1cSTRF@1cSTRF

1cSTRF
1cSTRF
@1cSTRF
6 Articles
5 Reviews
0 Contributions
0 Likes
1cSTRF

1cSTRFのレビュー・評価・感想

BUMP OF CHICKEN / バンプ・オブ・チキン
8

年齢ごとに自分や周りを見つめ直せる

わいわい楽しい気分の時には少し鬱陶しく感じるかもしれません。ですが、ふと静かな時間を過ごしたいとき、何か迷いが生じたとき、落ち込むような出来事がおきたとき。彼らの曲には、ふとした感情や状況に心地よい音と声、自分の気持ちを代弁するかのような歌詞が全身に染み渡るような感覚があります。

彼らに出会ったのは中学生の時。デビュー前の『リトルブレイバー』という曲でした。当時はメンバーも私も若く、世間の矛盾や孤独感に共感したものです。
ですが現在、様々な経験を経た今では「幸せな時間の大切さ」「矛盾の中で生きていく強さ」に共感しています。
私は実家も親も兄弟もないシングルマザーですが、そんな中でもやさぐれず幸せを見つけていけるのも彼らのおかげだと思っています。
そのおかげかはわかりませんが、大切にしてくれる人にも巡り合えました。
消えない孤独感はあります。それでも彼らの曲を聴くと「こんなにステキな世界がある」「大切な人がいることが幸せ」「誰かの幸せを思うことは自分の幸せでもある」ことを忘れずにいられます。
心がふわっと軽くなったり、反対にぎゅっと締め付けられたりするような苦しい歌詞もあります。
わかりやすい歌詞ながらも、意味の深い内容の曲が多いのがBUMP OF CHICKENの特徴かと思います。
メンバーと共に歳を重ねたこともあり、私には常にタイムリーなアーティストです。

大森靖子
10

理解して欲しくない感情なのに共感の嵐、超歌手、大森靖子

大森靖子というシンガーソングライターは、私たちが生きてきた中で感じたことのある言葉にしにくい感情を歌い上げるのがものすごくうまいアーティストです。今も昔もたくさんの女の子から支持されているのは、やはり大森靖子の作り出す感情を丸裸にした歌詞に共感するからだと思います。
いい意味でひねくれた歌と魂がこもったライブパフォーマンス、ヒリヒリした歌声、まっピンクの髪の毛、いつまでも女の子で美しい大森靖子は、誰にも理解されたくない感情を、誰にでも共感できる歌詞として吐き出しています。
大森靖子が映画の主題歌を書き下ろした時やアニメの主題歌を書き下ろしたときに、注目して書いている場面や感情が文字だけで伝わってしまう文章力と予想できない、でもこれしかないというようなメロディは作品をより一層色付けています。
大森靖子は、ZOCというアイドルグループの共犯者(プロヂューサー兼メンバー)として活動もしており、ZOCの全ての楽曲を大森靖子が作っています。各メンバーのソロ曲があり、ソロ曲は各メンバーの味や強みが全面に押し出されているキャラソンのような楽曲です。大森靖子は、楽曲をキャラ付けするのもすごく上手だと思います。

ハイキュー!! / Haikyu!!
10

最高の青春作品です

身長と環境には恵まれませんでしたが、桁外れの瞬発力とジャンプ力を武器に主人公である日向翔陽がバレーボールを通して成長していく青春ものです。作中でも名言が多く、勉強になる部分がたくさんありました。スポーツものに苦手意識のある方でもオススメです。バレーボールを題材としていますが、細かいルール等が作中で丁寧に説明されているので初心者でも読みながら自然と覚える事が出来ます。登場人物はかなり多いと思いますが、個性的で魅力的なキャラクターばかりで、作中でスポットの当たるキャラクターもそれぞれ変化していくためとにかく推しが増えます。成長が見れたり、努力が報われたり、一緒に応援したくなるようなキャラクター達ばかりです。とくに見所なのは、1年生MBの月島蛍が活躍する白鳥沢戦です。春高行きを目指していた烏野高校最大の敵である白鳥沢学園高校の絶対的エースである牛島若利。彼のスパイクは強烈で全国で三本の指に入る程の実力です。そんな彼のスパイクを月島蛍はドシャットでブロックします。普段から冷静でクレバーですがどこか冷めた印象のあった月島蛍。ですが、心の中ではウシワカを止めてやろうと燃えていたのです。当然会場中は「あのウシワカのスパイクを止めた」と大盛り上がり。止めた後の彼のガッツポーズは涙無しでは見れませんでした。

エルム街の悪夢2/フレディの復讐
3

男が主役て、、、

なんと、第2弾は主役が男です。ヤサ男がギャーギャーいって騒いでて、あまり見たくないような話でした。フレディが体乗っ取りというのもおもしろい気もするけど、フレディがもっと前面にでて欲しかったなと思います。それにやっぱり、ホラーの被害者に男がいてもそれはいいんだけど、それでもほとんどカップルっていうか、やっぱり被害者におんなはつきものだったし、ホラーはやっぱりヒロインにしなきゃと思いました。で、結局この映画でも主人公のガールフレンドが目立ってました。そんなリサが行くのはあの工場です。フレディといえばそこです。それがでてきたことはうれしかったです。やっぱり、こういうシリーズ物はお約束が面白いというか、みんなが知っている展開になるのがいいですね。でも、今回のフレディは怖い感じでお茶目な感じが少なかったように思います。フレディといえば、夢の中でみんなにいたずらをして、ただの変質者っぽいというか、なんかおちゃらけたところも魅力のはずです。あと、後から気がついたのですが、なんか音楽の担当が違ったみたいです。どうりで雰囲気が違うと思いました。映画に音楽が大事という悪い見本ですね。主役が男であることも含め、あまり面白くない映画でした。

ブルータル 殺人警察官の告白
9

サイコパス警察官に圧巻される

まず初めに、絵が綺麗で且つグロイです。イケメンエリート警察官の主人公が、色々なジャンルの悪人にあの手この手で制裁を与えるというストーリー。こちらの作品は「トレース」のスピンオフ作品になっており、先に読んでおくとより世界観に入り込めます。
主人公は容姿端麗で普段は老若男女に優しいのですが、法で裁けない悪人をターゲットに決めたら残酷な最後を迎えさせるまで徹底的に苦しめます。制裁を与えるシーンもかなりグロテスクで、そしてとてもリアルです。
その中で毎回必ず入るシーンが、相手が心の底から絶望した顔を主人公がカメラにおさめるというシーン。その時の主人公の表情が非情でこれがサイコパスなのかとゾクッとします。

勿論、主人公がしていることは残虐な殺人であり、決して許されることではありません。それでも、読者たちに次のターゲットにはどのような制裁を与えるのだろうとのめりこませていくストーリー展開はとても魅力です。
また、毎回の事件が私たちが実際過去にメディアでみたような内容が多く、より悪人たちを怖い許せないといった感情にさせていきます。それを具現化しているのが、この作品だと思います。

全体的にグロイですが、絵がとにかく綺麗で時折見せる主人公の天然さにほっこりするシーンも多いです。ゾッとしますが、とにかく面白い作品です。