プリデスティネーション

プリデスティネーションのレビュー・評価・感想

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プリデスティネーション
10

1回じゃ見たりない映画

この映画は2014年に公開されたタイムパラドックス系のオーストラリアの映画です。日本では2015年に公開されました。映画全体を通してシリアスな雰囲気で、コミカルな要素はありません。また、この作品を実際に見れば分かるのですが、「主人公はだれか」と聞かれたときに答え方に困ってしまうような内容になっています。物語の冒頭では工場のシーンから始まります。ここでは短い銃撃戦や爆発など、まだ何が起きているか正確にはわからず最初は理解できないと思いますが、タイムパラドックス系の映画ということでこのシーンものちにとても大事なシーンとしてしっかりと理解できます。この冒頭のシーンのみではなく、いくつかのシーンにおいて謎が出てきます。自分はタイムパラドックス系のSF映画を見るのはプリデスティネーションが初めてでした。しかし、すべて納得できるようにつながったストーリーが展開されていき、タイムパラドックス特有とはいえ初心者でも鳥肌ものの内容でした。すべてがきれいに繋がるので、すべて分かった上でももう一度見たいと思えます。本作は上映時間が97分と、映画としてはあまり長くないですが、実際に見てみると面白くてそれ以上に短く感じてしまいました。しかし、満足度はかなり高く、変に長くて微妙な映画を見るよりかはるかに良い映画を見つけることができました。

プリデスティネーション
9

最後まで見てほしい

初めはつまらない映画だと思った。
男がバーテンと話をしてて、「あれ、自分はSFの映画を見に来たはずなのに何でこんな男の身の上話を聞かされる映画を見ているんだ」と思った。
しかし男の話を聞いてい行くうちに話に引き込まれた。彼は男性ではあるが実は女性だった。
最初は女性として生まれその後順風満帆とはいかないが自分の夢をかなえるために努力をして生きていた。
そこにある男と出会いその男と恋人になった。
それが悲劇の始まりであった。
その男と出会い妊娠し子供を産むことに。
そうなった時男はいなくなった。
そして赤ん坊を産んだのは良いものの赤ん坊は盗まれ彼女は出産のとき男性器があることが判明し女性としてではなく男性として生きていくことにした。
ここまではまだ奇妙な話の部類である。
しかしここから先SF要素が入るのであった。
バーテンは実は彼女(現在は彼)の過去を全部知っていた。
そしてある目的のため彼に話をかけていたのであった。
その目的とは彼女を妊娠させた男を殺すため時間をさかのぼり来たのだという。
ここから先はネタバレになるので言いませんがとにかくラストは鳥肌が立ちました。
何気ないワンシーンが実は重要でそして最後にすべてがつながるところはまるでウロボロスの輪のような輪廻というより逃れられないものだと感じました。