映画 ドラえもん のび太の宝島

映画 ドラえもん のび太の宝島のレビュー・評価・感想

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映画 ドラえもん のび太の宝島
10

ドラえもん映画の中でも素晴らしい作品

「ドラえもん のび太の宝島」は、宝物を探しにいくためにドラえもんの道具の船に乗って太平洋に現れた島に向かうのび太たちが、海賊に襲われてしまいしずかちゃんが連れ去られるところから物語が始まります。
しずかちゃんを助けるために考えているのび太たちのところに漂流してきたフロックという少年との出会いで、海賊の謎に迫っていくというあらすじです。
全体的なテーマは「家族愛」で、シンプルなメッセージ性の作品になっています。物語の進行も比較的サクサクと進み、内容もわかりやすく子どもから大人まで楽しめます。コミカルな描写が多いですが、シリアスなシーンとのバランス感が良いため全体的に落ち着いた作品になっており、作画も過去のドラえもん映画に近づいた絵なのでどこか懐かしさを感じます。
またテーマソングには星野源さんか起用されており、オープニングの「ドラえもん」と、挿入歌の「ここにいないあなたへ」が作品ととてもマッチしていて、明るく爽やかな雰囲気を生み出しています。
「のび太の宝島」では、物語に登場する悪役にもフォーカスを当てられており、善と悪について深く考えさせられ、悪役の心情にも感情移入することができます。見終わった後は感動と前向きな気持ちを感じることができ、小さなお子さんも楽しめるので是非家族で見ていただきたい作品です。

映画 ドラえもん のび太の宝島
9

ドラえもん映画の中では最高におススメ!

ジャイアンとスネ夫に「宝島を発見する!」と宣言したのび太は、ドラえもんの道具で宝島を見つけ、ドラえもんとしずかちゃんとともに船で宝島に向かいます。ですが、あと少しで島に到着するというところで海賊に襲われ、しずかちゃんが連れ去られてしまいます。自分の非力さに涙するのび太ですが、謎の少年フロックと出会い、しずかちゃんを助けるためにもう一度島を目指そうとします。

はじめはお約束通り、ジャイアンやスネ夫に馬鹿にされるのび太ですが、しずかちゃんを助けるために決してあきらめない姿や、フロックを励まそうとする姿に、のび太の心の強さを見ることができます。島の住民や海賊たちの会話もテンポよく進み、ストーリーにどんどんひきこまれます。最後の方は「ちょっとスケールが大きすぎるのでは…」と思える展開になってきますが、のび太がドラえもんを助けるために勇気をふりしぼるシーンや、ジャイアンとスネ夫が血路を開くためにおとりになるシーンなど、泣かせる場面も盛りだくさんです。お互いを思い合う友情と、決してあきらめない力、そして大切な人を助けるための勇気など、たくさんのことを教えてくれる作品です。子どもだけでなく、ぜひ大人にもおススメしたい映画です!