からっぽダンス

からっぽダンスのレビュー・評価・感想

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からっぽダンス
8

二人のやり取りの飄々とした空気感にはまった

タイトル「からっぽダンス」、1巻の表紙には警察官の制服を着てピンクの毛皮をまとった男性の姿。
いったいどんなストーリーなんだろう、とついつい読んでみたくなってしまいました。

表紙の制服を着た彼が、この漫画の主人公・久我慎一郎。
警察官でありながら、好きになった女性に対して、不思議なストーカー行為を繰り返し、ことごとく振られていた彼ですが、ついにそんなストーカー警察官である久我慎一郎を受けいれてくれる女性に出会うことが出来ます。

この久我慎一郎と同じくらい変わったキャラクターの持ち主、月島翠さん、この変わった二人が出会い、付きあうことになるのですが、何とも言えない二人のやり取りの飄々とした空気感にはまってしまいました。

一生懸命、月島翠さんに想いを伝えようとする久我慎一郎の独特のやり方が、とっても可愛くて、こんなピュアな男性が周りにいたらうれしいわ、と思わずにはいられません。

主人公、その相手役、二人ともが変わったキャラクターの持ち主でストーリーを十分に楽しませてくれますが、この二人以外にも素敵な個性を持った登場人物がちらほら出てきておすすめです。

ストーリーの展開にもひかれましたが、一ページ、一ページ、とてもシンプルな線で描かれているイラスト自体が好きになってしまいました。
4巻で完結してしまったのがとても残念、と思っていたら、なんと続編が発売されてとってもうれしかったです。