信長の野望・大志 / 信長の野望・大志 with パワーアップキット

信長の野望・大志 / 信長の野望・大志 with パワーアップキット

『信長の野望・大志』は、コーエーテクモゲームスから2017年11月30日に発売された歴史シミュレーションゲームである。『信長の野望シリーズ』の第15作目にあたる。「全ての戦国好きに捧げる、最高の戦国体験」をテーマとしており、プレイヤーは戦国時代を舞台に、大名として領地を拡大し、天下統一を目指すことになる。
ゲームには多彩な要素が含まれ、武将たちとの交流や外交、兵器の開発などが可能。また、歴史的な出来事や人物を忠実に再現した豊富なシナリオも用意されている。
本作は、前作から進化し、グラフィックの向上やプレイヤーの操作性の向上、AIの改善などが図られた。登場武将は2000人を超えており、自由度が非常に高い。さらに本作は大名家の特性を際立たせる「志システム」という新要素の追加で、戦略に多様性が生まれた。
戦国時代や歴史シミュレーションの戦略性に富んでいるため、長時間のプレイが可能であり、やりこみ要素も満載である。

信長の野望・大志 / 信長の野望・大志 with パワーアップキットのレビュー・評価・感想

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信長の野望・大志 / 信長の野望・大志 with パワーアップキット
8

信長の野望・大志PK

政略は大きく7つに分かれていて、内政・軍事・外交・調略・普請・人事・大名です。各所に今作独自の要素があり、やり込み要素が満載です。
合戦では、兵法や戦法を使い相手の士気を下げたり、味方の攻撃力をあげることもできます。他にも独自の要素の「罠」で相手を攻撃不可にしたり、味方の士気アップなど様々なものがあります。合戦中のやり込み要素が増えている点も本作の醍醐味です。調略では、敵国と工作を進め、密約を交わし、最終的には寝返らせる事もできます。大名では大命を使い、兵のレベルを上げたり、相手の行軍速度を下げたり様々なものが存在します。その時に応じた大命が重要になり、戦術要素が濃くなります。農業は3か月に一回各時期に行える作業を実行できます。農地を開拓するも良し、災害に備え灌漑するも良しと時期毎に色々な選択が可能です。それぞれの国は大名の志により利点と欠点があります。シナリオも数種類用意されていて、違う勢力図でのプレイ開始も可能です。別途でシナリオを追加コンテンツから購入すれば要素は膨らむばかりです。名高い武将は独自の志があり、どの大名でプレイしても違う楽しみ方ができます。徐々に難易度を上げたり、縛りプレイ等の遊び方もオススメです。

信長の野望・大志 / 信長の野望・大志 with パワーアップキット
5

悪くはないが…

信長の野望シリーズでは、基本的には全国の大名を倒して、天下統一をするというものではあり、この作品も基本的な最終目標は変わらない。
信長の野望・大志は内政がシンプルになっており、戦闘を重視している作品になっていると感じられた。ただ、内政のシンプルにしたのは人それぞれの好みであるため、アリだと思うが、1つ1つの城ごとにいちいち指示を出さないとならないため、ある程度城の数が多くなっていくと同じことを繰り返すだけになり、中盤から終盤が面倒に思える。
次に外交は使者を出したり、金銭等を送ると友好を高めることにより、基本的には援軍を出してもらったり、同盟を結べるが、大名ごとに性格があり、自分の操作している大名と大幅に性格が離れていると難しくなる。また、コンピューター同士の同盟国をプレイヤーが攻撃すると、急に攻撃してきたり、今後助けてくれなくなったりと、周りの状況を考えて戦をしないと難しい点は良かったと思う。
信長の野望・大志の最も残念に思った点は、調略のコマンドがなくなっていることである。調略は信長の野望の中でも、駆け引き要素が強く、弱い大名でも上手に相手武将に調略を行い、寝返らせたり、戦に参加させないなどのことで格上の大名に勝てることがあった。また、反対に、配下の武将たちを無下に扱うことで敵に寝返ってしまい、苦戦することがあった。そのため、このような駆け引きやハラハラ感が調略コマンドに期待していたが、まさかその機能がすっぽりとなくなっていることは残念だった。
以上の点を踏まえた上で、戦闘や外交を楽しみたい人は楽しめると思うが、調略や内政を楽しみたい人には悪くはないってレベルだと感じた。