八十亀ちゃんかんさつにっき

八十亀ちゃんかんさつにっきのレビュー・評価・感想

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八十亀ちゃんかんさつにっき
9

原作コミック、アニメ版ともにおすすめ

日本の都市の中でも特に異端な街と言われる「名古屋」をテーマに、独特の方言、文化などを面白おかしく紹介しているコミックおよび、全国放送されている5分アニメ。
東京から名古屋の田金高校に転向してきた主人公・陣界斗(じんかいと)が、構内でばったり出会った、名古屋感満載の不思議少女・八十亀最中(やとがめもなか)。その出会いから入部することになった写真部の部長・笹津やん菜(ささつさんな・三重県民)、只草舞衣(ただくさまい・岐阜県民)の4人を中心とした、ご当地ドタバタコメディ。
名古屋独特の方言で話す八十亀と、その言葉が解らない界斗との間でのすれ違いまくる会話や、名古屋を愛しつつも「観光地なんて無い」など自虐しまくる八十亀へのツッコミなど、矢継ぎ早に押し寄せる面白さがある。
また、主要キャラクター以外にも、東京を愛しすぎるあまり名古屋に溶け込むことができないどころか、クラスメートの八十亀に対し恐怖まで抱いている陣繁華(じんとしか・陣界斗の妹)や、静岡出身の担任・初内ララ(しょないララ)など、話が進むごとに様々な地域の感覚を持ったキャラクターが登場、地域ネタで楽しませてくれる。
アニメ版では、各キャラクターの声優をそのキャラクターの出身地と合わせるこだわりよう。また、番組終了後に名古屋のご当地CMを放送しており、東海地域以外では観ることができないCMも楽しめる。

八十亀ちゃんかんさつにっき
8

名古屋の事が、どえりゃ~わかるでよ!

八十亀ちゃんかんさつにっきは名古屋愛が溢れる面白い4コマ漫画です!
名古屋に住む人が読めば「あ~、あるある!」と笑いながら読めますし、他県に住む人が読めばそうなんだ!と漫画を通して名古屋の事を知っていけます。
ただ最初の数ページ目にも作者の方が書いていますが、偏見は多々あるので全てを鵜呑みにして方言などを真似ると、現地でも通じないといった事態がおこるので注意です。
そもそもヒロインである八十亀最中(やとがめもなか)ちゃん(主人公は陣 界斗ーじん かいと)の名古屋訛りはおばあちゃんの影響であるため、実際にそこまで訛っている人は少ないです。
ですが名古屋の名所であったり食べ物は実際にあり、名古屋民にとっては馴染み深く、他県民にとっては行ってみたい・食べてみたいと思える名古屋の色々な事を面白おかしく紹介している漫画です。
特に食べ物の回が多く見受けられ、かけて味噌やコメダ珈琲店のシロノワールは食べたいと思ってしまうほど詳しく描かれています。
また出番は少ないですが大阪の一天前紫春(いてまえしはる)や京都の輿安七帆(こしやすななほ)といった関西方面のキャラが出るなどしているので今後、各県の登場が期待でき楽しみで仕方ありません。