ザ・プレデター

ザ・プレデターのレビュー・評価・感想

New Review
ザ・プレデター
4

マンネリ化したプレデター

今回、長く続いてきたプレデターシリーズの最新作ということで期待はしていたが、下馬評通りだなという感想がほとんどだった。作中での時間も経過しているはずだが、プレデターに対する認識や脅威などの描写が薄く、登場人物がばからしく見えてしまう部分が多々あった。ほかにも、間がプレデターの鎧を纏ってしまうなど、何でもアリな過剰な展開には辟易とした。「ドラゴンボール」でストーリーを発展させるために、超サイヤ人が「2」「3」と青天井にパワーアップした時に唖然とした感じ。
完全にコミック。そうなると、プレデターが安っぽくなってしまう。スーパー戦隊の怪人と大差ない感覚だ。それは避けなばならない。
それを解消するための、プレデター自身の戦闘姿のカッコ良さも物足りなかったのがイタイ。『エイリアンVSプレデター』の時には、まさかの狩り対象の人間とタッグを組んでエイリアンを駆逐した。
あの映画ではとにかく自分並みの怪物と対峙することでの苦闘ぶりによって、いつも以上に華麗な戦闘姿が観れて、めちゃくちゃカッコ良かった。
今回はプレデターのビジュアル的なカッコ良さには重きを置かず、人間との闘いがメイン。なので、人間側のヒロイズムの方が際立っていたように思える。今後の『プレデター』シリーズを発展させるための序章に徹した気がする。ちょっと残念。