ヱデンズボゥイ

ヱデンズボゥイのレビュー・評価・感想

レビューを書く
ヱデンズボゥイ
8

神と神殺しの恋物語

「ヱデンズボゥイ」は、天王寺きつね先生のダークファンタジー漫画です。
かつて放映していたアニメ版は、かなりマイルドになっていましたが……原作は可愛い絵に反して、割とお色気場面や、グロ表現が多いです。万人にオススメは出来ません。でも、独特の魅力があり、中毒性があります。
架空の世界を舞台に、神殺しの少年と、神の少女の恋、そして冒険を描いています。地上で暮らす庶民と、天上都市で暮らすエリート達。主人公の少年・ヨルンは天上のエデンに登り、母と再会することを夢見ていました。そんな彼の前に現れた、謎の少女「エリシス」。ヨルンはエリシスに淡い恋心を抱きますが、二人を狙う刺客が次々に現れます。エリシスは、ヨルンを護る為にやって来た女神でした。
剣の師ウルガーと共に、刺客と戦うヨルン達。豹の姿をしたエリシスの姉神・エネフェアも心強い仲間です。二人を引き裂くのは、エリシスの父である主神。

個人的にはユルガハの刺客、ウィトーとヘアラが好きです。
実の兄妹でありながら、恋をした二人。命を落とした妹ヘアラを、人形使いのウィトーは人形として甦らせました。禁断の関係ながら、ひたむきで一途で、純粋な彼らが好きです。
他にも、スパイクとデニルモの関係にも惹かれました。