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9ygavacho34

9ygavacho34のレビュー・評価・感想

君に届け / 君届 / Kimi ni Todoke: From Me to You
7

まさに恋愛と友情、学校生活の青春を詰め込んだ作品です!

「君に届け」は、椎名軽穂さんが別冊マーガレットで連載していた漫画です。
主人公は性格がいいものの、全体的に暗い印象の強い黒沼爽子です。
黒くて長い髪が特徴なのですが、見た目の暗さによってクラスメイトから「貞子」と呼ばれ、クラスになじむことができませんでした。
そんな黒沼爽子とは対照的な、明るくてとてもかっこいい風早翔太とある出来事から急接近します。
そこから黒沼爽子はかけがえのない友人と出会い、風早翔太との恋愛、そしてライバル出現など、
まさに学校生活でしか味わうことのできない青春ストーリーが盛りだくさんです。
黒沼爽子という人物は、人を疑うという気持ちを一切持っていないまさにピュアな女性です。
初めはただただ「貞子」と呼ばれていた女の子が友達と出会って変わっていくのかと思いますが、
実際は登場キャラそれぞれが自分をしっかり持っていて、それを押し付けるのではなく尊重しながら成長していました。
地味な女の子がクラス1かっこいい男子に恋をする、という内容の漫画ではなくもっと人としての成長を感じさせられる素敵な漫画です。
登場するそれぞれのキャラクターには、その性格ゆえにこじれてしまった悩みを持っています。
女性であれば共感できる部分も多いのではないでしょうか。
また、漫画ならではの胸キュンも盛りだくさんで、ついつい何度も読み返したくなることでしょう。

茜色に焼かれる
7

おかしなところはあるけれどよかった。

コロナ禍の話で、そういう映画が作られるようになったんだなとちょっと感慨深いです。カフェが閉店したり、義父の世話や死んだ夫の愛人の子に金がかかり、貧乏になっていく母子の話でした。本当にお金がないと悲しいしつらいし、ってのが伝わってくる映画です。でも、この人って貧乏にならずにもすんだっていうか、愛人の子のこととかにまでお金を払うかなって思いました。はっきりいって子どもを育てるのってそんな甘いものじゃないし、いい人か何か知らないけど、自分の子を優先すると思いますけどね。なので、見ていて、ん?ってところがあったのは事実です。でも、シングルマザーの悲哀が伝わるし、それでも演劇が好きってラストも、演劇人が作った映画っぽくていいと思います。尾野真千子さんはほんと個性的な女優さんでいいですよね。彼女演じる良子と友達になるケイちゃんもよかったです。世代が違うのに仲良くなる二人ってのに私は弱いのかもしれません。最終的にそれで解決になるのかなと思わなくもないけれど、ちょっとスッキリした感じで終われたんでよかったです。また、オダギリジョーさんとかちょい役にもいい役者さんが使われていて、役者の演技が素晴らしい映画でもありました。