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7ernhtol

7ernhtolのレビュー・評価・感想

クリード チャンプを継ぐ男 / Creed
10

血が湧き立つかんじ

私はロッキーシリーズは見ていないのですが、そんな私が見ても面白かったです。自分が偉大なボクサーアポロの息子と知って、ボクシングにはげむ男クリード、より高みに行くため、父の友人のロッキーのもとに行く、ロッキーの病気発覚、衝突、2人で戦うことを決意、試合と、あらすじを箇条書きにしただけで熱くなる展開でした。クリードがアポロとロッキーの試合を見て、シャドーボクシングをしているところとか、旧作を知らない私でも、ああ、父のことを考えているんだなと感動したし、ロッキーとクリードの関係がただの師弟関係というより、だんだん親子のように見えて、ああ、これは親子の話なんだなと思いました。試合シーンはすごく迫力があって、ドキドキしました。ああ、やっぱりスポーツものって体の血が湧き立つようなワクワク感があります。映画を見た後、走り込みとか、なんかトレーニングがしたくなりました。ロッキーシリーズを見ている知り合いも泣いたと言っていました。昔の人気映画の続編とかスピンオフって、あんまりなこともあると思いますが、この映画はロッキーシリーズのリスペクトがあるし、話自体もおもしろいし、ロッキー役のスタローンも、歳は歳だけど、昔、すごいボクサーだったと彷彿させる目をしているし、すごいいい映画だと思いました。

MW(漫画) / ムウ(漫画)
10

おさむの問題作

あの手塚治虫先生の問題作と言われています。

あらすじは、MWという毒ガスみたいなものがとある島に撒き散らされ、そこで被害にあった主人公・結城美智夫が成長して大人になり、日本へと復讐をするというサイコパスストーリーです。
この話の見所は、なんといっても、全く罪悪感もためらいもなく人を殺したり、嵌めていったりする結城の姿です。
そして、幼なじみのような、古馴染みのような立ち位置の賀来神父との関係性も見ものです。
実はこの二人、肉体関係にあり、サイコパスホモストーリーと揶揄されるほど、そういうシーンが出てきます。
ちなみに、結城はそれ以外にも複数の女性と肉体関係にあります。

全3巻。連載は打ち切りという形で終わってしまったそうですが、現代にはない残酷さ、振り切った悪意、人間の汚さをとてもよく表している漫画だと思います。

一度映像化されており、その時は確か玉木宏さんが主人公の結城を演じたそうです。

手塚治虫先生の漫画は古いものが多いですが、今読んでも本当に面白い作品が多いです。
人間の本質や感情、ただのハッピーエンドでは終わらない深い話も多く、長年愛されるだけあるなあと思います。

私の場合はヴィレッジヴァンガードで購入しましたが、他の通販サイトでも購入できると思います。
興味があればぜひ。

織田シナモン信長
7

織田信長が現代に生まれ変わる。犬として。

織田信長が現代に生まれ変わる、というと壮大な物語が始まりそうなのに、この織田信長は普通の日本人女性に飼われる一匹の無害な柴犬。しかも、付けられた名前はシナモン。

これだけでシュールな上に、脳内で織田シナモン信長が入れるツッコミは強力で、自分が犬として散歩しているのを前世の姿で想像し、全裸の信長が女性に首輪をつけられ、四つん這いで歩くという酷すぎるもの。
生まれ変わったのは信長だけではなく、伊達政宗や武田信玄、他にも名だたる名将が集いますがどれも日本で飼われる犬、という徹底ぶり。

見た目は犬たちが楽しく遊んでいるだけなのに、前世の姿で想像されると屈強な裸の武将たちが駆け回っているという地獄のような光景。
こんなシュールなギャグをゆる〜く描かれると、思わず肩の力が抜けてしまいます。

しっかり犬として生きる織田シナモン信長は、欲望や習性には抗えないにも関わらず、人間としての記憶や誇りを半端に持っているため、人の言葉がわかるゆえに作り出すおかしな状況が愉快で思わず脱力します。

織田シナモン信長を犬としか思っていない飼い主は、意識としては人間の男性であるということがわかるはずもなく、無節操にだらだらとする姿を見せます。それを受けて織田シナモン信長は「ワシの時代では…!」と往時を振りかえり、現代とのギャップに物申してみたり。

犬の姿で昔を語り合う武将たちは、おっさん、またはただの犬のそれで、可愛いのやらむさ苦しいのやら、混乱しながらも愉快な作品です。

スプラトゥーン2 / Splatoon 2
7

Splatoon2を一年ちょっとプレイしてみて

友人に誘われてNintendo Switch とSplatoon2を中古ショップで購入しました。
Splatoonとは、イカやタコが人の形をとり、銃やローラー、スナイパーなどのブキを操ってインクをステージに塗り広げて縄張りを争うゲームで、以前WiiUででていた作品の続編です。ナワバリを争うレギュラーマッチ、仲間と4人一組で争うリーグマッチ、レギュラーマッチでは満足できなくなったイカしたプレイヤーがウデマエを確かめるガチマッチ。そして、ゲームの観戦を含めた10人まで参加できるプライベートマッチ。
私は当初友人と遊ぶために購入したので、プライベートマッチでばかり遊んでいました。しかし、友人の多忙によりなかなか一緒にプレイすることが難しくなったところ、その友人がSNSで一緒に遊ぶ人を集めることを勧めてくれました。
その後、SNSで募った全国のプレイヤ―と遊び、共にネットの世界を知ることにもなりました。相手を倒した数よりも自身が倒された数が多いと、スクリーンショットを撮られてSNSに晒し挙げられたりもしました。プレイ中に煽られたりもしました。しかし、そのような人たちはスイッチ本体のブロック機能でブロックすることで二度とマッチングしないようにできます。楽しく遊べる人とだけ、楽しく集まってプレイをすればよいのです。
プロゲーマーや全国からの精鋭で開催される「スプラトゥーン甲子園」などもあり、プレイヤー全員で大いに盛り上げられているゲームです。
かわいらしいキャラクターと音楽でプレイすることができ、残酷な描写は全くありません。着せ替えて遊ぶこともできるので、年齢幅広く遊ぶことができるゲームです。

かげきしょうじょ!!
10

舞台好きな方におすすめ

音だけで聞くと「過激少女」と間違われるんですが、某有名歌劇団と同じような歌劇団の音楽学校で、いつか劇団トップになることを夢見て、日々研鑽を重ねる少女たちのお話です。

出てくる少女たちの過去にそれぞれ物語があって、その過去を経ての現在の彼女たちの人間性に引き込まれます。特に主役の2人は過去を引きずり、過去と決別することを決めながらも引きずられ、それでも前を向いて劇団トップを目指していきます。

演じている場面での心の動き、何を思いながら演じているかなどがとても丁寧に描かれていて、ジーンとしてしまう場面も多くあります。反発していた主人公の1人が心を開く場面などはもどかしくもあり、少し感動的でもありました。
舞台好きの方、ミュージカルや某歌劇団ファンの方にもお勧めします。