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Bunibuniのレビュー・評価・感想

ジョーカー / Joker
9

不思議とすっきりする作品

「バットマン」に出てくる悪役ジョーカーの物語。ジョーカーと言えば映画「ダークナイト」に登場する「頭がいいが非常に残虐でサイコパス」というイメージがあるかと思います。しかし、このジョーカーはそういった様子はまったくなく、むしろ弱々しい印象でした。

主人公のアーサーは「突然笑いが止まらなくなる」という精神疾患を抱えた男性でした。
「精神疾患」「低賃金・貧困」「世間からの非難」「孤独感」そして「不幸の積み重なり」。現代社会では誰もが遭遇する、遭遇してもおかしくない問題が、ジョーカーという1人の怪物を生み出してしまった様は「私たちのだれがジョーカーになってもおかしくない」という気持ちにさせます。

劇中で特に印象的なのが、雨上がりの階段の踊り場で、ピエロのメイクをしたアーサーが踊るシーン。よく告知動画などでも目にするシーンですが、、アーサーがジョーカーとなる瞬間であり、ここからラストシーンまでアーサーの凶行が続いていくのです。
しかし、このシーンから終盤まで、不思議とスカッとした気持ちになります。もちろんアーサーの行いは許されるものではありません。しかし、ラストの「俺が歩道で死にかけても踏みつけて歩くくせに。俺は毎日あんたたちとすれ違ってる。でも誰も俺に気づかない」「心を病んだ、打ち捨てられて孤独な男を、ゴミのように扱うと何を受け取ったか教えてやるよ!報いを受けるんだ」というアーサーの心からの叫びにはぐっとくるものがありました。

ペルソナ5 / Persona 5 / P5 / ペルソナ5 ザ・ロイヤル
9

『ペルソナ5』で最高のゲーム体験を

『ペルソナ5』のプレイは、まるで1つの芸術作品に触れているような感覚を与えられます。このゲームの最も際立つ特徴は、その独特のビジュアルスタイルです。赤、黒、白を基調とした色使いは、都市のネオンライトと夜の闇を思わせ、プレイヤーを一瞬にしてその世界観に引き込みます。キャラクターデザインも非常に個性的で、各キャラクターの性格や背景が見事に表現されています。

高校生活と異世界「パレス」での冒険を巧みに交錯させ、プレイヤーに二重の生活を体験させるストーリーになっています。日常パートでは、学校生活や友達との交流を楽しみながら、キャラクター間の関係を深めていきます。これらの交流は、ゲームの戦闘パートで役立つスキルやボーナスを解放するので、ただのサブコンテンツではなく、メインストーリーと密接に関連しているのです。

戦闘システムについては、ターンベースの戦略性が高く、敵の弱点を突いたり、ペルソナ(精神的なアバター)の能力を駆使することで、戦闘が一気に有利に進むよう設計されています。ペルソナの合体や強化も、深い戦略性とカスタマイズ性を提供し、プレイヤーが自分のスタイルに合わせてキャラクターを成長させることができます。

また、『ペルソナ5』の音楽にも注目して頂きたいです。ジャズ、ロック、ポップなど多彩なジャンルが融合し、各シーンの雰囲気を高めています。特に、緊張感あふれる戦闘曲や、都市の喧騒を感じさせる日常パートの曲は、ゲームの印象を強く残すのです。

物語の面では、社会的な問題や倫理的なジレンマを扱いながらも、キャラクターたちの個人的な成長や友情の絆を重視しています。プレイヤーは、ただ冒険を楽しむだけでなく、キャラクターたちと共に成長し、現実世界での問題についても考えさせられます。

総じて、『ペルソナ5』はただのゲームを超えた、深い感動と豊かな体験を提供する作品です。ビジュアル、音楽、ストーリー、ゲームプレイの各要素が見事に融合し、プレイヤーを魅了し続けることでしょう。