究極超人あ〜る

究極超人あ〜るのレビュー・評価・感想

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究極超人あ〜る
10

非日常な日常系漫画の基礎が詰まった作品

物語の舞台は高校。そこに現れる転校生が主人公というまぁありきたりな展開。しかしその転校生はなんと人間そっくりのロボットだったのです。と、ここまでもよくある展開だと思います。
しかしその主人公はロボットなのですが、頭のネジが何本も飛んでいる状態で、周囲にトラブルを撒き続けます。それに付き合わされる常識人、と思いきや、彼と友達になった光画部(写真部みたいなもの)の方々は全員個性的かつ活発な人で主人公のR田中一郎に振り回されながらもそれぞれが世界を振り回すような有様です。
エネルギー源が米のあ〜る。その米は自分のボディから電源をとった炊飯器で炊いています。その米で一緒に食事をする部員たち。といったほのぼの日常なシーンもあれば、趣味で野球がやりたくなったから野球部のエースを光画部に引き抜くために野球部に幽霊部員(本物の幽霊)まで駆り出して賭け勝負を挑むなどの白熱勝負シーンもあります。ギャグに関してはシュールなものが多くありますが、ツッコミとボケのバランスはとてもよく、読んでいて疲れるようなことはありません。大爆笑まではいかなくても、心が温まる、心に残る微笑みをくれる作品になっています。今も活躍するゆうきまさみ先生の昔の作品です。是非手に取ってみてください。