ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ

ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズのレビュー・評価・感想

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ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ
10

ガイ・リッチー(監督)の魅力が満載

あらすじ:ロンドンの下町で盗品を売るなどして小金を稼ぐエディ、ベーコン、トム、ソープの4人組が、一攫千金を狙って持ち寄った10万ポンドで賭けに挑むも、賭け場の元締めであるハリーのイカサマによって50万ポンドの借金を負ってしまう。一週間以内に返済しなくてはならなくなり、途方にくれるエディたちだったが、アパートの隣部屋を拠点にしているギャングが大麻の売人を襲撃する計画を立てていることを知り、これを利用することにした。

①物語
上記のあらすじははじまりに過ぎず、ここから物語がテンポよく進んでいきます。
二転三転するストーリー、魅力的なキャラクター、詳しい事はネタバレになるので書けませんが、パズルがハマっていく感覚もあり見終わったあとスッキリします。

②ガイ・リッチーの魅力
ガイ・リッチーが監督・脚本を担当しており、その魅力も味わえます。
要所要所のスロー、俳優にカメラをつけた顔のアップ等現在も多用している技術があり楽しめます。
(ロバート・ダウニー・Jrのシャーロック・ホームズを見ていただけるとよりわかっていただけるかと思います)。

③ジェイソン・ステイサム
ジェイソン・ステイサムの俳優デビュー作であり、主人公のグループの一人を演じています。
派手なアクションシーンはないですが、初ういしいジェイソン・ステイサムが見れます。

ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ
10

「痛快」という表現がピッタリハマるCOOLなドタバタ劇

奇才ガイ・リッチーのデビュー作であり、最高傑作と言いきれる傑作。
ジャケから既にオシャレさと、面白さを予感させますが、期待を裏切りません。

金・銃・マリファナをめぐって、4人の若者とギャング、麻薬王、金持ちのおぼっちゃま達が、複雑に見事に絡み合うドタバタ劇。
立場も何もかもが異なる登場人物のそれぞれに起こった、一見するとバラバラに見える出来事が伏線となり、偶然が偶然を呼ぶことで交錯。
最後にはバシッと1本の線になる様は、痛快の極みです。
予算は高くなくても、「お話」の力で、ここまで面白いものが作れるという好例であり、そこが本作の一番の見所。そんな脚本の良さが光る本作。宮藤官九郎も影響を受けたとか。「木更津キャッツアイ」の、意味不明な出来事から始まり、時間を遡って話が見えるようになるところとか、確かに近いものがあります。
また、あのブラッド・ピットがこの作品を見て出演を希望したことで、「スナッチ」に繋がったなんて話もあります。
若き日のジェイソン・ステイサムが出演。そして、何故かスティングがチョイ役で出ています。

1999年の作品ではありますが、時が流れても古さを感じさせない、キャスト、映像、音楽のどこをとっても文句無しにセンスの良い映画。間違いなくオススメです。