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-_Naoyaのレビュー・評価・感想

TRIGUN STAMPEDE / トライガン スタンピード
7

漫画の2度目のアニメ化

原作と異なる終わり方で1度アニメ化された作品が装いも新たに再度アニメで登場しました。
砂漠の惑星に行きついた人類が、少ない資源に頼りながら生活を送る中、主人公ヴァッシュ・ザ・スタンピードが、ガンマンとして生きる物語です。
3DCGアニメで作られた今回は、きれいな素晴らしい絵柄でした。
物語の大筋は以前とあまり変わらなかったものの、アニメオリジナルの要素がかなり入っていたため、話の流れや人物描写が若干異なりました。
ヴァッシュの兄であり敵でもあるナイブズの目的は、人類抹殺と苦しみをヴァッシュに与えることでしたが、差し向けられた刺客が登場する順番や、デザインもかなり変化していました。手書きのアニメだった以前と比べられないほど、CGでなければ表現できないことが随所に見られました。ナイブズが使う何百もの金属片を動かす能力の描写は、特に見応えがありました。
後半では、ヴァッシュとナイブズにしかできない、大規模な破壊活動を実行しようとしたものの、出会った人間の叫びによって失敗に終わったところで残念ながら終了してしまいました。
今回は話が短かったため、次回に期待しています。

ワールドトリガー / ワートリ / World Trigger
10

大きな志はあるが圧倒的に能力不足の主人公オサム

異世界から現れた侵略者によって度々襲撃を受ける三門市。
それに対抗する防衛機関ボーダーによって、日々の平和は保たれています。

主人公の三雲修は、大切な人を守るためボーダーに入隊するのですが、戦うために必要な生体エネルギー(トリオン)が少ないため、訓練生として在籍していました。
ある日異世界からやってきた空閑遊真らと共に、目的を果たすため、ボーダー内でランクを競う戦いで上位を目指します。

ワールドトリガーの魅力の一つは、トリオンの少ない修が、ボーダーの優秀な先輩隊員達とのランク戦の中で、知恵と工夫を凝らし、戦争慣れしている三雲隊エースの空閑、トリオンモンスターと呼ばれるほどのトリオンを持ちながらも人を撃てない千佳、頑固だが真面目で誠実なもう一人のエースである捕虜のヒュースと共に、いかにして勝ち上がっていくかという部分にあるでしょう。

トリオンが高い隊員は、大きな威力の攻撃を放つことができます。
しかしトリオンが低い修の場合、威力の弱い小さな攻撃の弾でささやかな攻撃をし、自身が攻撃を受けると傷口からトリオンが漏れ出し、あっという間にトリオン不足になり弾も出せなくなってしまうという有様です。

トリオンは努力で増えるものでもなく、ボーダー職員にも「残念だが君は…防衛隊員として活躍するのは難しいだろう」と言われてしまった戦闘に不向きな修が、熟練された先輩猛者達を徹底的に研究し、穴を見つけ、少ない力の中で自分だからこそできる方法を模索してチームを勝利へと導きます。
際立った才能がないからこそ、がむしゃらに努力して最善を尽くし勝利をつかみ取る様は胸に響きます。

阿修羅少女〜BLOOD-C異聞〜
6

意外に見れる!

アニメBLOOD-Cの実写映画というわけではなく、なんとな~くBLOODーCの世界観が残っているような感じの時代も舞台も登場人物も大体違う別物です。
ですので、アニメで出てきた「古きもの」もでないし、グロイ殺戮シーンもありません。全く別物と見て間違いないでしょう。
演者の人も古田新太などベテラン俳優陣が出ていたり、ストーリーもそこまで無理なく見ることができました。
しかし、BLOODーCならではのグロシーンもなく人によっては物足りないと思う部分もあり、且「これは今後の伏線になるだろう!」というものが全く関係ないただの雰囲気付けのものだったりしたり少々拍子抜けするということもありました。
話は起承転結しっかりとあり、ラストシーンも「ホラー映画」らしいものだったので個人的には好きな作品ですが、全体的に舞台演技なので一般向けではないし、期待しないで見たら結構見れたという程度のものです。話もそこまで破綻しておらず、無理などんでん返しもなく、受け入れやすいものに仕上がっていました。
面白いかどうかと言われると面白くはなかったのですが、何となく嫌いになれない映画です。何の気負いもなく見るのには最適な映画と言えるでしょう。

裏切りのサーカス
7

イギリス俳優勢揃い

原作も難しい小説だと聞きます。映画もよく分からないところがありました。限られた時間で情報を見せなきゃいけないから、ちょっと一度に与えられる量が多いという感じでした。最初のカフェのシーンとか、何の話だろうと、頭がはてなで埋め尽くされました。ですが、おしゃれな感じでなんか見れてしまいます。出てくる人も渋くてたまらないです。やはりイギリス俳優には、なんか紳士的というか、アメリカ俳優とは違う魅力があります。主演のゲイリー・オールドマンは、昔はエキセントリックな役もしていましたが、この頃は渋い役をするようになって、この映画では渋さ全開って感じでした。黒縁メガネもいいですね。コリン・ファースはブリジットでの物静かな面白みのない男性の役しか知らなかったけど、ヘラヘラしている役も似合うなと思いました。ヘラヘラといってもスパイだし、エリートっぽい感じでしたが。他の2重スパイ候補たちも渋い男たちでした。誰が2重スパイでもおかしくない感じでした。ただ、やっぱり有名度の高い役者が2重スパイでしたね。それだと分かっちゃうよという気もしました。一度では分からないところが多いので、何度も見て、伏線を回収したいなと思いました。

amazarashi / アマザラシ
10

言葉が溺れるamazarashiの力。

amazarashiの曲を聞いて、衝撃を受けたことがある人は私だけではないはずだ。
あたりきたりな言葉で語られる歌詞より、少しひねくれた目線で語る曲というものが私はとても好きである。
その点amazarashiは格別だ。巧みな語彙力で皮肉に語るその言葉は実に説得力があり、不思議と聞いてしまう。例えば、「ムカデ」という曲は突然「給水塔に光る夏の太陽…」と始まる。どゆこと?(笑)だと思うだろうが私にもよく分からん。が、よく分からんからこそなぜか惹き付けられる。このamazarashi独特の言葉のセンスは聴く者を魅力するのである。
amazarashiの歌詞は、言葉が溺れるという表現がとても似合うと思う。卓越した言葉の塊が、まるで私に襲いかかるように迫ってくる。もうそりゃ人を殺そうとするのかってくらいの勢いで。ひたすら毒を吐く。amazarashiは社会にうまくとけ込めない人達に向けて歌っている歌が多い。amazarashiというバンドが生まれたのも、ボーカルである秋田ひろむが東京で挫折し、青森で1人で曲を作ってたことから起因している。そんな挫折を知った人が作る曲はよくあるJ-POPとは一味も二味も違う。負け組の香りが漂うのだ。しかしそれでも歌い、魂をぶつける。ひねくれた歌詞で。
そんなアーティスト、好きになっちゃうに決まってるじゃないか。

終身犯
9

驚くべき実話の映画化。

日本ではとてもありえない、驚くべき実話の映画化作品。
殺人を犯した男が、終身刑に。
独房に入る他の囚人とは、交流がない。
いや、できないと言った方が正解だ。
時間は有り余るほどにあり、退屈を払しょくしようにも何の気力も起きない。
独房に一人。
話し相手は目の前の壁だけ。
看守がいるものの、自由には話せない。
規則にがんじがらめなのが、終身半にはつらいところだ。
ある日、スズメが飛び込んできた。
男は、話し相手が出来た、と喜ぶ。
そのスズメは、外と内とを自由に行き来する。
羨ましく思いながら、スズメと話す男。
ある日、またスズメがやってきた。
しかし様子がおかしい。
元気がない。
手当を施そうとするが、なにもわからない。
看守を呼んで意見を聞くが、彼もわからず。
数日後、看守が鳥の本を差し入れてくれた。
これが彼の、運命を変えていく。
必死に本を読んで、鳥の生態を覚えていく。
時が過ぎ、老人になった彼に看守が、鳥の論文を書くことを勧める。
本人も、書くことに対して迷いはなかった。
やがて、彼の書いた論文が認められ、アメリカ鳥類学会から博士号を贈呈する、との知らせが届く。
アメリカという国の、良いのか悪いのかよくわからないが、終身犯に博士号を贈呈する心の広さには脱帽する。
これもアメリカンドリームのひとつなのかもしれない。
監督は、ジョン・フランケン・ハイマー。
主演、バート・ランカスター。
日本では絶対作れない、作品。

涼宮ハルヒの憂鬱 / The Melancholy of Haruhi Suzumiya
10

内容も、作画も、音楽も素晴らしいアニメ

アニメ好きなら誰しも知っているであろう有名な作品「涼宮ハルヒの憂鬱」ですが、このアニメはあらゆる面で素晴らしい作品です。
まず内容ですが、谷川流さんの小説を原作にしています。ただの高校生の青春ものかと思いきや、ちょっとしたSFとなっています。設定も非常に凝っており、さまざまな考察をすることもできます。次に作画ですが、これもアニメ好きの間で非常に評価が高い京都アニメーションが制作しています。原作のいとうのいぢさんの絵も非常にかわいくて素敵ですが、池田晶子さんのキャラクターも負けず劣らず魅力的なキャラクターとなっています。制作された時期があいているということもあり、第1期と第2期(再放送)のキャラクターデザインは少し異なっている点も時代の流れを感じることができます。最後に音楽ですが、BGMや主題歌のいくらかを神前暁さんが担当しています。神前暁さんは「恋愛サーキュレーション」や「もってけ!セーラーふく」など非常に人気の高い曲を制作した作曲家です。「涼宮ハルヒの憂鬱」にぴったりな音楽を制作されており、その内容をより印象的なものへと昇華してくれます。ちなみに私は「ある雨の日」というBGMがとても好きです。以上のようにこの作品は内容、作画、音楽の面というあらゆる面から素晴らしいと思える作品です。強くお勧めしますので、ぜひご覧ください。

Lead
9

キャリアが長いグループです。

Leadと聞いて、『昔いた子たちだよね、懐かしい』と思われる方が多いかもしれません。
一人メンバーが抜けましたが、2002年から一度も休むことなく活動し続けています。
一つ言えるのは、18年のキャリアはダテじゃないということです。
しっとり泣ける曲、元気で明るい曲、セクシーで大人な曲、なんでも表情豊かにパフォーマンスすることができます。
それは現在発売中のアルバムに含まれている楽曲、「Be the NAKED」「Summer Vacation」「サンセット・リフレイン」「H I D E and S E E K」のMVを見ていただければわかる通りです。一つ一つの作品に違った良さがあって、どれが一番好きか選んでくれと言われても答えられないです。
そのうえ全員ルックスが良くて、歌が上手くて、ダンスがキレキレ。歌いながら踊るのは簡単そうに見えて本当に難しく鍛錬のいるものだと思います。涼しい顔で難なくこなしているように見えますが、陰では血の滲むような練習をしなければこれほどのクオリティは保てないでしょう。
特に個人的に注目しているのは最年少の鍵本輝くんです。YouTubeもやっているので、活躍の場がさらに広がるのではないかと期待しています。

12モンキーズ / Twelve Monkeys
8

ドラえもん的、タイムマシンマジック

一言でいうと、ドラえもん的タイムマシンマジックネタの映画。
人類を滅亡寸前にまで追い詰めたウィルス拡散を、ブルース・ウィルス演じる主人公が食い止めるためにタイムスリップする、というお話。12モンキーズはそのウィルスを拡散した危ない集団と言われており、その活動を阻止するのが主な任務と言われていたが…と続いていく。
映画公開時はあまり評価されていなかったが、私としては、いろいろ考えさせられた映画だったと思っている。

ドラえもんやその他のタイムマシンネタの作品は、過去や未来にタイムスリップし、無事に歴史を変えたり、変えられた未来を元に戻したりするが、この映画はどうなのだろう?我々がこうして何の変化なく暮らしているということは、結局どういうことなのか?そういったことを考えさせられた。そして、納得のいく作品であったと個人的には思っている。

ちなみにこの映画にはブラッド・ピットが出演しており、ゴールデングローブ賞助演男優賞を受賞している。だいぶトリッキーな演技をしているのが見どころ。
思えば、このころから、ブラッド・ピットの評価は上がっていったような気がするが、それはまた別の話。

とにかく、この映画は、ちゃんと考えればとても筋の通った話になっているので、もやもやするようでいて、すっきりする話になっていると、私は思います。

タッチ!カービィ
10

タッチペンだけでできるゲーム

僕が中学生の頃、お小遣いを貯金して初めて買ったゲームソフトで、タッチペンだけでプレイする、ちょっと難しいゲームだと思います。
僕が買ったソフトは中古で、セーブデータが1つだけで、はじめからだったので、攻略方法は調べないで自分の力だけでプレイしました。ゲームの世界や風景はとても綺麗なものがあり、中にはたくさんの仕掛けやカラクリが用意されています。敵を倒さないと先に進めない場所や棘だらけの場所などステージも豊富で、とてもやりごたえが十分なゲームです。他にもラインが描けないステージがあって、クリアするのに時間が掛かったこともあります。
サブゲームも全てタッチペンを使うので、ボタンが使いたくなったことも何回かありました。
ラスボスを2回倒すゲーム内容を知らなかったので、1体倒してそのままデータを消したことも、今になっては笑える思い出の1つです。今までのカービィシリーズの中で唯一女性のボスキャラで、かわいい反面攻撃が強くて、ゲームオーバーばかりでしたが、残機数をたくさん増やして臨みました。
最初の頃は全然倒せず、いつも惜しいところまできてミスをしていましたが、ついにある時、運が良かったのか、それとも何度もプレイしてコツをつかんだのか全部クリアしました。その日はあまりの嬉しさに興奮して眠れませんでした。攻略方法に目を通さないで終えたので良かったです。

ジョジョの奇妙な冒険 Parte5 黄金の風 / ジョジョの奇妙な冒険 第5部 / Golden Wind
8

過程と結果

人生において重要なのは「過程」と「結果」どちらでしょうか?なかなか答えを出すことができない問ではありますが、ヒントはジョジョの奇妙な冒険 黄金の風に見出すことができます。本作『ジョジョ』シリーズ第5部はイタリアのギャングの世界が舞台です。ギャングのボスであるディアボロのスタンド能力は「過程を消し去り結果だけを残す」というものです。わかりやすく説明するならば、ボールを投げて飛んでいるという過程を消し去り相手に届いたという結果だけが残るイメージです。アニメや漫画では、「主人公が敵を攻撃する」という過程は消され、「主人公が敵に反撃される」という結果だけが残る恐るべき能力でした。この能力だけを見ると、「過程」よりも「結果」だけを重要視しているように見えます。しかし、本作には逆の考え方をもったキャラクターも登場しています。「私は『結果』だけを求めてはいない 『結果』だけを求めていると人は近道をしたがるものだ……近道した時真実を見失うかもしれない」「大切なのは『真実に向かおうとする意志』だと思っている」「おまえの真実に『向かおうとする意志』はあとの者たちが感じとってくれているさ 大切なのは……そこなんだからな……」と「結果」よりも「過程」を重要視しているのです。本作において、敵のボスの能力やセリフと対をなすように、「敵に勝つ」という結果よりも「敵と戦う」過程の大切さが強調されています。作者は、「過程」と「結果」どちらが重要であるか、決めるのは自分自身であり人生において「過程」があるからこそ「結果」が残るということを伝えたかったのだと私は思います。