アイカツフレンズ!

アイカツフレンズ!のレビュー・評価・感想

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アイカツフレンズ!
6

アイドルアニメ 感想

2018年4月から2019年9月にかけて放送された「アイカツ」シリーズ第3作で、前作スターズが新機軸開拓中心で展開していたのに対し、雰囲気的には原点回帰的な流れになっています。
今回はアイドルが2人一組の「フレンズ」を組むことで、フレンズ2人の友情(大友的には百合笑)を中心に描く成長物語的な内容で、そのため主人公も友希あいねと湊みおの2人に設定されているのが従来とは異なる特徴になっていて、2人主人公という事でどちらかと言えばプリキュアシリーズに近い印象を受けます。
アイカツシリーズでは基本的に毎回CGのライブが大きな見せ場となり、その際歌はキャラクターの声優とは別の人が担当するというのがパターンでしたが、本作では歌も声優本人が担当していて、賛否両論点になった感はありました。
2019年4月から新キャラクターを加えた「輝きのジュエル」編という第2部に突入したのですが、スターズから落ち目だった人気は本作でも回復できなかったのか、第2部は2019年9月で終了し、シリーズのキャラクターが総登場する「アイカツオンパレード」に変更になる打ち切りのような形になってしまったのが個人的にかなり残念でした。
フレンズ2人の組み合わせという、ややドラマを狭めてしまう要素があった感は否めませんが、前作スターズが全体的にキャラ同士でピリピリした緊張感があった反面、本作はそういうのが少なく、見やすいところもあり、私的にはアリだと思いました。

アイカツフレンズ!
10

女児アニメだけど侮れない、本格派王道アイドルアニメ

アイカツフレンズとはアイカツ!シリーズの第三作目に当たる作品です。
アイカツ!は2012年10月から始まったシリーズです。
アイカツ!は、登場人物に意地悪な人間、不快なキャラが一切出てこなくて気持ちよく見ることが出来ます、そこは女児アニメだからということもあるでしょう。
女児アニメですが、当作品は男女を問わず中高生や大学生、或いは社会人や主婦といった幅広いファン層を抱えています。特に多いのは、主婦が娘と一緒にハマってしまい母娘揃って楽しんでいるというパターンです。私もSNSやゲームセンターで数多くの主婦を見てきましたが、大抵はそのパターンのようです。アイカツには大人もハマらせる魅力があるのです。そもそも近頃は少子化の影響でどうしても子供向けコンテンツで稼ぐためには子供だけでなく、購買力のある親や大学生、社会人なども取り込む必要があります。ですのでアイカツには大人でないとわからないような小ネタもちょくちょく挟んできて、ネタがわかる人にはクスリと笑えるようなシーンが多いのも特徴です。これは妖怪ウォッチと同じ様な戦略です。

登場するキャラクターはどれも個性的で可愛い娘ばかりで、そして深夜アニメと違いエロ要素がが無く、純粋に可愛いという素直な感情で見ることが出来るので深夜アニメのノリについていけなくなったアラサー世代である私には非常にマッチしています。話数が多いのも特徴で、12話や13話程度で終わってしまう深夜アニメと違ってキッズアニメは通年で放映され続けます、アイカツシリーズも形を変えながらもう6周年になろうとしています。これだけ息が長いコンテンツだと、その分思い入れも深くなってきますし、コンテンツの終焉という心配は当分しなくていいので安心感が持てます。
女児アニメは長い間プリキュアが覇権を握ってきましたが、最近はアイカツの人気も目を見張るものがあります。アイカツのイベントにも参加したことがありますが、子供だけでなく成人男性も成人女性も本当に多かったです。やはりアイカツには大人でもハマってしまう魅力があるのです。CGダンスやOP,ED,挿入歌と歌のクオリティの高さにも驚かされますし、歌詞も非常に良い歌を歌っていて元気づけられます。最近の女児アニメは非常にレベルが高いということを、アイカツで実感出来ることでしょう。今からでも遅くはないので是非一度このアイカツというコンテンツに足を踏み入れてみることをオススメします。