ドント・ブリーズ

ドント・ブリーズのレビュー・評価・感想

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ドント・ブリーズ
8

オススメ映画『ドント・ブリーズ』~脱出したければ、息をするな~ -あなたもこの緊張感を味わうことになる-

『ドント・ブリーズ』は2016年のホラー・サスペンス映画だ。
監督は「蜘蛛の巣を払う女」、「死霊のはらわた」も務めた鬼才フェデ・アルバレスである。
主演ジェーン・レヴィ、盲目のおじさんはスティーブン・ラングと豪華俳優陣だ。
製作費は990万ドル(約10億)と低予算に対し、興行収入は1億5000万以上(約160億)と世界的に大ヒットした作品だ。
[あらすじ]
主人公ロッキー(ジェーン・レヴィ)は教養放棄の両親から逃げ出そうと妹と約束し、そのために必要な闘争資金を得るために、
大金のある視覚障害を持つ一人暮らしの老人の家に強盗を実行したのである。
しかし、その老人は元軍人で超人的聴覚と軍人時代の経験で、侵入者の殺害もいとわない、最強爺ちゃんだったのである。
そこから主人公たちは脱出できるのかという物語だ。
[地下室に隠された、老人の過去と秘密]
この映画がただの脱出・ホラー映画でないのは、この秘密があるからだ。
映画中盤、主人公たちが地下室に逃げ込むと、そこには謎の拘束された女がいたのだ。
それには盲目老人の過去と秘密が隠されているのである。
それを知ることで、可哀想な孤独な老人から狂気的な老人もしくは、さらに可哀想な老人、どっちに感じるかは、観た人で変わる作品である。

ドント・ブリーズ
3

全然怖くない

舞台はアメリカ・デトロイト。経済破綻しゴーストタウン化が進む街で、養育放棄の両親と暮らす不良少女ロッキーはいつの日か共にここから抜け出そうと妹に約束していたが、そのために必要な逃走資金を得られるあてはなかった。ボーイフレンドのマネーから地下室に金庫を持っているらしい視覚障害者宅への強盗を持ちかけられた彼女は、マネーと友人のアレックスの3人で真夜中に盲目の男性の屋敷に押し入る。だがその男は元・軍人であり、盲目でも超人的聴覚と怪力を持ち、侵入者の殺害も厭わない恐ろしい人物だった。という内容となっています。
ホラー映画やホラーゲームの動画をたくさん見てきました。それと比べた結果、正直言って全く怖くありません。だからといって、アクション要素で楽しめるかと言ったら微妙です。何でそこまでこの映画が人気なのか全く理解できません。追手である盲目の元軍人は超人ではありますが、怖くはありません。せめて、エンジンカッターやハンマーやチェンソー類の武器もって追いかけてくるのならまだしも、持っていたのが拳銃でしたし、それではせっかくの超人的な能力もほとんど生かされません。なにより正直、全体的に地味です。
結論をいうと、あんまりお勧めしません。

ドント・ブリーズ
7

怖い老人

泥棒3人組が目の見えない老人宅に強盗に入ったら、おじいちゃんはめちゃ強くてヤバイ奴だったというホラーです。泥棒が主人公なんてあんまり感情移入できないなと思っていましたが、彼女らが助かって欲しいと思うけど、激ヤバおじいさんでした。目が見えないのだから、物音立てずににげれるのではとおもいますが、さすが元軍人で、気配察知能力がすごいです。こんな人に追いかけられたら、私はただ息を殺してその場でへたりこんでしまいます。息もできないという状況がわかって、見ていてドキドキします。そのおじいさんが、なんか女の人を監禁しているんだけど、その理由がヤバイ。その女の人はたしか、おじいさんの愛娘の仇なので、まあ攫ってしまうのはわかりますが、彼女にさせようとしていたことのおぞましさときたら、気持ち悪いです。というか、元軍人とか家に入る前にわからなかったのかとか、体格は見た目でいいだろうとかつっこみどころもありますが、人間対人間のホラーの中ではなかなかウィットにとんだ設定で面白かったです。ただ、やはりいくら理由があろうが泥棒はダメだし、おじいさんもかわいそうな境遇の人だし、100パー。主人公に同情はできず、自業自得かなと思う部分はあります。

ドント・ブリーズ
9

スリラーシチュエーションの傑作

この映画はシチュエーションスリラーの傑作として、海外や国内でも話題になった映画です。

主人公たちは泥棒で、とある盲目の老人の家の中でお金を盗もうと企むのですが、実はその老人は元軍人で素手で人を殺せる能力を持っており、主人公たちは逆にその老人に追い詰められていくというシチュエーションを主軸にストーリーがどんどん進んで行きます。
主人公が泥棒で、犯罪者という設定もなかなか斬新な切り口ではないでしょうか。
ちなみに盲目の老人を演じている役者はスティーブン・ラングという方で映画「アバター」などにも出演しています。スティーブン・ラングはこの役作りのために体を鍛え上げ、元軍人という設定が体を見ただけで分かるようにムキムキの状態に仕上げているのもすごいです。

この映画の大きな魅力というのは、主人公たちが音を出すと老人に気づかれるため、ずっと音を立てないように慎重に行動しているという部分です。この緊張感が約1時間半もの間続くため、観客である私達にもその緊張感が伝わり、驚かせるシーンでは本当に心臓が飛び出るくらい驚かされます。
ホラー映画は好きだけど、モンスター系や悪魔系には飽きてしまったという方には、このドント・ブリーズという作品を自信をもってお勧めできます。