半はいくら命を賭けとはいえ、それはさすがにやり過ぎではと思ったシーンがいくつかあるのが気になってしまった。
犬がシャドーの他にもう1頭出てくるのだが、なかなか良い仕事をしてくれていた。
全体的にある程度、先が読める展開なのだがそれがこの作品の魅力だろう。
続編を匂わせてるようなラストシーンも気になるところだ。

スクライド / s.CRY.ed / s-CRY-ed
9

男と男の物語v

「速さが足りない!」という名言を聞いたことがある方も多いのではないかと思われる、2001年に放送されたオリジナルアニメ作品。
舞台は「ロストグラウンド」と呼ばれる、大規模な隆起現象によって日本から切り離された大地。そこに住む人間の中には「アルター」という特殊な能力を持った人間がいた。
友人の君島と何でも屋を営むアルター使いの少年カズマと、武装警察「ホールド」の中の特殊部隊「ホーリー」に所属する劉鳳が出会うことで物語は動き出す。
前半は「ホーリー」と、その秩序に従わないアルター使い、通称「ネイティブアルター」との対立が主軸となるが、回を追うごとに物語は複雑化していく。
全編を通して熱い男と男の物語だが、実は繊細な恋愛要素も持ち合わせている。
劉鳳と、幼馴染の桐生水守、同僚のシェリス・アジャーニの三人の関係は、最終的に意外な結末に落ち着く。また、カズマと、彼とともに生活をしていた少女、由詑かなみの二人の在り方も、恋愛という一言で表すには勿体ないほど特別なものだ。
対立し、やがて共闘し、それでもお互いに相容れない存在であると認識しあうカズマと劉鳳。丸々一話二人の「ケンカ」のために使われた最終回は必見である。
ちなみに、前述の「速さが足りない!」という名言はカズマではなく、カズマの兄貴分であるストレイト・クーガーの台詞である。
彼の特徴である早口は、その技術だけではなく内容も深いので、注意して聞いていただきたい。

ファイナルファンタジーVII / FINAL FANTASY VII / FFVII / FF7
9

再現度と可能性

FINAL FANTASY VII REMAKE(以下FF7R)のトロフィーコンプリートしたので、所感を記載する。

◆過去作のFF7からの再現度及び進化について
ストーリーの大幅な変更は今のところ見られないが、各所のMAPの作りこみや再現度がとても高い。
FF7時代に10分で終わっていたMAPもFF7Rでは1時間かかるという作りこみの激しさ。
要所要所でストーリーへの追求やこだわりを強く出したにもかかわらず、ストーリー自体には不自然さも感じさせず、またネタ要素も豊富に追加されており、最後まで飽きることなくプレイできた。

◆システム面の進化
マテリアシステムの再現はとても完成度が高く、さらには武器成長要素などとても良い進化を遂げている。
戦闘システムに関しては、アクション好きな方はかなりおすすめ。
好きなキャラが思い通りに動き、スタイリッシュかつ爽快な戦闘を楽しめた。
ただ、アクションが嫌いで従来のFFの戦闘システムが好きな方には少し不満が出るかなと感じた。

◆ストーリーの進化について(ネタバレ有)
ストーリー上でフィーラーという、今後のストーリー展開に大きく関わってくる敵が追加された。
フィーラーは運命の番人と呼ばれ、FF7RのストーリーがFF7のストーリーと食い違う箇所が出た時に、FF7の流れへと戻すために主人公達の前に立ち塞がっていた。
このフィーラーを最後倒すことで、これから先はFF7とは違う未来へ良く示唆のようなものを感じ、もしかしたらエアリスの生存ルートも出てくるのかと思わせてくれた。

過去作のFF7と同じようで違う世界のFF7R。
考察しているだけでもとても楽しく、続編が待ちきれない状態だ。

H2 / エイチツー
10

H2

タッチでも有名な、あだち充先生の代表作のひとつです。主人公は国見比呂と橘英雄。同じ中学校のエースと4番である比呂と英雄の2人の名前から題名がついているわけですが、ヤブ医者に騙されて野球を諦め、野球部のない高校に入った比呂と、名門の4番を1年生から任された英雄。そして、幼なじみのひかりを英雄に紹介しておきながら、後からひかりへの恋心に気がつく比呂。いかにも、あだち充先生らしい性格が良すぎて貧乏くじを引いてしまうような、不器用な生き方をする主人公とライバルとの青春ラブ&スポーツ漫画です。何よりもこの作品が良いところは、登場するキャラクターが、全員憎めないところです。高校生だからこそ感じる、自分と他人の違いに全キャラクターが葛藤しながら認め合い、競い合い、野球を通して自分を見つめ直し、成長していくのです。野球も恋も、負けたら終わりではありません。もちろん勝ったら全て良しという訳でもありません。優秀な人が全てを手に入れる訳でもなく、不器用な人が負け組になって得のない人生になる訳でもありません。全ての人にそれぞれの幸せがあり、夢途絶えた後にも前を向けばまた新しい夢ができる、そんなメッセージ性のある漫画です。深く考えなくても心から楽しめるので是非読んでください。