借りぐらしのアリエッティ / The Borrower Arrietty / The Secret World of Arrietty

借りぐらしのアリエッティ / The Borrower Arrietty / The Secret World of Arrietty

『借りぐらしのアリエッティ』とは、2010年に日本で公開されたスタジオジブリ制作の長編アニメーション映画。本作が初監督作品である米林宏昌が監督を務めた。原作は、イギリスの児童文学作家のメアリー・ノートンが書いた『床下の小人たち』である。
本作は、人間の屋敷でものを借りながら隠れて暮らす小人の少女・アリエッティと人間の少年・翔の交流を描いている。
2010年7月17日、18日の2日間で興行収入9億円、観客動員数68万人を記録し、映画観客動員ランキングで初登場第1位となった。イギリスでは、『The Borrower Arrietty』、北米では『The Secret World of Arrietty』のタイトルで公開され、最終的な興行収入は1,900万ドルを記録し、2001年公開の『崖の上のポニョ』を上回り最高記録となった。
主題歌はセシル・コルベルの『Arrietty's Song』で、ジブリ作品では初の海外音楽家が採用された。コルベルがジブリ映画の大ファンであるという手紙と自身のCDをジブリに送付したのがきっかけで、本作の主題歌を担当した。

借りぐらしのアリエッティ / The Borrower Arrietty / The Secret World of Arriettyのレビュー・評価・感想

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借りぐらしのアリエッティ / The Borrower Arrietty / The Secret World of Arrietty
9

小人がいてくれたらうれしい

藤原竜也さんが声で出ているということでしたが、重要ながら最後の方にちょっと出ているだけでした。あの小人さんとの話も見たいので、続編ができたらうれしいなと思う作品です。
小人が家に住んでいるなんて、考えただけでもワクワクします。角砂糖とかティッシュとか、なぜかなくなるのが小人の仕業ならどれだけロマンティックでしょう。借り暮らしの、といいながら盗みを働いているアリエッティたちの暮らしはなかなか大変そうでした。昔は、ネズミとか虫とかが家にいてもおかしくないし、小人たちも音を立てても平気だから暮らしやすかったのかなと思いました。
男の子は小さな女の子を見かけて、彼女のためにいろいろしてあげて、病気でいろいろ不安だし、誰かのために何かをしたかったのかもしれません。そして、小人を探し回るお手伝いさんですが、私たちはアリエッティの立場で見ているからなんていやな人なんだと思いますが、普通の人が小人を見かけたら彼女のように探し回るかもしれません。ただ、単純な人ってだけでしょう。他の人がいい人すぎるだけなのかもなと思いました。
小人たちの物品取得の様子がおもしろく、男の子との交流に心がキュンとする、いい話でした。

借りぐらしのアリエッティ / The Borrower Arrietty / The Secret World of Arrietty
8

切なくて優しい物語

アニメーション映画「借りぐらしのアリエッティ」は、人間に見られないように、少しずつ必要な物を借りながら生活をする元気いっぱいの小人の女の子と、優しい人間の男の子の切なくて優しい物語です。
この作品の素敵なところは、小人が、普段人間が使っているもの知恵と工夫で、いろんな使い方をしているので、見ていてすごく楽しいところです。
そして、植物のぽわんとした揺れ方や昆虫の動き、水滴のぷっくりとした形などの動きも、いろんな動かし方が見られるので、まるで、自分も小人になったようでとっても楽しいです。
ハーブティーやしそジュースなど、とってもおしゃれなところも、とても素敵です。
お気に入りのシーンは、物語の途中から、お母さんを助けるために、力一杯頑張る小人の女の子と、自分に出来ることで、その女の子の力になろうと頑張る人間の男の子の姿を描いたシーンです。
守りたい人のために頑張る二人の姿は、とってもかっこ良くて、元気をもらえます。
そして、物語の最後の二人がお別れをして、小人の女の子が旅立つシーンは、とても感動しました。
切ないけれど、生きる強さを描いた、優しくて、心温まる映画です。