ROBOTICS;NOTES

ROBOTICS;NOTESのレビュー・評価・感想

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3

瑞榎の死はいるのか

ROBOTICS;NOTESは、種子島にある高校を舞台にしたアニメです。
主人公である瀬乃宮あき穂は、姉が昔所属していたロボット部に入部するのですが、部員が一人もおらず廃部寸前。そこで幼馴染の八汐海翔を誘います。海翔はキルバラの世界五位という実力をもっており、あき穂になにか頼まれるたびに勝負をしかけそれに自分が負けたら、お願いを聞いてやると言って入部を交わしていきます。結局は海翔も入部をして、その他に日高昴、大徳 淳和、キルバラの製作者であ神代 フラウも入部をします。最初は部の目標である巨大ロボットを、制作しロボット展示会に出すというのがあき穂の夢でした。物語もそれに沿って進行します。しかし途中でAIである愛理が、海翔の前に現れます。海翔は、あき穂に黙って愛理に会い、「君島レポート」という物を集めていきます。ここまでよかったのです、高校生の青春物語に、「君島レポート」という気味の悪い物が絡み、互いが距離を保つように物語は進み、いつ交差するのかとワクワクがありました。しかし中盤で物語は加速します。種子島にはあき穂の姉の親友である瑞榎という人物がいます。この瑞榎という女性は、昔下半身不随になってしまいそれからは、あき穂の姉が所属する会社が作った「HUG」という義足を使用して生活をしていました。しかしある回で、海翔に「君島レポート」のことで話があると、崖の前に呼ぼ出すシーンがあります。そこで急に「HUG」が暴走し、瑞榎を崖の下に落としてしまい、瑞榎は死んでいます。そこから物語はいつの間にか、高校生の青春ストーリーから大ロボット大戦へと移行します。最後は大きいロボットを、部活でつくったロボットで倒してハッピーエンド! 誰も瑞榎の死には触れていませんでした。瑞榎の死の必要性がわからず、それからは物語に集中できませんでした。普通に高校生の青春を描いていたら、いい作品になっていたのに勿体ないです。